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2015年1月12日 (月)

鳥谷敬、タイガース残留でNPB記録にどこまで迫れるか!?

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大リーグへの移籍を目指してFA宣言していたタイガースの鳥谷敬がタイガースに残留することになった。タイガースはこのオフ、補強で狙っていた選手の獲得にことごとく失敗し、マスコミやファンから叩かれていたが、ある意味、一番の課題である“鳥谷が抜けた後の遊撃手”を埋められたのだから、バファローズの金子千尋同様、最大の補強を為したともいえる。


このエントリーを書いている時点(12日)で、鳥谷とタイガースの新たな契約内容が明らかになっていないが、再度FA権を得るまでタイガースでプレーを続けることによって鳥谷は遊撃手としてNPBの記録に挑戦出来ることになる<!?>

鳥谷敬のタイガース残留が決まった。チームの攻守の要の流出危機という、今オフ最大の懸案事項が丸く収まったのだから、タイガースにとってはある意味“最大の補強”といって過言では無いと思う。


鳥谷は直近の三年間、全試合の全イニング、ひとりでタイガースのショートを守ってきた。
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野手の中で最も肉体的負荷が多いというポジションで、三年間にわたってひとりで守り続けてきたということはコンディションの維持、調整に並外れた努力をしてきた賜であることは想像に難くない。そしてなおかつ、試合から外されない成績を挙げ続けてきたわけだ。


拙blogでは、遊撃手のポジションの大変さと、にもかかわらず長期にわたって遊撃手というポジションを守り続ける選手をこれまでにも取り上げてきたが、鳥谷もタイガース(というか日本球界)に残留することでNPBの歴史に残る遊撃手として名を刻む可能性が高くなった。


まずは2014年シーズン終了時点(記録は以下同じ)でのポジション別歴代最多出場選手を観てみよう。


投手   米田哲也  949試合
捕手   谷繁元信 2937試合
一塁手 王貞治  2799試合
二塁手 高木守道 2179試合
三塁手 長嶋茂雄 2172試合
遊撃手 石井琢朗 1767試合
外野手 張本勲  2429試合
      金本知憲  2410試合
          福本豊  2293試合



投手は別として、ポジション別では遊撃手の最多出場選手の出場数が最も少ない。唯一、2000試合出場した選手がいないのが遊撃手というポジションなのである。このことひとつをとってみても、遊撃手というポジションがいかに過酷なポジションかということだ。


次に、遊撃手としての出場数の歴代TOP10をみてみよう。


1位 石井琢朗 1767試合
2位 吉田義男 1730試合
3位 豊田泰光 1579試合
4位 白石勝巳 1561試合
5位 高橋慶彦 1543試合
6位 松井稼頭央1530試合
7位 井端弘和 1514試合
8位 小池兼司 1494試合
9位 鳥谷敬   1485試合
10位 宮本慎也 1452試合



鳥谷は歴代9位に既にランクインしている。そしてタイガース残留で、今季も昨年同様に全試合出場すると、今季終了時点では一気に3位にまで上り詰める可能性が高い(松井稼頭央、井端弘和も現役選手である以上全試合遊撃手で出場する可能性が無くはないが、松井は外野転向、井端も主たる出場は二塁手になると思われる)。そして来年の終盤には(来季も今季と同じ試合数として)石井琢朗を超えてNPB史上、最多出場の遊撃手になる可能性もある。


もちろん、鳥谷とて毎年、一歳ずつ年を取る。今季34歳、来季で35歳。これまでのように一人で全試合、全イニング遊撃手として出場することは困難かもしれない。タイガースも鳥谷と長期契約をするだろうから、長期契約の代わりに、鳥谷に契約期間中フル稼働してもらうために守備の最も負担のかかるポジションから外すということも考えられる。さすがに今季からということはないだろうが…。


ではその場合、鳥谷の代わりの遊撃手は誰なのか?


