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2016年8月15日 (月)

【提案】中継ぎ投手受難時代の打開策

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最近の日本のプロ野球では先発投手の登板間隔と球数制限は管理されているが、リリーフ投手にそのしわ寄せが来ているように敗戦処理。には思える。フル回転したリリーフ投手が次の年には成績を落としたり、故障に泣かされるケースが目立つように感じる。それどころか、一シーズン持たずに故障するリリーフ投手も少なくない。



敗戦処理。なりにリリーフ投手の負荷を軽くする方法を考えてみた。特定の球団に有利に運ぶとは思えない方法なので、考えてもらいたい提案だ。


(写真:継投がずばりと決まるマリーンズ。開幕当初から比べるとリリーフ陣の顔ぶれは変わったが。益田直也の登場を待つマリーンズの落合英二投手コーチと捕手、内野陣。 2016年3月撮影)



勝利の方程式とか言いながら、チームが勝っていても負けていてもマウンドに上がるリリーフ投手。14日現在でセ・リーグの最多登板はスワローズの秋吉亮ジョシュ・ルーキでともにチーム112試合の半数以上となる58試合に登板している。


秋吉とルーキはスワローズにとって、いわば
勝利の方程式。だがスワローズはセ・リーグで現在5位。借金が11だ。何故、勝つより負ける試合の方が多いチームの勝ちパターンのリリーフ投手が、セ・リーグの最多登板になるのだろうか?


秋吉は今でこそチームがリードしている場面で出てくるクローザーに固定されているが、これは本来のクローザー、ローガン・オンドルセクがトラブルで退団したからで、それまではルーキと同様にセットアッパーだった。それではルーキや秋吉が登板して、引っ繰り返される試合が多いのか?否、そんなことはないだろう。



ここからは推測だが、おそらくは秋吉もルーキも、必ずしもチームがリードしている場面だけに投げているとは限らないと言うことだろう。他のリリーフ陣に今ひとつ信頼を置けないから、若干のビハインドの試合を引っ繰り返すためにルーキや秋吉がかり出されるケースが少なくないのだろう。リリーフ陣の負荷の分担を考えれば、理想的には勝っている展開と、ビハインドでの展開とで異なる顔ぶれが出てくるのが望ましい。


パ・リーグで3位のマリーンズ。開幕からのダッシュを支えていたものの一つに、安定感のあるリリーフ陣の存在が挙げられよう。だが、次々と戦線離脱。現在も3位をキープしているがリリーフ陣の顔ぶれは大きく変わった。4位のゴールデンイーグルスとは13ゲーム離れていて、ちょっとやそっとではひっくり返らない差になっているが、見方を変えればリリーフ陣に故障者が続出しなければ、ファイターズともども首位のホークスを射程圏内にすえる位置にいることが出来たかもしれない。


藤岡貴裕 612日付で左肘内側側副靱帯損傷により登録抹消
(75日再登録。719日に再び登録抹消)
内竜也 7月2日付で右肘痛により登録抹消
西野勇士 731日付で右肘痛により登録抹消
大谷智久 83日付で右膝内側側副靱帯損傷により登録抹消
(326日にも腰椎椎間板症で登録抹消、510日に再登録)


先発ローテーション投手が故障することももちろんあるが、最近では中六日登板が当たり前で、一部の外国人投手を除き、中五日での登板すら少ない。それでいて、投球数も100球前後を目処に交代。当たり前のことだが、野球の試合は何球投げれば終わりというものではない。9イニング打ち取って終わりである。


となると、いかに少ない投球数でアウトを取ってイニング数を稼いでいくかに尽力すべきだと思うのだが、少なくとも敗戦処理。が知る限りでは先発投手の投球数を少なくして、先発投手に少しでも長いイニングを託そうということを、計画的に行っているチームがあるとは思えない。


セイバーメトリクスで、従来にない様々な指標が出回る時代に、例えば捕手の配球を従来にない発想で投球数を削減するというものが出てこないのだろうか?これも推測だがセイバーメトリクスの本家アメリカでは先発投手を中四日で回すから、少ない人数でもまかなえるのではないか?もっとも延長戦は日本より長いが


