超人糸井嘉男よ、鉄人金本知憲を超えろ-35歳FA糸井にバファローズもタイガースも四年契約を提示
11日から交渉が解禁になった今オフのFA戦線。FA宣言したひとりの糸井嘉男には予て噂されたタイガースが獲得交渉。初日からいきなり金本知憲監督が交渉の席に着き、タイガースの本気度がうかがわれたが、その後も水面下での交渉が進み、どうやら週明けにも“阪神タイガースの糸井”が誕生しそうだ。
糸井は今季35歳になったが、残留を望むバファローズも獲得を望むタイガースも、糸井に対し4年契約を提示していると言われている。確かに35歳にしてパ・リーグ盗塁王を獲得するなど、超人に年齢は関係ないのかもしれない。
(写真:FA宣言をし、タイガースへの移籍が確実と見られる糸井嘉男 2016年7月)
「4年総額16億円!」、「4年総額18億円!」など派手な報道が飛び交っている。糸井嘉男は今季35歳になった。ファイターズへの入団当初は投手。外野手に転向して初めてレギュラーになったのが2009年。28歳の時だ。遠回りした分、FA権取得の年齢も高くなった。しかしその取得年に歴代最年長での盗塁王に輝くなど若さは健在(敗戦処理。の解釈では最年長タイ)のようだ。
だが、残って欲しいバファローズも獲得したいタイガースも4年契約を提示している模様だ。つまり39歳のシーズンまで面倒を見ると言うことだ。
タイガースでは2014年のオフにFA宣言した鳥谷敬の慰留に成功したが、その時に四年契約を結んだ。四年契約の二年目に当たる今季、鳥谷のプレーには経年変化が明らかで、タイガースファンの間からは「いくら残って欲しかったとは言え、“四年”契約は長すぎたのでは…」という声も挙がっているようで、それゆえに糸井への“四年”契約の提示に嫌な予感がよぎっているファンも少なくない様だ。
それに加えて、事前報道でタイガースが糸井を迎える口説き文句の一つに“背番号3を用意”というものがあった。確かに“背番号3”は良い番号だ。しかしタイガースでは2015年限りで現役引退した関本賢太郎が付けていて空き番になっているだけで、これが糸井に誠意として伝わるのかファンは疑問視しているようだ。最近の報道では背番号7を用意しているという。かつてアメリカ帰りで三顧の礼で迎えた西岡剛のマリーンズ時代からの代名詞である背番号7を取り上げての糸井への誠意だという。西岡が付けていた背番号を糸井にというのは糸井にとっても素直に喜べないのではないか?
また、ここに来てマウロ・ゴメスの退団が決まって背番号5が空き、背番号4の上本博紀の00への変更も発表された。見方によっては糸井の選択肢が増えたようにも見受けられる。
ただ背番号で誠意を示すなら、金本知憲監督が付けている背番号6をプレゼントするのがキラーコンテンツになると思うがどうなのだろうか?
その金本監督は現役時代に、タイガースが糸井と契約しようとしている36歳から39歳になる四年間のシーズンの間に、もちろん四年間全試合フルイニング連続出場。605安打、105本塁打、392打点で打率.284という成績を残した。主要タイトルの受賞こそないが、打率三割を四年間で二回打っている。37歳で31本塁打し、38歳で108打点を挙げている。この四年間の金本の推定年俸の合計は19億1000万円で、現在両球団が提示していると言われる四年間の年俸総額より多いとも思われる。糸井のほぼ十年前と考えると、いかに当時“鉄人”金本が破格の存在だったかがわかる。
糸井がタイガースの一員になるのであれば、目標を金本超えに設定すれば良いのではないか?さすがに四年間全試合フル出場は無理にしても、主立った打撃成績で同じ年齢での金本を超えることを目標にするのが良いだろう。
因みに来季の糸井と同じ36歳になった2006年の金本の成績は、
146試合 545打数165安打26本塁打98打点。2盗塁 打率.308、OPS.897。
これに対し、35歳の今季の糸井の成績は
143試合 532打数163安打17本塁打70打点。53盗塁 打率.306 OPS.849。
鉄人と言われた金本監督の現役時代の方が上回っている。超人と言われる糸井には格好の目標だと思う。
最後になるが、糸井のFA移籍が報じられ、ファイターズファンとしてはあらためて 2013年1月に成立した糸井へのトレードは何だったのだろうと思わざるを得ない。
