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2013年11月15日 (金)

鶴岡慎也よお前もか!~何故みんなファイターズから出て行きたがるのか!?

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日に今オフのフリーエージェントが公示され、今日15日から所属球団を含む各球団との交渉が解禁になった。ファイターズでは鶴岡慎也小谷野栄一が初めて国内FA権を獲得して動向が注目されていたが、鶴岡がFA権を行使した。移籍を前提としてのFA宣言と見られている。

 

鶴岡はもはやファイターズでは少なくなった、2006年の日本一を経験する戦士の一人。北海道に移転してからのファイターズは一部からは常勝球団とまで持ち上げられるほどの快進撃の歴史である一方、選手流出の歴史とも言える。

 

鶴岡慎也よお前もか…


(写真:ファイターズからFA宣言をした鶴岡慎也。 2013年3月撮影)



マスコミ報道では鶴岡慎也に興味を示すのはタイガースとホークスとの見方があったが、解禁初日にしてタイガースが諦めて撤退の方向性を示したようで、事実上ホークスの一本釣りとなる様だ。ファイターズの北海道移転後、フリーエージェントによる移籍となると、鶴岡で七人目となる。


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北海道移転後、ファイターズから国内FA移籍をしたのは小笠原道大、藤井秀悟、森本稀哲の三選手
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海外FA移籍を果たしたのは岡島秀樹、建山義紀、田中賢介
の三選手。


FA移籍による流出が国内外合計で六選手というのは同じ期間ではライオンズと並び十二球団最多。このオフ、ファイターズからFA宣言しているのが鶴岡ひとりなのに対し、ライオンズからは涌井秀章、片岡易之とふたりいるので移籍が成立すればライオンズが最多となるが、ファイターズが多いのは確か。


成功したと言われる地域密着。ファンサービスファーストのチームポリシー。成績も継続的に上位安定と、傍目には特に問題のない球団と思われるファイターズから続々と移籍を希望する選手が出るのは何故だろうか?年俸面も活躍した選手にはそれなりの評価をしているように思えるが…。しかも出ていく選手が多い一方で、獲得したFA移籍選手はいまだに稲葉篤紀ただひとり。

ジャイアンツの様に新しいFA選手を獲得した結果、過去にFAで獲得した選手が人的補償で流出するというように回転が激しいのではない。ファイターズから出ていった上記六選手で、ファイターズ内部でのポジションが危なかったのはせいぜい森本くらいだろう。安住しようと思えば安住出来た選手ばかりだ。

これに加え、今年1月にトレードでファイターズを離れた糸井嘉男も通説では近い将来のポスティングシステム利用が避けきれない状況だったために球団が先手を打って交換トレードに出たとされている。昨年までのポスティングシステムは球団に拒否権があるが、ファイターズは原則容認の姿勢で、これまでに入来祐作ダルビッシュ有がポスティングシステムを利用している。
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つまり、去る者は追わずといった姿勢があり、流出した選手の穴は、FA補強で埋めるのでなく、ファームから、即ち内部から育成してまかなおうという考え方で、最も流出の影響が大きいと思われたダルビッシュの穴を翌年に関しては吉川光夫の一本立ちで埋めたのが典型例。今回はいち早くジャイアンツとの間で捕手の市川友也の金銭トレードでの獲得をまとめた。


前述したようにFA権は選手が勝ち取った権利であるが、選手単位で応援している人はともかく、基本的にチームを応援しているファンにとっては選手が去っていくというのは、もちろん背中を押してあげたいという心情もあるだろうが寂しいものであろう。ましてや球団が去る者は追わずどころか、人気選手のトレードを画策する。ファイターズの観客動員が、最下位に落ちた今年が前年割れなのはともかく、優勝した2012年も前年割れだった事実を考えると、こうした選手気質、チーム体質に対してファンの愛着心が弱まってしまっているのではないかとも推察出来る。


球団はFA移籍を考えている選手を慰留することで条件闘争によるマネーゲーム=年俸の高騰を避ける方針なのかもしれないが、球団の編成上、どうしても流出を避けたい選手には特例的な条件を出してでも慰留すべきではないのか?代替えの利く選手と利かない選手がいるだろう。選手を一律に平等に扱う必要は無い。必要な選手と、そうでもない選手を分けても構わないと敗戦処理。は思う。

