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2016年12月31日 (土)

中田翔断言「本塁打数で翔平に抜かれたら、僕は4番を自分からやめます」-大谷翔平敬遠、中田で勝負より屈辱的なこと。

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ファイターズ日本一の余韻に浸るのは年内いっぱいと誓った。このエントリーで最後にしよう。



日本一のご祝儀か、ファイターズナインのオフシーズンの活躍ぶりが東京在住の敗戦処理。の耳にも入ってくる。特に主砲・中田翔はあっちこっちで放言を繰り返している様だ。


タイトルの「本塁打数で翔平に抜かれたら、僕は4番を自分からやめます」は今季、投手だけでなく打撃でも並々ならぬ能力を発揮した大谷翔平と比較された中田が漏らした言葉だ。打点王を獲得したとはいえ打率は.250。本塁打数は25本にとどまり、246打数少ない大谷との本塁打数の差はわずか3本。日本シリーズでは三番の大谷を敬遠して四番の中田で勝負されるという屈辱的なシーンも見られた。


だが、敗戦処理。に言わせれば、もっと屈辱的な扱いをこのオフには受けている様で。

 



◆ 日本ハム中田4番引退は大谷に本塁打数抜かれたら

(日刊スポーツ 20161122日)


この記事では触れていないが、地上波で全国放送される日本シリーズ第三戦で、1点リードのカープが八回裏二死二塁という場面で三番の大谷翔平を敬遠して四番の中田翔で勝負した。中田は、長打警戒で深めに守っていたカープの左翼手、松山竜平が前進しても追いつけず、後ろにそらす逆転の二塁打を放って面目を保ったが、前の打者を敬遠された時点で四番打者としては屈辱。


だが、この日本シリーズを振り返ると、敗戦処理。にもう一つ中田が屈辱を受けたと思われるシーンがある。


ファイターズが日本一を決めた日本シリーズ第六戦。4対4の同点で迎えた八回表。二死から満塁になって四番中田の打席。続く五番には前の回からリリーフ登板したアンソニー・バースが入っている。ファイターズは七回裏から五番手のバースを投入したが、ロングリリーフを考えていたのだろう。打順の遠い五番に入れていたのだが、この中田の打席で栗山英樹監督はネクストバッターズサークルに大谷を待機させた。


マウンドにはこの試合で日本シリーズ6試合連続登板となるジェイ・ジャクソン。ジャクソンは中田にストレートの四球でファイターズに勝ち越し点が入った。大谷は打席に立たず、バースがそのまま打席に入って中前安打でもう1点。そしてなおも続く二死満塁からブランドン・レアードがとどめの満塁本塁打を放った。


このシーン、中田の打席でネクストバッターズサークルに大谷を立たせたことがジャクソンに対するプレッシャーになり、ジャクソンの制球力を乱したと言う様な論調が目立ったが、冷静に考えれば中田の打席は二死満塁。カープは中田で打ち取れば無失点で切り抜けられるが、次の大谷に回ると言うことはその時点でファイターズは勝ち越しているのである。バースを2イニング以上投げさせたいから打順の遠いところに入れていたわけで、バースに代打を出すことは考えにくい。それに大谷をリリーフで使うとしたら最終回が濃厚で、代打のみの起用は考えにくい。


おそらくこの程度のことはカープベンチも理解しているはずだ。ジャクソンが中田にストレートの四球を与えたのは、打席の中田の怖さから際どいコースを狙うつもりが制球が効かなくなったのだろう。それは中田の威圧感と、移動日を挟んでいるとはいえ6試合連続で緊迫したシーンで投げているジャクソンの疲労の蓄積だろう。ネクストバッターズサークルに大谷がいた影響が全くないとは言えないかもしれないが、大谷が打席に立つ時点でファイターズに勝ち越し点を与え済みになる展開だ。ジャクソンも中田に集中していただろう。