当時は代理人を通じてポスティングシステムによる米大リーグ挑戦を画策していた糸井の残留交渉を難しいと感じたファイターズの球団フロントが、仮にポスティングシステムでの移籍が成立してもかつてのダルビッシュ有の様に巨額のトレードマネーが見込めるとは思えないので、それならば国内球団にトレードして戦力と交換した方が得と判断してバファローズとの複数の選手間での交換トレードに発展したと理解した。だが、その後糸井は少なくとも表面上はバファローズ球団と大リーグ挑戦でもめたとは聞かない。それどころかあと一年待てば海外FA権も取得するであろうはずなのに、国内FA権を行使した。
ファイターズよりバファローズの方が宇宙人、もとい糸井の操縦法に長けていたということだろうが、どうにも腑に落ちない。
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糸井、阪神移籍になりましたね。
Bsファンとしては残念ですが、トレードで来た選手だし、4年もいてくれたのだから、それで良しとしなければならないような気がしています。
これで、陽岱鋼はBs入りするんじゃないかと思います。
糸井が抜けて外野のポジションが空きますし、選手としてのチャンスは、EよりBsの方が上でしょう。
それに、今なら、球団側が喜んで「背番号7」を渡すでしょうし。
陽岱鋼の態度保留は、今日のファンフェスタ後に発表したいのと、糸井の移籍状況を見て決めたいという両方の要素があると思います。
投稿: xyz | 2016年11月23日 (水) 09時13分
xyz様、コメントをありがとうございます。
> Bsファンとしては残念ですが、トレードで来た選手だし、4年もいてくれたのだから、それで良しとしなければならないような気がしています。
心情はお察しします。それほどにバファローズファンの中で大きな存在になったということはファイターズファンとしても嬉しいです。
余談になりますが、糸井と八木とのトレードでファイターズに来てもらった両選手はもうファイターズには残っていません。
> これで、陽岱鋼はBs入りするんじゃないかと思います。
糸井が抜けて外野のポジションが空きますし、選手としてのチャンスは、EよりBsの方が上でしょう。
ゴールデンイーグルスが、どこに向かっているのか今ひとつ傍目にはわかりにくいのですが、私もバファローズの方が合うと思います。
もっとも、私の本音はジャイアンツ入り希望なのですが、東京スポーツ以外でそういう声が聞かれず残念です。
> 陽岱鋼の態度保留は、今日のファンフェスタ後に発表したいのと、糸井の移籍状況を見て決めたいという両方の要素があると思います。
だと思います。
ゴールデンイーグルスのファンの中には星野副会長が口説けば陽岱鋼を説得出来ると考えている人が少なくないようです。タイガースで片岡、金本を口説き落とし、ゴールデンイーグルスで松井稼頭央、岩村、斎藤隆、今江、岸と狙った選手を逃さないからだそうですが、田口壮と中村紀洋には断られていますから<笑>。
ファイターズファンとしては陽岱鋼の「このチームに自分がいて良いのかと思う」的なコメントが寂しく胸に響きました。
投稿: 敗戦処理。 | 2016年11月23日 (水) 20時18分
>ファイターズよりバファローズの方が宇宙人、もとい糸井の操縦法に長けていたということだろうが、どうにも腑に落ちない。
どうなんでしょうかね。
確かに選手の移籍に関してそうですが、フロントとしては「順位」なので。
2013年以降のチーム成績です。
日ハム 6位 3位 3位 1位
オリックス 5位 2位 5位 6位
その差は歴然です。
日ハムは大谷の加入が大きいでしょうが、結果で見れば「日ハムは糸井を放出して成功した」とも言えます。まあもう少し良い取引が出来るはずと言うのは分かりますが。
やはり、代理人に問題のある糸井を放出するのが目的だったのでしょう。
オリックスの編成で見るなら「取るには取ったが結果的に金ばかり掛かる選手」で結果に見合わないとは言えそうです。阪神も苦労するでしょうね。
オイラの日ハムの印象は「ドラフトは上手いがトレードは下手、外国人補強はまあまあ」と言う感じです。
別件になりますが、日ハムは外野は西川、岡、近藤健介で行けると判断したのでしょう。そして、結局は大谷如何ですが、DHに大谷で、でも、それだと大谷が投げる時のDHを誰にするか?と言う問題がある。陽がいた時は、岡もしくは近藤がサポートしてたが、今年からレギュラー、DHの控えとして大砲が欲しい。そこで大田が欲しくなった。一応外野も守れるから陽の抜けた外野の補強にもなる。課題は大田の打力ですが、それは「自信がある」と日ハムさんが言ってますからね。
