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2016年8月 4日 (木)

コリジョンルールの副産物!?

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今季から導入されて何かと物議をかもしていたコリジョンルールが先月22日から運用基準を見直して再スタートされた。一時はオールスター戦後の公式戦再開から新基準での運用を目指したが、すべての球団の選手会の合意を得るには至らず、二カード目の7月22日からの実施となった。新たな基準ではあくまで捕手のブロックとそれによる走者との衝突の有無を基準とするという。



一部には運用基準の切り替え時点での試合消化数が各球団間にばらつきがあるなどの理由でシーズン中での運用切り替えに難色を示す声や、少なくとも今季いっぱいは決めたとおりにやるべきとの反対意見もあった。


ただ、コリジョンルールの運用方法に各球団が不満だらけだったことは確かなようだ。そんな問題だらけのコリジョンルールだが、良かった点もある。今季、走者との本塁での衝突による捕手の故障はほぼなくなったと言って良かろう。敗戦処理。はその観点から、問題だらけのコリジョンルールの副産物を検証してみた。

 


コリジョンルール導入の最大の目的は捕手の過剰なブロックと、それを突破しようとして体当たりする走者の衝突による負傷を避けることであろう。その点では、運用基準の問題で判定が覆ったりなどの混乱は多々あったものの、大けがをする選手が出なかったことは不幸中の幸いと言えなくもない。そして、各球団はコリジョンルール運用により、捕手が試合中に負傷退場するリスクが軽減することを見込んだ人員配置をしていた形跡があるのである。



球団ごとに捕手の起用事情は様々だが、万が一、試合中の負傷で選手を使い切るようなことがあると、経験のない他の選手で代替えがききづらいという問題がある。投手は別として、他の守備であれば、不慣れな選手がそこに立っていても、1イニングくらいなら打球が飛んでこないで済むと開き直った起用が出来るが、投手と捕手はそうもいかない。そして捕手はほとんどの球団で二人か三人しかベンチ入りしない。そして多くの監督は不測の事態に備え、最後の捕手をなかなか使わない。最後の捕手は常にベンチに残したまま選手起用をする。


コリジョンルールを導入した今季は、捕手の負傷退場のリスクが軽減される。それでも、打者の打ったファウルボールで負傷したり、主に外国人打者によるオーバースイングしたバットに後頭部を襲われるなどまだまだ突発的負傷のリスクは少なくないが、衝突がなくなればかなりリスクが減る。それを踏まえてなのかどうか、今季は一軍に捕手を二人しか登録しない球団が増えた。


敗戦処理。は今季の公式戦開幕の3月25日から、コリジョンルールの運用基準が見直される直前の721日までの119日間のうち、各球団で捕手の一軍登録が二人しかいなかった日数を調べ、コリジョンルール導入前の昨年の同じ期間での、捕手の一軍登録が二人しかいない日数との比較を試みた。


◆ 
公式戦開幕から7月21日まで捕手の登録が二人だった日数
カッコ内は昨年の公式戦開幕から同日数での捕手二人の日数。
その後の選手名は今季の捕手二人態勢での最も多い捕手の組み合わせ。

ホークス 22日(0日) 鶴岡慎也・高谷裕亮
ファイターズ 7日(0日) 大野奨太・市川友也
マリーンズ 57日(81日) 田村龍弘、江村直也
ライオンズ 0日(0日) 炭谷銀仁朗、岡田雅利、上本達之の3人は常時登録
ファローズ 40日(78日) 伊藤光・山崎勝己
ゴールデンイーグルス 74日(36日) 足立祐一・伊志嶺忠
スワローズ 63日(65日) 中村悠平・井野卓
ジャイアンツ 44日(54日) 小林誠司・相川亮二
タイガース 58日(41日) 梅野隆太郎・岡崎太一
カープ 0日(85日) 會澤翼、石原慶幸、磯村嘉孝3人は常時登録
ドラゴンズ 59日(0日) 桂依央利・杉山翔大
ベイスターズ 87日(55日) 戸柱恭孝・高城俊人

※ 
ジャイアンツの阿部慎之助は内野手登録。捕手の登録入れ替えで、試合のない日に抹消だけが行われて二人登録になった日は含まず。


これによると、昨年よりも捕手を二人登録で済ませている日数が増えている球団は半数の6球団。あれ!?


