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2014年3月29日 (土)

アレックス・ラミレス「夢の続き」

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プロ野球公式戦が開幕した翌日の今日
(29)、敗戦処理。はもう一つの“プロ野球”との交流戦を見てきた。ファイターズのファームと、BCリーグに所属する群馬ダイヤモンドペガサスとの練習試合だ。

群馬ダイヤモンドペガサスと言えば、昨年までNPBでプレーし、外国人選手として初めて
2000本安打を達成して名球会入りしたアレックス・ラミレスが今季から加入して話題になっている。ラミレスのBCリーグ入りが決まったときの報道には“活躍すればシーズン途中でのNPB復帰も…”というものもあったが、ラミレスの夢は…


(写真:一打逆転のピンチに通訳を伴ってマウンドに行って二番手の八木澤天成を励ますアレックス・ラミレス)



確かに言われてみれば、NPB時代のアレックス・ラミレスが「現役をやめた後は日本で指導者になりたい」と言っていたのを聞いたことがあるように思う。スワローズ、ジャイアンツ、ベイスターズでプレーし、相手投手の球種や、捕手の配球の傾向を自分なりに分析して
13年間で2017安打を記録した経験を活かし、後進の指導に当たりたいとのことだ。常にファンの目を意識し、本塁打を打ってベース一周した後のテレビカメラに向けてのパフォーマンスだけでなく、レフトを守っていた頃にはインプレーになる直前までファンの声援に応えていたファンサービスの精神も後進に伝えていって欲しいものだ。

と、ここまで書くとラミレスがコーチ的な立場で今日のファイターズとの練習試合に参加しているように思えるかもしれないが、スターティングメンバーで「五番・DH」として出場し、誰よりも多くの拍手を受けていた。

ファイターズの先発、ドラフト4位入団のルーキー高梨裕稔との対戦となった二回表一死、ラミレスが振り切った打球はジャイアンツ時代によく見たようなラインドライブのかかった打球で左中間を破る二塁打となった。「さすがラミちゃん!」ファイターズファンからも惜しみない拍手と歓声が送られ、ラミレスも二塁ベース上でちょっと照れた感じでポーズを決めた。
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この回のダイヤモンドペガサスはラミレスの二塁打を皮切りに二死満塁とし、打席には九番の廣神聖哉。ネット裏のファンから「この人よく打つよ~」と忠告<!?>が飛んだので注目したが、見事に三遊間を破る先制タイムリー。
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なおも二死満塁から安田権守、西本泰承に連続タイムリーが飛び出す。ファイターズの外野陣が試合の序盤なのに浅めに守っているのでワンヒットで
1点ずつしか入らないのだが、西本の安打で二塁から一気にホームを狙った廣神は好返球で刺された。
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このアウトがなかったら何点入っていたのかという感じだったが、
3点で止まった。

ファイターズ打線はダイヤモンドペガサスの先発の町田翔司に初回、二回と2つずつの三振を喫して手も足も出ない感じだったが三回裏、森本龍弥が左中間にソロ本塁打を放ち、1点を返した。
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味方の反撃の直後の高梨にはぴりっとした投球を見せて欲しいところだが、続く四回表、先頭の茂原真隆に右中間を破られる三塁打を打たれ、一死後伊藤彰大の中犠飛で1点を追加された。
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この時点で1対4。高梨は結局、五回まで投げて被安打8でオール自責点の4失点。投げるのを初めて見たが、今日に関しては球威というか、力強さを感じなかった。
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一方のダイヤモンドペガサスの先発、町田も同じく五回まで投げて被安打は森本の本塁打を含め4本、6奪三振で1失点。小気味よい投球だった。
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ファイターズ打線はダイヤモンドペガサスの投手が町田から二番手の八木澤天成に代わった六回にようやく目を覚ました。途中出場の村田和哉が一死から四球を選ぶと、谷口雄也が豪快にライトオーバーの本塁打で2点を返し、3対4と1点差に迫った。ファイターズは続く七回裏にも続投する八木澤を攻め、先頭の森本が安打で出て二盗に失敗した後に三つの四球を選んで二死満塁で前の対戦で本塁打を放った谷口の打席。ここでこの前の回の七回表の第四打席に代打を出されてベンチに退いたラミレスが通訳を伴ってマウンドへ。八木澤と捕手の宇佐美司にアドバイスを送った(冒頭の写真)。

ラミレスのアドバイスが効いたからなのかは定かでないが、八木澤、宇佐美のバッテリーはこのピンチで谷口を右飛に仕留めた。

ダイヤモンドペガサスの監督はタイガースから旧バファローズを経てゴールデンイーグルスでもプレーした右のサイドスロー、川尻哲郎。タイガース時代の1998年にはノーヒットノーランを記録した投手。今季から監督に就任。昨年は投手コーチを務め、ファイターズとの練習試合にはマウンドに何度か姿を現した。
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この場面でも投手出身の川尻監督自らマウンドに足を運んでもおかしくない場面だったが、実は川尻監督はこの試合に参加していない。リーグから活動停止14日間という処分を受けていてその真っ最中なのだ。「リーグ公式行事における重大な規定違反があったため」とのことだが、具体的に何をしでかしたのかはよくわからない。

