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2014年3月30日 (日)

嬉しさも中くらいなり今季「生」初勝利…今季初の一軍公式戦生観戦はとんでもない展開に…

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プロ野球両リーグ公式戦開幕から三日目の今日
(30)、今季初めてのジャイアンツの一軍公式戦の生観戦となった。宿命のライバル、タイガースとの開幕カードはさすがにチケット獲得に苦心し、わずかに残っていたレジェンドシートを購入した。懐事情からすれば“清水の舞台から飛び降りる”くらいの決断だが、グラウンドでは飛び降りこそなかったが、激突シーンを目の当たりにして背筋が凍りつく感じだった。

 

因みにこの試合のレジェンドシート向けの解説者は吉村禎章だった。

 


(写真:七回裏にとどめを刺す満塁本塁打を放つホセ・ロペス。守備はともかく打席での集中力はさすが!)



blogを読んで下さる野球好きの皆さんにはいささか釈迦に説法的な感じではあるが、東京ドームでのジャイアンツ主催試合でのレジェンドシートについて簡単に説明をしておこう。

三塁側のちょうどエキサイトシートがある当たりのネットの内側の一角にあり、試合の途中まで“レジェンド”と呼ばれるジャイアンツのOBの解説を貸与される専用ラジオを聞きながら試合を楽しめるシートで、なおかつお弁当付き。二年前から始まり、昨年は野村克也などジャイアンツのOBでない人物が特別ゲストで出演することもあったという。ただ解説を聞きながらと言うだけならラジオを持ち込めば済む話だが、、レジェンドシートでは対象席の観客から解説者への質問を集め、解説の合間に解説者が答えてくれるという特典がある。ただ“レジェンド”と言っても葛西紀明の出演予定はないようだ<笑>。


この試合の“レジェンド”解説は吉村禎章で、聞き手はニッポン放送ショーアップナイターでおなじみの深沢弘元アナウンサーだった。
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深沢氏は十二球団の新人選手が集まる研修会での講師としても近年は活躍している。


吉村と言えば、「あの大怪我がなかったら、どんな選手に…」と多くのジャイアンツファンが思っているがあの悪夢の様な激突シーンの再現かと思われるようなシーンがこの試合で起きてしまった。

開幕三試合目で早くも打線を組み変えた原辰徳監督にも驚かされたが、その結果七番を打たされた坂本勇人のタイムリーで1点を先制すると、八番の橋本到もライト前に運び、二死一、二塁として九番の先発、大竹寛に回した。これで大竹が凡退しても、次の回は一番の長野久義から始まる…などと考えていたら、大竹は初球からフルスイングでやる気満々。追い込まれても食らいつくように右方向に持って行った打球は下がって捕球しようとする二塁手の西岡剛と前進して捕球しようとする右翼手の福留孝介がまともに激突し、打球は大きくライトのファウルグラウンドに跳ねた。西岡も福留もグラウンドに倒れて動けない。中堅手の大和が追いかけて捕球したが二者生還の三塁打。Cdsc_0066
打ったのが大竹(投手)でなければたぶんランニングホームランになっていただろう。
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大竹が打席の時に、走者が二塁にいて投手の打席の割には右翼手の福留の守備位置が深いな、というか浅めに守っているように思えなかった。確率的に右打者の大竹の打球が右翼後方に飛ぶことは低いと思うが、まだ序盤と言うことと福留が強肩であることを考えて、頭の上を越されることを嫌がって定位置よりやや前という程度の位置に守っていたのだろうが、結果的にはそれが裏目になって最悪の事態になった。

レジェンドシート向けの吉村の解説は、最初のうちはファンからの「今年の注目選手は?」とか「吉村さんの『伝統の一戦』の思い出は?」などというありきたりの質問に答えていたが、このシーンを目の当たりにして深沢アナも「吉村さんもあまり思い出したくない話だとは思いますが…」と、あの1988年の札幌円山球場でのドラゴンズ戦での守備中に中尾孝義の打球を追って栄村忠広と激突したシーンの話を振っていた。

ユニフォーム姿のまま担架に乗せられて病院に運ばれた話とか、リハビリの話とか、復帰の時は打席に立てただけで感激したというような話をしていた。

福留はやがて立ち上がったが、三塁側スタンドで観る限り西岡は動きがない。一塁側のジャイアンツベンチからもスタッフが出てきたし、白衣を着たドクターがグラウンドに姿を見せたときにはスタンドから拍手が起きた。

結局約三十分経過した時点でようやくセンターから救急車が搬入してきて西岡が運ばれていった。

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この間、レフトスタンドだけでなくライトスタンドからも「頑張れ頑張れ西岡」のコールが繰り返され、西岡が打席に立つときのヒッティングマーチが歌われるシーンもあったが、西岡が乗った救急車がセンターのフェンスの所から出ていくまでタイガースの応援団が鳴り物を控えたのは賢明な判断だったのではないかと思う。西岡は担架ごと救急車に乗るときに左腕を上げてファンに応えようとしていたが、大音量の鳴り物は頭に響くだろうから…。


