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2016年6月14日 (火)

大谷翔平は見せ物ではない!

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敗戦処理。は幸いにも、大谷翔平が投げて打ってという試合を二週続けて生で観ることが出来た。特に、DH制を使える状況でありながら「六番・投手」として打順に加わった先月
29日のゴールデンイーグルス戦はスターティングメンバーが発表されてから夢心地だった。


そして一昨日は、DH制を使うことが出来る本拠地札幌ドームでも「五番・投手」として打順に加わり、地元のファンを熱狂させた。


次回、同じく中6日で20日のドラゴンズ戦に先発となればナゴヤドームでDH制を使えないので自ずと打順に加わるだろうが、パ・リーグ同士の対戦に戻っても、大谷先発試合はDH無しで大谷を打線の中軸に入れるべきとの声が出ているようだ。しかもその声はファイターズファンだけでなく、他球団のファンからも上がっているという…。

 

例えば、敗戦処理。もツイッターでお世話になっている @katsuo_ohsugi さんは、

“「
1977年の王貞治」や「1994年のイチロー」に匹敵するリアルタイム体験として「2016年の大谷翔平」を見ていかなくてはならないと思う。そのくらい凄い事態が起こっている。前二者をリアルタイムに体験していたにもかかわらず、その自覚が十分ではなかった反省も含めて。”

とツイートされ、多くの人に公式
RTをされて拡散されている。さすが、見る人が見ると、本物を見極めて下さっているとしか言いようがない。王貞治イチローの名前まで出ると、さすがに褒めすぎではないかとも思えてくるが、ファイターズファンでない人(スワローズファン)からここまで賞賛されるのはファンとしても光栄だ。


実際、529日のゴールデンイーグルス戦と、65日のジャイアンツ戦をともに生で観ていて、本当に楽しかった。ともにファイターズが主導権を握る試合展開になったということもあるが、栗山英樹監督が斎藤佑樹を評して用いた表現をパクれば「翔平が球場を支配していた」感じだった。味方打線の早めの援護もあり、投手大谷翔平は相手打線を見下ろして投げている様にすら思えた。もっとも、打線の援護と言っても5日のジャイアンツ戦では自ら犠飛を放ち、打点を挙げて自分を楽にしていた。


相手打線を力でねじ伏せる投球を観ているだけでも溜飲が下がるのに、それに加えて六番や五番という打線の中軸に座り、バットでもファンを唸らせてくれる。
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こんな、水島新司の漫画の中でしか観られなさそうなキャラクターが現実にいるのである。そりゃ贔屓球団の選手でなくても、観たいと思う欲求が高まるのは自然なことだと思う。



2012年のドラフト会議で、他球団が大谷の“直メジャー”志向が強いとして指名を見送る中、敢然と1位指名をし、「夢の道しるべ~」などと今までに例を見ない二刀流を勧めたときには、純粋な若者を大人が力ずくで丸め込んだと思ったが、今、それが最高の夢を見せてくれているのだ。二刀流という案を産み出したファイターズ球団と、それを夢と思わず現実のものにしてくれている大谷には本当に感謝したい。あと何年ファイターズにいてくれるのかわからないが、いる間はどんどん感動を与えて欲しい!


だが、そう考えてはいるものの、この現状を諸手を挙げて喜んでばかりでいいのかという問題もある。


先発投手兼中軸打者というフル回転ぶりで、今まで通り中六日のサイクルで登板出来るのだろうかと言うこと。
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今季はこれまでのパ・リーグ同士の対戦でも日曜日に登板して翌々日の火曜日にはDHで出場というサイクルを続けている。六連戦の場合には日曜日の登板から中一日で火曜から木曜までの三日間にはDHで出場し、金曜と土曜は休んで日曜の先発登板に備えるというサイクルになっている。


登板する時には投手に専念し、野手で出る時にはDHで守備に付く負荷を防ぐ。なおかつ登板は一般的な先発投手並みに中六日でと考えれば、最も理にかなったサイクルであると思う。だがこれに登板日に打席に立ち、しかもDH制のないセ・リーグの一般的な先発投手の様に九番を打つのではない。そこまでこなして今までのサイクルを維持出来るのかということ。



