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2015年6月10日 (水)

【雑感】ジャイアンツとファイターズの交換トレードに思う

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ジャイアンツが動いた。


シーズン途中にゼネラルマネージャーが解任されるという異例の事態となったジャイアンツ。新任の堤辰佳ゼネラルマネージャーがひょっとしたら何か仕掛けるのではと思っていたが、まさに交流戦で対戦している真っ只中のタイミングで、ファイターズとの間に須永英輝、矢野謙次と、矢貫俊之、北篤の2対
2の交換トレードが成立したと10日、発表された。


(写真:今から約一ヶ月前の5月3日のファイターズスタジアムで試合前サイン会に参加した矢貫俊之。左端。中央は河野秀数。抽選に当たった敗戦処理。も書いていただいた。)



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(写真:ジャイアンツから他球団に移籍した先輩のタイガース鶴岡一成に相談する矢野謙次。ウソです。)


7日の日曜日の夜に、何となく胸騒ぎがしたので

haisenshori: 明日あたり、どこかの球団でトレードが成立するような気がする 


とのツイートをしたのだが、こんなことになるとは
。冒頭にも書いたように、ジャイアンツでは異例とも思える、シーズン途中のゼネラルマネージャー(GM)交代の措置。新任の堤辰佳GMが何かしら仕掛けてくるのではと漠然と想像していたのだが、交流戦でファイターズと対戦している真っ只中に2対2のトレードが成立した。


一部のネタ好きの野球ファンの間では、清武英利GM時代にはトレード交流のあったジャイアンツとファイターズの間だったが、ファイターズがドラフトで菅野智之を指名した事をきっかけで「国交断絶」状態と言うのが通説らしい。実際、このドラフトの翌年には毎年恒例の3月上旬のファイターズ主催の対ジャイアンツオープン戦が組まれななかった。


かつて、ジャイアンツとパ・リーグの球団でオフシーズンにトレードが成立して、見た感じジャイアンツに有利な不釣り合いな交換トレードが成立すると、その裏でジャイアンツが相手球団の本拠地で3月の土日にオープン戦で対戦し、相手球団には入場料収入と放映権料収入が得られるという見返りがあったりしたもので、今よりもジャイアンツやセ・リーグの球団との人気格差に泣いていたパ・リーグの球団にとってはトレードで戦力を失ってもメリットがあると思われていた。さすがに昨今はそれほどではないだろうが、ジャイアンツが札幌ドームでのオープン戦に行かないというのは菅野の単独指名、交渉権獲得を見込んでいたジャイアンツの嫌がらせではと当時言われたものだ。


さもありなんと言う感じだが、敗戦処理。は仮にその指摘が的を射ているとしても、もはや両球団の間には雪解けがあると考えている。オープン戦が再開したこともあるし、ジャイアンツの市川友也のファイターズへの金銭トレードが成立したからだ。


当時の市川はジャイアンツのファームでも出場機会をなかなか得られない選手。ジャイアンツファンから見れば、余剰戦力を差し出した程度のことと思うかもしれないが、市川は東海大相模、東海大学の出身。菅野の交渉権がファイターズに渡ってしまったために思惑が外れたのは菅野本人だけでなく、東海大学サイドも同様。言わずもがな、総監督は菅野から見れば祖父で、志望球団ジャイアンツの監督の原辰徳監督の父に当たる。ファイターズは東海大学を怒らせたと言われた。そんな関係で、同大学出身の市川をトレードするはずがないと思うからである。


落合博満が講演で語っていたのだが、ドラゴンズの監督時代に、新井良太をタイガースにトレードすることになった。タイガースから求められ、お兄さんのいるチームと言うことで、新井にとってもプラスなのではないかと、水田圭介との交換トレードという形でドラゴンズサイドも合意したのだが、落合によると、新井の出身大学である駒澤大学に筋を通すために、駒澤大学出身の森繁和コーチを駒澤大学の監督の下に挨拶に行かせたという。当時一軍と二軍を行ったり来たりする選手をトレードするのに、母校に筋を通すというのが野球界の慣例であるのなら、市川をファイターズにトレードするに際して、東海大学、即ち菅野の伯父さんに筋を通していると考えられるからだ。


