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2014年4月14日 (月)

打球の行方には(今まで以上に)ご注意下さい!

先月29日の試合に使用されたボールを抜き打ち検査した結果、反発係数が基準の範囲を逸脱して上回っていた飛びすぎる統一球の問題でNPBは14日、緊急理事会を開き、製造元のミズノから現時点での報告を受けた。

ミズノは明日15日に記者会見を開くそうだが、今日のNPBへの報告でわかったことを要約すると、反発係数が上がった理由は、ゴム芯を巻く毛糸の含水率が下がり、乾燥していた可能性があるということと、まだ原因が特定出来ていないため当面は現行のボールを使用することで十二球団の了承を得たという。また、16日に行う日本車両検査協会での統一球の検査をマスコミに公開するという。


現時点で出来ることとなるとまだこの程度なのだろうが、一つ肝心なことを忘れていませんか?



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(写真:スタンドに飛び込むファウルボールへの注意を喚起する東京ドームのオーロラビジョン。最も反発係数が高かった東京ドームの観客は要注意! 
20143月撮影)


「飛び過ぎ統一球」素材乾燥が原因か ミズノがNPBに中間報告 (スポニチアネックス)

このニュースを聞いた限りでは、要するにミズノは不良品を納品し、誰も事前に気付かずにそれを使用していたということになる。天下のミズノがその程度なのか?と呆れるばかりだが、まだ原因が特定出来ないというのなら、上に書いたような措置を講じるのも“当面”ならやむを得ないだろう。

建前論でいえば、自分たちで決めた基準(アグリーメント)からは外れているが、それがわかっている分には公平さを一応は保てる(投手と打者とどちらに有利かではなくて、試合において両チームの間に不公平が発生するのではない)から当面、今の飛びすぎる統一球を継続使用するという。それは仕方ないだろう。もちろんそれは既に在庫が約1万ダースもあるからではない。改善策が施されるようになったら、今の在庫をすべて破棄してでも速やかに順次正規の統一球に切り替えていくべきだと思うが、原因が特定出来ない段階で再度増産しても二重遭難の可能性があるからだ。

ただし、試合においては双方が同条件で飛びすぎるボールを使うというのは理解出来るにしても、素人考えではあるが、飛びすぎるボールというのはスタンドに飛び込むファウルボールなどの打球も今までより危険なのではないかと思うのだ。反発係数が高いボールというのは単に遠くまで飛ぶというのではなく、ライナーの打球が速く、鋭いのではないのかということだ。


2011年からの統一球が導入される前、即ち主催球団が基準の範囲内であれば自由に反発係数を設定できた時代に「飛ぶボール」の問題が発生した際にジャイアンツの上原浩治「ホームランが出やすいだけじゃない。ピッチャー返しの打球の早さが全然違うのですよ」と言っていたのを記憶している。だとすると、スタンドに飛び込むライナーのファウルボールは反発係数に比例して凶器になっていくと推測できると敗戦処理。は考える。


もちろん今より飛ぶボールを使用していた時代にもスタンドに鋭いファウルボールは飛び込んでいった。その時代にも東京ドームのエキサイトシートに代表される、ネットのない、あるいはネットの低い観客席は存在したが、それは過去のことである。観客は少なくともこの三年間よりは反発係数の高い、危険な打球が飛び込んでくると言う前提で野球観戦をしなければならない。特に内野席で観戦する人はより注意が必要だろう。


スタンドで観戦中の観客が飛んできた打球(やバット!?)で負傷して裁判沙汰になった例がいくつかあるようだが、敗戦処理。が知る限り球場や球団側の責任との判決を下されたケースはない。投手が打たれまいと思って投げる投球を打者が打ち返した結果というのは当事者にとっても不可抗力であり、観客の自己責任の範疇だという考え方は一般論としては敗戦処理。も認識しているつもりだ。だが、自分たちで決めた基準から外れて反発係数の高い、鋭い打球が飛び交う事態でも観客の自己責任だと言い切るのはいささか無理があると思う。少なくとも現行の飛びすぎるボールを使用し続ける間は、場内アナウンスなどで観客に対して今まで以上の注意喚起を促すくらいのことはすべきだろう。


ファンもメディアも犯人捜し、黒幕の存在を邪推しがちだが、まず現状の統一球使用継続で起きる最悪のリスクについて考えるべきだろう。この件に関する数ある報道のうち、敗戦処理。が目を通したものは限られているが、少なくとも観客の安全確保へのリスクに言及したものにまだ接していない。もちろん報道ではなく、主催者である球団、NPBが主体となってリスクを説明すべきだと思うがまだそうした声明を見聞きしていない。


明日(15日)から新しいカードで飛びすぎるボールで試合が行われる。主催者の義務として、場当たり的な注意喚起ではなく、観客が「今までと違う!」と意識する方法で注意を喚起しなければならないだろう。そしてもちろんそれはファウルボールを捕球した観客にボールをプレゼントするのを一時的にやめるという安直な考え(それも一つの方法論かもしれないが…)にはとどまらないで欲しい。そしてそれ以前に、十二球団は各球団のHPでまずそのことを訴える必要があろう、もちろんNPBも同様だ。それすらやらないということは観客(ファン)のことなど二の次に考えていると言っても過言では無いように思える…と言ったら言い過ぎだろうか…。


※ このエントリーは4月14日に行われたミズノからNPBへの中間報告に関する報道を見聞きしてのものである。まだまだ全貌が明らかなわけでなく、当問題に関して書きたいことはあるが、それらに関してはミズノの会見、及びそれに伴うNPBの対応を待ってあらためて言及したいと考えている。まずは優先順位を考えて…。


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