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2016年11月21日 (月)

松井稼頭央、56%=9000万円ダウンで契約更改-から見えてくるもの 

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日、ゴールデンイーグルスの松井稼頭央が契約を更改。今季推定年俸16000万円から約56%ダウン、金額にして9000万円ダウンの7000万円でサインした。近年では成績が急降下したベテラン選手に容赦のない大幅な減俸がなされることが珍しくなくなったが、ここまでの大幅減額は珍しいだろう。


松井稼頭央は今季56試合の出場にとどまり、160打数34安打、2本塁打13打点で打率.213。昨年まで現役2位、歴代15位の通算359盗塁を記録していた盗塁数が今季は3個にとどまった41歳のベテランに厳しい評価が下された。


邪推好きな敗戦処理。はついいろいろと邪推してしまう…。


(写真:56%、9000万円の大幅減俸を受け入れて来季の契約を更改したゴールデンイーグルスの松井稼頭央 20168月撮影)



何を邪推したかというと、この報道の前日、ゴールデンイーグルスが獲得交渉をしていた、ライオンズからFA宣言した岸孝之の獲得会見をしたからだ。
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同一リーグのライバルチームのエースを獲得できたのだから、ゴールデンイーグルスにとって戦力アップであるばかりか、今季、すぐ上の4位だったチームの戦力ダウンも見込める。



ただ、岸はFA宣言選手のランクで言えばAランクと推定されている。他球団でFA宣言した選手を獲得した場合の旧所属球団への補償も最大になる。


旧所属球団内で、外国人選手を除く年俸ランクで1位から3位までの選手をAランクとし、その選手を獲得した場合には、旧所属球団から人的補償なしで金銭補償を求められたらその選手の旧年俸の80%を払わなければならない。また、金銭補償と人的補償を求められた場合にはその選手の旧年俸の50%と、日本人の支配下選手(直近のドラフト会議で指名した選手を除く)から選んだ(プロテクトした)28人を除いた選手から相手の希望する選手を譲渡しなければならない。


推定のレベルではあるが、岸は今季の年俸が22500万円と言われ、ライオンズでは中村剛也に次ぐ2位とされる。岸を失ったライオンズはゴールデンイーグルスに対し、岸の今季年俸2億2500万円の80%に当たる18000万円を補償として請求するか、50%に当たる11250万円プラス、ゴールデンイーグルスがプロテクトした選手以外からひとりの選手を獲得するかの二者択一となる。


仮にライオンズが人的補償を検討した場合にはゴールデンイーグルスは、ライオンズに獲得をさせないプロテクト選手、28人のリストを提示しなければならない。


プロテクトの人数は28人。この28人という人数はシーズン中の一軍登録人数に一致する。しかも外国人選手は含まない。となると、一軍に常時いる選手は優先的にプロテクト出来、プロテクト漏れする選手は二軍選手ばかり、となりそうだが、実態はそうではないらしい。


人的補償のプロテクトリストは非公開なので、誰がプロテクトされていて誰がプロテクトされていないかはわからない。人的補償の選手が指名されたときに、その選手がプロテクトされなかったとわかるくらいだ。だからここから先は推測の世界なのだが、28人を選ぶ際に、単に一軍レベルの28人を選ぶのではなく、例えば一年前、2015年のドラフト会議で指名された今季のルーキーは今はまだ一軍レベルには遠くても、道義上プロテクトせざるを得ないと思えるのだ。もちろん、主力級の選手はプロテクトされるだろう。そこで方向転換し、将来性のあるルーキーを指名する事も考えられる。相手から指名されたら拒否出来ない“トレード”とはいえ入団一年でトレードされたなどということになれば、その選手のアマチュア時代の所属先との信頼関係に傷が付きかねない。だから28人の中にそうした選手を含めないとならなくなり、その分、えっと思う選手がプロテクトから漏れることがあるのだろう。


