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2016年10月27日 (木)

王手!

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カープの連勝でスタートした今年の日本シリーズは、球場をマツダスタジアムから札幌ドームに移した第三戦からファイターズが逆襲。連勝して二勝二敗の五分に戻した。そして勝った方が王手をかける第五戦、
11の九回裏二死満塁で西川遥輝がカープの守護神、中﨑翔太からサヨナラ満塁本塁打!ファイターズが三勝二敗として王手をかけた。


第六戦と第七戦は再びマツダスタジアム。ここまでと同じ内弁慶シリーズならカープが連勝して逆転日本一になるが果たして


(写真:新人時代の2011年にファーム日本選手権で優秀選手賞を受賞して表彰されるファイターズの西川遥輝。余談だが西川はこの時未成年… 201110月撮影)



正直に言って、ファイターズが一、二戦に連敗した時には下手をしたら四試合で終わってしまうのではないかと悲観した。
ジョンソンに勝つには10で大谷が完封するしかないどっちが日本一になるとしても札幌ドームで決まるなどと発言したのが全部裏目に出た<苦笑>


マツダスタジアムでの二試合はカープがレギュラーシーズン通りの野球をしたという印象が強かった。まさか赤一色のスタンドの空気に飲まれたとは思えないが、完全にカープの野球をやられた。ジャイアンツを始め、セ・リーグ五球団を圧倒したレギュラーシーズンの強さそのものだった。


それが札幌ドームに移って逆にファイターズが三連勝。まさに内弁慶シリーズなのだが、これまた球場の空気が変わったからだとは思わない。


事実、この試合も既に今季限りでの現役引退を表明している黒田博樹を攻略できなかった。足の不調を訴えて六回裏二死で降板はしたものの、ファイターズ打線が黒田を攻略してマウンドから引きずり下ろしたのではなかった。


1点を追うファイターズは八回裏に、二死二塁で大谷翔平が歩かされた一、二塁から中田翔のレフト前方の打球をレフトの松山竜平が前進して捕球できずに後逸したため一気に二者が生還して逆転した。もう八回なのだし、守備に不安のある松山を赤松真人あたりに何故代えておかなかったのか?おそらくは九回表に打席が回るということで代えそびれていたのかもしれないが、攻撃で追加点を取ることより失点を防ぐというのがリードした展開での守備固めの考え方。これは緒方孝市監督の判断ミスにファイターズは助けられたと思う。


そしてこの試合のサヨナラのシーンも十回裏二死二塁で打席には大谷なのに、ライトの鈴木誠也の守備位置は前進どころか深かった。低目に落ちる球を綺麗に拾った大谷の打球がゴロで一、二塁間を抜けたのはカープには皮肉だった。


このシーンに関してはCSのフジテレビONEの「プロ野球ニュース」で達川光男が「打たれたのは低目だったけど高めで詰まらせる配球だったと思う。打球が上がることを考えていたんでしょう」と分析していた。カープは第一戦でも4点リードの八回表二死一、二塁で打席に近藤健介というシーンで何故か外野手を前に守らせ、ちょっと深めの近藤のセンターフライをセンターの丸佳浩がギリギリで追いつくという謎の守備体型があった。因みにファンの間でも酷評されたTBSテレビの初田啓介アナは「スーパーキャッチ!」と絶叫していた<苦笑>。カープには一般的なセオリーとはかけ離れたデータ解析があるのだろうか?


緒方監督は八回裏と十回裏の失点シーンを自分の責任とコメントしていたが、本当に後悔した様子で、翌第四戦では1対1の六回でレフトの松山を野間峻祥に代えた。そしてなおも同点のままだった八回表に先頭の「四番・DH」新井貴浩が四球で出塁すると、代走に赤松を送って勝負を賭けた。だがこの赤松の盗塁刺もあって無得点に終わると、新井の後の一塁手にDHのブラッド・エルドレッドを入れた。いわゆるDH解除で新井が打っていた四番にこの回から登板のジェイ・ジャクソンが入った。


先日のパ・リーグのクライマックスシリーズ、ファイナルステージ最終戦での大谷のDH解除は例外としても、こうした形でのDH解除はパ・リーグでは滅多に見られないが、通常DHを起用しないセ・リーグの監督にとってはそんなに奇怪な選手起用ではないのだろう。ネットではかなり話題になったそうで、中にはかつての野村謙二郎監督による、偵察要員としての「DH今村」に例えて緒方監督の失態だと笑っていたファンまでいたが、投手に打席が回ったら代打を出せばよいだけの話でそんなに奇異なものとは敗戦処理。は思わない。


