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2016年2月11日 (木)

松中信彦に入団テストをする球団はあるのか?

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昨シーズン限りでホークスから戦力外通告を受けた松中信彦が現役続行を目指して春季キャンプの間にホークス以外の十一球団に入団テストの実施をお願いすると言っていたが、十日間を過ぎて何処の球団ともテストをしたとか、することになったという話を聞かない。



この間、カープからFA権を行使したものの何処の球団からも声がかからなかった木村昇吾がライオンズの入団テストに合格し、またベイスターズから戦力外通告を受けていた大田阿斗里が育成選手契約ながらバファローズのユニフォームを着ることになるなど、門戸を開いた球団もあるにはあるが、松中に対してはこのエントリーを書いている時点でテストを実施する球団はまだないようだ。


松中は自らの去就の目処を2月末としているようだ。


(写真:二軍落ちしてウエスタン・リーグの公式戦に出場した松中信彦。 20139月撮影)

 



松中、野球人生最後の1ピース見つけるため「勝負させて」
 
(2016210日、スポーツ報知)


この記事を読んで率直に感じたことは


「いつまでカッコ付けてんだ!?


に尽きる。最後のピースがどうとか言っているが、要するに「俺は野球がやりたいのです」、「俺は現役を続けたいのです」この一言に尽きるはずなのに、カッコ付けて修飾語を増やしているだけのように見えて残念だ。文字だけを追うとあまり悲壮感が伝わってこない。そう思うのは敗戦処理。だけだろうか?


そもそも、ホークスから戦力外通告を受けても現役続行にこだわるのならば、何故昨年の11月に行われたNPBの合同トライアウトを受験しなかったのだろうか?各球団、まだ今の時期から外国人選手の補強を模索している球団もあるかもしれないが、基本的には今季戦うメンバー達を鍛える期間がこの2月の春季キャンプで有り、テストをする場ではない。記事を読むと‶すでに数球団と接触したが、世代交代を理由に断られている状況″だそうだが、そりゃそうだろう。松中に興味のある球団があれば、先月までに声をかけているだろう。前出の大田は自主トレ期間の1月にバファローズがテストした結果の育成契約だ。


また、松中は育成選手契約や、NPB以外の独立リーグでのプレーという選択肢を自ら排除している。それは松中が決めることだから松中の自由だが、前出の記事によるとその理由が‶「若い選手の芽を摘むわけにはいかない」という理由から″だそうだ。これもよくわからない。松中がどこかの球団のユニフォームを着ることになり、一軍で試合に出るとなれば、それは別の誰かを蹴落とすことに他ならない。松中が入団する球団は一軍枠が増えるわけではない。誰かが一軍に加われば、誰かがはみ出て二軍に回るのはこの世界の常だ。


昨年11月の合同トライアウトを受けなかったのは自分ほどの実績があれば声がかかるとでも思っていたのか?


例えば2010年にジャイアンツで引退勧告、コーチ就任要請を受けた豊田清は現役続行を望んで自由契約になる道を選んだが、コンディションが悪く合同トライアウトの受験を見送った。合同トライアウトに参加したら「豊田はもうダメだな」と見なされる危険があるとして、実績を買ってくれる球団が現れるのを待つという選択をした。結果、カープから声がかかり、翌一年間だけではあったがカープで現役を続けることが出来た。松中も合同トライアウトの時期にコンディションが整わず、その時点で春季キャンプの時期に祥順をおいたという可能性はある。


また、豊田は希有な例だとして、シーズン中から他球団の選手の動向を観察するいわゆる‶プロスカウト″が観察しており、交渉可能な時期にすぐ声をかけるケースもある。戦力外通告を受けた選手が他球団への入団が決まるケースは必ずしも合同トライアウトだけとは限らない。中には事前に水面下で話が付いているのではないかというケースもある。


選手会とNPBの取り決めで、球団が選手に戦力外通告をする時期が定められているが、戦力外通告を受けた選手と他球団の契約時期も「機会均等」の観点から定められており、合同トライアウト当日から球団は他球団から戦力外通告を受けた選手と契約出来る。ただし接触の制約が定かではないので、契約解禁前に水面下で交渉がなされ、チームの秋季練習に参加させて入団テストを行う例が散見される。本来は接触の解禁日も制定しないと本当の意味での機会均等は保たれないはずだ。選手会も敢えてグレーゾーンの存在を黙認しているとしか思えない。因みに昨年の合同トライアウトは1110日だった。