こんな構想なのでしょう。
>ゴールデンイーグルスが、どこに向かっているのか今ひとつ傍目にはわかりにくいのですが、私もバファローズの方が合うと思います。
松井稼頭央は星野副会長が監督時代に獲得した選手ですから、愛着があるのかも知れないですね。金銭ではなく、そう言う人間的な感情を優先する監督もいますから。その点で言えばプロテクトから外すとは思えないですね。
逆に中日時代にイロイロあった山崎選手は星野監督になって「真っ先に解雇された」とも言われてます。まあ監督は何かと編成に意見しますから、そう言う事もあるのでしょうな。特に星野さんですから「自分の気に入った選手」でチーム作りをしたいのかもしれませんね。
また会長の介入騒動も実態は「チーム戦略室」の立ち上げと役割分担であって「直接介入」では無いとの話ですね。例のメモも作成は「戦略室」で会長は直接関与はしていないようです。言う事を聞かない現場に対して会長の名前を貸してもらったと言う所でしょう。その戦略室と星野さんとの軋轢があるのか、それとも星野さんが副会長の立場から「戦略室」を使って介入してるのか。星野さんの独裁とも、星野外しとも見えるので分かりづらいです。
どちらにしても梨田監督もやりづらいでしょうね。一説には星野副会長は「監督に復帰したい」とか?との報道もあります。まあ現場の采配に介入している事は確実ですな。
そして陽に関してですが、梨田監督は乗り気では無いように感じます。陽はもちろん日ハムで梨田監督時代の選手でもあります。星野副会長はその辺を含めて「監督が動け」と発言してますが、どうも上手く行ってないようですね。知ってるだけに「一緒にやりたくない」と言うのもありますから。
まあ、糸井を獲得した阪神ですが、外野は糸井と高山が当確として、あと一人が福留が原口かと。ゴメスを解雇して、福留をファーストにコンバートが確実らしいですね。原口は捕手ですが、打撃を生かすためにコンバートが有力で、日ハムも捕手登録だった近藤健介を外野で使うつもりでしょう。捕手のコンバートはよくあることです。
プロテクト関係ではここへ来て「阪神は鳥谷をプロテクト外にする」との報道がありますね。阪神は否定してますが、オリックスも「その気なら取る」とイケイケです。こちらの方がかなりの確実性があるので「本当にオリックスが取る」かもしれません。
>もっとも、私の本音はジャイアンツ入り希望なのですが、東京スポーツ以外でそういう声が聞かれず残念です。
後は、当てにならない日刊ゲンダイさんの記事くらいなので、巨人は薄いですね。報知新聞がこの件で沈黙してるので、不気味ではあります。情報管制なのか、本当にフロントが獲得に懐疑的なのか。
陽は「年内には決める」とは発言してますが、選手心理としては「金額より早く決めたい」と思うものだそうです。他の契約が決まって「事情が変わって白紙撤回」と言うのはよくある事なので、早く決めたいのですよ。
就職活動と同じですね。「内定」は早く欲しいものです。
その辺から考えて「巨人が獲得に動いている」とされてますね。
>ジャイアンツがスワローズの相川亮二を獲得したときに人的補償で、わずか一年を経過したのみの奥村展征をスワローズから指名され、ジャイアンツは一年目の選手をプロテクトしないと批判されたが、逆に二年目の辻東倫を手放したくなくてプロテクトしたからとも推測された。
巨人は文字通り「巨大戦力」ですから、当然警戒すべきです。良い選手を保障で取られないようにしないといけないですな。
陽の保障の場合は長野など外野の選手はほぼ外しても良いだろうが、横浜の場合は難しいですね。外すとは思いませんが、もし村田を外したら横浜は獲得するかもしれませんね。
まだまだストーブリーグは続きますね。
投稿: でくのぼう | 2016年11月24日 (木) 18時44分
でくのぼう様、コメントをありがとうございます。
> >ファイターズよりバファローズの方が宇宙人、もとい糸井の操縦法に長けていたということだろうが、どうにも腑に落ちない。
> どうなんでしょうかね。
> 確かに選手の移籍に関してそうですが、フロントとしては「順位」なので。
私は、ファイターズよりバファローズの方がフロントが上だとか、比較はこれっぽっちもしていません。
糸井の操縦法に関して言及しただけです。
どこをどう読むと、そういう解釈になるのか?
