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2014年11月 3日 (月)

タイブレークを初「生」体験~シミュレーションだけど…侍ジャパン21U、第1回IBAFワールドカップを前にジャイアンツ二軍と強化試合

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今月
7日から行われる1回IBAF 21Uワールドカップに臨む侍ジャパン21U代表がジャイアンツ球場でジャイアンツの二軍と強化試合を行うというので、三連休の最終日の今日(3日)、ジャイアンツ球場で生観戦してきた。


正直に言うと、侍ジャパン21U代表チームをそんなにチェックしているわけではないのだが、生観戦自体、約一ヶ月ぶりということもあり、近場のジャイアンツ球場で入場無料で行われているというので観戦した次第なのだが、シミュレーションとは言え“タイブレーク”なるものを初めて生で見ることが出来るなど、収穫の多い生観戦となった。


なお、強化試合は明日4日もジャイアンツ球場で行われる。明日は午後1時試合開始

 


(写真:タイブレーク実施を告知するジャイアンツ球場のスコアボード。強化試合ということもあり、九回までのスコアに関係なくタイブレークを行う取り決めだった)



最後に生観戦したのが、ジャイアンツの公式戦の本拠地最終戦だったから、
104日からほぼ一ヶ月ぶりの生観戦だった。実はセ・リーグのクライマックスシリーズのファイナルステージの第6戦のチケットと、ジャイアンツが出場した場合の日本シリーズ第6戦のチケットをゲット出来ていたのだが、どちらも何故か試合が行われず、一ヶ月も生観戦が出来なかった。この後、日米野球で観戦予定の試合があるが、今日は貴重な機会となった。


侍ジャパン21 は文字通り21歳以下というカテゴリーの代表チーム。21歳以下といってもメンバー表を見ると24人中、NPBに所属している選手が16人。サッカーのようにOA(オーバーエイジ)枠も存在し、ファイターズの投手中村勝、ホークスの内野手牧原大成、ゴールデンイーグルスの外野手榎本葵が選出されている。
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監督はタイガースの二軍監督で、来季は一軍指導となるらしい平田勝男が務め、小島啓民、鳥山泰孝といったアマチュア界の指導者に加え、ジャイアンツの投手コーチ、豊田清がコーチに名を連ねている。



1IBAF 21Uワールドカップ7日から16日まで台湾・台中で行われる。代表チームは今日と明日、ジャイアンツの二軍と強化試合を行った後、5日に台湾に渡る。


侍ジャパン21U代表はスタメンをひとりを除き、NPB所属のプロで固めた。


侍ジャパン21U代表
()牧原大成[ホークス]
()武田健吾[バファローズ]
()榎本葵[ゴールデンイーグルス]
()近藤健介[ファイターズ]
()鈴木誠也[カープ]
()三好匠[ゴールデンイーグルス]
()辻東倫[ジャイアンツ]
()高城俊人[ベイスターズ]
()畔上翔[法政大学]
()中村勝[ファイターズ]


迎え撃つジャイアンツの二軍も、スタメンが一番から順に発表されるとスタンドからどよめきが起きた。


ジャイアンツ
()
松本哲也
()
寺内崇幸
()
藤村大介
()
大田泰示
()
鬼屋敷正人
()
立岡宗一郎
()
和田恋
(一
)
坂口真規
()
小林誠司
()宮國椋丞



もうジャイアンツ球場では姿を拝めないかと思われた、巨人軍第81代四番打者大田泰示も凱旋だ。


関係ないが、宮國椋丞と中村勝の投げ合いは、2012年の日本シリーズ第4戦以来の顔合わせ。


なお、スタメン発表の後、この試合は九回表を終えて後攻めのジャイアンツがリードしていても九回裏を続行するということと、スコアに関係なく十回と十一回にタイブレークを行うとの発表があった。非常に重要な場内アナウンス…


試合は二回に動いた。
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元々序盤に課題のある宮國が、二回に捕まった。



21Uの四番を打つファイターズの近藤健介が二遊間に内野安打を放った。
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近藤は今季、ファイターズで本職の捕手としてでなく、正三塁手の小谷野栄一不在時に三塁を任され、かなり高い授業料を払いながら、それなりに板に付いてきた。終盤にはショートのポジションにも付いた。そしてこの21Uでは一塁手に挑戦と忙しい。


カープの鈴木誠也が綺麗に三遊間を破り、無死一、二塁として三好匠がバントで送った。



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一死二、三塁から、チームメート対決となる辻東倫が一、二塁間を破り、
21Uが先制。ただし二塁からホームを狙った鈴木はライトの立岡宗一郎からの好返球でタッチアウト。
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宮國が序盤で捕まる典型的なパターンだったが、本塁憤死で救われた。


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21Uの先発、ファイターズの中村は、シーズン中にホークスキラーの異名を取った緩急を織り交ぜる投球で2イニングを無失点に抑えた。そして三回からは同じファイターズの上沢直之が登板。
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こちらも
2イニングを無失点に抑えた。ホークスキラーの次はバファローズキラー。ジャイアンツの二軍打線で攻略出来るレベルではない<!?>