なお帰宅してBS日テレで中継したこの試合の録画をチェックしてみたが、大竹が打ってから救急車がグラウンドから出て行くまでBS日テレは一度もCMを入れずに推移を見守っていた。BS放送といえど民間放送はコマーシャルフィルムを流すことで収入を得ている。これだけの長時間、試合が中断しているにもかかわらずCMを流さないというのは対スポンサー的にはどうなのだろうか?プロ野球中継は攻撃が長引いたとしても、投手交代があればそこでCMを流すから、三十分以上CMが流れないというのはおそらく異例だろう。地上波の日本テレビもそうだったのだろうか?
 

救急車が西岡が倒れている場所近くに横付けされたあたりでようやくタイガースナインが自分の守備位置に戻ってキャッチボールを始めた。中断中、最初の頃はマウンドの榎田大樹もキャッチボールもせずにマウンドから推移を見守っていた。捕手の藤井彰人も心配で西岡の近くに駆けつけていたほどだ。
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西岡交代に備えて控え選手が三塁ベンチ前でキャッチボールを始めてはいたが、グラウンドにいた選手はほとんどがずっと西岡と福留の近くに付きっきりだった。録画したテレビを観ると三塁スタメンの今成亮太がずっと西岡のすぐそばにいた。榎田はやがてグラウンドから退いた。推測だが榎田とジャイアンツの大竹はそれぞれブルペンで調整していたのではないか…。


試合再開後、長野にもタイムリーが出て結局ジャイアンツはこの回4点を先取した。

西岡の代わりに坂克彦が二塁守備に付き、福留はプレー続行。だが福留もその後、試合途中で交代した。

序盤の4対0は決してセーフティリードとは言えない。長時間の中断でペース維持が困難なのは榎田だけでなく大竹も同様。ジャイアンツとしては取れるうちに取れるだけ追加点が欲しい所だったが、続く三回裏、一死満塁として橋本がセンターフライを打ち上げて追加点かと思ったが大和からの好返球で三塁走者の村田修一が本塁で憤死した。
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大和の好プレーで、西岡のためにも逆転するぞとタイガースファンとナインの反骨心ののろしがあがる直後の四回表、タイガースはジャイアンツの守備ミスもあって藤井の犠牲フライで1点を返した。さらにその裏のジャイアンツの攻撃では二番手の金田和之が大竹に内野安打、長野に四球で無死一、二塁のピンチを招くが後続を断って無失点で切り抜けた。


好返球で追加点阻止→反撃開始の1得点、とタイガースに流れが向きかけていた四回裏にジャイアンツがチャンスを作りながら得点を逃したのはイヤな予感に拍車を掛けたが、ポイントは無死一、二塁での片岡治大の打席だったろう。開幕戦で本塁打を放つなど打撃好調の片岡だが、二番を打っていて後ろがクリーンアップだということを考えれば、バントで進めてクリーンアップで走者を還すというのも策だと思うが、一度もバントの構えをすることなく強攻策で結果空振り三振に倒れた。
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片岡のFA移籍が決まってからライオンズファンの知人に言われた言葉が頭をよぎった。「片岡の二番はあまりオススメ出来ないな。どういう二番打者像をイメージするかにもよるけど、典型的な二番には向かない選手だよ。だから一番片岡、二番栗山という打順が長かった。普通に考えたら一番栗山、二番片岡でしょ。でもそういう打順にしないというのは…ね、わかる?」

まあ送りバントが最も決まりにくい無死一、二塁で、二塁走者が投手の大竹ということでジャイアンツベンチから送りバントという選択は消えたのだろう。

結局追加点を奪えず4対1のまま試合が膠着状態に。3点を追うタイガースは六回表二死から金田の打席で代打に開幕一軍入りを果たしたルーキーの梅野隆太郎を送った。
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梅野は豪快なフルスイングからレフト前にプロ入り初安打を放ったが、続く藤井が凡退してタイガースはこの回も無得点。藤井の打席で攻撃が終わったこともあり、梅野はそのままマスクをかぶり、藤井が退いて三番手に二神一人が挙がった。

梅野に関してはジャイアンツ寄り一辺倒のレジェンドシート向けの吉村の解説でも吉村が注目選手として挙げていた。「打撃は文句なし。捕手としては経験を積むしかないだろうが打撃は和田監督もどんどん使いたくなるでしょう。良いものを持ってますよ」…その通りの初安打。終盤の反撃のためにも梅野をもう一度打席に立たせたかったのか、和田豊監督は梅野にマスクをかぶらせた。

個人的には藤井と梅野の差が残り3イニングの守備に出たような気がする。六回裏のジャイアンツは上述した四回裏と同様に大竹と長野が出塁して無死一、二塁で片岡という場面になった。

