2014年のパ・リーグ優勝は本当はオリックス・バファローズだった!?-あの合併騒動勃発の日からちょうど11年後の日に書くとんでもない話。
昨年のパ・リーグの優勝チームは福岡ソフトバンクホークスではなくて、オリックス・バファローズだった!?
「何をバカなことを言ってるんだ!?」
そう。間違いなく昨年のパ・リーグの優勝チームはホークスだ。シーズンの終盤にもたつき、バファローズの猛追を受けたが、78勝60敗6引き分け、勝率.565でホークスが優勝した。2位のバファローズとは勝率で2厘差だった。
でも、本当はバファローズが優勝だった!? 昨日(6月12日)の、バファローズとは直接関係のない試合を観て妄想したのである。
昨日のファイターズの“サヨナラ暴投勝ち”のシーン。三塁走者が生還した時点でサヨナラ勝ちが成立しているが、この投球によって打者の西川遙輝は四球になったので便宜上、西川は一塁まで行き、一塁ベースを踏んだ。それで思い出したのが昨年の“サヨナラ振り逃げ”のシーン。
2014年5月6日のホークス対ファイターズ戦、1対1の同点で迎えた九回裏、一死二、三塁で松田宣浩三振の投球を捕手が大きく逸らし、三塁走者がサヨナラのホームイン。翌日のスポーツ紙等は「サヨナラ振り逃げ」と表現していたが、松田は走者の生還を打席近くで見ていて走っていない。あれもサヨナラ暴投ではないのか?
というどうでもいい疑問を去年野球殿堂博物館で行われた公式記録員さんのトークショーで質問したが明快な回答を得られなかった。
あらためて一年前の“サヨナラ振り逃げ”のシーンを見てみよう。
劇的幕切れ!ホークス 松田宣浩 サヨナラ振り逃げ!の打席
松田はサヨナラの走者を打席近くで見ていて、自分は一塁に走り出していない。そしてこの映像を見る限りでは、歓喜の輪が解けると、ホークスナインは一本間に整列してスタンドのファンに挨拶をしている。
一死二、三塁だから振り逃げは成立する。ただし一死だから、打者走者の松田が一塁に達する前にアウトになってもまだ二死なので、ホームインが無効になることは無い(もしもこれが二死二、三塁だったら先に走者が生還しても、打者走者の松田が一塁に達しないと、ホームインは認められない)。したがってこのシーンでの松田は一塁に走ろうが走るまいが関係ない。と思われる。
だが、昨日のファイターズ。GAORAの映像を見るとサヨナラ暴投の後、西川はわざわざ一塁まで行って、一塁ベースを踏んでいる。
2015.06.12 日ハムVS横浜 国吉サヨナラ暴投
スコアブックを付けて観戦する方はご存じだろうが、打者(またはその代打、あるいは代走)はアウトになるか、得点するか、残塁するかのいずれかである。スコアシートの打撃記入欄の中央にアウトを示すⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかか、得点を示す○か、残塁を示すl(Lの小文字)が記入されるはずである。
昨年の松田と昨日の西川は、三振と四球という違いかこそあれど、打席の途中ではなく、打席を終える一球でサヨナラ勝ちに至るプレーが起きているから、昨年の松田も昨日の西川のように一塁ベースを踏まなければならなかったのではないか?
そうであれば、昨年の“サヨナラ振り逃げ”は成立していないということで、敗れたファイターズは今からでも提訴試合にすべきだ。
これは、敗戦処理。が、ファイターズファンだから腹いせで書いているのではない。
ホークスからこの一勝が消えることは大きな意義がある。
あのサヨナラを無効として、直前の投球の前でコールドゲームにして引き分けだとすると、ホークスの最終的なシーズン成績は78勝60敗6引き分けから77勝60敗7引き分けに代わり、勝率は.565から.562に下がる。バファローズの最終成績は80勝62敗2引き分けで勝率は.563。バファローズが優勝という結果になるのだ!
バファローズが昨年“優勝”していたら、たとえ仮にクライマックスシリーズで敗れようと、あるいは日本シリーズに敗れようと、球団の親会社、オリックスの前身のオリエント・リース創業50周年の節目の年に優勝するという宮内義彦オーナーの悲願が達成されたことになる。
そうなっていれば、仮に現実の今季のような成績不振に陥っても森脇浩司監督が休養という事態には至らなかっただろう。
もちろん、今から2014年のリーグ優勝が覆ることはない。そもそも松田に一塁ベースを踏む義務があるのかも判然としない。しかし敗戦処理。は今でも昨年の“サヨナラ振り逃げ”という扱いには納得していない。松田は振り逃げしていない。あの一球の公式記録は「三振と(増井浩俊の)暴投」であるから昨日の国吉裕樹と同様、増井の“サヨナラ暴投”とするのが正しいはずだ。
これはあくまで、ひょっとしたらの話だが、昨日の“サヨナラ暴投”のシーンのVTRを観ると、ホームインした谷口雄也の周りにファイターズナインが寄ってきてはしゃごうとするのを笠原昌春球審が制し、西川に一塁に行くように促している。昨年の松田の教訓を活かし、正式な試合終了をさせようとしたのではないか<笑>!?
そんなことを考えた、あの合併騒動勃発の日のちょうど11年後の夜だった。
【参考エントリー】
拙blog2014年6月29日付嵐のコンサートで盛り上がった週末の東京ドームの片隅で~野球殿堂博物館で審判員と公式記録員に関するトークイベントを連日開催
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