ジャイアンツがスワローズの相川亮二を獲得したときに人的補償で、わずか一年を経過したのみの奥村展征をスワローズから指名され、ジャイアンツは一年目の選手をプロテクトしないと批判されたが、逆に二年目の辻東倫を手放したくなくてプロテクトしたからとも推測された。


話が遠回りしそうになったが、ゴールデンイーグルスが松井稼頭央をプロテクトから外すのではないかという見方があるのだ。


ゴールデンイーグルスは昨オフにもマリーンズからFA宣言した今江敏晃(来季から登録名“今江年晶”)を獲得した際に、マリーンズから人的補償を求められたら松井稼頭央をプロテクトから外すのではないかという見方をされていた。マリーンズは当時から既に親会社のトップレベルでの骨肉の争いが報じられており、球団自体も決して潤いが豊富という訳では無さそうだから、高額年俸の選手をプロテクトから外しても、獲得してその高額年俸を払えないから手を出せないと推測してのものだ。


たとえそうしたバックアップが得られない状況だとしても、3位Aクラスに入る球団が二年連続で最下位のチームのファンから見下されるのはマリーンズファンでない敗戦処理。にとっても不愉快だったが、そういうことをSNS等で公然と書き込むゴールデンイーグルスファンが存在するのだ。


今回もライオンズが人的補償を求められた場合に、松井稼頭央をプロテクトから外し、かつライオンズに獲得されたくなければ、わざわざこの時期に松井稼頭央を大幅な減額で契約更改してライオンズのハードルを低くする必要は無いのではないかとふと思ったのだ。


これは敗戦処理。の浅知恵なのだが、もしも松井稼頭央が来季の契約未公開のままプロテクトリストから外れたら、ライオンズは松井稼頭央を獲得したら来季、今季と同額の16000万円を払わなければならない、はず。だが来季の契約を更改したのでライオンズは松井稼頭央を獲得しても年俸は7000万円で済むのだ。何故先送りにしなかったのかと思ったが、よくよく考えたら、年俸の減額制限を超えて減額を提示する場合は戦力外通告を告げる通告期間内にしなければならないという選手会との取り決めがある。減額制限を超える減額を選手が飲めない場合、減額提示を撤回するか、選手は自由契約を選ぶ余地を与えるためだからだ。


まあそれでも、球団と松井稼頭央がぐるになれば、減額制限を超える減額の提示を期限内にしておいて、実際の契約をライオンズからの補償方法が決まってからにするということも可能だが、さすがに功労者である松井稼頭央に対してそんな要求は出来ないのだろう。


だが、うがった見方をすればゴールデンイーグルスは敢えてライオンズに松井稼頭央を獲得しやすくしたのだとも邪推出来る。岸の入団会見で星野仙一球団副会長は「もう、ないんじゃない」、「欲を言えば、攻撃であと1~2枚取れればダントツだけどな。ただ、岸だけでも優勝を意識できる」と補強が一区切りのような発言をしている。
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他にホークスから戦力外通告を受けた細川亨を獲得し、これで補強は打ち止めと思える発言をしているが、岸に続いて陽岱鋼の獲得も目指しているとの報道もある。Cdscn0442


自軍でFA権を獲得した聖澤諒がFA権の行使を見送って残留し、オコエ瑠偉の成長も見込める。なおかつ陽の獲得を目指すのならば松井稼頭央が余剰戦力になる可能性は考えられる。
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かつてジャイアンツがカープからFA宣言した大竹寛の人的補償のプロテクトをする際にはネットでのファンレベルの予想で阿部慎之助や、まだローテーションで投げていた頃の杉内俊哉を外してその代わりに若手をプロテクトするのではと言う推測が流布された。カープが阿部や杉内の年俸を払えないから、プロテクトを外しても大壽部だというのだ。ネタとしてもこういうのはタチが悪い。