このオフFA権を行使してファイターズを出ていこうとしている鶴岡は、ファイターズが北海道に移転後初の優勝となった2006年に正捕手の座をつかみ、ファイターズの栄光とともに歩んできたある意味生き証人だ。チームの頭脳と言われる捕手の流出は単なるひとりの戦力の流出にとどまらない様々なマイナス面があろう。ファンの中にはこんな時のために大野奨太を我慢して使ってきたのではないかという見方をする人もあろうが、鶴岡、大野というある程度レベルの拮抗した二人の正捕手級の捕手がいるからチームが安定した成績を残してきたとも言えよう。

チームとしては例えばジャイアンツの阿部慎之助やかつてのホークスの城島健司のような不動の正捕手がどっしりと構えて一枚看板でチームをまとめるか、さもなければ鶴岡と大野のようなレベルの拮抗した二枚看板の併用のどちらかが理想型だろう。ただし選手の側から見れば前者の場合、第二捕手、ましてや第三捕手はほとんど出場機会に恵まれず、後者の場合は二人とも不完全燃焼の思いを抱きかねない。FA権を取得すれば行動に出るというのは球団も考えなければなるまい。ジャイアンツも實松一成2012年オフに2013年からの三年契約を結んだが、2011年終了時点で鶴岡一成がFA権を行使して古巣のベイスターズに復帰していた。

しかも、タイガースが撤退したということは鶴岡の移籍先は同一リーグのホークスになる可能性が高い。これがファイターズにとっては鶴岡慎也というひとりの選手が抜けるマイナスだけを意味するのではないことは容易に想像出来よう。

度も同じ引用を繰り返して申し訳ないが、拙blog107日付エントリー【裏読み!?】「4522敗の記憶」~人の振り見て我が振り直せ!? で引用させていただいた4522敗の記憶」(村瀬秀信著・双葉社刊)1998年の日本一の後、ベイスターズ球団の長期低迷が続いている一因にV戦士達の流出を挙げているが、中でも痛いのが正捕手谷繁元信の流出。
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谷繁はFA移籍で同一リーグのドラゴンズに入団した。谷繁を獲得したドラゴンズは元々平均して上位に定着する地力を持っていたが、谷繁が加わり、落合博満が監督になることでさらに安定感を増した。谷繁が加わった
2002年から昨年まで11年連続でAクラスに定着し、その間に5回のリーグ優勝を達成した。

対照的にベイスターズは谷繁が抜けた途端にその前年まで続いていた5年連続Aクラスが止まり、以後
12年間でAクラスは一度だけ。今年ようやく最下位から脱出したものの9年間も最下位となった。
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そして谷繁だけでなく、谷繁流出後、ようやく一本立ちした相川亮二もFAで同一リーグのスワローズに移籍した。


ファイターズファンの中には半ば自虐的に、主力選手の流出に関しては慣れっこというか達観している向きも少なくないと思う。だがしかし、鶴岡の流出は単なるマイナス1にとどまらない可能性、いや危険性が多分にあると思わざるを得ない。ファイターズ球団と鶴岡の間での水面下の交渉では慰留もあったと思うが、残念ながら鶴岡の決意を翻す程のものでは無かったのだろう。球団に従順なファンは「それがファイターズ」と今回も肯定するだろうが、微力とはいえ敗戦処理。は大きな危機の分岐点だと思うので取り上げたい。


フリーエージェントは選手が実績を積み重ねてご褒美のように得る権利。行使することを力ずくで止められないことは百も承知。だが、ある期間を取り上げて十二球団で最も流出する人数が多いということは何かそれだけの原因があるのだろう。それが何かは一ファンの敗戦処理。にはわからない。

ファイターズは今季で北海道に移転して十年のシーズンを終えた。東京時代から見ているファイターズファンの敗戦処理。にとってはこの十年間で四回も優勝するなど望外の結果を残した。だが、次の十年も同等以上の成果をファンに提供するためには球団も今までと同じではダメだと思う。今季、一軍も二軍も最下位に低迷したことは野球の神様からの警鐘かもしれない。今から鶴岡の流出を防ぐ事は難しいだろうが、これが最後になって欲しい、少なくとも毎年のように思い入れが深い誰かが去っていくのは勘弁して欲しいと切望する。

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