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2015年10月17日 (土)

続・クライマックスシリーズにファーストステージから出るチームの戦い方。

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今年のクライマックスシリーズのファイナルステージは両リーグともレギュラーシーズンの優勝チームが日本シリーズ進出を決める結果となった。あらためて、ファーストステージから勝ち上がる難しさを痛感した。


(写真:ファイナルステージでの敗退が決まり、辞意を表明したと報じられるジャイアンツの原辰徳監督 2012年3月撮影)



blog12日付エントリークライマックスシリーズにファーストステージから出るチームの戦い方。 でも触れたが、今年のクライマックスシリーズは2007年にスタートして以来、初めてファーストステージが両リーグ共に三戦目までもつれた。


ここでパ・リーグの方でファイターズが敗退したのは個人的に残念だったが、今年は贔屓の両チームが共にファーストステージから臨む4年ぶりのシチュエーションとなった。



上述のエントリーではファイナルステージで4勝2敗で勝ち抜くためのローテーションをファースとステージから組むべしと説いたが、実際にはそこまで割り切った監督はいなかったようだ。


ただ、ジャイアンツにしろマリーンズにしろ、ファーストステージを勝ち抜いたとはいえ、第3戦までもつれたことが結果的にはファイナルステージを苦しくさせた一面があったことは間違いあるまい。


ファーストステージを勝ち上がらなければファイナルステージに臨めないという前提で先発ローテーションを組む場合に、ファーストステージで第3戦を行うか否かによって、ファイナルステージの第1戦の先発投手が変わるだろうからだ。言うまでもないが、レギュラーシーズン優勝チームは二通りのローテーションを考える必要は無い。


ジャイアンツはファーストステージを第2戦で終わらせていたら、第3戦に先発させたアーロン・ポレダをファイナルステージの第1戦に回すことが出来た。一説によると原辰徳監督は早い時点でファイナルステージ第1戦の先発を内海哲也に決めていたとも言われているが、いかに多くの修羅場をくぐり抜けてきたベテランとはいえ、第1戦に投げさせると中四日で第6戦も登板させなければならない。2012年のファイナルステージでは中三日での先発経験もある内海だが、あれから三年。今季は二度も登板中に足が吊るアクシデントを起こしており、無理な起用に応えられると期待するのは楽観的すぎると思う。


実際には、その内海で初戦に勝った後にスワローズに三連敗したのだから、誰がどの順番で投げても似たような結果に終わっていたかもしれない。投手がどうこう以前に打線が打てなさすぎた。


だが、レギュラーシーズンの戦いぶりを振り返れば、この緊張感溢れる短期決戦で突然打線が爆発するとは考えにくいし、ましてや相手は継投巧者のスワローズ。ロースコアでの展開を考えた戦術を練らなければならなかっただろう。継投を含めた先発ローテーションをファースとステージから組んで欲しかった。


その意味では、2013年のファーストステージで、2位で臨んだタイガースがカープ相手に2連敗で終戦した時に、第1戦・藤浪晋太郎、第2戦・ランディ・メッセンジャーという先発ローテーションを組んだために、レギュラーシーズンでメッセンジャーの12勝に次ぐ11勝を挙げていた能見篤史を使わずに終わってしまい、そのことで和田豊監督がファンからかなり批判されたが、もしも一か八か、逆に2連勝でファーストステージを突破する可能性に賭けてジャイアンツとのファイナルステージの第1戦に能見をぶつけるつもりで考えていたとしたら、敗戦処理。としては責める気にはならない。


パ・リーグのマリーンズも同様、マリーンズもファーストステージの第1戦にファイターズの大谷翔平を攻略して先勝したので、連勝突破の期待もあったが第2戦に逆転負け。第3戦はレギュラーシーズン最終戦に最多勝を賭けて延長十回137球を投げた涌井秀章を中五日で投入せざるを得なくなった。連勝突破出来ていたら、ファイナルステージの第1戦に中七日で涌井を先発させることも出来た。