以上のことはあくまで推論、敗戦処理。の妄想だが、もしもライオンズが人的補償を検討してゴールデンイーグルスのプロテクトから松井稼頭央が外れていたらぜひ獲得して欲しい。


ライオンズファンの中には人的補償無しで1億8000万円を貰い、その資金で新外国人の投手を獲得した方が合理的だと考える人が多数を占めるかもしれないが、松井稼頭央を貰っても11250万円は別途原って貰えるのだ。その金額で松井稼頭央の年俸7000万円を払ってもまだ4250万円が残り、来季は払わないで済む岸に今季払った22500万円も計上すれば外国人投手も獲得出来よう。


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新井貴浩
の例もある。ケースは異なるが、新井はタイガースの最終年にはやはり野球協約の減額制限を超える大幅な年俸ダウンを下交渉で提示され、自由契約を選択してカープに拾われたのだ。あの時点では残り少ない現役生活を古巣で…などと言った見方もされていたがカープに復帰した新井は明らかに甦った。ライオンズも上手く松井稼頭央を使えば再生した松井稼頭央が自身の成績だけで無い波及効果をもたらす可能性もあると思う。



ゴールデンイーグルスのファンの方と、ライオンズファンの方に「関係の無いファイターズファンは黙っていろ」と言われそうだが、FA流出ではファイターズを上回り十二球団最多の流出数を経験しているライオンズにとって明るい話題になり、再建への一助にもなるだろう。幸い、背番号7も空いている!
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あくまでゴールデンイーグルスのプロテクトから松井稼頭央が漏れたならという話だが…。

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コメント

邪推に突っ込みは野暮ですが。

まあ、西武が松井を獲得することは無いと思いますが。

現実問題として、年齢も成績も不足だし、西武の外野は、秋山、金子侑司、栗山と安定しており、そもそも獲得する必然性がありません。控えなら新人に機会を与えるべきでしょう。あとはDHとかになりますが、中村とメヒアが入るだろうし、まさかセカンドやショートはもうできないでしょう。年齢的にフルシーズンは持たないし、代打の切り札だったら、わざわざ保障で獲得するほどの人材でもありますまい。

どこで使うのか?教えて欲しいくらいです。

それに西武は投手陣の再建が急務なのです。これは絶対で、これなくして優勝はおろかCS進出も無理でしょう。

得失点で説明します。

日ハム 得点619 失点467
西武  得点619 失点618

西武の得点力は十分にあります。優勝した日ハムと同レベルです。しかし失点が非常に悪いです。日ハムと比較して150点以上多く失点しているのです。これでは勝てません。しかも岸が移籍するのです。なので西武の補強はとにかく投手です。

仮に松井を獲得して、いきなり総得点が750点とかになるんだったら分かりますが。そんなの絶対に無理です。ありえません。特に統一球になった現状では700点も難しいでしょう。

であるなら、失点を抑えるしかありません。500点以内しないと優勝は難しいでしょう。CSを狙うなら550点がギリギリのラインだと考えます。正直松井獲得なんぞにかまっている余裕は西武には無いのです。

仮にオイラが編成担当なら、とにかく投手です。できるなら岸の金銭保証で横浜の山口を獲得したいくらいです。まあ巨人が獲得するでしょうから厳しいですが。

正直、松井をプロテクトから外したとしても、西武は取らないでしょう。必要ないですからね。それなら将来性のありそうな投手をオイラなら選びます。

まあ、オカルト的に考えるなら、楽天は「陽の獲得が不透明」だから松井を契約したのでしょうね。岸の獲得に20億使ってますから。いくら星野副会長が剛腕でも、陽の獲得の原資までは出ますまい。もちろんオーナーを説得してるでしょうが、球団姿勢も「黒字経営」でオーナーの姿勢もああですから、そう簡単にキャッシュが出るもんでもないのでしょう。そうなると松井が必要になるが、20億も使ってるので安くしたい。成績的にもそうは期待できないから。しかし、減額には限度があり、本人の同意が無いとできない。もちろん陽が獲得できるなら問題ないが、他球団に移籍が決まってからだと、当然保留されてしまう。