陽岱鋼が長期離脱で、陽岱鋼並みの三拍子揃った好選手を補強するのはさすがに無理としても、手薄になった右打ちの外野手を補充したいファイターズと、二年前までは鉄壁だったスコット鉄太朗″が配置転換や金属疲労でリリーフ陣に不安が大きくなったジャイアンツで利害が一致したのがまずは矢野謙次矢貫俊之のトレードなのだろう。
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今朝の時点でのネットでのスポーツ紙情報でははじめに矢野と矢貫のトレードありきで、そこから複数のトレードに発展するとの報道も見受けられた。



敗戦処理、はこの時点で、矢野を手放すジャイアンツは矢貫とは別に右打ちの外野手を求めるだろうし、矢貫を手放すファイターズも矢野とは別に右でも左でもすぐに一軍で使える中継ぎ投手を求めるのではと思った。


ジャイアンツの外野陣は左打ちのレスリー・アンダーソンが一塁に回っているが、他にも高橋由伸がいて、進境著しい橋本到立岡宗一郎も左打ち(以前はスイッチヒッターだったが現在は左打ちオンリー)。二軍落ちしてしまったが堂上剛裕も左打ちで、右打者が手薄に思える。敗戦処理。は鵜久森淳志が頭をかすめたがその後の報道でどうやら左打ちの北篤らしいことが判明した。


えっ、また左打者!?


最初はそう思ったが、ジャイアンツの陣容を見ると、意外な現実に気付いた。


北は今季27歳になるのだが、ジャイアンツで北より年下の野手で左打者を探してみると、一軍には上述の橋本と立岡。スイッチヒッターの吉川大幾がいて、ファームには他に藤村大介、辻東倫、捕手で右投げ左打ちの河野元貴くらいしかいないのである(他に育成選手で北之園隆生と昨秋、投手から外野手に転向した長江翔太がいるくらいだ)。
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何と、隠善智也がもう31歳になっているのだ!



北はベイスターズからファイターズに移籍した時点でもう投手から野手にコンバートされていたが、外野手としては内野から外野に転向したファイターズのレギュラー外野陣に太刀打ち出来ず、今季は一塁手としてオープン戦から公式戦開幕までは一軍に名を連ねていたが、チーム事情で主砲の中田翔がどっかり一塁に固定されていることもあり、出場機会が限られ、登録を抹消されていた。


率直に言って、打撃不振で二軍落ちしたジェレミー・ハーミッダがファームで20打数0安打でも再登録が可能になれば一軍に復帰出来るような契約上の優遇があるのであれば、北や佐藤賢治には一軍は遙かに高い壁の先。ジャイアンツから求められるなら、この移籍を北はプラスに考えた方が良いと思う。


矢貫は入団五年目の2013年に、先発投手が早めに崩れた試合でロングリリーフで試合を立て直す役割にはまり、57試合で2313ホールドとフル回転した。ただこの年は序盤から登板過多気味で、初のオールスターゲーム出場も果たしたがその頃から調子を落としていた。その頃ファイターズのファームではその四年前に矢貫と同じような形でブレイクして新人王を獲得した榊原諒が復帰をかけて苦闘しており「榊原の姿を観ていると、矢貫の三、四年後が想像つく」と言われたものだったが、わずか二年でトレードとなった。


ジャイアンツでいきなり、スコット・マシソン、山口鉄也、澤村拓一の「勝利の方程式」に割って入ることはないだろうが、この三人を使うには早いイニングで計算出来る投手を必要としているのだろう。現状、左投手ではルーキーの戸根千明が務めており、右では香月良太が重用されている。本来は先発型と思える宮國椋丞小山雄輝をこの役割で投入する傾向もあるが今ひとつ安定しない。過去に実績のある福田聡志、久保裕也、野間口貴彦にかつての制度が戻らない。矢貫に充分チャンスはあろう。


