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2014年8月 6日 (水)

もしも交流戦が18試合制になったら…交流戦再考論

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日、都内で行われた十二球団代表者会議で、かねて交流戦の試合数を減らしたいセ・リーグはあらためて現状より少ない18試合制を提唱。現行の24試合を維持したいパ・リーグとは相変わらず平行線のままだったが、現行の交流戦の間延び日程のしわ寄せでセ・リーグ同士の対戦での雨天中止が増えると過密日程にならざるを得ない点を強調。パ・リーグとは異なりドーム球場を本拠地とする球団が二球団しかない実情から、改善を求めたことにより、セ側も譲歩せざるを得ないとの見方も出てきた。


確かに、二連戦1カードで24試合を消化するのに予備日も含めて37日間を要する日程には興ざめ感を持つファンも少なくないだろう。パ・リーグも現行の24試合制を維持したいなら、少なくとも日程面での代案を提示すべきだろう。


しかし、だからといって交流戦を減らせば良いものなのだろうか?



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プロ野球の交流戦は、
2004年の球界再編騒動の過程において、当時のオリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズが合併を表明したことにより、球団数の減少や、さらなるもう一組の合併懸念など、特にパ・リーグにおいてリーグ存続の危機が囁かれる中、両リーグ一体になっての球界改革の一環として、それまで実施に反対だったセ・リーグが折れて翌2005年から導入された。


かつてジャイアンツ戦のテレビ中継の放映権料が一試合1億円と言われていた頃、セ・リーグの球団とパ・リーグの球団とではジャイアンツ戦の有無だけで、年間で十数億円の収入差が生じると言われていた。パ・リーグの球団としてはジャイアンツやタイガースとの対戦(主催試合)を組むことによって収入増を見込めるし、逆にセ・リーグ側としては交流戦の導入でその分セ・リーグ同士の対戦が減れば、ドル箱試合のジャイアンツ戦やタイガース戦も減ることになるので交流戦の実施には反対という図式が報じられていた。


交流戦は当初は各カード、ホーム3試合、ビジター3試合の6試合×6カードで36試合制だったが、2005年、2006年の二年間のみで見直され、2007年からは現行の4試合×6カードの24試合制が定着した。この間、日本生命相互保険会社が一貫して冠スポンサーを務めてきた。


セ・リーグがさらなる交流戦試合数減を求めてきたのは今に始まった話ではないが、日程過密の件を具体的に挙げてきたのは初めてかもしれない。しかも今回は交流戦の減を同一リーグの試合増に転嫁するのではなく、日本シリーズを含めて極力10月までに終了させ、11月は侍ジャパンの強化試合や、アジアシリーズを含め、国際試合の月にしようという動きもあるという。個人的にも4月に入る前に公式戦が開幕して、11月まで日本シリーズを行っているのは長すぎるように感じていた。


一見セ・リーグの主張は筋が通っているような気がするが、交流戦は本当に減らした方が良いのだろうか?



セ・リーグの主張が通り、交流戦が18試合になった場合に何が変わるかを考えると、まず2005年からスポンサーを続けている日本生命がスポンサーを降りるという事態も考えられる。試合数が少なくなれば露出が減り、スポンサーとしてのメリットが薄れ、協賛金に見合う価値がないと判断しても不思議ではない。そもそも36試合制から24試合制に変わっても当初は優勝賞金をそのまま5000万円支払っていた太っ腹というか、本気で費用対効果を考えているのか不明で、決して安いとは思えない保険料を毎月払っている身としては不満だったのだが、NPBにとっては大切なスポンサーであることに間違いが無く、収入減のリスクも考えなければならない。


しかしそもそも、交流戦と言ってもリーグの公式戦の一部であるのだから、交流戦に優勝争いとか個人成績を追求しなくても、交流戦が消化試合になったり、交流戦自体に価値が無くなるのではない。


敗戦処理。のように両リーグにそれぞれ贔屓チームがある例は稀少かもしれないから、敗戦処理。の考え方を一般的な例と言うつもりは毛頭無いが、個人的には交流戦でどっちのリーグが多く勝つとか、何の興味もない。特にパ・リーグのチームのファンに顕著なようだが、一日の六試合、すべてパ・リーグが勝つと大喜びしているが、個人的には「だからどうした」という感じだ。むしろリーグ戦の一部と考えれば、理想は自分の贔屓チームだけが勝ち、後の五球団が全部敗れることだ。


最も馬鹿馬鹿しいと思ったのが2010年。この年の交流戦の順位は1位から6位までパ・リーグの球団が独占した。


2010年度交流戦成績
1位バファローズ 1680分、勝率.667
2位ライオンズ 14100分、勝率.583
3位ホークス 13101分、勝率.565
4位マリーンズ13101分、勝率.565
5位ゴールデンイーグルス13101分、勝率.565
6位ファイターズ12111分、勝率.522
7位ジャイアンツ12120分、勝率.500
8位タイガース11121分、勝率.478
9位ドラゴンズ11130分、勝率.458
10位カープ10122分、勝率.455
11位スワローズ9141分、勝率.391
12位ベイスターズ6180分、勝率.250

