フォト
無料ブログはココログ

« そこまでやるか!?甲子園歴史館が清原和博に関する展示を撤去 | トップページ | 松中信彦に入団テストをする球団はあるのか? »

2016年2月 7日 (日)

BALLPARK

Adsc_2842
日本のプロ野球は
2月に入って各球団が春季キャンプを張り、ようやくユニフォーム姿の選手の動向が報道を通じて眼に入る時期になったはずなのだが、2日夜の清原和博逮捕の話題に横に追いやられてしまった感じだ<苦笑>


本来ならファンの今季に対する妄想が徐々に現実として見えてくるのがこの
2月だとしたら、その2月に入る一週間ほど前、横浜スタジアムのTOBに成功した横浜DeNAベイスターズが、その記者会見で横浜スタジアムの未来予想図を披露した。



いかにもIT企業特有の大言壮語という印象を受けたが、夢は大きい方が良いとも言える。

 



横浜スタジアム買収で広がる「夢」。発表された“未来予想図”がスゴイ!
 
(NumberWeb 2016123)


「あくまでも我々の夢であって、これを今すぐ実現する・実現できるというものではなく、この絵が未来予想図に成り得るものかどうか、横浜スタジアムをこの先どう進化させていけるか。ハードソフト共にどう実現できるのかをしっかり考えていく議論がスタートしていけばいいなという提言」


やっぱり大言壮語<>!?


大々的に「夢」を立ち上げている割には「いつまでに」という話がないようだ。これは現時点では半信半疑くらいに思った方が良いかもしれない。あの渡邉美樹「夢に日付を!」と言っているではないか<>


冗談はともかく、DeNAは本気のようだ。ベイスターズの前経営母体のTBS時代には、横浜スタジアム側にいいように仕切られていた使用条件を改善するのは、かつて球界再編騒動でマリーンズに「もう一組の合併」説が出たら危機感を感じて歩み寄った千葉マリンスタジアムの前例があるから親会社が変われば突破口を開けるとは思っていたが、市民球場の運営会社を買い取ってしまうとは!


となると、そうまでして手にした横浜スタジアムをどう運営していくのかという話になるのだが、それに対する球団の方針が上に引用した、村瀬秀信氏の記事でわかる。球場を変えていく構想を打順に例え9項目に分けて披露した。


いかにもプレゼンテーション上手なIT企業という感じは否めない。スポーツ紙などにも掲載された横浜スタジアムの未来予想図はリンク先の村瀬氏の記事のトップにもあるので参照して拡大するなりしていただきたいが、ライトスタンドをぶち破って日本大通りが一望できる、逆に言えば日本大通りからスタンドの様子が望めるというのは画期的だ。


敗戦処理。と近い年代の東京のファンなら覚えている人も多いだろう。東京ドームの前身、後楽園球場に観戦に向かう時、新宿方面から国鉄総武線で水道橋駅に到着する直前に車内から観ることが出来る後楽園球場のジャンボスタンドに、いかにも「俺はこれから後楽園で野球を観るんだ!」という高揚感を持ったこと。DeNAの構想に「いいね!」と言いたいところだが、もう一度未来予想図を見て欲しい。


ライトスタンドが無い分、収容人数が減った分を取り返すためなのか、内野席が二階建てになっている。素人考えではあるが、ライトスタンド部分をぶち抜くだけなら一度のオフシーズンの工事でやり遂げることも出来るかもしれない。やろうと思えば、クライマックスシリーズの時期からスタート出きるかもしれない(コラッ!)。しかし二階建てにするのは半年では出来ないのではないか?あくまで素人考えだが


個人的には横浜スタジアムを改築するのなら、まずは内野スタンドの急傾斜を何とかして欲しいと思っている。狭い敷地に無理にスタンドの段数を増やそうとすると、傾斜を急にするしかない。東京ドームの内野二階席もかなりのものだが、横浜スタジアムはそれ以上に感じる。神宮球場と比べれば違いは明らかだ。


横浜スタジアムも二階席を作るなり、今のスタンドを増段するのなら、球場外にさらに広い土地が必要になるのだと思うが、そのあたりの目星が付いた上でDeNAは大がかりな構想をぶち上げているのだろうか?


