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2016年5月 4日 (水)

「ファームは必ずしも勝敗がすべてでは無い」…であるならばなおさら残念だったジャイアンツ投手陣の3つの四球。

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今日(
4日)はジャイアンツ球場に行ってきた。312日に行われたイースタン・リーグ開幕戦以来の生観戦。スワローズを相手に最後の最後まで目の離せないクロスゲームで、もしも九回裏まで行っていたら4時間ゲームになっていたかもしれないロングゲームだったが、ジャイアンツが何とか九回表で逃げ切った。


ファームと言えども
試合である以上、贔屓にしている球団が勝つのは気分がいい。ただ、今日は「ファームは必ずしも勝敗がすべてでは無い」という命題が脳裏をよぎった。この命題、負けてばかりいるファイターズのファームのファンが言い訳に使うためだけの言葉ではない。


(写真:九回表の打席で四球を選び、代走が送られてベンチに戻ってくる畠山和洋)



本当に目まぐるしい展開の試合だった。今日は日テレG+の中継も無かったようだし、早速目の前で行われた試合を振り返る。ジャイアンツの先発は小山雄輝。スワローズの先発は寺田哲也。ジャイアンツではインフルエンザで一軍を離脱した大田泰示が戦列に復帰して二試合目、昨日はDHだったが今日は守備に付く。スワローズでは次のカードから昇格との話もあるらしい畠山和洋が「四番・一塁」で出場。



ジャイアンツは一軍が今日、ローテーションの谷間にあたり、ファームから江柄子裕樹を登録して先発させた。だからその分今日はファームが先発ローテーションの谷間になるのかなと漠然と考えていたが、小山だった。江柄子はちょうど一週間前の
27日にイースタンでマリーンズ戦に先発して中六日。一軍で投げるのにちょうどいい登板間隔と言えるが、開幕からファームの先発ローテーションに入っている江柄子は、3月は火曜日に、4月は水曜日に投げてここまで6試合、34イニングで自責点、防御率1.32。自責点2の試合が一度あるだけで、後は自責点が1点以内という安定感だ。今日の試合を単なる一時しのぎで考えれば一軍での実績が豊富な小山を一軍に再登録させて先発させる手もあっただろうが、ファームで実績を挙げ続けている江柄子に白羽の矢が立ったのだろう。


小山は41日から16日間の一軍生活ではロングリリーフを期待されていた。さし当たってはファームで与えられたチャンスに結果を残し続けるしかない。


そんな小山をジャイアンツ打線が援護した。


二回裏、先頭の堂上剛裕が四球で歩き、無死一塁で「六番・右翼」でスタメンの大田が打席に。昨日「五番・DH」で復帰して3打数0安打で今日は六番。
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いくら岡本和真の英才教育優先とはいえ、クリーンアップすら打たせてもらえない。大田は自分が置かれている立場を理解出来ているのだろうか
なんて考えながら打席の大田に注目していたら、大田が振り抜いた打球はセンターの山崎晃太朗の頭上を超える、先制タイムリー三塁打となった!
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続くは和田恋。昨年の今頃はこちらも英才教育で、ずっと四番から外されずに打っていた。故障明けの阿部慎之助が出ても、ホアン・フランシスコフレデリック・セペダが出ても和田恋の四番は不動だったが、今季はそういった実績組が出るごとに打順が下がるようだが、ここはシャープに一、二塁間を破り、期待に応えた。
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ジャイアンツはこの回、2点を先制。


さらにジャイアンツは四回裏、堂上と大田の連続安打で無死一、二塁。寺田はここから踏ん張って和田恋と鬼屋敷正人を連続三振に仕留めて二死までこぎ着けるが、ここで橋本到から左打者が三人続くからか、スワローズは先発の寺田からサウスポーの岩橋慶侍にスイッチ。
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しかし橋本到は巧く投手の足下を抜き二遊間を破る安打で3対0とリードした。



