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2017年1月27日 (金)

隔月刊誌の「ベースボールマガジン」が月刊誌に。

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奇数月の19日に発売になるベースボール・マガジン社の隔月刊誌「ベースボールマガジン」が次号3月発売号からは月刊誌になるという。


以前は一年間に四回発売される季刊誌だったのが隔月刊誌になり、ついに月刊誌に。



毎週発売される週刊誌の「週刊ベースボール」とは別に、一号ごとにテーマを絞って発行される「ベースボールマガジン」は、時代によって季刊だったり隔月刊だったりと変遷があった。敗戦処理。が子供の頃に月刊誌だったこともあると記憶している。3月の「東京野球ブックフェア」 では懐かしい当時のものが販売されるかもしれない。楽しみにしよう。



最近では「週刊ベースボール」誌にもやや同じ傾向が出ているが、隔月刊誌の「ベースボールマガジン」はテーマを絞ったワンテーママガジンの様相を呈している。今発売中の3月号はFA移籍を特集。次号は背番号別の選手名鑑だという。巻末に次号予告が出ているから、二か月前の時点で既に次の企画が段取られていることになる。それが今度は月刊になるという。はっきり言ってネタが不足し、一号あたりのボリューム感が甘いものになるのではないかという懸念もある。「週刊ベースボール」誌にもマンネリ感が否めない感じの中、隔月刊誌を月刊誌にしたら読者のパイを奪い合い、共倒れになるのではないかというイやな予感もする。


個人的には、月刊誌になる方の「ベースボールマガジン」誌は「週刊ベースボール」誌との差別化を図る意味でも今までの隔月刊誌以上にワンテーママガジンになった方が良いと思う。ベースボール・マガジン社には他社では真似できない豊富なアーカイブがあるはずだから、読者のデータベースになるべく、絞ったテーマに沿ったデータベースを掲載してほしい。FA特集なら歴代の全FA移籍、宣言残留や、人的補償移籍一覧を掲載する。1月号のドラフト特集では第1回からのドラフト全指名の一覧が掲載されている。ただ一覧を掲載するだけなら他社でも出来るだろうが、そこに過去の出来事の取材での記事の再録を随所に織り込むなどで、単にネットで検索するのでは味わえない付加価値を作れればベースボール・マガジン社ならではの雑誌となるだろう。


これからの野球界は、若いファンにいかにコアなファンになってもらえるかが人気を維持する鍵になると思う。若いファンの人達がうわべだけの野球通になるのでは無く、自分が興味を持つ前の過去のことに興味を持ち始めた時、その受け皿になるメディアとしては長い歴史による豊富なアーカイブを所有するベースボール・マガジン社の書物にその務めを期待したい。


「週刊ベースボール」はまさに週刊誌の真骨頂であるリアルタイムの話題を追いかけ、月刊誌となる「ベースボールマガジン」誌は歴史の積み重ねを網羅するものであって欲しいと敗戦処理。は勝手に思っている。


率直に言って最近の「週刊ベースボール」は時流に乗っているとは言いがたいと思う。いわゆるセイバーメトリクス的視点からの分析なども少ない。同じベースボール・マガジン社の「相撲」誌ほどに協会(機構)側の機関誌(御用雑誌)化していないのが救いだが、一昨年からの野球賭博問題や、昨年の清原和博の薬物問題に対する切り込みも甘かった。紙媒体ではいまだ不動の地位なのかもしれないが、ネットを含めたファンの情報源としては優先順位が高くないとも思える。今回の「ベースボールマガジン」誌の月刊化を機に両雑誌の色分けをはっきりし、かつ時代や野球ファンのニーズに合った誌面作りに舵取りを変えることが、同社にとっても、読者(野球ファン)にとっても幸せなことなのではないか?


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ところで、ベースボール・マガジン社と言えば昨年、池田哲雄社長がファイターズの斎藤佑樹に私費で高級車をプレゼントしていたことが「週刊文春」の報道で明らかになった。
昔ながらの社長気質のタニマチ感覚だったのだろうが、いわゆる“車庫飛ばし”の疑惑もあった。“車庫飛ばし”という言葉自体、個人的に聞いたのはこの人の時以来かもしれない<苦笑>
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またこの報道でベースボール・マガジン社の経営状態が芳しくないことを匂わせる記述もあった。ベースボール・マガジン社の経営状態に関する噂は不定期に話題になるので「またか」という感じもあったが、東京ドームにほど近い三崎町を引き払っていたとは知らなかった。以前、たまたま通りかかったら窓ガラスに貼ってある現役時代の長嶋茂雄のポスターに目を奪われた。打席の長嶋が振り切って走り出そうとする瞬間の写真で、躍動感そのものというポスターが会社の看板代わりになっていた。



ベースボール・マガジン社の経営状態が云々(○うんぬん、×でんでん)言われるのは野球人気の衰退どうこうというより、野球殿堂入りも果たした同社の先代社長である池田恒雄氏の時代からスポーツ全般を取り上げることにこだわっているが故にマイナースポーツにも関わりが深いため、採算が合わないケースも出てくるからと言われている。野球、サッカー、プロレス、大相撲といった人気スポーツでいくら稼いでもマイナースポーツで持ち出しになるからと言われている。競技種目によっては本来、球技団体が主体となって編集すべき記念誌などもベースボール・マガジン社に丸投げされ、それでも採算ラインに乗らない種目もあるという。そうしたバランスの悪さが経営状態で悪い噂が飛ぶ実態らしい。


広尾昂氏の近著「野球崩壊」(イーストプレス)を読んでいくと、野球界そのものの時代遅れ感に情けなくなっていく。ベースボール・マガジン社の話題を考えると同書が嘆く閉塞感のようなものに共通点が見られる感じがして寂しくなる。だが、野球界とファンの架け橋としてこれからも存在価値を見出してもらわなければ困る。「ベースボールマガジン」誌の月刊化で何かが変わることを期待したい。

 

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