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2015年12月17日 (木)

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる!?-ジャイアンツ早くも外国人枠をオーバー

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ジャイアンツは16日、来季の新外国人選手として大リーグ通算
122本塁打の左打ちの外野手、ギャレット・ジョーンズと契約で合意に至ったと発表した。既に今季マリーンズで活躍した内野手のルイス・クルーズを獲得しており、今季で二年を経過したジョーンズと同じ左打ちの外野手、レスリー・アンダーソンとも契約を更改し、野手の外国人選手が三人になった。投手は13勝を挙げてチームの勝ち頭になったマイルズ・マイコラスと左腕の先発ローテーション投手、アーロン・ポレダに勝利の方程式の一角を担うスコット・マシソンに将来性を見込んでいるキューバ共和国出身のエクトル・メンドーサの四人と来季も契約。支配下選手だけで七人の外国人選手がいる大所帯。一軍の外国人枠は四人だから半分弱の三人が二軍に回ることになる。


今季貧打に泣いた打線強化に、二人の外国人野手を獲得したはいいが、二人を一軍登録すると昨年の投手陣を支えた三人の外国人助っ人の中から一人を二軍に回さなければならず、三投手がそのまま一軍に残れば、野手は一人しか一軍でプレーできない。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な外国人助っ人獲得に思えるが…。


(
写真:来季はジャイアンツでプレーするルイス・クルーズ。 20159月撮影)



左の強打者、ギャレット・ジョーンズの獲得にめどがついた
17日のスポーツ報知では来季の予想オーダーを書いている。


()長野久義
()
立岡宗一郎
()
坂本勇人
()
ジョーンズ
()
阿部慎之助
()
クルーズ
()
岡本和真
()小林誠司



三塁手が村田修一でなくて来季で二年目の岡本和真になっているのが何ともはや…だが、それはともかく新加入の二人の外国人選手をスターティングメンバーに並べると、額面通りに働けばかなり迫力のありそうな打線にはなりそうだ。だがこの二人を同時に一軍登録すると、一軍の外国人枠は残り二人。マイルズ・マイコラスアーロン・ポレダ、スコット・マシソンの三人の投手の中から誰か一人を二軍に回さなければならない。


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133敗のマイコラスはまず外せない。ポレダも、杉内俊哉が故障で間違いなく開幕に間に合わず、内海哲也も今季並では計算に入れられないと考えると、先発ローテーションから外せない。マシソンも「スコット鉄太朗」と呼ばれていた頃に比べると安定感に欠けるが、おいそれと代わりが見つかりそうにない。山口鉄也にもやや陰りが出始めている感があり、よほど確実な(日本人投手の)代役が見つからない限り外せはしない。贅沢な悩みという見方もあるかもしれないが、何を考えているのかわからない乱獲という気がする。


ルイス・クルーズが守る二塁も、ベテランの井端弘和は引退したが、FAで脇谷亮太が復帰。片岡治大もまだ健在で、競争によってレベルアップを図ると言えば聞こえがいいが、重複は無駄で非効率でもある。


クルーズは内野ならどのポジションも守れる。外国人助っ人の「内野は何処でも守れる」は当てにならないケースが多いが、クルーズは例外。今季ゴールデングラブ賞を獲得した二塁手としてはマリーンズでの二年間で186試合出場しているが、他に遊撃手で50試合、三塁手で15試合、一塁手で2試合出場している。村田に翳りが見え、岡本にはまだ時間がかかると思われる三塁手としての起用が主になるとの見方もあるが、敗戦処理。的には名二塁手を三塁で起用すると、長嶋茂雄監督の一年目のデーブ・ジョンソンをイメージしてしまい、あまりオススメ出来ない<苦笑>。やはり基本は二塁で、むしろ坂本勇人と他の選手で差が大きかった遊撃手が出来る点を買われたのではないかと見ている。