ジャイアンツからファイターズに移籍するふたりのうち、矢野は今回の四人の中では最も格上。主に代打として、幾度となく起死回生の一打を放ってジャイアンツファンに胸のすく思いを提供してきたが、近年は精彩を欠いているのか、神通力が落ちている印象がある。今季は故障で出遅れていた。


イースタンで出るようになってから数試合だけ見た印象では、スタンドから観ているといい当たりのように思える打球が野手の頭を越えない。野手と野手の間を抜けないシーンが目立つように思える。矢野としたら捉えたつもりの打球が、実は相手バッテリーの術中にはまっているのかもしれない。それは今季途中に35歳になる矢野の衰えの兆しなのかもしれない。ファイターズの吉村浩GMは「何年も前から矢野を評価していた。即戦力として打撃に期待している」と語ったが、何年か前に獲得したかった。


因みに矢野は先月、国内FA権を獲得している。FA権取得直後にファイターズに移籍してきた選手というと、岡島秀樹を思い出す。岡島は移籍してきた2006年に大活躍してリーグ優勝、日本一に欠かせない働きをしてくれたが、一年でFA権を行使して移籍してしまった。矢野にも同様の可能性があることをファンは一応頭に入れておいた方が良いだろう。


須永に関しては、それこそ上述のハーミッダの謎の一軍復帰のように、ジャイアンツとの間で契約上の特約条項でも結んでいるのかと勘ぐりたくなる。


2003年のドラフト2位でファイターズ入りし、ファイターズで八年間、2011年からジャイアンツで五年目に突入。未だに一軍では未勝利なのだ。現役での未勝利投手では最も古い存在になってしまった。ジャイアンツ移籍後では一軍に上がったのが昨年の一度だけ。登板はその時の一試合だけ。近年、ジャイアンツの同じ左投手では、かつてのドラフト1位、辻内崇伸が戦力外になったり、昨年は辻内と競うようにイースタンで僅少差の場面でショートリリーフを務めていた星野真澄が戦力外通告を受ける厳しい状況の中、生え抜きでもない須永が生き延びるのが謎だった。‶一軍で初勝利を挙げるまで解雇しない″類いの特約でもあるのかと勘ぐりたくなる。


ジャイアンツに山口鉄也がいれば、ファイターズには宮西尚生がいる。ともに頼りになる存在で、チームにとって欠かせない存在であると同時に彼らに続く左の人材の確保が急務。左投手の台所事情はざっくり言えばジャイアンツもファイターズも似たような状況だと思う。いわゆる「環境を変えることによって」が当てはまるかといえば微妙。


ファイターズでは前出の吉村現GMが導入したと言われる、スカウティング用の客観的評価システムのBISをドラフト候補を対象にのみ活用するのでなく、プロスカウトと呼ばれる、他球団の選手を視察して編成の材料にするのにも活用していると言われ、育成システムとともに高い評価がされることが多い。


だが、特にシーズンに入ってからのトレードに関する実態は今成亮太を放出して獲得したのが若竹竜士であり、今浪隆博を放出して獲得したのが増渕竜義である。ファイターズファンの中には、選手や、監督の采配を批判することは可としてもフロントの批判は許さないという風潮の層が少なからずいるが、この事実も頭に入れておくべきだ。この前例にならえば活躍出来るのは矢貫と北だけとなってしまいそうだが、矢野と須永には前例を覆す活躍を何とかして欲しいものだ。


今回のトレードはたまたま敗戦処理。の贔屓チーム同士のトレードであるが、本来、トレードにおいては双方の選手がともに新天地で活躍してこそ「良いトレードだった」と言えるものであるはずだ。


また、ファンの中にはこうした中堅的選手のトレードは若手の同じポジションの選手のチャンスを塞ぐから嫌だという人もいる。一理あると思うが、そうしたライバルを乗り越えて一軍に上がる、あるいはポジションを勝ち取る選手こそが本物だと思う。このトレードのしわ寄せが来る選手達もめげずにがんばって欲しい。


聞いてるか、鵜久森!?

 

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