先発投手が100球前後で降板、これが6イニングとなると、勝つためにあと3人のリリーフ投手が必要になる。多くの球団が勝ちパターンのリリーフ投手を3人用意して勝利の方程式を組んでいるが、勝ちパターンの試合ばかりとは限らない。相手にリードを許して先発投手が降板した試合に勝ちパターンのリリーフ投手を使うのはもったいないし、それをやっていたら登板過多で肝心な時に故障してしまうだろう。だから、多少のビハインドの試合でも、それ以上リードを拡げられない別のリリーフ陣が必要になる。そうすると、一軍の投手は、先発ローテーション投手が6人、勝ちパターンのリリーフが3人、ビハインドの展開での投手が3人で、12人必要になる。だが、勝つにせよ、負けるにせよ、リリーフを3人以内で済ませられるとは限らない。特にDH制のないセ・リーグでは反撃のために投手の打順で代打を送る。負けパターンの試合でリリーフを3人を超えてつぎ込まざるを得ないケースが日常的に有り得る。となると、勝ちパターンの投手をつぎ込まなければならないし、勝ちパターンでも先発投手が六回の途中で崩れたらリリーフが4人必要で、勝ちパターンの投手以外をつぎこまなければならなくなる。


リリーフ投手がイニングまたぎをすれば投入人数を減らせるが、リリーフ投手は展開次第ではあるが毎試合投げられるようにしておかなければならず、一日あたり1イニングにとどめたい。



ここからが問題なのだが、現状のルールでは一軍の登録人数の上限が28人で、各試合のベンチ入りの上限が25人である。一軍登録されている選手の内、少なくとも3人がベンチから外れなければならない。この3人を選ぶのは難しいことではない。先発ローテーション投手の中で、この試合に先発する投手以外を外せばいいからだ。


だが、先発ローテーション投手が6人いたら、その試合に必要のないローテーソン投手は5人。3人がベンチから外れるとして、あとの2人はどうするか?


予告先発がなかった頃には、相手先発投手の予想が立てにくく、右投手か左投手かわからない場合に偵察要員を使うのに、その試合に投げない先発ローテーション投手を使うこともあったが、今はその必要もない。だから球団によってはベンチ入り人数を25人とせず、その試合に登板しない先発ローテーション投手を全員ベンチから外す球団もある。


球団によっては不測の事態に備えて、一応先発ローテーション投手をベンチに入れておく場合がある。敗戦処理。が生観戦した13日のスワローズ対ジャイアンツ戦のジャイアンツのベンチ入り投手はこんな顔ぶれだった。
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この試合の先発は大竹寛。一軍に登録されていながらベンチから外れていたのは内海哲也、今村信貴、マイルズ・マイコラス3投手。菅野智之は登録を外されており、前の日に先発した江柄子裕樹はこの日に登録を抹消された。大竹寛以外に8人の投手がベンチ入りしているが、10日に先発した田口麗斗は、よほどのことが無ければ使いたくないだろうが、ベンチには入れている。因みに高木勇人はリリーフ要員としてベンチに入っている。ベンチ入りメンバーには名を連ねているが、スコット・マシソンのコンディションが今ひとつらしい。


では田口は何のためにベンチ入りしているのか?


神宮球場はファウルグラウンドにブルペンがある。登板予定の無い田口は三塁側のファウルグラウンドに立って、打者のファウルボールが投球練習を妨害しないようにしていた。
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もちろん田口はこのためにベンチ入りしている訳ではない<笑>。でも何球かファウルボールが飛んできて田口のお陰でブルペンの投球練習に支障が出ることは無かった。


この試合ではスワローズも先発ローテーションの石川雅規がベンチ入りしていた。両チームとも、実質的に登板出来ない(させたくない)投手がベンチ入りしているのだ。田口や石川の代わりにリリーフ要員をベンチ入りさせた方が合理的だが、両チームともベンチ入りしていないリリーフ投手などいない。



この問題を解消し、一人でも多くリリーフ投手をベンチ入りさせるためには、球団によっては5人目、6人目の先発ローテーション投手を固定せず、登板した翌日に登録を抹消して次の先発日までリリーフ要員を増員することもある。先発ローテーション投手を多く確立出来ない球団には苦肉の策となっている。


敗戦処理。はこの現象を解消するために、提案したいことがある。


それはずばり一軍の登録人数を28人から30
人に増やすことだ。ベンチ入りの人数は25人のままで構わない。これにより、ベンチ入り出来ない選手が3人から5人に増えるが、先発ローテーション投手が6人いるチームはその試合の先発投手以外の5人をベンチから外せばいい。一軍枠が増える二人分をリリーフ要員にすれば、同じ25人ベンチ入りでも、試合に使えるリリーフ要員が二人増えるし、野手を増やして攻撃力を増強することも出来る。


実例を挙げよう。マリーンズの直近一週間の先発ローテーションは火曜日から、ジェイソン・スタンリッジ、二木康太、唐川侑己、石川歩、関谷亮太、涌井秀章。涌井が先発した14日の対ホークス戦にベンチ入りしたのは涌井以外に大嶺祐太、南昌輝、二木、黒沢翔太、益田直也、阿部和成、田中靖洋、香月良仁8投手。野手は一軍登録されている選手が全員ベンチに入っているがスタンリッジ、唐川、石川、関谷がベンチから外れているため、最多で25人入れられるベンチに24人しか登録されていない。しかも二木も先発で三日前に投げているのでリリーフに使いづらいから実質23人での闘いになる。


ところが仮に一軍登録が28人でなくて30人だった場合にリリーフ用の投手をあと二人一軍に登録していたら、その二人をベンチ入りさせ、二木をベンチから外せば、ベンチ入りしている投手全員がその試合の戦力になるのだ。先発投手以外にリリーフ要員が9人となると、多い気もするが、六連戦が続くこの時期にリリーフ投手の消耗を防ぐにはこの方法が最も具体的、現実的ではないかと敗戦処理。は考えるのである。


さもなければ、アメリカ発のセイバーメトリクスにばかり頼らず、日本産の画期的な、投球数を減らす配球術を考えて革命的に投手の負荷を減らすしかあるまい。先発投手もリリーフ投手も負荷が軽くなる、画期的な配球術がすぐに生まれないのなら、敗戦処理。案も有効だと思うが

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コメント

コメントの前に
>先発ローテーション投手が6人、勝ちパターンのリリーフが3人、ビハインドの展開での投手が6人で、12人必要になる。
「ビハインドの展開での投手が6人」この部分は3人の間違いではないですか?このままでも文脈から読み取れますが指摘しないよりはしたほうがいいかなと思い触れさせていただきました。

今の日本のプロ野球では中4日と中6日の違いがあるにも関わらず、先発にはMLB基準の先発100球をそのまま当てはめ先発に過保護とも言えるような扱いな一方、リリーフ酷使については無頓着な傾向がありますね。

そういった現状を制度面から改善すべく考えられた今回の提案ですが、あまり効果のない制度変更であるように僕は思います。

まず一般的にチーム内で最も酷使される投手は文中にも出てくる秋吉やルーキのような所謂勝ちパターンの投手です。これはそのチームの貯金・借金の多さに関わらず言えるもので、なぜ登板数が増えるのかと言うと優秀な投手であるがゆえにそれだけ監督が使ってしまうというのが最大の要因と言えるでしょう。ヤクルトも勝ちパターンの投手を僅差リードの7回以降に限定して起用していれば、秋吉やルーキもここまで登板数は増えなかったのでしょうが真中監督がそうしていないのは同点や1点ビハインドの試合でも彼らを起用することで少しでも勝つ確率を上げようという意図があるからなのでしょう。

このような継投の考え方の是非はともかくとしてここで重要なことは酷使が生まれる背景にはリリーフに「質」を求める(求め過ぎる)ことに起因するということです。つまり投手の「量」に問題があるのではなく、他に投げる投手がいないから仕方なく勝ちパターンの投手が駆り出されているというわけではないということです。もし仮にそうであったとするならばヤクルトの借金数から考えても、秋吉、ルーキ以上に負けパターンの投手(あえてこう表記します)の登板数がもっと増えているはず。しかし実際にそうはなっていない。

リリーフに「質」を求める監督にとって制度変更によって「量」が増えた所であまり意味のないものなのです。

ここまで一通り理由を書かせてもらいましたが、この文章だけでうまく伝わるか不安なため異なる手法でリリーフ投手の質と量の関係について再度単純化した例でもう少し書かせてもらいます。

Aグループ 勝ちパターンの投手・・・3人
Bグループ 負けパターンの投手・・・3人
Cグループ 新たに増える投手・・・2人

Aグループ 60 60 60
Bグループ 40 40 40 (数字は登板数)

↑このような勝ちパターンの投手が酷使されるチームがあったとします。そこにベンチ入り投手が2人増え

Aグループ 55 55 55
Bグループ 35 35 35
Cグループ 15 15   (数字は登板数)

敗戦処理さんがこんなイメージでリリーフ投手の負担が分散すると考えているかは定かではありませんが監督の継投に対する考え方が変わらない限り、登録枠拡大だけでこのような変化は望めません。それは何故か。Cグループが入ることでBグループの登板数が減る。これに関してはありうるでしょう。ただ同点や1点ビハインドの試合でも勝ちパターンの投手(Aグループ)を使っているような監督が登録枠拡大を理由にしてBグループの投手をAグループの投手の代わりとすることにはなりません。理由は先ほども書いた通り勝つためにそこで使う投手に「質」を求めているからです。またこれは言うまでもないですがCグループの投手がAグループの投手の代わりになることもありません。