ジャイアンツはミスで追加点を許した。六回に小林誠司の野選などで一死一、二塁とされてからの併殺コースの三塁ゴロを三塁手の和田恋が二塁に悪送球して1点を追加された。


ジャイアンツの反撃は七回裏。


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五回から登板の三番手、ゴールデンイーグルスの森雄大から四球の立岡が二死から二盗に成功すると、坂口が詰まらされながらもライトの前に落とし、立岡生還で
1点を還した。
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さらに八回には、この回から登板の四番手、ジャイアンツの平良孝太郎から、途中出場の中井大介が左中間に同点本塁打。
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ジャイアンツは宮國が六回まで投げた後、七回にはエクトル・メンドーサ、八回には高木京介、九回表には笠原将生とつぎ込む。


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余談だが今日、メンドーサを生で見たので、今季、キューバ球界からNPBに入団した四人の選手をすべて生で観ることが出来た。


これで2対2のまま試合が終われば、タイブレークのテストとしてうってつけだったのだが、ジャイアンツは容赦をしない。九回裏に代打の隠善智也が内野安打で出ると、立岡に送らせて一死二塁と一打サヨナラのチャンスを作った。21Uはここで平良に替えて東京ガスの山岡泰輔にスイッチ。
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vsジャイアンツの投手、平良vsジャイアンツ打線の時には「どっちを応援すりゃいいんだ!?」と叫んでいた一塁側のジャイアンツファンだったが、この時マウンドに上がったのが豊田清だったことに気付いた人は少なかったようだ。少なくとも「豊田~!」などと声がかからなかった。


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21
Uの継投で初のアマチュア投手。“山岡泰輔”どこかで聞いた名前と思ったら、瀬戸内高校時代に動画を見たダルビッシュ有がツイッターでプロ入りを勧めて話題になった投手だ。


ところがこの山岡が制球難。平田監督の構想ではクローザー候補だというからうってつけの場面のはずだが、代打の奥村展征と坂口に連続四球。一死満塁となって小林の代打、河野元貴に右犠飛を打たれた。
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ジャイアンツがサヨナラ勝ち!!しかし21Uナインは守備位置のまま、ジャイアンツの松本哲也も打席に向かっている。「オイオイ、サヨナラ勝ちだろう!」騒ぎ出すジャイアンツファン、少し経って三塁ベンチから平田監督が出てきて両腕でナインに「戻って来い」の合図。ナインが三塁ベンチに戻り出し、試合終了となった。


サヨナラ勝ちなのに、何故試合が続きそうになったんだ?


不思議そうに思ったジャイアンツファンは試合前を始め、何度かアナウンスされたことを聞いていなかったか、忘れてしまったのだろう。この試合は強化試合ならではの特別ルールで、後攻めのジャイアンツがリードしていても九回裏を行うと発表されていた。いわば、フューチャーズ方式だ。同点の九回裏にジャイアンツが1点を取っても、サヨナラではなく、九回裏を最後まで行うという設定であっても不思議ではない。だから守備陣は誰も戻ってこなかったし、松本哲も打席に向かったのだろう。結局打ち切りになったが、アナウンスを理解していれば、別に不思議なことではない。

今日の敗戦処理。は試合開始直前に一塁側スタンドに駆けつけた。それより前の席の人達は少なくとも敗戦処理。と同等、あるいは敗戦処理。よりは多くアナウンスを聞く機会があったと思われる。



先の日本シリーズでの西岡剛の守備妨害で試合終了、ホークスの日本一決定という瞬間でも、ルールを理解していないことを棚に上げて審判に罵声を浴びせていたタイガースファンが相当数現地にいたそうだが、それを連想させた。そして冒頭の表示があらためてスコアボードに案内された。


スコアボードの時計が示すように、まだ5時前。しかしさすがに11月。試合前には暖かかった陽気が嘘のように完全に寒さを増していた。一塁側には席を後にするファンも少なくなく、何を勘違いしたのか出待ちに向かおうとするファンまでいた。今日のジャイアンツと侍ジャパン21Uの試合が何のために行われているか理解出来ていれば、河野の犠飛から後の行動には至らないはずなのだが、残念ながら一塁側内野席の前の方のファンの半数近くは何が起こっているのか理解していないようだった。おそらく彼ら、彼女らはただ単にジャイアンツが試合をしているから試合を観に来ているのだろう。相手が誰か、一応は頭には入っているのだろうけど、何のための試合か、何故サヨナラ勝ちの後に試合を続けるのか、理解出来ないのだ。ファンが野球にどういうスタンスで接しようと人それぞれでその人の勝手だろうが、正直、淋しい思いをスタンドで感じた。