結果は大嶺裕太の先発。延長十回までおつれる好ゲームとなったが、大嶺祐自身は三回限りで降板。翌日のスポーツニッポンに落合英二投手コーチの「このシリーズで(大嶺祐を)使うことはない。中継ぎで使うこともない」という厳しいコメントが載った。実際,大嶺由は翌日、一軍登録を抹消された。第6戦までもつれたら、大嶺祐や第2戦の先発、古谷拓哉よりさらに落ちる先発投手を使わなければならない


落合コーチのコメントに関しては、後に落合コーチ自身がツイッターで弁明。あれ以上投げさせていたら故障のリスクがあったからとのことだったが、01敗で臨んだ試合という点では、同点とはいえ継投策に走らざるを得なかっただろう。


マリーンズはお得意の「下克上」を果たせないどころか、まさかのストレート負けに終わった。3位から臨んだクライマックスシリーズとは言え、ファーストステージで連勝突破出来なかったのが響いたと個人的には思えた。2005年の「下克上」も2010年の「下克上」の時も、ファーストステージ(2005年の呼称は第1ステージ)2連勝で突破しての挑戦だったが、今回だけ最終戦までもつれた。マリーンズファンはそのことを記憶していただろうが、普段マリーンズや、パ・リーグの試合などろくに見てもいないくせに、シーズンを独走したホークスが短期決戦で負けたら面白いと言うだけの理由で、このファイナルステージ(あるいはファーストステージを含めて)マリーンズを応援していたネタ好きなニワカ連中はたぶん過去二回との違いには気付いていないだろうし、気付いていたとしても、ファーストステージを二戦で突破するか、三戦まで戦うかの違いにまで気がつかなかっただろう。


ところで、今日敗退が決まったジャイアンツでは原監督が試合後に辞意を表明したという。辞任が決まれば最後となった試合を批判するのはしのびないが、個人的には嫌いな「言い訳采配」が最後に出てしまったようだ。


負けたら終わりという試合だから仕方が無いという見方もあるだろうが、勝って活路を見出さなければならない試合なのだから、八回裏は澤村拓一を温存してスコット・マシソンを使って九回裏、あるいはそれ以降に澤村を投入出来るようにすべきだったと思うし、九回表の攻撃で二死無走者から立岡宗一郎高橋由伸を代打に送ったのも解せない。走者がいて走者を還す役割を求めるなら立岡より高橋由かもしれないが、走者無しからチャンスを作るにはこの試合で2安打を放っている立岡にチャンスメークを期待した方が良かったのではないか?


データを調べていないが、立岡がトニー・バーネットのようなパワーピッチャーに弱いとか、あるいは控え野手が捕手の小林誠司しか残っていないので次打者の寺内崇幸に代打を送れないから、高橋由の一発に一か八か賭けたなどの理由も考えられるが、『澤村といい、由伸といい、打てる手は全部打っていますよ』と言い訳をしている采配に思えた。勝てる可能性が残っている限り、勝つための最善の手を打つのが監督の責務だと思うのだが、負けてもファンに納得してもらえる人選をしたとしか思えない。つまり、負けを覚悟した、言い訳のような采配にしか思えないのである。敗戦処理。が原監督に同じ思いをしたのは、2007年、2010年のそれぞれ敗退したファイナルステージ以来。


もっとも、レギュラーシーズンで優勝出来なかったのだから、本当ならそこで終わり。クライマックスシリーズとは壮大な敗者復活戦なのだ。そう考えると、2位で臨んだクライマックスシリーズにあまり大きな期待をかけてはいけないのかもしれない。


原監督の最後の戦いがここで終わるとしたら、残念ではあるが、十年間、一回目の監督任期を合わせれば十二年間の監督生活にマイナスになる訳ではない。プラスが増えなかっただけだ。進退に関しては週明けに決まるようだが、ひとまずはお疲れ様でしたと感謝の気持ちを述べたい。


そして最後になったが、日本シリーズに進出を決めたホークスとスワローズに敬意を表し、両球団と、長丁場のレギュラーシーズン共々この両チームを応援したファンの皆様、心よりおめでとうございます。

 

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