松中は少なくともルールに触れるような事前接触はしていないようだ<苦笑>。愚直に指名を待っていたのだろう。その潔さは評価出来るが、合同トライアウトを受けないスタンスや、既に各球団の陣容が定まったこの時期に入団テストを実施してくれと言いながら‶「若い選手の芽を摘むわけにはいかない」″とか言っている。何が何でも現役続行にこだわり、しがみつくという姿勢が感じられないのである。


各球団が松中に興味を示さないのは、年齢と近年の成績で明らかな衰えが理由だろうが、それに加えて、ホークスで球団行事を一方的に拒否したトラブルメーカーぶりに難色を示している可能性も考えられる。かつての中村紀洋ではないが、一時的には改心したかのように振る舞っても、行く先々でトラブルを起こした例もあり、火中の栗を拾おうという球団がないのかもしれない。


個人的にはどんでん返しがあるとすれば、何を考えているかわからない落合博満GMが編成を仕切るドラゴンズかなと考えているが、その落合も監督時代に中村に振り回された苦い経験がある。


はたして、昨年の暮れに42歳になった12年前の三冠王に最後の1ピースがはまる日は来るのか?

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コメント

選手個々の価値観に基づいて判断しているということは尊重し松中の判断に対しても尊重しなければならないのですが
育成選手NG、独立リーグNGといった縛りをつけることには外から見る人には本気で現役に拘っているのかどうか
たしかに中途半端なものに見えてしまいますね。

ただ個人的にトライアウトの不参加については分からなくもないとこはあります。
これは松中がどうこうの話ではないのですが、昨今のトライアウトの位置付けに違和感を抱いています。
某番組の影響によるものなんでしょうがトライアウトがあたかも「プロ野球最終試験」としてその結果に
さも人生を分ける意味があるかのように思われる傾向が強まっている印象を受けます。
所詮2軍の最下層レベルの選手同士の対戦だというのに毎年恒例の「情感コンテンツ」として扱われていることにも辟易します。

また獲る側のGMクラスの編成(または相応の人物)による「(トライアウトで)掘り出し物を見つけた」的な発言にも
ちょっと待てと言いたくなります。長期故障離脱していた選手、完全に干されていた選手は除きますが、それ以外の戦力外選手は
その年の2軍戦に出場してパフォーマンスを公開しているわけで、もしGMクラスの人間が他球団の2軍選手の実力を把握していないとなれば論外です。

『2軍の試合は見てないけどトライアウトで活躍したからこの選手獲ってみるか』なんてことが実際に起きているかは定かではありませんが
2軍の最下層レベルの選手同士の数打席の対戦ではなく、(観る側にも)プロとしてちゃんとその年の2軍戦でのパフォーマンスで評価してほしいと
いう考えからトライアウトに参加しない判断をする選手がいたのならこのような考え方には共感できます。

トライアウトをする前から既に入団が内定していることに疑問を抱いたり、トライアウトがつまらなくなると不満をあげる人はたまにいますが
トライアウト前に内定すること自体はある意味当然で、観る側がちゃんとその選手を評価していることの証と言えます。

>本来は接触の解禁日も制定しないと本当の意味での機会均等は保たれないはずだ
機会均等が求められるのは日本シリーズによって生まれる第2次戦力外通告の時期の差による不利益が生まれないようにするためのものなので
日本シリーズ出場チームの第2次戦力外通告期間に合わせ、12球団の戦力外選手が出揃う日本シリーズ終了6日後が妥当なとこでしょうか。
戦力外と言っても「自由契約」であるのでそれ以上の制約をかけることはすべきではないですね。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

> 育成選手NG、独立リーグNGといった縛りをつけることには外から見る人には本気で現役に拘っているのかどうか
たしかに中途半端なものに見えてしまいますね。

NPBじゃなきゃイヤ、それも支配下選手登録じゃなきゃイヤということなのでしょうが、選り好みという印象と、NPBにこだわるのはまだしも育成を拒否すると明言しているのは、
将来的に指導者を目指そうとする時に敬遠される気がします。