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一方の小山は、奇数の回には先頭打者を出塁させてピンチを切り抜けてきたが五回表には西田明央に中前安打、藤井亮太に四球で無死一、二塁のピンチ。ここでスタメン発表時にはジャイアンツファンからも拍手を受けた奥村展征が一塁ゴロで一死一、三塁。廣岡大志の痛烈な打球が中犠飛になって1点を返されるが、一つずつアウトカウントを重ね、最少失点で切り抜けるのかなと期待したが続く山崎の遊ゴロを藤村大介がお手玉する失策。二盗に成功していた奥村が三塁に進んで二死一、三塁。森岡良介に一、二塁間を破られて3対2。なおも二死一、三塁から「三番・左翼」でスタメン出場の鵜久森淳志が初球をゴロでセンター前に運ばれてついに3対3の同点とされた。
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今年もジャイアンツ球場で大田と鵜久森の競演を観ることが出来るとは、喜んでいいのか、どうなのか


スワローズが3対3の同点に追いついて、なお二死一、二塁で打席には四番の畠山。ここまでの畠山は第一打席が一邪飛で、第二打席が二遊間をゴロで破る安打。他の選手の時にはジャイアンツを応援しているちびっ子が何故か畠山には声援を送っていた。ちびっ子達には、応援しているチームの知らない選手より、相手ではあっても知っている選手に声援を送りたくなるのかもしれない。独特のオープンスタンスからの豪快なフルスイングは一軍でジャイアンツの投手陣を震え上がらせてセ・リーグの打点王を獲得した昨年のそれと素人目にはもう変わらない。


同点に追いつかれたとは言うものの、このピンチを抑えてこそ小山も一軍復帰が近づくと思ったが、小山は畠山にストレートの四球。捕手の鬼屋敷は座ったままであったが、きわどい投球が一球も無く、畠山との勝負を避けているように(少なくとも敗戦処理。の目には)思えた。カウントがピッチャー・イン・ザ・ホールになるにつれ、敗戦処理。の後方の席からも「ここで畠山と勝負することも無いだろう」と言う声が聞こえてきた。確かに、故障からの復帰とは言え、昨年のセ・リーグの打点王。過去二打席も振れている。一塁ベースが空いているわけでは無いが、ここで二死満塁になったとしても次の松井淳との勝負を選択することも考えられる。いや、逆転を防ぐには確率的には松井勝負を選択すべきだろう。


だが、ファームの試合は一試合ごとの勝敗ももちろん大事だが、個々の選手の試合を通じての成長も大事である。小山は一軍と二軍を行ったり来たりしている投手。その殻を突き破って一つ上の段階に上がるには、確率の高い方を選ぶので無く、敢えて畠山との勝負で打ち取る投球を身につけるべきなのでは無いだろうか。


そして案の定というか、続く松井にあっさりと一、二塁間を破られて二者生還。
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ジャイアンツはこの回一気に5失点し、逆転された。



もしも畠山への四球が、ベンチの意向に反して小山が逃げた結果だったら、ジャイアンツベンチは松井を迎えたところで小山を代えていたかもしれない。続投したということは、畠山への四球は想定内だったということだろう。


逆転したスワローズはその裏、三番手の木谷良平を送る。一死から中井大介が右中間を破る二塁打で出塁。四番の岡本を迎える。岡本が豪快に振り切った打球はレフトオーバーの同点2点本塁打。
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敗戦処理。初めて生で岡本の本塁打を観ることが出来た。



五回を終わって5対5の同点。なかなかのシーソーゲームだ。午後4時に試合開始して、五回表から照明が点灯。既に午後6時を回っている。長い試合になりそうだ。


六回表、ジャイアンツはマウンドに二番手の乾真大を送る。
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先月、大累進との交換トレードでジャイアンツに入団し、5試合目の登板。過去4試合では3回
2/3を投げて防御率0.00と結果を残しているが、イニング数が登板数より少ない。ここは1イニングをぴしゃりを抑えたいところ、と思ったら先頭の藤井に左対左と有利なはずなのに四球を与える。何やら鎌ケ谷時代を連想させるが、バントで送られた一死二塁から廣岡と山崎を連続三振に仕留めてピンチを切り抜けると、続投した七回表にはファイターズ時代の先輩、鵜久森との対戦も実現するが、空振りの三振に仕留めて先輩に恩返しを果たした。