史上
初の、投手と指名打者、二部門での同時ベストナイン獲得など、敗戦処理。に言わせればマスコミの大谷への評価は実力以上に高すぎる。確かにこれまでに例のない“二刀流”を実現している存在だけに評価が難しいというのはあろう。語弊があるかもしれないが、大谷を前にしてマスコミは“思考停止”になっている様に見受けられるときがある。この中田の打席をめぐる大谷の持ち上げ方はその典型で、結果的に中田を軽く見ていると思う。中田は自らが積み上げてきた実績に裏付けられた威圧感でジャクソンから四球を勝ち取って日本シリーズ優勝がかかった試合の決勝点を勝ち取ったのに、それをネクストバッターズサークルにいた大谷のお陰、大谷をネクストバッターズサークルに立たせた栗山監督の好判断と評価されるのは中田にとって屈辱だと思う。


このオフの中田の言動に対して、野球ブロガーの広尾晃氏は29日付のブログで“中田翔の「不良化」をちょっと心配する ”と題したエントリーを挙げている。広尾氏は中田なりのファイターズ球団への鬱屈した感情だろうと分析している。コメント欄を見ると、どうせ一年後にはFA謙を取得して、先輩の陽岱鋼の様に球団から出て行かざるを得ないように仕向けられるのだから好きなことを言っていると言う見方もある様だ。確かにそういう側面はあるだろう。


中田に限らず、FA権を取得したらそれをどう使うかはその選手の自由である。個人的には中田の奔放な言動は、オフシーズンの様々な行事やテレビ出演などで求められている“中田像”に応えてのものだと思うものもあるが、まだまだ選手として未熟な一面を垣間見させてくれていると思う。


これまでのファイターズが行ってきたことを振り返れば、FA権を取得した中田が来オフにファイターズを去るという選択は避けられない様に思う。しかし、これまで主力選手の流出を若手の抜擢、育成などで乗り越えてきたファイターズとしてもチームの柱は必要なはずである。現在のチームの精神的支柱は田中賢介と思われるが、来季で37歳。次代のリーダーが必要だ。


田中幸雄、金子誠稲葉篤紀が務めてきた役割を担う、田中賢の次のリーダーを中田に託すのが自然な流れだろう。その点は広尾氏とも意見が一致する。中田の年俸が高騰したらという問題は大谷のポスティングシステム利用で財源を確保出来るだろう。となると問題は中田がリーダーとしての資質を備えているかという問題になる。


栗山監督は中田を四番から外さない理由を次の様に述べたことがある。


◆ 
日ハム栗山監督が中田を4番で使い続けるワケ


「自分の中の感覚だけど、いつも調子が悪くても、球の強い投手がきても、絶対に打てる可能性をいつも感じさせる選手。特別なタイプの投手を打てない、というのはダメ。どんな投手が来ても、何とかしてくれる可能性をいつも感じている打者だから。調子が悪くてもバットを振るし。その可能性が高くないとチームを背負えないので。

 もちろん翔平もいい打者だけど、オレの中では脆さを感じている。まだまだ翔ももっと良くなる。どんな投手がきても、いつも期待できる選手でないと4番を張れない。自分がそう思っているだけで、間違っているかもしれない。でも、オレは信じてやっている。それが一番確率が高いと思っている」


栗山監督らしいリップサービスだとは思われるが、それを差し引いても中田への信頼感がうかがえる。大谷や筒香嘉智と比較されることが中田にとって不満かもしれないが、これからのファイターズにおける中田の存在意義を考えたときに前出の稲葉の様なリーダーの後継者になれるかどうかが鍵だろう。そのためには自由奔放な言動は年内いっぱいで封印して自覚を示す言動に切り替えた方が良いだろう。それが出来なかったとき、球団は中田に対する見方を変え、無理に球団に残って欲しいとは思わない存在と判断されるだろう。


中田には屈辱と感じる大谷評が目立つとしても、それを日本シリーズの様にバットで蹴散らすのはもちろんのこと、バット以外、俗に言う“背中で見せる”影響力を来季の中田には示して欲しいのだ。


P.S.
年内にもう一つエントリーを立てます。今考えています…。

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