パ・リーガー”と称する人達は拍手喝采していたが、我がファイターズはその中で6位。つまりパ・リーグでは一番下だった。この年は個人的にはツイッターを始めた年で、まだフォロー先もフォロワーさんもファイターズファンとジャイアンツファンが大半だったのだが、ファイターズファンでパ・リーガーを自認する人にファイターズが6位では意味がないと思う、とツイートしても、「そんなの大した問題ではない。パの球団が上に6つ並んだことの方が素晴らしい」と相手にされなかった。だがこの年、結局ファイターズはわずかな差でAクラス入りを逃し、4位に終わった。3位だったマリーンズはクライマックスシリーズと日本シリーズを制して、日本一にまで駆け上がった。何のことはない。最終成績から交流戦の成績を引けば、ファイターズの勝率はマリーンズを上回っていた。即ち、パ・リーガー舘が喝采していた交流戦でファイターズがその中で一番下だった分が響いてファイターズはAクラス入りを逃したのだ。


2010年度パ・リーグ公式戦成績
1位ホークス76635分、勝率.547
2位ライオンズ78651分、勝率.545
3位マリーンズ75672分、勝率.528
4位ファイターズ74673分、勝率.525
5位バファローズ69714分、勝率.493
6位ゴールデンイーグルス62793分、勝率.440

2010年パ・リーグ公式戦成績、同一リーグ戦限定
1位ホークス63534分、勝率.543
2位ライオンズ64551分、勝率.538
3
位ファイターズ62562分、勝率.525
4位マリーンズ62571分、勝率.521
5位バファローズ53634分、勝率.457
6位ゴールデンイーグルス49692分、勝率.415


こういう結果が出てもなお、パ・リーグの球団が1位から6位を占めた事の方が貴重だというファイターズファンの“パ・リーガー”さんとはお友達にはなれない。


話が飛んだのでもとに戻そう。


18試合になってスポンサーも付かなかったら、もはや優勝賞金など賭ける必要は無い。18試合を三週間プラス予備日であっという間に終わらせるくらいなら、週末だけを利用して六週間にするとか、連続にせず時期をばらばらにするのもいいだろう。現状の24試合制は、二試合単位だから移動日を設けると、ファンにはすぐに試合の無い日が来る感覚になるし、土曜と日曜には確実に試合を組みたいから、移動日をそのために調整する。そうした配慮の結果、上述のように24試合を消化するために37日間も交流戦期間を設けなければならないのである。今年は現実にファイターズとベイスターズは同一リーグの戦いが再開する前日まで交流戦を消化していたから、予備日が多すぎると言うことは当てはまらない。予備日無しにして時期をずらして雨天中止分を開催するということも考えられるが、それでは注目度が下がり、スポンサーが反対するのは目に見えているから、今のようなゆるゆる日程になるのである。因みに36試合制だった二年間では2005年が45日間、2006年が44日間と、試合の無い日数が24試合制より少なかったのである。


ところがスポンサーが付かず、順位を決める必要がなければ、特定の短期間に無理矢理全試合を終わらせる必要は無いのだ。年に6カード期間、イベント試合があると考えればいいのだ。



例えば、交流戦の最初のカードを、


ファイターズ対タイガース
ゴールデンイーグルス対ジャイアンツ
ライオンズ対スワローズ
マリーンズ対ベイスターズ
バファローズ対カープ
ホークス対ドラゴンズ


にすれば、新旧入り混ざるがすべて日本シリーズの再現になる。それぞれが復刻ユニフォームを着て試合に臨み、日本シリーズにゆかりのある人が始球式でも務められれば最高だ。このようにテーマ性を付加することによって、交流戦の順位争いがなくなってもファンのモチベーションを高める工夫をしたい。


ちなみに、この日本シリーズの再現は現行の24試合制でもやろうと思えばやれるのだが、現実には出来ない。現行の24試合制の日程は球団間の移動負荷に極力差が付かない様に配慮していて、日程の組み方に制約があるからだ。


(余談だが、交流戦の6カードすべてを日本シリーズで対戦のあった組み合わせにしようとすると、バファローズを阪急、近鉄双方の系譜と考えても現状この組み合わせか、もう一通りしかない。ゴールデンイーグルスの相手はジャイアンツに限られ、ベイスターズの相手はマリーンズかライオンズ…と考えると、限られてしまうのだ。)


個人的には交流戦自体は試合のバリュエーションの一つとして、無いよりはあった方が絶対に良いと思うので、仮に試合数が減ったとしても、それなりに楽しめる方策を考えるべきだと思う。


ここからは本論の趣旨とは些か離れるが、敗戦処理。の交流戦改革案を提示したい。敗戦処理。は交流戦はむしろ増やした方が良いと考えている。


各チームとも異なるリーグの六球団と5試合対戦し、ホーム3試合プラスビジター2試合になったら翌年はその逆にするという、拙blog201357日付けセ・パ交流戦の試合数を減らすと得をするのは誰か!? についたコメントで長緯さんも提言されていた30試合制を薦めたい。