村瀬氏が記事の最後に薦めているメッセージフォトブックBALLPARK (ダイヤモンド社)を購入してみた。70カ所に及ぶ球場視察の費用を少しでも回収しようという商魂のたくましさはともかく、今は理想と現実の違いが大きいが、それを何とか近づけたいという意欲はうかがえる。


これまで否定的なニュアンスばかりで書いてきたが、「どうせ出来っこないだろ、やれるならやってみろ」と言いたいのではない。こういう構想を聞いたり、あるいはこのフォトブックを読んで条件反射的に「DeNA凄い!」と反応するのではなく、一応一歩引いて距離を置いて時間が経ってから考えているだけだ。この中の一つでも二つでも実現に近づけて欲しい。


ベイスターズはDeNAベイスターズになってから飛躍的に入場者数を増やしている。


横浜スタジアム主催公式戦入場者数推移
2011年  967,017(一試合平均=以下同15,110) ※TBS
最終年
2012年 1,048,659(16,645
)
2013年 1,356,640(19,951
)
2014年 1,483,378(22,140
)
2015年 1,745,187(26,048
)

※ 横浜スタジアムのみ。地方球場主催試合を含めず



昨年などはTBSが経営していた最後の年の二倍に迫る勢いだ。
Cdsc_0075
球団の順位が
TBS時代に比べて大きく変わっていない現状を考えれば、中畑清前監督のキャラクターもさることながら、フロントの努力の成果と思える。これにプラスして、球場を(法律や条令などの壁は存在するだろうが)好きに工夫できるのである。今季の開幕までに間に合いそうな球場改革は対戦相手のジャイアンツを連想させるいすの色をベイスターズカラーの変えるくらいらしい(天然芝化も冒頭の写真の記事のようには実現しない)が、これからも様々な仕掛けでファンを魅了するだろう。


だがその一方で、そろそろ球団の成績も浮上しないと、ファンの横浜スタジアムで観戦しようというモチベーションが下がる恐れはあると思う。二年連続の5位から三年ぶりの最下位に戻ってしまった昨年でさえ入場者数は前年に比べて伸びている。日本一になった1998年よりも多い43回の大入りを記録したそうだ。ベイスターズファンの知人によると、前売りでもすぐに購入しないと、希望の席位置を確保出来ないこともままあったという。だがそれは裏を返せば、大転落をした終盤戦のチケットが、まれに見るセ・リーグ全体的な成績低迷の中で優勝争いをしていた時期に売り出されていたこともうかがい知れる。チケットの売り上げを考えれば同じ最下位なら昨年のような竜頭蛇尾なシーズンの方がましなのだろう。しかしそろそろチームの成績を上げていかないと「球場に騙されやしないぞ」というファンも現れそうだ。


Cdsc_0093
アレックス・ラミレス
新監督も前監督に負けず劣らずのファンサービス精神の持ち主。率直に言って監督としての指揮能力は個人的には未知数でわからないが、球団の人選理由には中畑前監督同様に、勝敗以外でもファンの心をつかめる存在としての期待もあるのではないか?



しかしベイスターズファンでもない敗戦処理。が言うのもナンだが、あとこの球団に足りないのはチームを勝利に導く人材だと思っている。ベイスターズファンにもそこに不満を感じている人が少なくないのではないか?


最後に、この「BALLPARK」を購入したばかりに読むのを中断した書物について触れておく。最初に引用した記事を書いた村瀬秀信氏の4522敗の記憶」の文庫版(双葉文庫)だ。新刊本が発行されたあとに追加された234敗に関する「234敗の追記」や、球団身売りと同じタイミングでFA権を行使してジャイアンツに移籍した村田修一のインタビューなどが追録されている。
Dsc_0061
他にも加筆された箇所があるようだ。内川聖一でなく村田のインタビューであるところがミソだ。



ジャイアンツファンの中には国内でFA移籍を考えている選手はジャイアンツが声を上げれば誰でもなびいてくると考えている人もいるかもしれないが、村田に限らず全てのFA補強選手には前所属球団への思いがあり、前所属球団のファンの存在がある。それら諸々との折り合いを付けた上で、ジャイアンツという球団に来る覚悟をしていると言うことを、村田へのインタビューで感じて欲しいと思う。新刊本として4522敗の記憶」(双葉社)を読んだ時にはファイターズファンとして傍観しての読後感【裏読み!?】「4522敗の記憶」~人の振り見て我が振り直せ!?2013107日付でエントリーを立てたが、今度はジャイアンツファンとして感慨深く村田へのインタビューを読んだ。


村瀬氏のベイスターズ
愛は本当に深く、これは自分の贔屓球団以外には興味がないという人を別にすれば、ベイスターズファン以外でも感情移入出来る本だと思う。再び文庫版を読み始めたところだが、どんなに球場や球場周りが進化したとしても、忘れてはいけないものがあるという意味で、一度読んだベイスターズファンの方にも、再読をオススメしたい。

« そこまでやるか!?甲子園歴史館が清原和博に関する展示を撤去 | トップページ | 松中信彦に入団テストをする球団はあるのか? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/602714/63179537

この記事へのトラックバック一覧です: BALLPARK:

« そこまでやるか!?甲子園歴史館が清原和博に関する展示を撤去 | トップページ | 松中信彦に入団テストをする球団はあるのか? »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック