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2015年10月10日 (土)

「今年のホークスは強過ぎた…」で終わらせていいのか?

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プロ野球両リーグは公式戦を終了し、今日からクライマックスシリーズを迎える。


セ・リーグは交流戦でパ・リーグに大敗したため、一時は六球団すべてから貯金がなくなるなど稀に見る低空飛行を続け、どの球団にも優勝の可能性がある状況が続いたが、最終的にスワローズがジャイアンツを僅差で制し、
14年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた。


一方のパ・リーグはセ・リーグとは対照的に、ホークスが途中から独走。パの五球団すべてに勝ち越し、貯金は40を超えた。


今年のホークスは本当に強かった。昨年も強かったが、昨年は最後にもたもたしてファンをはらはらさせた。だが今年はどこにも隙がなかった。


しかし、「今年のホークスは強過ぎた…」で済ませていいのか?来年も、その先も同じような結果になるようでは…


(写真:ゲームセットの瞬間、勝利を分かち合うホークスナイン。 2013年9月撮影)



冒頭でも触れたが、今年は交流戦でパ・リーグがセ・リーグを圧倒。今年から交流戦の試合数が少なくなり、昨年までのチーム単位の優勝争いからリーグ間の勝ち星競争に焦点が移っていたこともあり、パ・リーグの強さが際立った。結果、パ・リーグは交流戦で
17の貯金を得た。セ・リーグは逆に17の借金を背負い、元々セ・リーグ間での順位争いで突出した成績で走るチームがなかったこともあって、17の借金を六球団で分かち合うかのような形になり、交流戦終了後のセ・リーグでは勝率五割を超えるチームがなくなるという時期もあった。


一部のパ・リーガーと称する人たちは狂喜し、「日本シリーズで勝率5割未満のチームと対戦したくない」だの「今年の日本シリーズはパの1位と2位で対戦すればいい」だのと言い放つ者もいた。


だが、終わってみると、セ・リーグでは一時は勝率5割以上が四球団という日々も経て、結局5割を超えたのは優勝したスワローズとジャイアンツのみ。3位でクライマックスシリーズに出場するタイガースは借金1だった。そのタイガースと最後まで3位の座を争ったカープは最終戦に勝っていれば勝率ちょうど5割での3位になってCSに臨めたが、最終戦に敗れて借金2の4位となった。


一方のパ・リーグもぎりぎりまで3位争いでしのぎを削っていたマリーンズとライオンズの成績は勝率5割ラインをうろちょろ。最終的に3位の座を勝ち取ったマリーンズが貯金4。惜しくも3位を逃したライオンズはちょうど勝率5割だった。


要はパ・リーガーと称する人たちの一部が指摘するほど、パとセの差は出なかったと言えよう。



ただ、交流戦で惨敗したセ・リーグの六球団の勝敗を足すと勝敗差は交流戦での借金の17になるのだが、パ・リーグも独走したホークスを除く2位以下の五球団の勝敗を合計すると、何と勝敗差はマイナス17どころか、マイナス24になるのである。セ・リーグよりもパ・リーグ五球団の方が借金は多いのだ!しかもこの数字には貯金17を記録した2位のファイターズの成績が含まれている。パ・リーガーはセ・リーグをバカにしていたが、馬鹿に出来る資格があるのはホークスファンくらいで、あとはせいぜいファイターズファンか…。交流戦ではパ・リーグがセ・リーグから17の貯金を奪った形だったが、その貯金17は実質的にはホークスの貯金41の中に飲み込まれた形だ。


この力関係を現すと、今季のNPBは、

ホークス>セ・リーグ六球団>パ・リーグのホークス以外の五球団

という図式が成り立つことになる。


貯金17のファイターズの勝率はセ・リーグで優勝したスワローズより高いから、「今年の日本シリーズはパの1位と2位で対戦すればいい」は一理あることになる。だがそのファイターズも、ホークスがパ・リーグ優勝を決めてからの対戦ではサヨナラ勝ちや逆転勝ちで溜飲を下げたが、ホークスの優勝が決まるまでの対戦成績は6勝14敗1引き分けと振るわず、特に勝負どころ(と言えたかどうかも怪しいが)8月と9月の優勝決定前の対戦では1勝7敗1引き分けと全く歯が立たなかった。


一般論として、優勝争いを俯瞰で観て一番面白いのはゲーム差が少なくいつ入れ替わるかわからない僅差の争いだと思うが、ゲーム差が多少あっても、2位のチームが1位のチームに対戦成績で互角か、あるいは勝ち越していると、興味深い優勝争いになる。そういう意味では今季のファイターズには個人的にも物足りなかった。



いささか横道に逸れたが、ホークスの一人勝ち状況は、おそらくだが、パ・リーグの他の五球団のファンが感じている以上に深刻なのだろうと思う。投打ともに、攻守ともに付け入る隙がない完璧な一年だった。これが一年だけならまだ良いのだが、昨年から続いているのである。昨年もシーズン終盤になって極度の足踏みをして優勝決定が最終戦までもつれてしまったが、強さは圧倒していた。



ブロガーの広尾晃氏はホークスの強さを分析して、一軍、二軍だけでなく三軍を整備して、層を厚くしていることを挙げており、他球団を何歩もリードしていると指摘していた。

広尾晃氏-野球の記録で話したい-ソフトバンク以外の球団は何をしているのだ

広尾晃氏-野球の記録で話したい-もう一度言う、ソフトバンク以外の球団は何をやっているのだ


確かにその通りで、ホークスの強さが際立っているばかりに他球団が何もしていないという表現まで用いていた。これに関しては育成上手といわれるファイターズのファンの論客がツイッターで反論していたが、広尾氏は「ホークスと比べれば何もしていないに等しい」と一蹴。独走による優勝の裏付けになっているのは、経営レベルでの他球団との明らかな投資の質と量の違いなのだろう。


親会社の資金力が極めて潤沢で、球団組織も他球団に先んじて整備され、他球団から選手を引き抜く補強も的確なものが多い。おそらくだが、このポストシーズン終了後も、ホークスは適切な補強をすることだろう。


ここまで書いていて、だから、せめてクライマックスシリーズでマリーンズにしろファイターズにしろ、ホークスに一泡吹かせろと敗戦処理。は言いたいのではない。長丁場の公式戦と短期決戦では勝手が違う。ホークスが日本シリーズ進出を前に転ける可能性がない訳ではない。でも、仮にそうなったところで、貯金412位に12ゲーム差、パ五球団全てに勝ち越しといった今季のホークスの圧倒的強さが些かも色あせるものではない。


こうやって書いていると、来季のパ・リーグもホークスの一人勝ちしか考えられなくなるが、実際には何が起きるのかわからないのが野球。そこに望みをつなぎたい。ただ一ファンとして、ホークスに対する危機感は常に持っておきたいところだ。

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