バントに備える指示を出す梅野、さすがにこの打席はバントのサインを出すジャイアンツベンチ。Cdsc_0207
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バントがファウルになるシーンもあったが、結局強行されてセンター前安打で無死満塁に。ここからレスリー・アンダーソンホセ・ロペスにタイムリーが飛び出してジャイアンツが3点追加。3点差が6点差になった。


タイガースとしては3点ビハインドで“勝利の方程式”用の投手を使いにくい事情もあったろうが、その状況下で捕手が経験豊富な藤井から新人の梅野に代わった。梅野だけを責めるのは酷だろう。もし責めるとしたら藤井から梅野へのスイッチという判断だろう。西岡と福留を欠く打線で3点を追うとなると、ディフェンスに多少目をつぶってもとならざるを得ないのかもしれないが、最も目をつぶっては危険なポジションだ。梅野は開幕戦でも途中からマスクをかぶっているが、8点差の終盤2イニングだった…。

この後、途中出場の新井貴浩が大竹からソロ本塁打を放って、点差がついた状況での“勝負強さ”が今季も健在であることを証明したが、その裏のジャイアンツは1点を加えてなお二死満塁としてロペスがレフトスタンドに放り込んでとどめを刺した。(冒頭の写真)

ジャイアンツは大竹の投球数がちょうど100球となったところで5点差の二死無走者でスコット・マシソンを投入し、10点差がついた八回表にはまだ三試合目とはいえ未登板の西村健太朗をマウンドに上げた。
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まさか最終回は山口鉄也
!?と勘ぐったがさすがに温存、最後は青木高広を投入。上本博紀にソロ本塁打を浴びたが大勢に影響なく123と大勝した。


今年はジャイアンツが球団創立80周年敗戦処理。が野球生観戦を始めて40周年。その開幕カードがジャイアンツ対タイガース戦とあれば、平日の開幕戦は無理にしても土日のどちらかは現地で生で見たいところ(さすがにアメリカまでは行けないが…)。ところがさすがに入手困難で唯一残っていたのがレジェンドシートだったのだが、偶然にも西岡と福留の激突という、吉村の惨事を思い出すシーンに遭遇した。その後の吉村がどうだったかを思い起こすと、せっかくの大勝ちも全面的には喜べない気がする。帰りの東京ドームシティからJR水道橋駅までの間でもジャイアンツファン、タイガースファンを問わず西岡を心配しての会話をしている人が多かった。

ネットなどの情報を総合すると、吉村ほどの長期離脱を余儀なくされることは無さそうなので一安心だが、まだシーズンは始まったばかり。西岡はもちろん、福留も時間をかけてでも身体を万全にすることを優先させて欲しい。


ところでレジェンドシートの特典の一つに、“レジェンド”に書面で質問をして、解説の合間に応えて貰えるかもしれないというのがあるので、敗戦処理。も質問を書いた。試合開始前に考えたのだが、月並みな質問は採用されにくい。聞きたかったのは二つあった。吉村はあのケガをする前の年が成績のピークだったのだが、最終戦でフルカウントから四球になったはずなのに皆がカウントをフルカウントと間違えてそのまま打席が続いて2-4(今風にいえば4-2)から本塁打を放って30号の大台に乗せた時のことと、ケガから復帰した翌年に復帰後の初本塁打を放ったのがこの試合と同じ東京ドームでのタイガース戦だったので、その時の印象を聞きたいというもの。どちらの試合も生で観ていたので個人的にも思い入れが深いのだが、後者を質問したところ採用されて深沢アナが吉村に質問してくれた。吉村は「あの時はまず打席にもう一度立てるかどうか、というところから始まって、それが叶って、そして今度は安打が出て…。本塁打は次の年だったんですけど、これでもう一度やれるんじゃないかとちょっと自信が出ましたね」というような趣旨で答えてくれた。因みに2-4からの本塁打に関しては別の観客が質問し、吉村は自分ではカウントのことは気付いていなかった、後で(捕手の)達川さんに聞いたら達川さんは気付いていてシメシメと思ったけど悪いことは出来んねと笑っていたそうだ。

馬鹿高い入場料の少しは元を取った様な気がした<>。レジェンドシートとは関係ないが、新井とロペス(と上本)のお陰でビッグマックがただで貰えることと含めて…。
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余談だが吉村の順位予想はセが
1位から巨阪横広中ヤ、パが同じくソロ楽日西オ。最も注目している選手は大谷翔平だそうだ。

 

昨年は6時間1分、足かけ二日の試合を生観戦してぶったまげたが、40周年の今年はいきなり球場で救急車を観た。グラウンドに救急車というのはジャイアンツ球場で一度観た記憶がある。また体調を崩した観客を病院に運ぶために救急車が入口に横付けされるのはファイターズスタジアムで一度見たことがある。だが試合中に負傷した選手を運ぶために救急車がグラウンドに姿を見せたのはさすがに初めて観た。西岡が報道にあるとおり、比較的軽傷であることを祈るのみである。

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