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2016年5月31日 (火)

もしもハ・ジェフンが本格的な“二刀流”だったら!?

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スワローズは
30日、独立リーグ四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスに所属していたハ・ジェフン外野手の入団会見を行い、同日支配下選手登録の手続きも済ませた。


ハ・ジェフンは外野手の傍ら、投手も務める“二刀流”として注目されるが、スワローズでは本職の外野手一本に絞る模様。


 本家“二刀流”の大谷翔平29日のゴールデンイーグルス戦に投手として先発し、DHを使わずに「六番・投手」で出場。投手としては7イニングを1失点、打者としては3安打猛打賞の大活躍だった。


そこでちょっと妄想してみた。外国人選手であるハ・ジェフンが本格的な“二刀流”だったら…!?


(写真:ハ・ジェフンの入団会見の様子を報じる5月31日の日刊スポーツ)



交流戦を別とすれば、パ・リーグのファイターズに属する大谷翔平は、先発登板日は
DH制を使えば投球に専念できる。これまでは投手として登板する試合は投手に専念し、打者として試合に臨む際にはDHで出場し、打撃に専念することが多かった。それが先日29日のゴールデンイーグルス戦ではDH制を使えるのに使わずに、大谷を「六番・投手」で起用したから話題になった。


もしも、セ・リーグに大谷の様な選手がいたら、先発で登板する試合も常に打席に立つことになる。29日の大谷の様に投打に活躍する“二刀流”選手を日常的に観ることが出来るかもしれない。スワローズがハ・ジェフンを獲得する第一報を聞いたときにそんな妄想をしてみたファンもひょっとしたら少なくないかもしれない。


ェフンは直前まで所属していた四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで今季、24試合に出場。92打数34安打で打率が.3705本塁打で17打点。本塁打がリーグ1位、打率は2位とのこと。(519日現在。NAVERまとめ:ヤクルト入団!韓国の二刀流強打者の【ハ・ジェフン(Ha Jaehoon)(하재훈)選手】 より。以下同じ)投手としての登板は1試合だけで1イニングを奪三振2で無失点だが2015年は1Aで16試合にリリーフ登板。30敗、防御率2.3329奪三振だたという。


このプロフィールを見ると、大谷ほどではないが、投打両方を見てみたくなる。


だが、外国人登録になるジェフンには投打の能力とは別に“二刀流”に対して壁が立ちはだかるかもしれないのだ。


例えばジェフン外野手がウラディミール・バレンティンと入れ替わりで一軍に登録されるとする。スワローズの一軍登録の外国人選手はローガン・オンドルセク、ジョシュ・ルーキ、ヒラム・デイビーズ、そしてジェフンの四選手。投手3人、野手1人という内訳になる。実はこの内訳が重要であり、野球協約では外国人選手の一軍の登録枠は4人迄で、4人登録する場合は投手と野手を各1人以上登録しなければならない。つまり投手4人または野手4人という登録は出来ない。投手3人+野手1人、投手2人+野手2人、投手1人+野手3人のいずれかの組み合わせになる。


話題性を考えれば、実際には投手として起用する可能性は皆無に近くても投手として登録しておいて、野手として起用した方が面白い(詐欺かもしれないが…)が、それは出来ない。


ここで興味が湧くのは、延長戦等で投手を使い果たした様な場合でもジェフンを投手として起用出来ないのだろうかということ。


壮絶な乱打戦で小刻みな継投を強いられた試合が延長戦になり、ベンチ入りの最後の投手が危険球で退場になってしまった。もちろん先発のデイビーズを始め、ルーキ、オンドルセクは降板済み。誰かしら野手でもいいから投手をさせなければならない場合にジェフンがベンチにいたら、あるいは外野手として守備についていたら、おそらくは他の野手よりは投手として使えるだろうということで投手としてマウンドに上げたいところだが、それをやると一軍に外国人投手が4人という扱いになってしまうのではないかということだ。


そんなバカなことはないだろうと一笑に付す人が大半だろうが、そうとは決めつけられない事例がある。


1990年代中盤に、スワローズにテリー・ブロスという長身の右投手がいた。長身を利した角度のある投球が特徴的で、特にジャイアンツに強く、1995年には死球ひとつだけのあわや完全試合となるノーヒットノーランをジャイアンツ相手に達成した、敗戦処理。にとっても忘れ難い選手だ。


この選手が、加減を付けて投げるのが苦手で、敬遠の四球の投球を、立ち上がって構えている捕手にきちんと投げる自信がないというのだ。当然、敬遠する状況では塁上に走者がいる。暴投が怖いというのだ。そこで捕手は立たずにストライクゾーンを外れる投球を要求するのだが、暴投を恐れて甘く内側に入ると、打者に狙い打ちされる恐れもある。当時の野村克也監督も頭を抱えたという。


そこで野村監督は苦肉の策として、ブロスがどうしても打者を敬遠で歩かせなければならない状況では、その打者の時だけブロスを一時的に他のポジションに移し、野手を登板させて敬遠させるという奇策を考えついたそうだが、ブロスが外国人投手であるが故の制約があることを知った。


当時の外国人枠は一軍に3人まで。3人登録する場合の内訳は投手3人及び野手3人は不可で、投手2人+野手1人または投手1人+野手2人のいずれかのみOKというものだった。


1996年のスワローズの陣容はこのブロスの他に、野手のトーマス・オマリーヘンスリー・ミューレンと言う組み合わせ。オマリーは一塁を、ミューレンは三塁を守っていた。この3人が同時に出ている試合で敬遠策の時だけブロスを他の守備位置に退避させると、その時点で野手3人と解釈され、ブロスを他の守備に付けることは出来ないと解釈されたという。どうしてもブロスを他の守備に付けたければ、オマリーかミューレンを敬遠用のリリーフにしなければならない。


実際にブロスが他の守備位置についたり、オマリーやミューレンが登板するシーンは実現しなく、名将野村克也らしい珍アイディアも実現しなかった。


この考え方に即すと、登録ポジションにかかわらず、実際にどの位置を守るかで人数の制約を受けるのだと思う。だから投手3人+ジェフンという4人の外国人選手が登録されている場合には、ジェフンのリリーフ登板はNGなのではないか?と考えたのだ。


敗戦処理。はルールの杓子定規ぶりを批判するつもりはない。大谷にしろ、ジェフンにしろ、ルールの常識の範囲を超えた存在だと思って、ルールを頭に入れた上で野球を見ると、また面白さが深まると思う。


ジェフンは、報道によると明日61日、早くも一軍登録される模様だ。だがそれはバレンティンとの入れ替えではなく、今日(31)先発して勝利投手になったデイビーズとの入れ替えだという。これによりスワローズの一軍の外国人選手の内訳は投手2人+野手2人となる。ジェフンを投手として登板することに障壁はない。

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