実は36試合制がたった二年間で24試合制に縮小されたとき、セの試合数減案をあっさりパが認めた背景には現場サイドからの「六連戦が六週続くのはしんどい」という声が少なからずあったという。夏真っ盛りのこの時期にも六連戦が何週も続くが、交流戦期間の六連戦は金曜日から日曜日の三連戦で雨天中止があっても、月曜に振り替え試合を行うからその場合は先発投手が六人必要なことに代わりが無く、各球団、一定レベルの先発投手を六人揃えなければならないが、それはしんどいという現場の本音があったようだ。


それならば、間延び感満載の24試合制でなく、火曜から木曜までの三連戦と、土曜から日曜の二連戦をベースとし、金曜日と月曜日を予備日にして六週間、念のため最後に四日間プラスにしても、通常の公式戦のサイクルと同じ火曜から木曜、土曜から日曜というサイクルでの試合開催を行うことにより、間延び感を減らせる効果もあると思うのだ。もちろん長緯さんが提言した火、水曜の二連戦と金曜から日曜の三連戦にしても同様だ。

これで日本生命が優勝賞金を再び5000万円に戻してくれるとは限らないが、スポンサーを引き留めるにも良い案だと思う。



そして、同一リーグの対戦も現行の24試合から20試合に減らし、20試合×同一リーグ5球団+5試合×交流戦6球団の130試合を年間の公式戦数とするのはどうか。細かく検証していないのだが、4月に開幕して10月に日本シリーズを終わらせるにはこのくらいの試合数で良いのではないか。蛇足かもしれないが、敗戦処理。はオールスターゲームは三試合にした方が良いと思っているし、クライマックスシリーズはファーストステージを廃止して最初からレギュラーシーズン1位と2位によるファイナルステージだけ行えば良いとも思っている。オールスターゲームは第1戦と第2戦は土日に行い、セの本拠地球場とパの本拠地球場とで一試合ずつ、なるべく東西の距離の離れた球場で行い、移動日を挟んで火曜日に痴呆球場で開催。当面は東北地方の球場優先で復興支援の一助として欲しい。選手やファンの中には試合数を減らすことがオールスターゲームの価値を高めると考えるのが一般的だとは理解しているが、三試合にすることでより多くの、広い範囲のファンに多く生で見てもらうことにこそ価値があると考える。ぜひとも三試合にして欲しいものだ。


セ・リーグが同一リーグ戦の減少に猛反対するなら期間限定で同一リーグ22試合×5球団にして140試合制にするのも仕方あるまい。


そして11月を国際試合のための月にするという発想も、単に侍ジャパンをNPBとしての収入源の確保ばかりに目が行くと、本末転倒になりかねない。現行なら2015年秋に予定されるという「プレミア12」と2017年に予定される「第4回WBC」に備えた体制と言うことを強調すべきであろう。


不安はある。拙blog33日付け日米野球今秋8年ぶり復活の怪-“マー君vs侍ジャパン”とは笑止千万!? で触れたように、今年の11月に開催される予定の日米野球の趣旨が今一つ不鮮明なのだ。


一応日本側は、最終選考では当然無いにせよ、「侍ジャパン」が出場する。だが一方のアメリカ側はあくまでメジャーリーグ選抜のようだ。これが
2006年までの日米野球のように、親善試合ならば、メジャーでプレーする田中将大ダルビッシュ有らがメジャーリーグ選抜の一員として凱旋帰国し、NPBを代表する打者達と対戦するというのも面白いが、「プレミア12」や「第4回WBC」を視野に入れた「侍ジャパン」の強化試合ならば、「第1回WBC」と「第2回WBC」のように日本人メジャーリーガーを含めた日本代表を組むケースを視野に入れ、田中やダルビッシュは「侍ジャパン」の一員に名を連ねて欲しい所だ。現実に昨秋の小久保裕紀監督の初陣となった台湾選抜との試合では陽岱鋼は台湾側に回った。それが国際試合の強化試合なら当然のことだと思う。NPBには今年の日米野球からそのコンセプトを明示して欲しい。日本人メジャーリーガーの侍ジャパン入りを拒まれたら、そのことを公表すべきだと思う。


日米野球が8年ぶりなのは興行として採算が合わなくなったからではない。アジアシリーズも導入され、11月には親善試合の日米野球より、真剣勝負の国際試合を優先したいという選手会の主張にNPBが折れたのだ。選手会も「あの時の主張は何だったのか?」と言われないような決意を示して欲しい。


最後は交流戦の試合数の話が日米野球の話にまで脱線してしまったが、要するに交流戦一つをとっても、日本プロ野球界の進むべき方向性をまず確定し、その中の要素の一つとして、試合数をどうするのか、試合形式をどうするのかを論じるべきだと言いたいのだ。少なくともジャイアンツ戦利権、タイガース戦利権に左右されるようでは明るい未来は見えてこないと思う。

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