バファローズファンの方には失礼な書き方になりますが、でくのぼうさんに言われなくてもファイターズとバファローズの順位なんて知っていますよ。
以下、エントリーにはほとんど無関係にお書きになりたいことを書かれていますが、そうした使い方をされたいのなら、前にも言いましたが自分でブログを開き、そちらで好きなだけ自説を展開していください。
同じ事を何度も言わせないでください。
もうこれっきりにしますか?
投稿: 敗戦処理。 | 2016年11月25日 (金) 01時17分
鎌ヶ谷で1から外野守備練習をしていた糸井が今となっては大物FA選手にまでなり感慨深く感じるのは日本ハムファン共通の思いといったとこでしょう。世紀のトレードから4年経ち日本ハム、オリックス間でトレードとなった選手達が全員去った今改めてあのトレードを振り返ってみます。
まずオリックス目線で見た場合、これは大成功と言えるものでした。糸井という日本代表レベルの外野手を4年間戦力として使うことが出来、更にFA補償というおまけまでついてきます。大引という正遊撃手こそ失いましたがあらかじめ世代交代を睨んで指名していた安達の台頭により穴どころかそれ以上のショートの誕生となりました。木佐貫もその後の成績を見ればまったく惜しい選手ではありませんでした。(長くなってしまうので八木、赤田については省略させていただきます。)
日本ハム目線で見た場合、当初から大損トレードと見られていましたがこの4年間を振り返るとその予想に違わず大失敗と言えるものでした。糸井という絶対的な外野手を失ったことで次のライトのポジション争いが注目されましたが結局この4年間ライトのレギュラーを掴んだ選手は出てこず、パ・リーグのポジション別データで見ても毎年日本ハムのライトが足を引っ張る状態でした。山田(前GM)はこのトレードは中長期的な視点に立って行ったと言ってましたが、大引は2年でFA移籍木佐貫が戦力になったのも最初の1年だけとどこが中長期的なんだという有様です。もっともこの2人はトレード時点でFAまで残り2年だったように最初から中長期的な視点など嘘っぱちなものだったと言っていいでしょう。2人合わせてもFAまで4年使えた糸井とはまったく釣り合わない選手でした。
ここまでは戦力的に見たトレードの成否ですが、日本ハムがトレードするに至った理由とそうした観点からもトレードを評価しなければなりません。山田は北海道新聞でトレードの後日談としてこのトレードの理由の1つに大谷を外野で使いたかったからということを述べていました。今となっては覚えている人も少ないでしょうが1年目の大谷は投手とライトでの二刀流でした。しかし体力的にも見てもこの起用は無茶なものでこの計画は早くも崩れ去ることとなります。外野手起用の失敗はさて置き、仮に大谷を外野で使いたかったのであれば他の外野手をコンバートすればよかっただけではなかったでしょうか?例えば当時レフトの中田をこの年に内野コンバートすれば糸井放出するまでもなく外野を空けるという目的は容易に達成できていたのです。北海道新聞でのこの山田の説明はトレードの正当化に繋がるものではありませんでした。
次に考えられるトレードの理由は糸井の年俸です。2012年の糸井の年俸が1億9000万円、球団提示の2013年の年俸が2億円(保留)これをコストカットしたかったのではないかというものです。しかしそもそも2012年MVP級の活躍をした選手に対して1000万円アップの2億円という評価自体が異常に低すぎるものです。勿論日本ハム内では高年俸と言える額ではありますが、同時にそれだけの活躍をして、翌年も期待できる選手なわけで糸井が保留するのも当然でしょう。もしどうしてもコストカットしたいというのであれば、この年のオフに2億4000万円×2年の複数年契約を結んだ武田久こそトレードの駒とすべきでした。糸井より明らかに衰えが見えていた武田久に大金をはたいたことはトレードの失敗に隠れていますが大失敗と言えるものです。ビリー・ビーンの名言に「セーブ王こそトレードしろ」というものがありますが武田久はまさしくこれに当てはまるケースでした。
