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2015年11月 3日 (火)

プロ野球人にとって「監督」はゴールなのか!?

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日本シリーズも終わり、今週末から初の世界大会「プレミア
12」が開始されるが、各球団の来季に向けた戦いはスタートしている。このオフに5球団で監督の交代があったが、セ・リーグでは今季の監督の中で最年長とその次だった中畑清監督と原辰徳監督が退任し、新しい三人の監督は全員40歳代。来季の六球団の監督は全員40歳代となる。


一方、退任する監督ではゴールデンイーグルスを退団する大久保博元監督は飲食店を始めると言い、十年間務めたジャイアンツの監督から退く原監督はボランティア的なことをしたいと言っていた。


どちらの監督も、取りあえずゆっくりしたいというのが本音なのだろう。プロ野球人にとって「監督」の座はユニフォーム人生での頂点なのだろう。そこまで登り詰めた者にしかわからないものがあるのだろう。


だが、再びグラウンドでユニフォーム姿を観たいと思うファンも少なくないだろう。


(写真:今季で退任する5人の監督の内、最年少のゴールデンイーグルス、大久保博元監督。二軍監督時代の20147月撮影)



来季のセ・リーグの監督が全員40歳代になると書いたが、パ・リーグを含めた
12人の監督の来年度の平均年齢は50.2歳になる。敗戦処理。の調べでは十二球団の監督の平均年齢が50歳を切ったのは、1987年が最後。1987年は昭和62年。つまり平成になってからまだ監督の平均年齢が50歳を切ったことは無い。それでも平成になってからの28年間では最も平均年齢が若いということになる。
「20151103kantokunonenrei.xlsx」をダウンロード


実は今季の十二球団監督の平均年齢も
51.8歳と平成になってからは最も若かった。監督が変わらなければ年齢が一つ上がる。単純にいって十二球団の監督が全員次の年も続投すれば平均年齢が一つ上がる。今季はスワローズで小川淳司監督から真中満監督に代わり13歳若返り、伊原春樹監督から田邊徳雄監督に代わることで18歳、星野仙一監督から大久保博元監督に代わることで20歳若返るなどがあって、昨年の平均55.3歳から51.8歳に一気に若返っていたのだが、今オフの監督交代ではゴールデンイーグルスの大久保監督から梨田昌孝監督への交代を除く四球団での監督交代が若返りに拍車をかけ、平成になってから最も若い平均50.2歳となる。


ただ、就任する監督が若くなれば、その監督は若くして監督退任ということも考えられる。ユニフォーム人生の頂点が「監督」だとしたら、ゴールインしてのリタイヤには若すぎる。


今オフに退任した監督の中で最年少は大久保監督で来年の2月に49歳になる。飲食店経営への意欲はあながち冗談では無いようだが、年齢的には再びグラウンドに立てる年齢だ。


退任した監督は、そのまま球団のフロントに入るか、評論家生活に入るのが一般的だ。


最近ではフロント主導のチーム作りを重視する球団が増えた。監督の一声でコーチ人事や編成が決まってしまうようでは長い目で見て球団にプラスにならないとの考えだろう。そのためには選手達だけで無く、監督、コーチらも一目置く重鎮をフロントの要職に就けようという考えだろう。最近退任した監督ではスワローズの小川監督、ライオンズの渡辺久信監督らがフロントで編成業務に当たっている。今季途中に休養し、そのまま退任したバファローズの森脇浩司監督もこのラインになると思われる。


ホークスの王貞治元監督、ゴールデンイーグルスの星野元監督クラスになると、もっと大所高所から現場を見るようになる。ジャイアンツの監督を退任する原辰徳監督は球団から「特別顧問」の肩書きを与えられたようだが、前回の監督退任時同様、球団の外に出るのではないか。中畑清、和田豊の両監督は評論家になると思われる。和田監督は
1985年にタイガースに入団して以来、コーチ、監督とずっとタイガース一筋のユニフォーム生活だったので初めて外から野球に携わることになる。