529日の初のリアル二刀流の直後に交流戦に突入したが、過去二週は火曜から木曜の三連戦にDH制が採用されていたが、今日(14)からの横浜スタジアムでのベイスターズ戦にはDH制を使えない。
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打者大谷を活かすには守備に付かせて打たせなければならない。フル回転の疲労の蓄積を緩和させる意味でベイスターズ戦は代打要員に回るのではないか?そして雨天中止がなければ交流戦最終戦となる
19日のドラゴンズ戦でまたリアル二刀流を実現した後には中六日で休養出来る。


だが、パ・リーグ同士の対戦が再開されて、それでも日曜日の先発登板日に打順に入る様な形が続く様になったらいくら若いとはいえ大谷の身体が心配である。


その場合は登板と登板の間のDHでの出場を減らすのかもしれない。火曜から木曜の三日間のDH出場を水曜と木曜に限定するとか。


そしてもう一つの懸念は、過去三回のリアル二刀流では試合展開でファイターズが主導権を握れたから問題なかったが、今後投手大谷が不調で早めに降板させなければならない場合、大谷を降板後に外野の守備にでも付かせない限り、大谷の打順に投手が入り、打席のたびに代打を送らなければならないという打線の打力低下のリスクがあるということだ。いや、仮に降板後の大谷を外野に守備に残して打順から消えない様にしたとしても、誰かしら別の野手が退いてリリーフ投手が打順に入ることになる。これは大谷以外の選手がDHで出て、大谷が登板する試合では考えなくて良い懸念事項なのだ。


大谷翔平は今はファイターズの選手である。そのパフォーマンスの恩恵を受けるのは一にファイターズファンであるべきだ。そしてファイターズファンは大谷に夢を託すと同時に、そのリスクも心配した上で、「こんな大谷が観たい!」という各自の青写真を描けば良いのだ。


が、いささかせこい考え方に思えてしまうかもしれないが、大谷は基本的にはファイターズファンの期待、夢に答えるためにプレーするべきであって、そういうレベルを超えていることは百も承知ではあるが、ファイターズとファイターズファンにとってのベストと必ずしも一致するとは限らない。 @katsuo_ohsugi さんのようなファンばかりとは限らない。興味本位な他球団ファンの夢など二の次で良いと敗戦処理。は思うのだ。これがタイトルの大谷翔平は見せ物ではない!の意味なのだ。


発売中の「週刊ポスト」627日号(小学館)では大谷を「日本球界の宝」として、易々と大リーグに行かせるなとか、人間国宝を与えてでも引き留めよなどという暴論<!?>まで出ている。光栄の極みだが、せこい敗戦処理。の考え方では「日本球界の宝」である前に、まず「ファイターズの宝」であり「ファイターズファンの宝」なのである。


パ・リーグでは既にホークスにいつ優勝マジックが出るか等撮った話題が出る始末で、ホークスの独走状態に拍車がかかる様になれば、他の見所として大谷のリアル二刀流に今まで以上に注目が集められそうである。特に5月29日の“リアル二刀流”成功以後、これまで大谷の二刀流に否定的だった評論家、論客が認めざるを得ないとばかりに評価を改めてくれるのはファンとして溜飲が下がる。しかしそれでも、あくまでファイターズの大谷として立ち振る舞い続けて欲しいし、球団としても立ち位置を見誤ることのないように大谷のコンディションに万全の注意を払って欲しい。

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コメント

ファイターズ、過去には工藤幹夫投手を使い潰したという前科がありますからね。
最近お亡くなりになりましたが、天国で大沢監督、何と声をかけているでしょうか。

3年前、大谷投手がライトで出場した時、脚に違和感を感じたら1回裏、すぐに赤田選手に代えたことがありましたが、交流戦のセ主催試合でなければ、一試合での二刀流は、終盤でのDH解除ぐらいにとどめておいたほうが良いと思います。

xyz様、コメントをありがとうございます。

> ファイターズ、過去には工藤幹夫投手を使い潰したという前科がありますからね。

あの名演技でプレーオフ第1戦に先発した後、中1日でまた先発しましたからね。

> 交流戦のセ主催試合でなければ、一試合での二刀流は、終盤でのDH解除ぐらいにとどめておいたほうが良いと思います。

「五番ピッチャー大谷」が当たり前になってしまうのは大谷にとってもチームにとっても、必ずしも良いこととは思えませんね。

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