続いてトレードの理由としてポスティングの要求が引き金となった説について「糸井(&代理人)がポスティングを要求したから糸井はトレードに出された」という糸井への批判混じりのトレード考察は当時から出ていましたがこれはポスティングの制度から言っても理由とはならないものでしょう。この辺の話は敗戦処理さんも詳しいので書くまでもないことなのですが一応書きますと、ポスティングは選手の権利ではなく球団の権利であってどれだけ選手が訴えてもポスティングにかけることを決定権は球団にあり、更に当時のルールではポスティングにかけるのを認めた場合でもMLB側の入札額を見てそこで球団が拒否することまで可能なものです。糸井の要求を想像するなら2億円という安すぎる額ではなく満額要求(8000万円アップの2億7000万円?)と2億円で契約する代わりにポスティングの確約、おそらくこの2パターンを天秤にかけての交渉だったのでしょう。折れることなく何度も交渉を重ねていたことから年俸調停も視野に入れていたことでしょう。
僕はこの年俸調停を日本ハムが嫌がったことが突発的なトレードへと向かってしまった背景であると考えます。それはなぜか?糸井との交渉が年俸調停にまでもつれた場合1000万円アップの2億円の提示では球団側の負けが目に見えていた。つまり年俸調停だけは避けたかった球団がとっさに取った回避行動があの時期外れで不釣り合いなトレードだったのです。結局のところ日本ハムが糸井を過小評価していたことで自ら追い込まれてしまったと僕はあのトレードをこのように見ています。もしもあの時年俸調停に持ち込まれていたら裁定額はおそらく2億3000万円~2億5000万円あたりで実際これぐらいが糸井の適正年俸だったでしょう。ちなみに今年の中田の年俸は2億4500万円。今オフの契約更改で3億円近くの額となると見られています。これと比べると糸井が2億5000万円だったとしてもお手頃価格に見えてきます。
既に今オフもコストカット目的と思える陽の移籍、吉川のトレードといったことがありましたが日本ハムとはそういうチームなのです。金満球団ではない育成型球団の生き方として僕はこのやり方は正しい道を歩んでいると思っていますが、4年前(この時も優勝した年のオフでした)のようにどこでコストカットするかの選択を迫られる際その選択がチーム作りの方向性を大きく左右することとなります。球団が選手のコストパフォーマンスにシビアであるのは当然として、ファンも選手評価する際はコストにシビアであるべきだと思います。でないともはやこの球団のやってることについていけないですし、批判するにしてもポイントのズレた批判となってしまうでしょう。
最後に中田のコンバート、武田久放出という僕の対案は4年経った今だからこそ言える「結果論」ではないかと言われてしまいそうなものですが、トレード直後のコメント(↓下記リンク)でも書いているように決して結果論ではないということを付記させていただきます。今回も長々と失礼しました。
http://mop-upguy.cocolog-nifty.com/baseball/2013/01/post-1cf1.html
投稿: サフラン | 2016年11月28日 (月) 03時01分
サフラン様、コメントをありがとうございます。
> 今回も長々と失礼しました。
長いだけならまだしも、大半はこのエントリーと関係ないことです。
勘弁してください。
投稿: 敗戦処理。 | 2016年11月28日 (月) 23時32分
糸井の話題からつい日本ハムの糸井トレードの話へとコメントが派生しすぎてしまいました。その点反省し改めて横道に逸れることない記事に沿ったコメントをさせていただきます。
>最後になるが、糸井のFA移籍が報じられ、ファイターズファンとしてはあらためて 2013年1月に成立した糸井へのトレードは何だったのだろうと思わざるを得ない。
当時からこれは日本ハムにとって失敗トレードだと言われていましたが4年経った今となってはっきりと失敗トレードと言えるものでしたね。糸井の穴となったライトのレギュラーは出てきませんでした。
>ファイターズよりバファローズの方が宇宙人、もとい糸井の操縦法に長けていたということだろうが、どうにも腑に落ちない。
結局のところあのトレードの出発点は糸井が2億円の提示を保留したことが始まりで、操縦法というよりも単純に日本ハムの糸井への評価が低すぎたのが一番の問題でした。糸井は2012年の優勝の立役者でしたから1億9000万円→2億4000万円くらいの提示であれば突発的なトレードをすることもなく翌年も日本ハム所属だったものと思います。オリックス在籍時にポスティングの話が出なかったのも本気でメジャー願望があったというわけではなく日本ハムとの交渉カードの中の1つに過ぎなかったということだったのでしょう。
投稿: サフラン | 2016年11月29日 (火) 01時39分