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2017年1月 7日 (土)

菊池雄星が二年後のオフのポスティング移籍を球団に直訴

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日の日刊スポーツ1面によると、ライオンズの菊池雄星が昨年行われたこのオフの契約更改で二年後(2018年シーズン後)のポスティングシステムによるメジャーリーグへの移籍を直訴したという。


菊池はこの席で新年度の年俸(推定で)1億円の大台を勝ち取ったが、かねて暖めていたメジャーリーグへの夢を直訴した様だ。菊池が海外フリーエージェント権を取得するのは早くて2020年オフなのだが、それより二年早い2018年後のオフにポスティングシステムでメジャーに移籍出来ることを希望。そのための条件として2017年、2018年と二年連続二桁勝利を自らに課すという。


大谷翔平の出現で忘れているファンも少なくないかもしれないが、菊池も花巻東高校時代に“直メジャー”志向が強く、大リーグ8球団と面談したほどだ。結局は日本のプロ野球に進む道を選択し、2009年のドラフト会議では6球団から1位指名を受け、ライオンズが交渉権を得た。


それから7年…いよいよという感じだが、敗戦処理。はこの記事を読んで別のことに思いをはせてしまった。


(写真:今季からの二年連続二桁勝利を自らに課し、2018年シーズン後にポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍を希望したライオンズの菊池雄星。 20133月撮影)

◆ 西武菊池が米挑戦直訴、2季連続2ケタ勝利を設定
  日刊スポーツ2017年1月6日


冒頭にも書いたように、菊池雄星は高校時代に日本のプロ野球を経ずに直接、大リーグと契約するいわゆる“直メジャー”も検討し、実際に大リーグ8球団と面談したほどのメジャー志向。いつメジャー移籍を訴えてもおかしくなかったのかもしれないが、入団から7シーズンを経験し、その2シーズン後の挑戦を希望したという。


菊池の入団からの年ごとの主要成績を列記する。

2010年 一軍登板なし。
2011年 10試合 41敗 541/3 24奪三振 自責点25 防御率4.14
2012年 14試合 43敗1S 811/3 57奪三振 自責点28 防御率3.10
2013年 17試合 94敗 108回 92奪三振 自責点23 防御率1.92
2014年 23試合 511敗 1392/3 111奪三振 自責点55 防御率3.54
2015年 23試合 910敗 133回 122奪三振 自責点42 防御率2.84
2016年 22試合 127敗 143回 127奪三振 自責点41 防御率2.58



菊池が二シーズン後のポスティング移籍を実現してもらうために自らに課したのが今季と来季の二年連続二桁勝利だが、実はその二桁勝利を菊池は昨2016年、初めて経験した。規定投球回数到達も昨年が初めてで、2013年以降ほぼ先発一本槍で投げてきた割にはチームの柱という成績を残していないと思える。昨年も12勝は立派だが、投球回数は規定投球回数ぴったり。しかもこれはライオンズがチームとして年間の規定投球回数到達者0という、前身の西鉄時代を含めた球団創立以来初の出来事になってしまう危機になり、無理矢理に菊池を到達させた感も否めなかったのが実態で、つまり普通に規定投球回数に達したことがない投手とも言える。


ライオンズではこのオフにフリーエージェント権を行使してエース格の岸孝之が同一リーグのゴールデンイーグルスに移籍した。
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菊池への期待はますます高まると思うが、自らに課したノルマが“二桁勝利”というのはちょっと寂しいような気もする。



冒頭に書いた“敗戦処理。はこの記事を読んで別のことに思いをはせてしまった。”の別のこととは「菊池は思ったほど活躍していないな」というのもあるが、どちらかというと「よくこの程度の成績で年俸が1億円に達したな」ということだ。


菊池の推定年俸の推移を見てみよう。


2010年 一軍登板なし。 1,500万円⇒1,500万円
2011年 10試合 41敗 541/3 防御率4.14 1,500万円⇒2,000
万円
2012年 14試合 43敗1S 811/3 防御率3.10 2,000万円⇒2,300
万円
2013年 17試合 94敗 108回 防御率1.92 2,300万円⇒4,000
万円
2014年 23試合 511敗 1392/3 防御率3.54 4,000万円⇒3,800
万円
2015年 23試合 910敗 133回 防御率2.84 3,800万円⇒5,500
万円
2016年 22試合 127敗 143回 防御率2.58 5,500
万円⇒1億円
 推定年俸は左がその年の年俸。右がシーズン後に更改した新年俸。