ジョーンズは同じく17日付スポーツ報知によると、「メジャー8年間で122発の大物。パイレーツに在籍した12年には、主に4番として27本塁打、86打点をマークするなど、実績と能力は疑いようがない。」だそうだ。だがアメリカ大リーグでの実績がそのまま日本で通用するとは限らないことは野球ファンなら誰でも知っていること。特にジャイアンツでは自前で獲得してきた(日本の他球団での実績のある外国人以外の)外国人選手はハズレがほとんど。過去二十年間を振り返っても、日本の他球団経由の選手以外の自前で獲得した外国人選手で規定打席に達したのが1996年のシェーン・マック2013年のホセ・ロペスの二人だけ。


活躍して戦力になったのはアレックス・ラミレスタフィ・ローズなど日本の他球団で実績を残した選手のみと言っても過言ではない。だからクルーズにはそれなりの期待を出来るが、ジョーンズはふたを開けてみなければ判らないとファンもあまり過大な期待を見る前からしない方が良さそうだ。
83試合で59安打、本塁打7本、31打点で打率.252と外国人助っ人としてはとても及第点とは思えないレスリー・アンダーソンを残留させたのも、球団自身もジョーンズがハズレだった時の保険として考えていると邪推したくなる。
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投手の顔ぶれはどうだろうか?



マイコラスは来季28歳に、ポレダは30歳になる。ともに年齢的な不安はない。ライバル球団からのマークがきつくなる恐れは大だが、基本的には今季同様この両外国人と菅野智之がローテーションの中心で回るだろう。心配なのはマシソンだ。
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来季で
32(早生まれ)、五年目になる。登板数が40→63→64→63とタフネスぶりを見せ、防御率は1.71→1.03→3.58→2.62。ちょっと来季が心配な気がするが、代わりが簡単に見つかるレベルの選手ではない。将来的にはエクトル・メンドーサが後を継ぐのだろう。
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10月のファームのフェニックスリーグでは18試合中10試合に登板とリリーフ投手としての実戦経験を積ませていたが、マシソンの代わりにメンドーサでは外国人枠の問題に変わりは無い。西村健太朗の復活、宮國椋丞の台頭でマシソンに遜色ないリリーバーが現れたらマシソンが一軍登録を外されるという事態も考えられるが


先ほどはジャイアンツの野手の外国人助っ人のハズレっぷりを書いたが、投手も似たようなもの。マシソンはもちろんアタリだが、同じく直近二十年間で見ると規定投球回数に達したのは
1996~1999年のバルビーノ・ガルベスと今年のマイコラス、ポレダだけ。この間、日本の他球団経由の外国人選手を含めても及第点を付けられるのは球団最多の93セーブを記録しているマーク・クルーン2000年に活躍した左腕投手のダレル・メイくらいという体たらくだ。球団史上まれに見る、三人の使える外国人投手が揃っているのにわざわざその一角を削って二軍に回すのは如何なものか?野手の外国人助っ人が二人機能して貧打が解消されたとしても、今度は投壊現象では笑いものだ。


結局のところ、アンダーソンの残留に見られるような、保険をかけざるを得ない外国人選手のスカウティングが解消されない限り、コストパフォーマンスの悪い、単なる物量勝負になってしまう。一時期のFA補強偏重時期の金満補強と根っこは変わっていないと思う。


ジャイアンツは他球団より多くの観客動員数を誇り、売り上げが上がっているのだからそれを背景にして高い保険料を払ってでもファンが求める大きな成果(優勝)を得られるのならそれで良いじゃないかというファンの声もあるようだ。だが売り上げが多くて利益が出ているのなら、スカウティングの精度を上げて、無駄な費用を使わずに利益をファンに還元するのが本来の姿、そう、入場料の値下げなどに向けられるべきなのである。もっとも、外国人選手を一軍登録枠の人数を超えて雇用するのは金満球団特有ではなく、どちらかというと倹約的な経営をする球団でも見受けられる。ただ、今の時期で3人オーバーは場当たり的と思えてしまう。


編成の責任者堤辰佳GMは今季途中の着任で、矢野謙次らのトレードを成立させたが戦力面での寄与はなく、新外国人選手、アレックス・カステヤーノスもハズレだった。
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自分なりの成果を早く出したいところだろうが、何か根本的なところがずれているような気がする。この心配が杞憂で終わってくれれば良いのだが

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