ただ緒方監督には迷いがあったのだろう。第三戦の采配ミスから歯車が狂い始めたのだろう。この試合も、九回表にファイターズがサウスポーの宮西尚生を起用することは誰の目にも明らか。ならばエルドレッドのDHはそのままで、まず赤松をそのままレフトに入れ、宮西が登板したら左対左になるレフトの野間を退けて一塁手として小窪哲也を入れればよいだけだ。実際に九回表のカープは宮西に対して左打者の野間に右打者の下水流昂、続く同じく左打者の安部友裕に右打者の小窪を代打起用している。



今日の第五戦もまたまた同点で終盤を迎えたため、今村猛、ジャクソンは五試合連続登板となったが、九回裏に同点のまま守護神の中崎翔太を起用せざるを得なくなった。


blogでは何度か言及しているが、同点の九回以降、先攻のビジターチームにとっては守護神をどのタイミングで使うかは難しい。もちろん理想は九回裏だろうが十二回裏だろうが十五回裏だろうが1点でも勝ち越したら最後の1イニングを守護神に託すという形だが、同点が続く場合には投入が難しい。何故なら守護神を投入してその回を無失点に抑えても勝つためには最低限もう1イニング投げなければならないからだ。


このシリーズでは第三戦で同じような状況になった。カープが九回表に同点に追いついたのだが、黒田の後にブレイディン・ヘーゲンズ、今村、ジャクソンとつないでいたカープは九回裏に中崎ではなく大瀨良大地を投入した。これが正解だと思うが、2イニング目にサヨナラ負けした。これはもう仕方がない敗戦で、強いていえば打たれた大瀨良を責めるべきでなく勝ち越せなかった攻撃陣を責めるべきである。


だがこれで、今日の第五戦では同じ同点の九回裏の選択肢が中﨑に限定された。こういう時こそヘーゲンズではないのかと敗戦処理。は思う。この試合でファイターズの二番手として二回途中から登板したルイス・メンドーサが七回まで投げたのと同様に、8月から先発に回っているヘーゲンズなら勝ち越すまでロングリリーフもこなせると思うのだが、いきなり中﨑を投入した。仮に中﨑が九回裏を0に抑えてもカープが十回表に勝ち越す保証はない。


ここから先は推測だが、カープはこの試合に勝って三勝二敗にしたら、第六戦の先発を野村祐輔ではなく、ヘーゲンズに託そうと考えていたのではないか?普通に考えれば第六戦に野村で、第七戦にもつれたら黒田なのだろうが、黒田は第三戦に足の不調を訴えて途中降板している。そもそも本当にこの日本シリーズで黒田に二度先発登板を想定するなら、中四日でなく中五日にすることが出来る第二戦と第六戦に黒田を先発させるだろう。緒方監督は黒田に二度の先発を託すつもりはなく、それ故に第三戦に先発させ、先発投手を五人で回すものだと敗戦処理。は予想を立てていたのだ。


いくら大リーグで中四日のサイクルに慣れていた黒田とはいえ、現在41歳。正真正銘の最終登板とはいえ中四日で投げられるのだろうか?そもそもそれが可能なら引退などしないだろう。まして第三戦での途中降板。ブロガーの広尾晃 さんは緒方監督が黒田の第三戦先発を早い時期から公言したのは黒田の最終登板を敢えて地元にしないためと分析されていたが、敗戦処理。も引退を口にした黒田はシーズン中の黒田とは似て非なる黒田になるだろうと予想した。現実には第三戦でファイターズは黒田を攻略できなかったが<苦笑>


明日が移動日なので今日の試合後に第六戦の予告先発が発表されることはなかったが、王手をかけられたカープが第六戦に野村以外の投手を先発させる可能性は低くなったと思う。もしも逆にカープが三勝二敗で王手をかけていたら、第六戦で大谷に敢えて野村をぶつけず、第七戦に野村を温存した方が勝つ確率が高いという考え方も出来るだろうが、第六戦に勝たなければ第七戦がないという状況で、第七戦重視という投手起用はなかなか出来ないだろう。


ファイターズとしては第六戦に大谷で日本一を決めたいところだろう。投手黒田
VS打者大谷を、千代の富士対貴花田に例えた栗山英樹監督が第六戦に再び加藤貴之を先発させて第七戦に大谷と黒田の投げ合いを実現させたいと画策する可能性も皆無とは言えないが、そこまで考えずに第六戦は大谷だろう。そして第七戦にもつれた場合でも増井浩俊、有原航平を惜しみなくつぎ込むことで主導権を握ろうとするだろう。


内弁慶シリーズの原則から行けば、まだなおカープが有利。ファイターズには2006年以降の日本シリーズで、ビジターでは6連敗中で211敗。しかも2勝を挙げた八木智哉はトレードに出してしまってもういない。これを日本版「ヤギの呪い」 という。本家「山羊の呪い」は解消されたようだが果たしてどうなるか?


この十年間の日本シリーズで、パ・リーグで敗れたのはファイターズだけ、と書いたが相手のカープは現在の十二球団で最も日本一から遠ざかっているチーム。



王手をかけた分、ファイターズが有利だと信じたいが

 

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