ずいぶんと“1億円プレーヤー”の壁も低くなったものだ。それ以前に、先発一本なのに一度も規定投球回数にも達せず、二桁勝利の経験もないのに年俸が5,000万円を超えていたことが驚きだ。もちろん投手の評価は勝利数だけではない。しかしチームへの貢献度として考えれば規定投球回数に足りないのでは高い評価を得られず、査定にも響くと思うのだがライオンズはそうは評価しないようだ。


敗戦処理。はライオンズファンでないので断言は出来ないが、菊池本人の志向よりライオンズのチームとしての浮上、好成績を願うファンの人は、菊池にはまだまだこれKらチームの柱になって欲しいと願っている人の方が多いのではないか。


ライオンズは昨年まで三年連続でBクラス。ライオンズにとって三年連続でBクラスに低迷するのは西武ライオンズとしてスタートした当初の三年間以来。その翌年からライオンズの黄金期が始まった。1980年代、1990年代に黄金時代を迎えたライオンズも2008年を最後に優勝から遠ざかっている。


蛇足ながらパ・リーグでは今年、バファローズが日本シリーズに進出したら直近の十年間ですべてのチームが日本シリーズ進出を果たしたことになるのだが、今年バファローズが日本シリーズ進出を逃すとバファローズだけでなくライオンズも十年間優勝から遠ざかることになり、とりあえずこのチャンスは今年だけである(セ・リーグでも同様にベイスターズが日本シリーズに出れば十年間ですべてのチームが日本シリーズに進出したことになる)。


ライオンズの話に戻る。昨年を見る限りでは秋山翔吾がいて栗山巧がいて、中村剛也、エルネスト・メヒアと攻撃陣は華やかながら、投手陣とそれを支えるはずのディフェンス面が脆い印象があった。昨年は4位だった。一昨年は同じ4位でも終盤まで3位のマリーンズとCS出場をかけて争っていたが、昨年はシーズン終盤を待たずにAクラス入りが絶望的になり、むしろ5位のゴールデンイーグルスに2ゲーム差に迫られた(一昨年は5位のバファローズと9.5)。そして、そのゴールデンイーグルスに岸が移籍する。


菊池への年俸1億円は菊池への期待料込みなのかもしれない。拙blog1日付“ファイターズ2018年問題 &…で言及したが、岸が流出したライオンズには今現在、ライオンズで50勝以上した投手がいない(他にはファイターズ、ベイスターズ、カープの三球団)。これは岸の流出以外にも、牧田和久のリリーフ転向と菊池の伸び悩みが原因だと思う。


元々敗戦処理。はポスティングシステム自体好きでないのだが、それを差し引いても、ライオンズは安直にポスティングシステム移籍の希望に応じる必要は無いと思うし、菊池もどうせならもっと“二桁勝利”程度ではなく、高い目標を自らに課して欲しいと思う。同じく“直メジャー”が現実味を帯びていた大谷翔平が入団してからもそれに違わぬ活躍をしているのに比較して、申し訳ないが菊池は随所に並々ならぬ大物らしさをしのばせはするものの、上述の通りそれが成績に直結していないという点で物足りなさを感じる。


チームの低迷を菊池ひとりのせいにするつもりはないが、チームというのはやはり、それなりの顔の人がそれなりの活躍をすることで、単に勝ち数が上乗せされるだけでなく、周囲にも波及するのであろう。貰いすぎだと思うが1億円プレーヤーなのだから、成績はもちろんそれにふさわしい立ち振る舞いを求められるのではないか?菊池が10勝そこそこを二年続けたところでライオンズに、あるいはファンに何かを遺したと言えるだろうか。菊池にとっては高校時代からの夢が叶うという大義があるかもしれないが、端から見れば物足りないものを感じる。


昨年程度の成績を二年間残し、それでポスティングシステムを利用してメジャー移籍が実現したとして、ライオンズはトレードマネーを得て、選手本人の念願も叶えば、それで万々歳なのだろうか?菊池も菊池だが、昨年までの七年間での菊池に1億円という評価をするライオンズもライオンズだと思う。


これは個人的な妄想なのだが、菊池はかつての石井一久のような投手になると思っていた。石井一も本来のポテンシャルを発揮するまでに時間を要した。若くしてスワローズの先発ローテーションの一角を担っていたが、本来のポテンシャルはもっともっと凄いと感じさせた。菊池も未完成なところは似ているかもしれないが…。


今季と来季、覚醒した菊池にファイターズ打線がきりきり舞いさせられるのは勘弁して欲しいというのが敗戦処理。の本音なのだが、今と大して変わらないままで菊池が海を渡るのはちょっと違うような気もする。


二年後のポスティングシステムがどんな形態かにもよるが、球団に入る評価額にも影響するだろうし、ライオンズファンの多くが納得して送り出すような成績、そして“雄星効果”を出してから胸を張ってポスティングシステムを使って欲しいものだが。

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