追いつかれたスワローズは六回裏、サウスポーの竹下真吾をマウンドに送る。2014年秋に行われたドラフト会議でのスワローズの1位指名でヤマハから入団。
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八幡高校~九州共立大~ヤマハと言う経歴から推測するに、スワローズとしては即戦力を期待していたと思われるがルーキーイヤーの昨年は一軍登板無し。今季を浮上の年としたいところだろう。余談だがスワローズではその一年前のドラフト1位だった杉浦稔大が二年目の昨年、ようやく兆しを見せた。二年の猶予は折り込み済みなのかもしれない。今年のドラ1ルーキー原樹理は開幕から先発ローテーションを守り、先日ジャイアンツ戦でプロ入り初勝利を挙げたが


ジャイアンツは重信慎之介と中井の安打で二死一、二塁とすると、前の打席で同点本塁打を放った岡本が今度は渋くゴロで遊撃手の左を破り、ジャイアンツは1点を勝ち越し、65とした。
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この後、続く堂上もあわや三遊間を破りそうなゴロの打球を放つも、三塁手藤井の横っ飛びの好捕に阻まれて1点止まり。


勝ち越したジャイアンツは八回表の頭から、好投の乾に代えて矢貫俊之を投入。スタンドから「日ハムリレーかよ」とのヤジが飛んだが、敗戦処理。にはこの上ない継投。
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しかし乾と同様に代わりっぱなの西田に四球を与えると、続く藤井の送りバントの打球を処理し、一塁送球を一瞬躊躇したばかりに内野安打としてしまい、無死一、二塁と自らピンチを拡げた。ここからが矢貫の独壇場。送りバントの構えで揺さぶる奥村を三振に斬ると、廣岡、山崎まで三者連続三振。最後の一球では投げると同時に吠えていた。矢貫俊之、昨年6月にファイターズからジャイアンツに移籍して以来、最高のピッチング!(←ホントか!?)


1点リードで迎えた最終回は土田瑞起がマウンドへ。二死走者無しで畠山を迎える。畠山は一軍経験豊富な選手が調整でファームの試合に出場する際にありがちな二、三打席でお役御免では無く、打って守ってフル出場だ。本塁打が出れば同点という場面で土田は畠山を歩かせてしまう。スワローズベンチはここで同点の走者、畠山に代走川上竜平を起用。この川上が次打者の原泉の打席で二盗を試みて刺され、試合終了。ジャイアンツが65で逃げ切った。


4日・ジャイアンツ球場】
YS 000 050 000 =5
G  020 121 00×  =6
YS)寺田、岩橋、木谷、竹下、土肥-西田、星野
G)小山、乾、矢貫、S土田-鬼屋敷
本塁打)岡本5号2ラン(木谷・五回)


タイトルに記したジャイアンツ投手陣の3つの四球とは五回表の第三打席以降の畠山への3つの四球のことだ。上述した様に、結果は打たれたかもしれないが、ジャイアンツの投手はもっと畠山に勝負を挑むべきだったと思う。畠山に四球を与えてしまった小山、乾、土田の三投手の内、素人目に観て勝負に行きながら慎重になりすぎての四球という感じだったのは七回表の乾だけで小山と土田は勝負以前に避けていたように思えた。


一軍的な勝敗がすべてという尺度で考えれば、次が五番打者とは言え、明らかに畠山よりは格下になるわけだから、畠山との勝負を避けるのが当然な場面もあったろう。しかし、繰り返しになるが、ファームの選手にとっては安全策が必ずしもベストの選択とは思えない。勝負した結果、打たれてチームには手痛い失点、場合によっては黒星に直結することもあるだろう。だが打たれたことで学べることもきっとあるはずだ。一軍だったら打たれて、負けて得るものよりもチームとしては失うものの方が多いということは当然あるだろう。


だからこそ、ファームでは時には確率や安全策を無視してでも投手に打者と勝負させた方が良いケースがあるのではないかと、今日の試合を観て痛感したのだ。もちろん、それをしていたら、午後8時過ぎに、逆転負けのショックに肩を落としてよみうりV通りを下っていたのかもしれないが
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プロ野球の選手は個人事業主だと言われているが、所属する球団に利益をもたらすためにプレーするのが前提だろう。チームは基本的に優勝を目指してシーズンを戦う。それが難しくなっても、一つでも多く勝ち、順位を上げることを目標とする。だとするならば、ファームの目的は、一軍が目標としている勝つことに貢献出来る選手の育成が基本となるはずだ。そのためには何をすればいいか?試合は勝つことを目標に戦うことが前提だろう。その前提を降ろしてしまうと、育成と言ってもナンのためにやっているのかわからなくなる。勝つためには何をするべきか?それを考えながら育成するのがファームの育成だと思う。