十二球団の最近十年間の退任した監督のその後を追ってみた。


【ホークス】
王貞治(0868歳退任)→球団会長就任
秋山幸二(1452歳退任)→評論家
【ファイターズ】
トレイ・ヒルマン(0745歳退任)→アメリカ球界復帰
梨田昌孝(1158歳退任)→評論家(4年間)→ゴールデンイーグルス監督
【マリーンズ】
ボビー・バレンタイン(0959歳退任)→アメリカ球界復帰
西村徳文(1253歳退任)→評論家(3年間)→バファローズヘッドコーチ就任
【ライオンズ】
伊東勤(0745歳退任)→評論家(4年間)→韓国・斗山コーチ(1年間)→マリーンズ監督
渡辺久信(1348歳退任)球団シニアディレクター
伊原春樹(1466歳退任)→評論家
【バファローズ】
仰木彬(0570歳退任)→逝去
中村勝広(0657歳退任)→球団シニアアドバイザー等(3年間)→評論家(3年間)→タイガースGM
テリー・コリンズ(200859歳退任)→アメリカ球界復帰
大石大二郎(200951)→ホークスヘッドコーチ(4年間)→評論家(2年目)
岡田彰布(1255歳退任)→評論家(3年目)
森脇浩司(15年55歳退任)→球団シニアアドバイザー就任
【ゴールデンイーグルス】
田尾安志(0552歳退任)→評論家(10年目)
野村克也(0974)→評論家(6年目)
マーティ・ブラウン(1048歳退任)→アメリカ球界復帰
星野仙一(1468歳退任)→シニアディレクター就任
【スワローズ】
若松勉(0558歳退任)→評論家(10年目)
古田敦也(0742歳退任)→評論家(8年目)
高田繁(1065歳退任)→評論家(1年間)→ベイスターズGM
小川淳司(1457歳退任)→球団シニアディレクター
【ジャイアンツ】
堀内恒夫(0558歳退任)→評論家(10年目)、参議院議員
【タイガース】
岡田彰布(0851歳退任)→評論家(1年間)→バファローズ監督(3年間)→評論家(3年目)
真弓明信(11年58歳退任)→評論家(4年目)

【カープ】
山本浩二(0559歳退任)→評論家(10年目)※08年に北京五輪代表コーチ13年にWBC監督。
マーティ・ブラウン(0947歳退任)→ゴールデンイーグルス監督(1年間))→アメリカ球界復帰
野村謙二郎(1448歳退任)→評論家
【ドラゴンズ】
落合博満(1158歳退任)→評論家(2年間)→球団GM就任
高木守道(1372歳退任)→評論家(2年目)
【ベイスターズ】
牛島和彦(0645歳退任)→評論家(9年目)
大矢明彦(0962歳退任)→評論家(6年目)
尾花高夫(1154歳退任)→評論家(1年間)→ジャイアンツコーチ


何人か、別の球団で再び監督になったり、コーチに就任している人もいるが、評論家になる人も多い。そしてそのまま長く評論家を務めているケースが多い。40歳代でユニフォームを脱ぎ、捲土重来で再びと考えていると思いきや、評論家生活が長期化している人が目立つ。もちろん、ユニフォームを着ない評論家も野球界にとっては重要な存在だ。評論家を続けることが必ずしも悪い訳では無い。でもやはり、ユニフォームを脱いだスターに、再びユニフォームを着てグラウンドで勝負して欲しいと期待しているファンも少なくないだろう。


監督を経験した後で、コーチを務めることに抵抗があるのはわかる。だが、たとえ監督退任の理由が不成績による更迭だったとしても、それがプロ野球人生のゴールであって良いのでは無いだろう。今オフのセ・リーグの監督の若返りに危機感を持った評論家は少なくないかもしれない。彼らには評論家としてファンと現場の橋渡し役を担ってもらいながら、現場復帰のための充電も欠かさずにいて欲しい。そして、若くして監督に就任したということは、若くして監督の座を退かなければならないリスクもあるのだ。そうなった人も、再びユニフォーム姿をファンに見せられるよう、再び充電して欲しいものだ。今オフに退任した前監督もしかり。またいつか、グラウンドで戦って欲しい。


大久保監督に関しては、まだ退任を決意する前の中畑監督が来季のコーチングスタッフに招聘しようと動いたとの報道もある。大久保監督の選手指導法には何かとトラブルが起きがちで賛否両論あるが、語弊はあるかもしれないが「捨てる神あれば拾う神あり」の諺もある。また監督としても斬新な選手起用の腹案をまだまだ持っているらしい。次のステージでそれらを見たいというファンも少なくないだろう。それを居酒屋のオヤジから聞きたいと思うファンもいるだろうが


調べてみたら、最近二十年間の両リーグの優勝監督の平均年齢は53.1歳。十年間に絞っても51.8歳。四十歳代で退任した監督は、まだ優勝監督の適齢期を前にしての退任となる。別に大久保監督の現場復帰を願っている訳では無いが、上の一覧にある「元監督」の評論家の中には再びのユニフォーム姿を観たい評論家が何人もいる、もう一度グラウンドで戦って欲しいものだ。

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