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2013年12月23日 (月)

ゴールデンイーグルスは田中将大をメジャーに行かせなければならないのか?

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ポスティングシステムに代わる新しい移籍方式が締結されてから、一週間になる。球団に入る移籍金の上限が
20億円と決まったからか、ゴールデンイーグルスは田中将大の移籍に難色を示しているらしい。

敗戦処理。は個人的には、放出に見合う見返りでなければ球団が放出を渋るのは当然だと思うが、マスコミやファンの声によると、どうもそう思わないのが普通のようだ。


(写真:22日深夜のTBSテレビ系「S・1」に出演した田中将大。司会者らとともに視聴者の投票結果に注目する。“TBSテレビ「S・1」の中継映像より”)



昨年までのポスティングシステムに代わる新制度がなかなか決まらない時期に、敗戦処理。はツイッターなどで“田中ルール”という表現を用いていた。ポスティングシステムはFA権取得前に大リーグに移籍をしたい選手にとっての重要な問題であるにもかかわらず、まるでこのオフに田中将大の大リーグへの移籍を成立させなければならないかのような前提での議論があまりにも多かったので、皮肉を込めて“田中ルール”と呼んだのだ。


NPB側が選手会の「待った」により意思統一に手間取っている間にMLB側が新協定の取り下げを表明したから決定がずれ込んだのだが、その理由は大リーグでも実質的に金満球団有利なシステムに対し、金満でない球団から横槍が入ったからだそうだ。結果、入札最高額と二番目の入札額の間を取るという案は破棄され、入札額に上限を設けるが、所属球団が設定した上限額に応じた全球団と選手が交渉出来るという代替案が取って代わった。(もっとも上限が定められたのは移籍に必要な入札額だけで、選手への契約には上限がないのだからいぜんとして金満球団が有利なことには変わりないと思う)

田中をポスティングシステムにかければ、百億円に近い数十億の移籍金が見込めるとの事前報道もあったが、これによりゴールデンイーグルス(に限った話ではないのだが)が得られる移籍金は上限20億円となった。

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ゴールデンイーグルスの三木谷浩史オーナーは私見と断った上で「若い人が海外に挑戦するのはいいことではないかと思う」と語り、ゴールデンイーグルスは田中の大リーグ移籍願望に答えるものとマスコミやファンに見られていたようだ。


また、敗戦処理。は同意見ではないが、日本シリーズでの160球完投からの連投や、パ・リーグ公式戦やCSでの優勝決定がかかった場面での田中の球宴登板は「日本(ゴールデンイーグルス)で投げるのは今年が最後」という暗黙の了解の元に成り立ち、ファンも無茶な登板を容認した拠り所だったようだ。

田中が大リーグでプレーしたい願望を公に口にしたのは2012年シーズン後の契約更改後の記者会見後には、新協定締結が発表された1217日の会見までなかったが、それは立場上意思を明確に出来なかっただけで、衆目が一致する半公然の秘密だったようだ。

だがそもそも、ポスティングシステムに代わる新しい協定が、ポスティングシステムと同様に、選手からの要望に対して所属球団に拒否権があり、応じるか否かの生殺与奪を球団が握っている以上、決定権は球団側にあり、選手である田中にはない、ということに変わりはない。ゴールデンイーグルスの立花陽三球団社長は「優勝するためにチームを作っていますので…(中略)…我々は人を育てて海外に行かせるためにやっている訳ではない」と語っていた。
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個人的にはその通りだと思う。


三木谷オーナーの私見は、おそらく球団専任ではないオーナーが球団社長ら幹部から耳に入ってくる経過報告に基づいてのものであろう。また「優勝するために…」が最優先であれば、今季の再現は求めないにしても田中の存在は必要不可欠だろうが、今季の成績を踏まえた来季の年俸が天井知らずになる様では球団経営を逼迫する一因になるから涙を飲んで移籍を認めるだろうとの推測もあるようだが、それとて移籍金収入と戦力ダウンを天秤にかけた上でのソロバン勘定に過ぎないだろう。


制度が変わり、新制度に応じた結果の球団への見返りが大幅に変わるのだから仮に態度が豹変してもその事で球団が責められる筋合いはないと思う。ゴールデンイーグルスは損得を考えた上で、田中の移籍を認めるか否か、結論を下せばいい。旧ポスティングシステムも新協定も広義の“金銭トレード”に変わりはない。個人的にはそう思うのだが、どうも“世間”はそうとは限らないらしい。そしてその観点からすれば、“田中将大がメジャー相手に力投する姿を見てみたい”というマスコミ報道やファン心理が“田中将大のメジャー移籍を球団は認めるべき”といつの間にかすり替えられているのが不思議でならない。

田中が生出演した22日深夜のTBSテレビ系「S・1」での視聴者によるリアルタイム投票では、番組の途中までは田中にメジャーに挑戦して欲しいという意見の方が残留より多かったが、冒頭の写真の様に最終的には残留が上回った。この結果を絶対的な“世論”と決めつけるつもりはないが、必ずしも“田中将大のメジャー移籍を球団は認めるべき”と偏ってはいないようである。


繰り返しになるが、新旧両制度とも球団に主導権があり、選手は要望を出せるのみに過ぎない。あくまでも移籍の自由はFA権取得が前提であろう。FA権取得前の移籍は大学、社会人経由の入団で取得時にはピークを過ぎてしまうおそれのある選手への救済措置だと以前は思っていたが、最も若くして資格を取得出来る高校卒で一年目から一軍で活躍している選手に権利取得前に流出を容認する、希望が出たら球団は応じなければならないという考え方が主流になるようであれば、ちょっと待った!と敗戦処理。は主張したい。


※ 三木谷オーナーのコメントの画像は12月21日に放送されたテレビ東京系「ネオスポーツ」のものです。



P.S.
拙blogで使用する画像は原則として敗戦処理。が球場などで自ら撮影したものを使用していますが、本エントリーでは議論の前提として必要と思われるものをテレビ番組から勝手に使用しました。

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