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2016年9月28日 (水)

強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いんだ。-ファイターズが大逆転で四年ぶりにパ・リーグ優勝

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今日(28)ファイターズがパ・リーグ優勝を決めた。首位を独走していたホークスに最大で11.5ゲーム差をつけられていたが、大逆転で優勝を勝ち取った。11.5ゲーム差を大逆転というと「メークドラマ」と話題になった1996年のジャイアンツを思い出す。敗戦処理。もリアルタイムに楽しんでいた。だがあの時と今年のファイターズでは明らかな違いがある。ジャイアンツの時は底力のあるチームが最後は地力に勝って大逆転という感じだったが、今年のファイターズは明らかに力が上のホークスを引きずり下ろしたのだ。


今日は仕事をしながら最後の方をパ・リーグTVで見ていたが久しぶりにあるフレーズを思い出した。


“強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いんだ。”


(写真:四年ぶりのパ・リーグ優勝を決めたファイターズナイン。※写真はイメージです。2016年6月撮影)



“強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いんだ。”
 このフレーズの主に関しては諸説あるが、敗戦処理。がこのフレーズを知ったのはボクシングの協栄ジムの金平正紀会長(当時)のセリフだ。具志堅用高などの世界チャンピオンを輩出した当時の日本ボクシング界の名物会長だった。このフレーズを発言した後にある疑惑が浮上し、よけいにこのフレーズが拡散された感じもあったが…。



これ以上書かなくてもわかるだろう。敗戦処理。に言わせれば今でもホークスの方がファイターズより強いと思う。だが、どちらが強いかを競うのがプロ野球のペナントレースではない。より高い勝率を挙げることを競うのだ。だから一番強いホークスよりも高い勝率を挙げたファイターズが優勝なのだ。結果的に勝ったのだから強いのだ。


ツイッターなどでは強気と慎重なツイートを繰り返していた敗戦処理。だが実は最後にホークスに引っくり返されるのではないかと今日(28)の試合が終わるまで気が気でなかった。今日の最後だって秋山彰吾に逆転サヨナラ本塁打されるんじゃないかとドキドキしていた。今日負けたら残りは一試合。本拠地札幌ドームに戻るとはいえ、野球は何が起こるかわからない。


では、そんな強いホークスに何故勝てたのか?金平元会長のフレーズとは裏腹に、多くの勝負事は強い奴が勝つ。それが実態だ。


素人考えだが、ファイターズがここまで強くなれたのは、パ・リーグに福岡ソフトバンクホークスという絶対王者が存在したからだと思う。


ホークスは強い。そのホークスに何とか食らいつき、何とか太刀打ちできるチームになることが、ファイターズの、ファイターズナインの悲願として大目標となり、そこに向けて全員が切磋琢磨した結果だろう。


ファイターズは昨年もホークスに次ぐ2位に位置した。だが“2位に健闘したとは言いがたい内容だった。


◆2015年パ・リーグ上位二球団成績
1位 ホークス  143試合90494引き分け 勝率.647
2位 ファイターズ143試合79622引き分け 勝率.560 首位とのゲーム差12.0
対戦成績 ホークス1591引き分け


12ゲーム差もさることながら、直接対決で9151引き分けと圧倒されたのがファイターズとしては情けなかった。ファイターズはオールスターまではホークス相手に57敗と健闘したが、その後は4勝91引き分けと差を付けられた。しかもそのうちの3勝はホークスの優勝決定後。オールスター後でホークスの優勝が決まるまでという区切りだと、181引き分けだった。ペナントレースとしては2位のチームが1位のチームに歯が立たないと楽しみが減ってしまう。


ここでもう一度、昨年の上位二球団成績を見て欲しい。もしもファイターズがホークス戦の苦手意識を克服し、対戦成績を真逆に出来たらどうなるか?昨年の成績でホークスとファイターズの直接対決の成績だけ書き換え、逆にファイターズの1591引き分けだったらどうなるか?