将来の支配下を目指して育成選手からの卒業を目指して奮闘しているホークスの育成選手達の姿を見て自分が邪魔をしてはいけないと考えて言っているのかもしれませんが、
育成選手制度の活用法は球団によってまちまちなのが実態。ホークス一筋19年の松中だけに、ホークスだけを見て育成選手とはかくあるものと感じての発言なら視野が狭いと思えます。

> ただ個人的にトライアウトの不参加については分からなくもないとこはあります。
これは松中がどうこうの話ではないのですが、昨今のトライアウトの位置付けに違和感を抱いています。
某番組の影響によるものなんでしょうがトライアウトがあたかも「プロ野球最終試験」としてその結果に
さも人生を分ける意味があるかのように思われる傾向が強まっている印象を受けます。

私もTBSの年末恒例のあの番組には甚だしく違和感を覚えていますが、かといって合同トライアウトの存立意義にまで影響を及ぼすものではないと思います。

ちょっと話が逸れますが、同じTBSの、スポーツ選手のプライベートにも密着したドキュメンタリーで松中が取り上げられたことが有り、かつての三冠王も選手生命継続の危機という感じの
番組の構成なのに松中自慢の豪邸を披露していて愕然としました。豪邸を見た途端に、復活を賭けてもがき苦しむ松中というイメージが一瞬にして崩れました。

> また獲る側のGMクラスの編成(または相応の人物)による「(トライアウトで)掘り出し物を見つけた」的な発言にも
ちょっと待てと言いたくなります。長期故障離脱していた選手、完全に干されていた選手は除きますが、それ以外の戦力外選手は
その年の2軍戦に出場してパフォーマンスを公開しているわけで、もしGMクラスの人間が他球団の2軍選手の実力を把握していないとなれば論外です。

戦力外になるような選手の中には、夏頃から急激に出番が減る選手も少なくありませんから、これは仕方ないと思います。

> 日本シリーズ出場チームの第2次戦力外通告期間に合わせ、12球団の戦力外選手が出揃う日本シリーズ終了6日後が妥当なとこでしょうか。
戦力外と言っても「自由契約」であるのでそれ以上の制約をかけることはすべきではないですね。

確かに日本シリーズ終了後の、出揃う日の翌日から交渉、入団内定とも解禁にするのが一番リーズナブルな気がします。

戦力外通告を受けた選手はその時点ではまだ自由契約ではありません。エントリーで引用した楽天の秋季キャンプの紅白戦に他球団から戦力外通告を受けた選手が出場するのも杓子定規に考えたら矛盾しています。
良い代案が浮かばないのですが、戦力外通告を受けてから自由契約になるまでの期間の選手の立場に関して明確な取り決めがあった方が良いかもしれません。

私は、福岡在住なので、松中選手の巷での評判を聞きますが、いい話はほとんど聞かないですね。
「年俸もらい過ぎ」とか「まだ辞めないの」という声ばかりです。
外部から見ても、そう思います。
松中選手がFAのプロテクトリストから外れたときも、獲得の声がなかった時点で、契約満了時に身を引くのを考えたほうが良かったでしょうね。
個人的には、戦力外通告を受けた時点で引退したほうが良かったと思います。
それなら、引退試合か、最悪ファン感謝デーで引退セレモニーをやってもらえたと思いますが、現状ではどこかに入っても、そんなセレモニーすらやるチームはないでしょうね。

> 豪邸を見た途端に、復活を賭けてもがき苦しむ松中というイメージが一瞬にして崩れました。

松中選手、奥さんの林恵子さんがもとキャスターで、現在はローカルタレントやって稼げますから、豪邸になるでしょうね。
少なくとも、生活のために現役を続けるというわけではないと思いますので、野球が好きなら、日本国内にこだわらずに動けばいいのですが、そのような動きすら見せないから、もがき苦しむというイメージを感じないのですよ。

> 良い代案が浮かばないのですが、戦力外通告を受けてから自由契約になるまでの期間の選手の立場に関して明確な取り決めがあった方が良いかもしれません。

今は容疑者となった清原元選手が巨人を戦力外通告にした際、球団側は、正式な自由契約より前に他球団と接触しても、タンパリングとはみなさないと話していました。
取り決めの方法はいろいろあるでしょうが、戦力外通告を受けてからは他球団との接触は自由とし、契約日に関する縛りを入れるというのも一つかなと思います。