因みに“川尻哲郎 処分”で検索すると、川尻監督の現役時代の、小久保裕紀宮本慎也も引っかかったあの事件が出てくる<>

そんなわけでこの試合の実質的な指揮は今季から野手総合特別コーチに就任した松永浩美が行っていたようで選手交代などは松永コーチが行っていた。
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余談だが一番打者の安田権主は打席での構え、所作が松永コーチそっくりだった。
試合は3対4で迎えた九回裏、この回からマウンドに上がったダイヤモンドペガサスの四番手のサウスポー、樫尾亮磨からファイターズが先頭の宇佐美塁大が左前安打を放つと、返球が乱れる間に二塁へ進み無死二塁。明らかに進塁打狙いで二塁ゴロを放った石川亮の打球をこの回から二塁に入った關口貴弘が一塁に悪送球。無死一、三塁とした。
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ここでもラミレス“コーチ”は捕手の宇佐美をベンチ前に呼んでアドバイスをしたが、渡邉諒が右犠飛を放ち同点とし、ファイターズは辛うじて引き分けに持ち込んだ。
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29日・ファイターズスタジアム】
群 030 100 000 =4
F 001 002 001 =4
群)町田、八木澤、栗野、樫尾-廣神、宇佐美
F)高梨、多田野、運天、屋宜-石川亮、大嶋
本塁打)森本ソロ(町田・3回)、谷口2ラン(八木澤・6回)
入場者数=381人(八回終了時発表)

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試合終了直後のミーティングでもラミレス“コーチ”は選手達にアドバイスを送っていたようだ。


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選手ラミレスはこの日は第一打席の左中間二塁打の後は投ゴロが二打席続き、3打数1安打1得点という成績だった。

ラミレスはNPBが統一球を導入したジャイアンツ時代の2011年に同僚の小笠原道大ともども急激に成績を落とした。前年の2010年が144試合全試合に出場して49本塁打、129打点の二冠王、打率も.304だったが2011年には23本塁打、73打点と成績が下降した。打撃成績の下降は統一球の影響だとすれば致し方ない点もあったが、打撃で貢献出来ないラミレスは拙守で足を引っ張るデメリットが目立ってしまう。この年は出場試合数は137試合と前年に比べて7試合減っただけなのに打席数が2010年の606から515と激減した。それだけ早めに守備固めと変えられたと言うことだろう。そしてこの年限りでジャイアンツを退団し、親会社が変わって新チームになるベイスターズに迎えられ、昨年まで二年間プレーした。ベイスターズから戦力外通告を受けたラミレスは日本での現役続行を望んでいたが、NPBの他球団からのオファーはなかったようだ。マスコミ報道ではライオンズが獲得検討というのもあったが、具体的なものでは無かったようだ。

そして群馬ダイヤモンドペガサスに入団が決まった。

近年のNPBではシーズン途中に外国人選手を獲得するチームは日本での実績のある選手の出戻り組を選ぶ傾向がある。ホセ・フェルナンデス、ブライアン・シコースキー、ホセ・オーティズのように何度も呼び戻される外国人選手もいる。ラミレスも国内でプレーしていれば、今季途中に声がかかるケースもあるかもしれない。ただ今日の練習試合を観る限りではラミレスは自身のパフォーマンスだけではなく、チームメートへのアドバイスも積極的で、本人が目指していると言われる、日本球界での指導者への第一歩を歩んでいるのかもしれない。ダイヤモンドペガサスのプレーヤー達もNPBでのプレーを望んで独立リーグで腕を磨いているわけだからラミレスの存在は生きた手本なのだろう。

いや、ファイターズの若手達もラミレスの打撃は生きた教材になるはずだ。惜しむらくはファイターズベンチが三塁側でラミレスの後ろ姿を見る選手が多かったのが残念。

独立リーグの指導者は上述した川尻や松永のようなNPBで名を馳せた名選手ばかり。ラミレスもNPB復帰を目指す現役選手としてプレーした後、まず独立リーグで指導者経験を積むのも良いかもしれない。高津臣吾らのようにNPB球団から指導者として招かれるケースも出てこよう。ラミレスが再びNPB球団のユニフォームを着るとき、それは外国人助っ人としてか、ラミレスの夢の続き、指導者としてか…。

この試合のテキストスコアをtwitterにまとめました。twitterをやられる方は #群馬DP で検索してください。新しい順に表示されるので九回裏から逆順になります。

 

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