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2014年2月19日 (水)

軽傷or警鐘!?ジャイアンツの鉄腕セットアッパー・山口鉄也が左肩の違和感を訴え一時帰京

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報道を目にしたジャイアンツファンは誰でも一瞬ヒヤッとしたことだろう。この何年もジャイアンツの勝利の方程式を担っている鉄腕セットアッパー・山口鉄也が左肩の違和感を訴えて一時帰京と言われれば…。


幸い軽い炎症とのことで今日19日にはチームに再合流した。


(写真:終盤のマウンドに上がるジャイアンツのセットアッパー山口鉄也と、投球練習を見守る川口和久投手総合コーチ 20138月撮影)



日本プロ野球界前人未踏の
6年連続60試合以上登板2008年以降、ジャイアンツの終盤のピンチには常に山口鉄也がマウンドに上がっていたと言っても過言でない活躍ぶり。その山口にもしもの事があったら…。

巨人山口左肩は軽い炎症、練習合流へ (18日付 日刊スポーツ)

6年連続60試合以上登板という記録は今まで誰も成し遂げたことのない記録だ。投手としての安定ぶりはもちろんのこと、一年間を常に一定のコンディションでいるための節制などファンとしても頭が下がる。

勝利の方程式の一角を担う投手が6年連続で60試合以上投げる。これはもちろん山口自身の快挙なのだが、この六年間、勝利の方程式の一角を担う投手の登板機会を作ったチーム成績の安定感もあろう。この六年間で四年間のリーグ優勝、残る二年間も2位と3位。勝利の方程式組が忙しくなるわけだ。この間、最後を締めるクローザーはマーク・クルーンから西村健太朗に代わり、右のセットアッパーは越智大祐、久保裕也、スコット・マシソンと変わったが山口だけは不変不動。

そして別の見方をすれば、過去に誰も成し遂げていなかったということは、年間144試合、その中のリードしている試合にほぼ限定されているとはいえ、そのなかの60試合以上も一人の投手に頼り切った監督が過去にいなかったという見方も出来る。

200867試合、200973試合、201073試合、201160試合、201272試合、201364試合。

因みによく比較されるドラゴンズの岩瀬仁紀は入団一年目の1999年から昨年まで15年連続で50試合以上に登板している。これもまた前人未踏だ。
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ただその岩瀬でも年間
60試合以上に登板したのは1999年、2001年、2004年、2005年、2007年の五度。一年目の65試合が最多登板で70試合を超えたことはない。岩瀬が山口のようなセットアッパーだったのは2003年までで、2004年からはクローザーに定着している。

一方、まだ山口との比較対象にするには些か早いかもしれないが、入団年から勝利の方程式の一角を担い続けるサウスポーにファイターズの宮西尚生がいる。
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宮西も入団一年目の
2008年から昨年まで50試合以上に登板するタフネスぶりを発揮している。パ・リーグでは初めての快挙だ。同時に2010年からは登板数が60試合を超えていた。昨年もチーム117試合目の時点で登板数が50試合に達し、山口が更新するまでの記録だった四年連続60試合以上登板に並ぶのも濃厚と思われたが、残り27試合で7試合の登板に留まり、57試合登板に終わった。

宮西に故障や調子が下がったという異常があったわけではない。宮西の出番になる様な展開が27試合で7試合しかなかったのだ。ファイターズは最後の27試合で918敗。この間、三連敗、四連敗、五連敗が各一回で最下位転落の一因になっている。大敗の試合だろうと打者一人にでも投げさせれば登板の記録は付くから、栗山英樹監督が宮西に連続60試合以上登板の記録を達成させようとすれば達成させられたかもしれないが、それをしなかった。この時期、同じサウスポーのリリーバー、石井裕也が故障でリタイヤしていたが、それでも宮西の“無駄遣い”は避けられた。シーズン終盤に監督が個人記録を意識した起用をする例は枚挙にいとまがないが、負荷の積み重ねになる登板数の記録でそれをしなかったのは栗山監督の見識かもしれない。宮西との意思の疎通がどうだったかというのもあるがそれはそれで評価したい。

話を戻そう。

山口は故障をしない。だから困ったときには山口に頼る。困ったときの山口頼み。これが六年間続いてしまったという見方も出来る。もっとも昨年を例に取れば、マシソンが63試合、クローザーの西村に至っては71試合登板と負荷はほとんど均等になっている。
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記録を見ると西村が
42セーブで、マシソンと山口のホールドポイントが42となっている。マシソンと山口のホールドポイントが同数なのは二人揃ってタイトルを獲得させようという原辰徳監督の親心の賜だが、ともあれこの三投手の奮闘によってチーム全体84勝を下支えしたことになる。

今季も優勝を狙うジャイアンツとしたら、山口はもちろんのこといわゆる“スコット鉄太朗”への依存度は変わらないだろう。久保の復調は朗報だが、まだ計算に入れるには早いだろう。
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山口を含む三人が今季も昨年までのコンディションを維持出来るとは限らない。金属疲労は年々溜まるものである。山口がまだキャンプのこの時期に異常を訴えて軽傷で済んだのは「山口に頼りすぎるなよ」と野球の神様が原監督以下首脳陣に警鐘を鳴らしたのではないか…。


チームの成績を落とさず、山口に昨年まで並みの成績を求めるには山口自身の努力精進の他に、山口に必要以上の負荷を掛けないことが肝要である。

一つは先発投手が長く投げ、出来れば完投し、山口に限らずリリーフ陣の負荷を減らす。もう一つは僅差の劣勢の試合で登板出来るリリーフ陣を整備し、勝利の方程式のリリーバーの起用をリードしている試合に極力限定する。この二つだろう。

特に後者の場合、山口がサウスポーであることを考えると、山口の負荷を軽減するもう一人の左のリリーバーが重要になる。昨年はシーズン中にトレードで加入した青木高広がその役割を発揮した。一昨年は高木京介でその前は高木康成だった。青木の補強は見事なヒットだったと思うが今季も活躍できる保証はない。高木京の一年目並みの復調に、公文克彦らの台頭が期待される。
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公文には大竹寛のFA獲得に伴う人的補償で移籍という噂がチラホラ立ったが、プロテクトされていたのかカープが公文より一岡竜司を選んだのか、ともあれ残留した。二年目の今季のステップアップに期待したい。

もちろん須永英輝の復帰も期待。
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他にダークホース的に「野球太郎」誌によると未来予想が星飛雄馬というルーキー田口麗斗も楽しみだ。
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とにかく山口に次ぐリリーフサウスポーの台頭は急務だ。



補強も盤石で、揺るぎない優勝候補と早くも目されているジャイアンツ。山口の6年連続60試合以上登板は快挙であると同時に異常値であるという見方も必要かもしれない。ジャイアンツファンはジャイアンツに今年も優勝を期待する。人によっては「確信している」と豪語する者もいるようだ。だがその自信の裏付けになっているものの一つが山口の存在だとしたら、6年続いたから7年続くと楽観視するのは禁物だと思う。山口の左肩の違和感は軽傷で何よりだが同時に警鐘でもあったと思いたい。

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