岡本は、これまでは敗戦処理。が生観戦した試合では大器の片鱗をほとんど見せなかった。多くの評論家が高く評価しているのだから、高素材であることは確かなのだろう。だが、そういうシーンを早いうちに生で観たかったので、今日はいい日に生観戦したと思う。


岡本は一軍のオープン戦終了後に二軍落ちし、当初はイースタンでの打撃成績も芳しくなかったが、ここに来て打率も三割に乗った。一軍は今日、江柄子を登録した際に内野手の山本泰寛の登録を抹消したが、その前日までの一軍の内外野の構成を見ると、外野手登録ながら一塁を守るギャレット・ジョーンズを内野手で数えると内野手9人に対して外野手5人というバランスの悪さだ。岡本が打撃好調だからといってすぐに一軍に上がれるかはわからない。課題と言われる守備力も報道を見る限りではだいぶ上達しているとのことなのだが、一軍で三塁を守る村田修一はもちろんのこと、試合終盤に三塁に入る吉川大幾のレベルに近づいたのだろうか、今日は守備でそういうシーンに遭遇出来なかったのは残念だった。
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ただ、ヒーローインタビューではもっと大きな声で自信を持って喋ろう!


P.S.
【今日のオマケ】
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マイルズ・マイコラス、
生存確認。久々にブルペンで20球投じたらしい。

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コメント

僕もファームであれば、勝負させるのも大切だと思います。状況、チームの方針…それがたとえファームであってもあるのでしょうが。
岡本は来季ですかね?
主軸を打つ大物感があって、他球団ですがいいなぁという選手で気になっているんですが。
ただ中軸を打つようなタイプだけに、レギュラーを獲るときは一気でないとなかなか難しいですよね。
山田は足があったので、使いやすかった部分があったのとスワローズというチームだから生まれたというのもあるでしょうし。

余談ですが、竹下は厳しいですね。
球は速いで、何とかなってほしいんですが、今の状態だとファームでも抑えるのは結果オーライ。
クロスの球が決め球ですけど、アウトコースへのコントロールがないので、単調になってしまうんですよね。
左のクロスファイヤーは、アマチュアで成績残してドラフトされる投手は大体いい。
でもプロでは、逆のアウトコースにストレートやシュート、チェンジアップを投げるコントロールを持つ投手が結局残っていく。
石川が勝てるのもそれですからね・・・。

紘野涼様、コメントをありがとうございます。

> 僕もファームであれば、勝負させるのも大切だと思います。状況、チームの方針…それがたとえファームであってもあるのでしょうが。

ファームも勝ちにこだわる必要はあると思いますが、選手の成長を促進する目的で考えれば、ピンチを安全策で逃げ切るのでは無く、多少のリスクを覚悟で勝負して欲しいと感じました。

> 岡本は来季ですかね?
主軸を打つ大物感があって、他球団ですがいいなぁという選手で気になっているんですが。
ただ中軸を打つようなタイプだけに、レギュラーを獲るときは一気でないとなかなか難しいですよね。

いろいろな人の評価を聞くと、打撃は既に合格。守備も酷かった昨年に比べれば成長しているようです。

ただ、今の段階で村田修一と比較する水準にはなっていないと思います。

試合終盤に三塁を守る吉川大幾の守備力もなかなかですし、今はまだ岡本の入る余地が無いように思います。

> 山田は足があったので、使いやすかった部分があったのとスワローズというチームだから生まれたというのもあるでしょうし。

山田の一年目、一軍の開幕が延期になったために二軍戦に登板した斎藤佑樹との対戦を戸田で見ました。

狙った球は逃さないという感じの気迫の打席に驚いたことを記憶しています。佑ちゃんから3安打だったかな!?

岡本は…実は片鱗を見せてくれたのは初めてです。

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