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2014年4月 6日 (日)

今浪隆博のトレードに思うこと。

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公式戦が開幕して最初のカードが終わった先月
31日、ファイターズの内野手、今浪隆博とスワローズの投手、増渕竜義との1対1の交換トレードが発表された。報道によると、川島慶三の故障離脱もあって内野陣が手薄なスワローズがすぐに使える内野手の獲得を目指して今浪に白羽の矢を立てた様だ。

一方のファイターズも昨年フル回転した矢貫俊之鶴岡慎也のFA移籍に伴う人的補償でホークスから獲得した藤岡好明に誤算があり、中継ぎ陣の整備の必要に迫られていたと思われ、両球団の思惑が一致したものと見られる。

スワローズの事情はさておき、ファイターズはいいのだろうか!?



それにしても電光石火のトレードだった。複数のスポーツ紙にファイターズの今浪隆博とスワローズの増渕竜義のトレードの第一報が載ったのが
331日。前日に公式戦開幕カードが終わり、その試合の寸評などが載る紙面の一角に記事が躍った。
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“今日にも発表”とあるが、その日の午前
9時過ぎには両球団が発表。その日のうちに両選手の支配下選手登録の入れ替えが公示された。トレードは放出する選手の支配下選手登録抹消手続きと、加入する選手の支配下選手登録の手続きを便宜上両球団が同時に行わないと公示されない。今回の今浪と増渕の支配下選手登録の入れ替わりの公示は331日に即日で公示され、今浪は翌41日にはスワローズの「背番号59」のユニフォームを身に纏い、本拠地でない利府でのゴールデンイーグルス相手のイースタン・リーグ公式戦に出場した。スワローズとしてはそれだけ内野手不足が逼迫していたのだろう。

ファイターズに移籍した増渕の入団会見が4日にようやく行われていたことからも推測できるように、おそらくスワローズの方からの移籍話だろう。

では、今浪はファイターズにとって、トレードで手放しても良かった選手なのだろうか?

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今回のトレードが決まってからのネットでのファンの反応を見ると、トレード→放出→ネガティブ→何で今浪が?という感情論と、今年で
30歳になるものの、レギュラー獲得の望みは薄く、後輩の台頭が著しいから一軍にも二軍にも居場所がなく存在感も薄い、等と妙に割り切った論調に二分される感じがする。内野の複数のポジションを守れて、しぶとい打撃にも一定の評価を得ているが、確かに今年30歳という年齢を考えると、同年齢の大引啓次のように一つのポジションを任されていないと物足りない。打撃では西川遥輝に劣り、守備では中島卓也に叶わない。足も杉谷拳士に比べると…というかイメージほど俊足ではない。

今季は移籍直前までファームでプレーしていたが、ファームのレベルの選手では無い。ファームでは一塁手としての出場があるが、今浪が得意とするポジションは今浪より年下の若手の成長のための出場機会を優先されているのが実状だ。スワローズも今浪のそのあたりの球団内での立ち位置を見て移籍交渉に入ったのではないか。素人考えではあるが、何となくストーリーが想像できる。


だが、敗戦処理。の見方は異なる。これまでに書いたようなことを事実と踏まえた上で、今季のファイターズに今浪は必要不可欠な存在だと思っていた。

中田翔の三塁転向が無くなったということもあるが、稲葉篤紀、金子誠の両超ベテランは年間を通して健在とは思えないし、むしろ必要に応じて休ませなければなるまい。開幕戦にサヨナラヒットを放って復活ののろしを上げた小谷野栄一もコンディション的に山と谷がある選手。年齢的には同じポジションでジャイアンツで四番を打っている人と同じ年齢なので、フル出場を期待したいところだがそうはいかないだろう。そうしたときに、レギュラークラスが外れなければならないときに代役のレベルが近ければ、戦力ダウンを最小限に抑えられる。敗戦処理。に言わせればそれが今浪なのだ。

昨年のパ・リーグ本塁打王、ミケル・アブレイユが腰痛で帰国。稲葉も左膝痛で登録抹消。外野手登録ながら一塁を守っていた北篤も守備で右肩を負傷して登録抹消と皮肉なことに一塁手が三人も故障で登録抹消。少なくともアブレイユに関してはトレード成立の時点で判明していたことなので、内野手が余っているという認識は違うと思う。

百歩譲って内野手が飽和状態だとしても、今浪が弾かれるという論理にはならないだろう。強いチームには不測の事態に力を発揮するラッキーボーイが出がちだが、実績のあるいぶし銀の脇役が存在感を示すのが強いチーム。ファイターズで言えば、2006年、2007年の連覇の頃にまことしやかに囁かれたのが稲田直人、紺田敏正、飯山裕志といったスーパーサブはレギュラーとほぼ同等の貢献度があるからトレード要員にはならないという話で、コアなファイターズファンも信じていた。ところが飯山を除く二選手はトレードを経験している。オールドファンにはファイターズが東京時代に苦汁をなめさせられた黄金時代のライオンズの、西岡良洋、笘篠誠治、広橋公寿といったバイプレーヤーとダブらせたのだろうが、ファイターズは事情はあったにせよ彼らをトレードで手放した。今浪は彼らの再現に過ぎないのか…。


長いシーズン、開幕時点でレギュラーと見なした選手の固定で一年間戦えることはまずない。成績不振に苦しむ選手もいるだろうし、故障も付きものだ。レギュラーを摑んでいなければならない年齢の準レギュラー選手を、これ以上の伸びしろが見込めないと考えて余剰人員扱いするほど、ファイターズというチームは層が厚いのだろうか?

今浪より年下の内野手で、一軍に定着している選手と言えるのは二塁のポジションを獲得したと言っていい西川とせいぜい中島くらいだ。ルーキーの岡大海が開幕から一軍で出場しているが、今のところ外野での出場だ。松本剛、森本龍弥、宇佐美塁大、渡邉諒…いずれも将来は楽しみだが、まだ今浪を超えているとは思えない。


ところで、一部のファイターズファンが言うほどにはスワローズ内野陣のレベルは低くなく、今浪が移籍したら「レギュラーポジションも目の前」と言うことはないと思う。確かに川島慶三の故障は痛いのだろうが、今浪が「西浦さんって何歳だろう?」と思ったという初打席初球本塁打の西浦直亨が当面ショートで使われるだろう。
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二塁には山田哲人、三塁には川端慎吾がいて、控えにベテランの田中浩康、森岡良介がどっしりと構えている。打撃で勝負しようにも岩村明憲がいる。緊急補強した手前、早晩一度は一軍には上がるだろうが、そこで結果を逃さないと…


さて、そうは言ってもトレードは決定した。あまり好きな言い方ではないが、トレードは損得勘定だ。ファイターズの近年のトレードは石井裕也以外大きな戦力になっていない様にも思える。トレードで動く全選手が今まで以上の活躍をしてくれるのがベストだ。その意味では増渕にも大きく期待したい。
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勝ちパターンの継投には目途が付いていても、僅少差の劣勢の場面で登板してリードを拡げられない投手が不足しているのが今のファイターズ投手陣の現状だ。さし当たっては大塚豊谷元圭介の尻に火を付けて欲しい。

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