たしかに自由契約公示前に他球団へ移籍していることからも自由契約という点でも明確なボーダーがないのが現実ですね。
ただ現在の自由契約公示に準じて11月末まで選手獲得を凍結させるということも非現実的でありここをボーダーとするのは遅すぎます。
自由契約選手の交渉解禁日の設定については前述の通り日本シリーズ終了6日後が妥当と書きましたが、自由契約公示もここに合わせるのが
自然な形と言えるでしょう。加えて機会均等という観点で言うならFA選手の交渉解禁もここに合わせるべきと言えます。
(FA市場においてFA選手と自由契約選手の扱いを区別をすべきではありません。)

この私案はタンパリングを必要悪としてしまうFA宣言という無駄な踏み絵を無くしオートマティックFAにすることが前提ではあるのですが
日本シリーズ終了6日後(仮)にFA選手・自由契約選手が一斉公示され、12球団から時期を同じくして公平に評価を受けるシステムこそがあるべきFA市場と言えるのではないでしょうか。
トライアウト時期については最後のアピールの場としてFA市場の後半時期に開催、そして球団独自の入団テストはトライアウト開催日以降というルールとすべきですね。
(オートマティックFAについて http://mop-upguy.cocolog-nifty.com/baseball/2016/01/post-6418.html

xyz様、コメントをありがとうございます。

> 私は、福岡在住なので、松中選手の巷での評判を聞きますが、いい話はほとんど聞かないですね。
「年俸もらい過ぎ」とか「まだ辞めないの」という声ばかりです。
外部から見ても、そう思います。


当エントリーの冒頭の写真は2013年に久留米で行われた対バファローズのウエスタン公式戦なのですが、松中が代打で登場した時の、スタンドの空気が何とも冷めた感じだったことを記憶しています。

この試合では他に外国人助っ人のラヘアも代打で登場しましたが、ラヘアの方が完成が大きかったです。

また、相手のバファローズで故障明けの馬原が登板した際のホークスファンからの拍手の方が代打松中のそれより大きく感じたほどでした。

近年、イースタン・リーグの試合に超大物が出るのを何度となく見ていますが、例えばジャイアンツ時代の小笠原あたりの登場シーンと比べると対照的に思えました。

やはり、チームの行事をボイコットするなどの造反をファンが許さないのでしょうか?

> 個人的には、戦力外通告を受けた時点で引退したほうが良かったと思います。
それなら、引退試合か、最悪ファン感謝デーで引退セレモニーをやってもらえたと思いますが、現状ではどこかに入っても、そんなセレモニーすらやるチームはないでしょうね。

その辺はサフランさんも書かれているとおり、本人の意思なので自らそういう判断をしたのであれば、私もとやかく言うつもりはありません。

ただその割には、これまで書いたように何が何でもという感じに取れません。

> 今は容疑者となった清原元選手が巨人を戦力外通告にした際、球団側は、正式な自由契約より前に他球団と接触しても、タンパリングとはみなさないと話していました。

まぁあの当時は、ジャイアンツとしては早く清原を手放したいというのが本音だったのでしょう。

補強に依存する体質だったため、契約期間の途中で解雇する前例を作りたくなかったのでしょう。

タンバリング大歓迎。どうしても欲しいという球団があれば、放出の口実になると考えていても不思議ではなかったですね。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

> ただ現在の自由契約公示に準じて11月末まで選手獲得を凍結させるということも非現実的でありここをボーダーとするのは遅すぎます。
自由契約選手の交渉解禁日の設定については前述の通り日本シリーズ終了6日後が妥当と書きましたが、自由契約公示もここに合わせるのが
自然な形と言えるでしょう。

私もそういう考えに傾いた時もあるのですが、移籍をする選手にはその方が良いかもしれませんが、そうでない選手にとっては11月いっぱいは契約期間である方が、給料を11月いっぱいまでまるまるもらえる現行制度の方が都合が良いと思います。

> この私案はタンパリングを必要悪としてしまうFA宣言という無駄な踏み絵を無くしオートマティックFAにすることが前提ではあるのですが

オートマティックFAに関しては意見がまとまったら機会を見て書きたいと思っています。

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