昨年も今年も捕手二人制にしていないライオンズを別にすると、5球団が逆に捕手を二人で済ませる日数が少なくなっている。


おかしいな?


パ・リーグの首位、ホークスは昨年には一度もなかった捕手二人制を今年は22日間記録しているが、逆にセ・リーグの首位、カープは開幕から會澤翼、石原慶幸、磯村嘉孝の三捕手が一日も抹消になっていない。いささか説得力に欠ける<苦笑>


昨年より捕手の登録を二人にする日数が減っている5球団には捕手の登録人数を減らせない台所事情が見える。


昨年のマリーンズは正捕手の田村龍弘に次ぐナンバー2の吉田裕太が健在でこの二人でまかなえるとの判断が下されたのだろうが、吉田が二軍落ちしているため、二人制に踏み切れないのであろう。吉田は敗戦処理。が生観戦した先月31日のイースタン・リーグ公式戦では試合途中からマスクをかぶっていた。故障では無いようだ。


バファローズは逆に、正捕手が不安定なために今季は捕手二人制に踏み切れないようだ。侍ジャパンにも選ばれた伊藤光が盤石ならば、伊藤とベテランの山崎勝己の二人で賄えるが、今季はリードが不安定で二軍再調整を強いられたこともあり、伊藤、山崎の二枚看板で賄える日数が減っている。


スワローズは昨年も今年も正捕手が中村悠平、二番手が西田明央という図式に基本的には変化はないのだが、今季は主砲の畠山和洋が故障で長期離脱し、苦肉の策として西田を一塁手として起用するケースが出ている。そのために中村、西田に加え、井野卓を一軍入りさせている。


昨年のジャイアンツは、一塁手にコンバートした阿部慎之助原辰徳監督が不測の事態には捕手で起用しようと考えていたのか、阿部を含めれば三人という日数が多かったが、今季の高橋由伸監督は阿部を捕手として起用することは今のところ考えていないようで、阿部を別にして、捕手を三人登録するようにしている。


昨年の様にいざという時でも阿部がマスクをかぶってくれればファンとしては頼もしいが、阿部をいざという時に捕手として起用することを視野に入れると、一塁手として出場している阿部に試合終盤に休養を与えて引っ込める起用法や、ここ一番で阿部に代走を送ることを躊躇するケースもあり得る。いざという時のために、捕手経験のある野手がいるチームはその選手を計算に入れがちだが、保険をかけると、その器用な選手の起用に制約が生まれかねず、一長一短であるとも言えそうだ。


カープは上述の通り、開幕時点で登録した會澤、石原、磯村がずっと三人とも登録され続けていた。2日のスワローズ戦で石原がウラディミール・バレンティンのスイングしたバットで負傷して登録抹消になったが、それまではこの三人が変わらず登録されていた。出場試合数で見る限りではベテランの石原がメインで會澤がサブ。いざという時の備えが磯村という感じだ。石原から會澤への世代交代が為されそうで為されない。両捕手とも打撃が計算できないがための捕手三人制か?


捕手を何人登録するかは、正捕手の打力にも左右されるだろう。リードは良いが打撃に問題のある捕手に、劣勢の終盤で代打を送るかどうか、このあたりは監督の考え方次第なのだろう。


コリジョンルールの運用が見直された途端にゴールデンイーグルスの嶋基宏のような,ダメ元のブロックが横行するようになるとまたひと悶着ありそうだが、衝突によるアクシデントのリスクが軽減されるなら、思い切って第三の捕手を抹消してその分投手か野手の登録人数を増やすことが出来る等、采配、選手起用の幅が拡がると敗戦処理。は考えるのだが、どうだろうか?

 

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