シミュレーション 2015年パ・リーグ上位二球団の成績で直接対決の成績を引っ繰り返したら
1位 ホークス  143試合84554引き分け 勝率.604
2位 ファイターズ143試合85562引き分け 勝率.603 首位とのゲーム差0。
対戦成績 ファイターズ1591引き分け


ファイターズはホークスに遜色ない成績になるのだ。と言うことは極論を言えば、ホークスを倒せば、ファイターズにも優勝の可能性が出てくるということだ。そして実際、今季のこの両チームの直接対決の成績は1591引き分けだったのだ。


◆2016
年パ・リーグ上位二球団成績(928日現在)

1位 ファイターズ 142試合86533引き分け 勝率.619
2位 ホークス   141試合82536引き分け 勝率.607 首位とのゲーム差2.0
対戦成績 ファイターズ1591引き分け



ファイターズは昨年もホークス以外の球団には全て勝ち越し、セ・リーグとの交流戦にも勝ち越していたが、今季はそれに加え、ホークスにも勝ち越し。しかも対戦成績を真逆に引っ繰り返したことが大きく、トータルでホークスの上に立つことが出来た。

その最大の要因はこんな時に不謹慎かもしれないが、柳田悠岐選手の長期離脱だろう。これに尽きる。だが、柳田がひとり抜けた前提で、ホークスのレギュラーとファイターズのレギュラーをひとりずつ比較すると、ファイターズファン歴約四十年の敗戦処理。が見てもやっぱりホークスナインが上に思える。本当に“10連覇”を達成するんじゃないかと恐れた。でも、強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いのだ。


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ただ、そんななかで大谷翔平は別格だ。対ホークス戦という意味では73日の「一番・投手」スタメン出場で一回表、初回先頭打者初球本塁打のシーンだろう。強い方が勝つという常識にくさびを打つかのような一撃だった。



そして今日の投球。直前の昨日こそ代打出場のみと自重したが野手としてほぼ皆勤賞でありながら、1対0、15奪三振の圧巻。この規格外の存在が絶対王者を狂わせたのだと思う。


何かいまだに本当に優勝したのか半分夢を見ているような感覚なのだが、本当にファイターズはパ・リーグ優勝を果たした様だ。

ファイターズよ、ファイターズファンの皆様よ、本当におめでとう!


最後に蛇足ながら内輪話を。


今日の優勝の瞬間は残業を中断しての確認だったが、前日の27日は優勝の瞬間を生で観るために仕事を終えるやいなや西武プリンスドームに向かった。だが残念ながら着いたときには試合が終わっていた。それでも中に入り、もしもホークスが敗れたらファイターズの優勝が決まる。その瞬間を同じファイターズファンとともに、そしてベンチに残ったファイターズナインと味わいたいと待機した。マリーンズが0対2から同点に追いつく際にはファイターズファンで埋まるライトスタンドから清田育宏選手や角中勝也選手の応援歌を歌い出すファンも出てきた。


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スコアボードにホークス戦が映し出されるようになって、とたんにホークスに勝ち越し点が入ったのは何とも皮肉だったが、ライオンズ球団、西武プリンスドームの計らいには感謝したい。十回裏にもトランペット応援付でアルフレド・デスパイネらの応援で盛り上がったが、デニス・サファテにあっという間に片付けられた。待機していたファイターズナインもがっかりといった感じで今日に気持ちを切り替えたことだろう。
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まだまだクライマックスシリーズというもう一つの大きな壁が存在するが、今日に関しては優勝という快挙を喜ぶ一夜にしたい。



ファイターズよ、ファイターズナインよ、本当にありがとう!

 

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コメント

こんばんは。

ガオラが2時頃まで。さらに道内各局が特番でしたのでかなりの時間チェックして優勝を満喫しておりました。

たしかに総合力や層の厚さは間違いなくホークスでしょうね。記事内にある柳田と最終盤での和田の離脱も大きかったように感じました。

またホークスに関しては巨人の原前監督が言っていた言葉を思い出しました。「勝ったチームは翌年、絶対に弱くなる。衰退する。それはもう絶対だからしょうがない だからこそ我々はさらに、他のチームより頑張らないといけない。」
優勝への悪い意味での慣れやマークされることも要因でしょうが今まで勝ってきて力があっても勝ちに必ずしも繋がらないということを表す印象深い言葉でした。
まだCS、日本シリーズはありますが来年のファイターズにも言えることなので他人事ではない感じがしました。
とはいえ数日はおめでたい気持ちで過ごしたいと思います。笑

シュボ様、コメントをありがとうございます。返信が遅くなってすみません。。

> ガオラが2時頃まで。さらに道内各局が特番でしたのでかなりの時間チェックして優勝を満喫しておりました。

さすがに地元は違いますね。

そういえばカープがセ・リーグ優勝をした日には東京ではTBSが夜中に特番を放送していましたね。

> ホークスに関しては巨人の原前監督が言っていた言葉を思い出しました。「勝ったチームは翌年、絶対に弱くなる。衰退する。それはもう絶対だからしょうがない だからこそ我々はさらに、他のチームより頑張らないといけない。」
優勝への悪い意味での慣れやマークされることも要因でしょうが今まで勝ってきて力があっても勝ちに必ずしも繋がらないということを表す印象深い言葉でした。

相変わらず原辰徳の言葉は、わかるようでわかりにくいですね。

> とはいえ数日はおめでたい気持ちで過ごしたいと思います。笑

束の間ですが、今が一番良いときです。

もっと長くいい気分でいられるかはこれから次第。

僕は今回の優勝の喜びをこのセリフに込めたいと思います。

「これは単なる日本ハムの優勝ではない。日本ハム型育成の勝利だ!」

王者ソフトバンクは言わずと知れた金満球団
ソフトバンク及びその他球団に対しても補強力では敵わない日本ハムが優勝するには若手育成で対抗するしか術はなく高田GMが就任した頃から独自の育成方針を確立してこんにちの育成型球団としての道を歩んできました。そしてその成果は(今年を含めず)ここ10年で優勝4回という結果が物語ります。

一方で金満球団のソフトバンクも若手育成には力を入れており、金満ならではの育成方針を掲げ、うちは補強だけじゃないんだぞという姿勢を見せています。育成ドラフト出身の主力選手の活躍にはこれが育成選手を大量に指名して競争させた成果だと誇っていることでしょう。

http://mop-upguy.cocolog-nifty.com/baseball/2015/10/post-11a5.html
昨年オフ敗戦処理さんの初代ブログにてこのソフトバンク型育成と日本ハム型育成の違いについて書かせていただきましたが、これは育成方針を巡るもう1つの戦いでもあったのです。

「ファーム育成は3軍、4軍と拡大していくことが正しく、それを怠っている球団はファーム育成を疎かにしている」
「ソフトバンクが強いのは3軍制という先進的なファーム育成をしているから」
識者と呼ばれる人からこのような意見が出される中での今回の王者ソフトバンクを倒しての日本ハムの優勝はこれらの主張を否定する日本ハム型育成の勝利と言えます。

日本ハムの優勝、そして日本ハムとはまた少し異なりますが同じく若手育成によるチーム作りで見事優勝を果たした広島。共に育成の本質とは何かを考えるのに最高のモデルケースとなるチームが覇者となった今年のプロ野球でした。


P.S.
誰も聞いてないことですが、僕はCSの試合には興味がありません。というのも僕は先日亡くなられた豊田氏と同じくらいのCS反対派だからです。(解説者内でも豊田氏を最後にはっきりと否定する人がいなくなったような気がします)クライマックスシリーズと名称こそ洒落たかっこいいものですが所詮は敗者復活戦。
他競技で喩えるならマラソンで1~3位になった選手が改めて800M走をさせられるようなもの。CSについてはここで書ききれないほどの論点があることも勿論承知ですが、おそらく今年は広島と日本ハムの日本シリーズを観たいというのが野球ファンの大多数の声でしょう。野球界の盛り上がりに水を差すような制度は否定し続けなければならないものと思っています。

なぜ聞いてもないことを書いたのか
久方ぶりの優勝で大盛り上がりのチームがいる今年は特に、こうして事前に言っておかなければならない状況が来るかもしれないからです。ご容赦ください。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

返信が遅くなり、失礼しました。

> 「これは単なる日本ハムの優勝ではない。日本ハム型育成の勝利だ!」

今年の限っていえば、胸を張ってそういうように言えるかもしれませんね。

> そしてその成果は(今年を含めず)ここ10年で優勝4回という結果が物語ります。

因みにホークスも(今年を含めず)ここ10年で優勝4回です。

> 日本ハムの優勝、そして日本ハムとはまた少し異なりますが同じく若手育成によるチーム作りで見事優勝を果たした広島。共に育成の本質とは何かを考えるのに最高のモデルケースとなるチームが覇者となった今年のプロ野球でした。

こんなことを言ったらカープのファンの方に怒られるでしょうが、25年もやっていれば確率的に優勝出来るはずです。それこそ10年で4回優勝したチームと比較するのは失礼でしょう。

過去はともかくとして、カープを優勝を頻繁にしている球団と同じ次元で語るのは今はまだ早計だと思います。

> 久方ぶりの優勝で大盛り上がりのチームがいる今年は特に、こうして事前に言っておかなければならない状況が来るかもしれないからです。ご容赦ください。

それも含めて野球です。

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