そもそも勝ちパターンの投手の酷使を懸念するような監督であれば現状の登録枠のままでも

Aグループ 55 55 55
Bグループ 45 45 45 (数字は登板数)

このような使い方をすることで特定選手の投げ過ぎを回避することは可能なのです。
極端なことを言うとリリーフ投手負担のことだけを考え、試合の勝ち負けを度外視していいのならある意味この6人が50試合ずつ登板するのがベストと言えます。

勿論勝つために継投してる以上そんなこと現実ではありえませんが、特定の投手に負担が集中しないようにするということはこの極端な「平等継投」にいかに近づけられるのかと言い換えてもあながち間違いでもありません。

やはりリリーフ投手酷使問題の解決には監督の起用法、これを改めない限りは解消できないものと言えそうです。


さてリリーフ酷使問題の解消にあまり効果がない理由について書いてきましたが実はこれ以外にも賛同しかねる点がもう1つあります。それは登録枠拡大によるデメリットについてです。

僕は常々NPBには戦力均衡策が欠けていると感じており、戦力均衡策を講じることこそ今のNPBに求められていることという立場を取っていますが、選手登録枠というのはそれ自体が戦力均衡に寄与する存在でその登録枠は安易に拡大すべきではないと考えています。

12球団を包括するプロ野球という世界においては登録枠が存在するからこそ選手をその枠から外す際に他球団の獲得機会が生まれ結果戦力均衡に寄与します。MLBの25人枠、40人枠、NPBの70人枠がこれに当たります。(NPBの70人枠は自由契約市場がロクに機能していませんが)

まだNPBでは1軍の28人枠がMLBの25人枠ほど選手の流動性を高めるボーダーとまではなっていませんがもしNPBの28人枠を30人に拡大した場合、確実に影響があるものとしてFA補償のプロテクト枠が挙げられます。敗戦処理さんは有利・不利のないような案をと考えられていたのでしょうが、1軍登録枠拡大に伴いプロテクト枠が28→30に拡大することでFA選手をよく獲得する球団にとっては有利にFA選手をよく獲得される球団は不利になると言えます。
そのため今回の1軍登録枠拡大案に対してはこういった観点からも否定的に捉えざるを得ないのです。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

> コメントの前に
>先発ローテーション投手が6人、勝ちパターンのリリーフが3人、ビハインドの展開での投手が6人で、12人必要になる。
「ビハインドの展開での投手が6人」この部分は3人の間違いではないですか?このままでも文脈から読み取れますが指摘しないよりはしたほうがいいかなと思い触れさせていただきました。

これは失礼しました。こっそりと変えておきましょう。

> リリーフに「質」を求める監督にとって制度変更によって「量」が増えた所であまり意味のないものなのです。

この辺は、実際に登録可能人数が増えたら、各監督は考え直すと思います。

現状の野球では25人が上限のベンチ入りメンバーで、25人分戦力になる選手を入れられないのでそこを何とかならないものかというのがこの考え方の立脚点です。

それには現実味は低いと思いますが、投手の投球数を画期的に減らせる新しい配球術の構築か、ベンチ入り人数を変えなくても、一軍登録人数を増やすこの案です。

質とか量とか書かれていますが、選択肢は確実に増えます。これで考え方を切り替えられない監督は、フロントが考えるでしょう。

特にセ・リーグで一方的な大量リードを喫している試合で、ベンチに残る投手が、負けている展開では使いたくない投手ばかりになっているために投手の打順で代打を送らないなどという諦め采配を見ることは減ると思います。

> まだNPBでは1軍の28人枠がMLBの25人枠ほど選手の流動性を高めるボーダーとまではなっていませんがもしNPBの28人枠を30人に拡大した場合、確実に影響があるものとしてFA補償のプロテクト枠が挙げられます。敗戦処理さんは有利・不利のないような案をと考えられていたのでしょうが、1軍登録枠拡大に伴いプロテクト枠が28→30に拡大することでFA選手をよく獲得する球団にとっては有利にFA選手をよく獲得される球団は不利になると言えます。
そのため今回の1軍登録枠拡大案に対してはこういった観点からも否定的に捉えざるを得ないのです。

一軍登録人数が増えてもFAの際のプロテクト人数まで変更しなければいいだけです。

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