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2016年9月24日 (土)

武田勝、引退。

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先行報道も出ていたが、ファイターズの武田勝投手が現役引退を表明し、23日に記者会見も行った。武田勝は2006年に入団。11年間の現役生活だった。



今年はファイターズが北海道に移転して初めて優勝、日本一に輝いた2006年から十年を経過したシーズンということで当時を振り返る企画なども実施されているが、その2006年に優勝し、北海道に移転してからの四度のリーグ優勝すべてに貢献した選手の引退という点でも個人的に感慨深い。


武田勝投手、お疲れさまでした。

 

今季の武田勝は今のところ一軍登板なし。ファームでは先発ローテーションの一角を担い、復活を目指していたが一軍から声がかかることはなかった。鎌ケ谷のファンの中には「斎藤佑樹に与えるチャンスを一回でいいから勝さんに与えて欲しかった」という声を挙げる人もいる一方、イースタンの試合で格の違いを見せつける投球が出来なくなってきた姿を見て悪い予感がしていた人も少なくなかったようだ。あまり大きな声では言えないが敗戦処理。も強いて言えば後者だ。敗戦処理。は今季は612日の対ライオンズ戦の先発登板を観ただけだったが…。


今季の武田勝のイースタン・リーグ公式戦の成績は23試合に登板して291セーブ。100イニングを投げて自責点46。防御率4.1423試合の内、先発での登板が17試合。これはファイターズのファームでは中村勝21試合に次ぎ、新人の吉田侑樹と並ぶ二番目の多さだ。また100イニングも中村の118回に紹二番目の多さで、イースタン・リーグの基準で規定投球回数に達している。(試合数×0.8。ファイターズは120試合なので96回以上。)


最後の登板となった今月15日の対マリーンズ戦(ロッテ浦和球場)では先発して5イニングを自責点0(非自責点の失点は1)だった。このように好投してさすがと思わせる登板もあったが、それが続かなかったのが一軍復帰を果たせなかった一因と思われる。大谷翔平が打者専業になったり、ルイス・メンドーサが首痛で約三週間離脱したりしたが、武田勝に声がかかることがなかった。


23日に行われた引退会見の中で「自然と、後輩達を応援している自分がいたんですよね」という言葉があった。たまに鎌ケ谷で試合前の練習姿を観たが、確かに明るかった。そして練習後のファンサービスも本当に丁寧だった。冒頭の写真は今年72日に撮影したものだが、ひょっとしたらこの頃から心の中ではある程度覚悟が出来ていたのかもしれない。


もっとも、武田勝は某元選手のように自分で悟ってから急にファンサービスに目覚めた選手ではない。2014年には当時好評だった、土日祝日限定の試合前サイン会に、当時同じくファームで調整していた木佐貫洋と一緒に参加したことがあった。
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この日は近年のファイターズスタジアムでは珍しいイベントのない土曜日だった。イベントのない日でも足繁く通ってくれるファンへのサービスだったのか、武田勝と木佐貫がサインを書いた。一軍レベルの選手だと照れもあるのだろうが、この日の二人は先着順で選ばれた約50人のファンに自ら積極的に声をかけながらサインを書いていた。敗戦処理。もその一人で登板中の投球モーションを撮影した写真にサインをお願いしたら武田勝本人から「これはいい写真を撮れましたね」と誉めていただき、隣の木佐貫も「おぉっ」と唸っていた。今となってはいい思い出だ。



武田勝の一軍での通算成績は243試合で8261敗1セーブ、通算防御率は3.02と安定している。二桁勝利を挙げたのが2009年から2012年の四年連続四回。この四年間を含め規定投球回数に達したのが五回あり、内四回が防御率2点台でリーグ内の防御率の順位が10位以内に入っている。残りの一回も11位。与四死球が少なく、12421/3を投げて四球が190で死球が36。防御率と同じ計算方法で一試合平均の与四死球を計算すると1.64。制球力の高さがうかがえる。


余談だがファイターズはホークスとの熾烈な優勝争いを続けていて四年ぶりのリーグ優勝、四年ぶりの日本シリーズ出場の期待が高まるが、過去十年間で四回日本シリーズに出場しているチームとはいえ武田勝が現役引退を表明すると、残る現役選手では日本シリーズで勝利投手になった経験があるのは宮西尚生ただ一人になる


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せめて100勝くらいさせてあげたかったが、ルーキーイヤーに28歳の誕生日を迎えた遅咲きの選手だけに昨年まで実働10年。好調期が短かった。また、先発ローテーション投手として油が乗り切っていた時期に打線の援護に恵まれない時期があり第二の柴田保光とまで言われた時期があって自身の勝利数が伸びなかったのが悔やまれる。一方で軟投派だけに丁寧に丹念にコースを突く投球に終始し、結果的に抑えても投球数を要し、勝利投手になる試合でも早めに降板する事が目立った。


だがダルビッシュ有が以前にファンのフォロワーとツイッターでやり取りしていた会話によると、ファイターズ時代のダルビッシュは、好調時には自分が相手打線を抑えるだけでなく、えげつない投球をしたりして残像を相手打者に印象づけ、翌日の打撃にまで影響を及ぼそうという投球をしたことがあったが、次の日の先発が武田勝の時にはそんなことをする必要がなかったと言っていたから、ダルビッシュがかなり武田勝の投球スタイルを尊敬しているのがうかがえた。



「ああいうタイプの選手は、これからなかなか出てこないと思う」こんなメッセージもあった。これこそ武田勝らしさを評価したコメントだろうが、このコメントの主は同年齢の武田久
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武田久も置かれている状況は武田勝と似たり寄ったり。武田勝と異なり、一軍登板の機会を得ているが、点差の開いた状況での登板でも厳しい答えが出ているのが実情だ。だが報道によると武田久は現役継続らしい。この優勝争いのさなかにも一軍ベンチ入りを続けている。来季はより厳しい状況になるかもしれないが、武田久には武田勝の分まで頑張って欲しい。

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コメント

こんばんは。

武田勝の引退発表はある程度覚悟はしていましたがついに来たかという感じです。
(巨人の大田中井がトレード、自由契約、人的保証になった場合もついに来たかという気持ちになりそうですが…)

話はそれましたが道内は武田勝の引退で一時期もちきりでした。稲葉や金子誠、新庄の時ももちろんもちきりでしたがそれと違う部分も感じました。
これは北海道日本ハムになって始めて道民が入団から引退まで見た主力の選手だったのも大きいのかなと思います。
ブログ内にあるようにオールドルーキーだったからこそ武田勝がその第1号になったとは思いますが。
無論、北海道移転前と移転後で差別意識があるわけではなく始めての体験に不思議な感覚があるのではないかなと思います。

シュボ様、コメントをありがとうございます。

> (巨人の大田中井がトレード、自由契約、人的保証になった場合もついに来たかという気持ちになりそうですが…)

4月1日に書いた大田泰示と斎藤佑樹のトレードのエントリーはいまだに多くの方に目を通していただいているようですね。

> これは北海道日本ハムになって始めて道民が入団から引退まで見た主力の選手だったのも大きいのかなと思います。
ブログ内にあるようにオールドルーキーだったからこそ武田勝がその第1号になったとは思いますが。

それは大きいと思います。

そもそもルーキーらしく初々しい武田勝というのが頭に浮かびませんが…。

それだけ北海道に長く根付いたということですね。

北海道にファームが無いので、武田勝のようにルーキー時代から一軍にいた選手により親しみがわくという人もいるかもしれませんね。

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