あくまでシミュレーションのためのタイブレークだが、場内では丁寧な説明が繰り返されていた。タイブレークは2イニング行う。状況は無死一、二塁から行う。最初の十回は先攻の21Uは二番からの攻撃を、後攻めのジャイアンツは三番からの攻撃を選択した。走者はそれぞれの先頭打者の前の二人が務める。21Uは九番打者が二塁走者に、一番打者が一塁走者を務め、二塁走者には代走が送られた。


二番から始めるのは理に適っていると感じた。二番打者がバントで進め、一死二、三塁としてクリーンアップを迎えた。ジャイアンツはこの回から土田瑞希がマウンドに上がっているが、このピンチに榎本葵を三振、近藤を歩かせたものの鈴木を三振でピンチを切り抜けた。


三番から攻撃のジャイアンツは中井が浅い右飛で走者を進められず、大田の右飛で松本哲が三塁に進んだが、代打の長江翔太(初めて見た!)が三振に倒れた。
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残念ながら、打てそうな気がしなかった…。

こちらも無得点。



2イニング目は前の攻撃の最終打者の次の打者から始まる。再び無死一、二塁からのスタートで、二塁走者、一塁走者には同じく先頭打者の前の打者とその前の打者が走者となる。21Uは前の回に二死満塁から三振に倒れた鈴木の次打者の三好から始まり、鈴木が一塁走者、近藤が二塁走者。ジャイアンツは土田に代えて成瀬功亮


この成瀬、実は1031日付けで自由契約選手として公示され、今は無所属のはず。育成選手は三年を経ると自動的に自由契約と成り、ジャイアンツも再契約の意向のようだが、公示が出たということは今現在ジャイアンツの選手でない人間をジャイアンツの選手として試合に出していることになる。この試合では成瀬以外にも高橋洸、芳川庸といった自由契約が公示された選手が出場した。非公式試合だから問題ないのだろうが…。余談だがいわゆる戦力外通告を受けた選手は支配下登録の選手の場合、今はまだ戦力外通告を受けたというだけで、それぞれの球団に所属する身だ。だが育成選手の場合、1031日付けで自由契約が公示されるのだ。つまり正真正銘クビなのだ。


成瀬はいきなり四球を出して無死満塁とすると、途中出場のタイガースの北條史也を二塁ゴロに打ち取ったが、二塁手の奥村が何故かバックホームせず4-6-3の併殺を取った。この間に近藤が生還し、21Uが1点勝ち越し。


その裏、21Uはカープの戸田隆矢がマウンドへ。こちらも無死一、二塁から立岡の送りバントを三塁に悪送球して無死満塁とピンチを拡げると、一死後、坂口に左中間を破られ、2失点して逆転負けとなった。
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結果的にジャイアンツが二度サヨナラ勝ち、
21Uは二度サヨナラ負けという苦い結果になった。


3日・ジャイアンツ球場】
侍 010 001 000 =2
G 000 000 111×=3
侍)中村、上沢、森、●平良、山岡-高城
G)宮國、メンドーサ、高木、○笠原-小林
本塁打)中井ソロ(平良・八回)

※ 
タイブレーク
侍 01 =1
G 02×=2
侍)山岡、●戸田-高城
G)土田、○成瀬-河野
本塁打)両軍ともなし


タイブレークは既に一部の野球大会では導入されており、目新しいものでは無いという人もいるだろうが、少なくとも敗戦処理。はスタンドで観るのは初めてだ。現地観戦ならではの臨場感の上に、“同点と想定し”とのことだったが、そう思い込めば接戦として楽しめる。ジャイアンツファンであり、防寒用にジャイアンツのグラウンドコートを身にまとい、いつもの習慣で一塁側に座った敗戦処理。だったが、今日は別にジャイアンツを応援していたわけではない。どちらかというと大会目前の21Uに感情移入していた。その程度の感覚でもタイブレークには集中して観戦出来た。確かに、通常の延長戦よりは早く決着が付くだろうし、かつ目が離せない。だからといって直ちに高校野球での導入に賛成とは言えないが…。


今日はまさか見られるとは思えなかった11月の野球観戦で良いものを見られたと満足。ただし文中に書いた一部のジャイアンツファンの感覚には辟易したのも事実。今日ははっきり言えば、侍ジャパン21Uのための試合、ジャイアンツは協力したに過ぎない。そういう背景も理解せず、当を得て適切だったと思える場内アナウンスでのこの試合の方式の説明には耳を傾けず、ジャイアンツの選手が打ち上げた平凡な飛球に「落とせ~」と叫んでいる輩もいた。先頃、高名な野球ブロガーである広尾晃氏がジャイアンツファン特有の性質を批判していたが、それとは別な意味でジャイアンツ球場特有<!?>のファン気質にイヤな思いを感じた。タイブレークなるものを初めて「生」で体感した素晴らしい生観戦に些かながら水を差された気がしたのも事実だ。


文末ではあるが、侍ジャパン21U代表の、第1IBAF 21Uワールドカップでの健闘、そして成果を祈ります。


そして、ジャイアンツの二軍選手達の来季の躍進を合わせて切望してこのエントリーを締めくくる。

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