そうなって来ると陽の加入をチラつかせて限度以上の減額の材料にして、早めに契約した方が良い。松井サイドも、もしも陽が移籍したら、ほぼ戦力外だから、その前に契約しておいた方が良いのです。結果として岸を獲得して、松井と契約した言う事は陽の獲得は断念したと見るべきでしょう。星野副会長も「できれば欲しい」程度の発言になってきてますからね。まあオーナを説得出来ずにキャッシュが出なかったと見ています。

後は糸井の状況如何ですが、陽はオリックスが取ると予想してます。こちらは楽天と違って大型補強が好きですから。オーナーの姿勢もイケイケです。糸井の移籍がほぼ確定なので、本気で陽の獲得に向かうのでしょう。まあ巨人はそれほど本気でも無いようですね。ここはオリックスでしょうな。

結局、松井をプロテクトから外しても西武は選ばないだろうし、陽は獲得できないだろうから、外す事もないでしょうね。

野暮でしたな。

でくのぼう様、コメントをありがとうございます。

> 現実問題として、年齢も成績も不足だし、西武の外野は、秋山、金子侑司、栗山と安定しており、そもそも獲得する必然性がありません。控えなら新人に機会を与えるべきでしょう。あとはDHとかになりますが、中村とメヒアが入るだろうし、まさかセカンドやショートはもうできないでしょう。年齢的にフルシーズンは持たないし、代打の切り札だったら、わざわざ保障で獲得するほどの人材でもありますまい。

現実的にはそうでしょうけどね。

でもライオンズファンにニーズはあります。力が衰えているのは確かですが、新井貴浩の例があります。カープもエルドレドが一塁にいる中で、阪神でろくに出場機会ももらえない新井を、いくら自由契約で買いたたきも出来るとは言え、この二年間の成績を完全に予測したものとは限らないでしょう。

まあ7000万円払って精神的支柱を雇うかというと疑問ではあるのですが。

> それに西武は投手陣の再建が急務なのです。これは絶対で、これなくして優勝はおろかCS進出も無理でしょう。

これは誰の目にも明らかですから、楽天は投手を手厚くプロテクトするでしょう。だからなおさら松井稼頭央がプロテクトから外れる可能性が高いと思います。

> 結局、松井をプロテクトから外しても西武は選ばないだろうし、陽は獲得できないだろうから、外す事もないでしょうね。

星野が陽を獲得したいと言い出した報道も出ています。まだ予断を許さない状況かもしれませんね。

相手の嫌がることをやる、という発想がもしあるとしたら、ライオンズが松井稼頭央を獲得するメリットより、ゴールデンイーグルスが松井稼頭央を失うデメリットが大きいとも思えます。

かつての功労者、山崎武司のクビに続き、また功労者を衰えたらポイというのが白日に曝されると、ゴールデンイーグラスとしてはいささかのイメージダウンが避けられません。

ライオンズの事例ではありませんが、ホークス時代の根本陸夫が、ライオンズからFA宣言した石毛を獲得したのは、ホークスにとってのプラス(三塁には松永がいて、人材不足だった訳ではない)よりも、ライオンズから石毛が抜けるデメリットが大きいと思って獲得に踏み切ったそうです。

肝心の選手としての松井稼頭央の価値ですが、逆に全盛期並みとは言えないまでも、復調するには古巣への移籍くらいの強い刺激が無いとダメでしょう。

こうやっていろいろと考えても7000万円と言われる松井稼頭央への年俸とのバランスを考えると費用対効果の点でボツになりそうですが、三年連続でBクラスに低迷しているライオンズが脱却するための大きな賭として、また将来の指導者候補として今でもファンに人気のある松井稼頭央の獲得は一つの選択肢になると思います。

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