今オフのFA移籍の報道で、鳥谷流出の場合に大和を外野から遊撃手に復帰させるプランが報じられた。大和は昨年、センターに定着して広い守備範囲でチームに貢献し、外野手としてゴールデングラブ賞も受賞した名手だが、元々は内野手。鳥谷以外のタイガースの現役選手で、遊撃手としての出場は最も多い。といっても通算で10試合に過ぎないが…。
ただその場合、仮に大和が遊撃手としてそつ無くこなしたとしても、センター大和が抜ける穴を今度は考えなければならない。個人的には鳥谷より三歳若い西岡剛か、今季三年目になる北條史也を目をつぶって使い続けるのをオススメするのだが…。


ここで鳥谷が入団した2004年から昨季までの、タイガースの遊撃手の出場記録を見てみよう。


2014年 鳥谷144 他0
2013年 鳥谷144 他0
2012年 鳥谷144 他0
2011年 鳥谷136 上本9 大和1 荒木1
2010年 鳥谷140 大和7 坂3
2009年 鳥谷144 大和2
2008年 鳥谷144 他0
2007年 鳥谷144 秀太3 シーツ1
2006年 鳥谷146 他0
2005年 鳥谷146 久慈1 秀太1 藤本1
2004年 藤本98  鳥谷52 久慈30 秀太2 沖原2



ルーキーイヤーこそ試合数で先輩の藤本敦士に劣ったが、二年目に全試合出場を果たすと、以後、2010年と2011年の二年間を除いて全試合に遊撃手として出場しているのだ。入団から11年間。この間のチームの全試合数の93.9%に遊撃手として出場している。二年目の2005年以降に限れば、10年間の全試合数の99.2%に出場していることになる。


遊撃手の守備に付かなかった試合を含めての連続試合出場は1466となり歴代第3位。歴代第2位のチームの先輩でもある金本知憲の1766試合連続出場を、三年後に抜ける可能性がある。因みに衣笠祥雄の2215試合連続出場をぬくにはあと6年かかる。東京五輪が行われる2020年まで連続出場を続けていれば、鉄人衣笠を抜けることになる。その年、鳥谷は39歳。衣笠の最終年と同年齢(学年計算)である。


これほど一人の選手に依存しまくっていたのだから、もしもいなくなったら大変な事態になっていただろう。


次に、鳥谷が一人で全イニング出場していた2012年~2014年、タイガースのファームで誰が遊撃手を務めていたかを見てみる。


2014年 北條74 西田36 阪口23 陽川7 黒瀬4
2013年 北條82 西田25 阪口22 黒瀬10 藤井2
2012年 西田66 黒瀬33 坂30 阪口18 藤井17 上本1



2012年に行われたドラフト会議で、1位で藤浪晋太郎の交渉権を獲得すると、2位で光星学院の北條史也の交渉権を獲得した。甲子園を騒がせたヒーローを二人獲得した。早晩具体化する「ポスト鳥谷」の本命を確保出来た。北條は二年間、一軍公式戦にはまだ出場していないが、ファームでみっちり鍛えているのだろう。
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ただ一年目の2013年、ファーム交流戦で鎌ヶ谷にやってきた北條を観た時の印象は「小さくまとまっちゃったな…」という感じだった。同期でマリーンズに入団した田村龍弘が、経験こそがものを言う捕手というポジションでの出場ながら活き活きとしているように見えたのとは好対照だったように思えた。それでもかつてのライオンズで、不動の正遊撃手だった松井稼頭央がFAで流出した後をファームで鍛えられた中島裕之の台頭で埋めたように、北條が鳥谷の穴を埋めるべくファームで鍛えられているのだろうと勝手に想像していたのだ。


鳥谷がしばらくタイガースの遊撃手として君臨し続けるとして、今季のファームでの遊撃手の起用法(人選)がどうなるかも注目される。鳥谷健在と見て北條には実戦機会を積ませるためにファームで勉強させるのか、一軍の空気を吸わせて勉強をさせるのか…。


鳥谷の残留決定で、タイガースの今オフの最大の課題は表面化せずに済んだ。鳥谷流出に備えての中島獲得失敗を始め、獲得を狙った補強にことごとく失敗したことで中村勝広ゼネラルマネージャーを筆頭にフロントの失態を批判する声も多いが、補強に成功していたらそれはそれで、育成を怠っていると批判されていただろう。鳥谷の残留を含め、現有戦力で球団創立80周年の年を闘わなければならないのだから、今からでも育成に重きを置く体制に転換するのも良いのではないか?


鳥谷には遊撃手としての記録を塗り替えて欲しい。ただタイガースには、契約で鳥谷をずっと戦力として計算出来るとしても、不測の事態に備えての編成は不可欠であるはずだ。いつか鳥谷の後継者として個人的には北條推しだが、育成を急ぐべきだろう。


鳥谷とて、昨年までケガをしなかったからといって、今季もケガをしないという保証はないのだから…。

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