フォト
無料ブログはココログ

« 追悼 土橋正幸さん | トップページ | あの“オガラミ”が敵味方に別れて二軍戦で共にDHで出場して対戦…。 »

2013年8月28日 (水)

No more ローズ! No more カブレラ!ついに王貞治の記録が破られるか!?バレンティン51号。新記録まで残り32試合であと5本!

Cdsc_0154
ウラディミール・バレンティン
が止まらない!
27日のドラゴンズ戦で本塁打50号の大台に乗ったバレンティンが、今日28日のドラゴンズ戦の九回にまた本塁打を放ち51号。王貞治、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラの持つ年間本塁打記録55本にあと4本と迫った。これまでローズ、カブレラともタイ記録のみならず新記録の期待もかかっていたが、記録保持者である王が率いるホークスとの対戦で勝負を避けられるケースが多く、タイ記録止まりだった。王がユニフォームを着ていない現在、残り32試合あるバレンティンは王貞治超えの期待もかかる。

なお、バレンティンはこの本塁打で8月に入ってからの本塁打が17本となり、月間の本塁打数で門田博光、江藤智、阿部慎之助16本を破る日本新記録を樹立した。


(写真:打った瞬間にわかる特大の本塁打を放ち、ゆっくりと走り出すスワローズのウラディミール・バレンティン。 20135月撮影)



昭和39(1964)、一本足打法を本格化して三年目の王貞治が記録した年間55本塁打の記録はいまだ破られていない。
Adsc_02
大リーグの記録をも凌駕する通算本塁打
868本を始め、数々の本塁打記録を所有する王だが、その象徴とも言える記録の一つである。


最初にこの記録に迫ったのは昭和
60(1985)のタイガースのランディ・バース。タイガースが21年ぶりのリーグ優勝を果たして球界どころか社会現象として「虎フィーバー」が起きたその牽引車のバースは今も語り継がれる掛布雅之、岡田彰布との甲子園球場でのバックスクリーン三連発を始め、猛打を発揮してセ・リーグを席巻した。この年のバースはセ・リーグでは王以来となる三冠王になるが、本塁打数も王に迫っていた。54本までいき、ジャイアンツと対戦したが、江川卓以外の当時のジャイアンツ投手陣がほとんどストライクゾーンに投球せず、要するにバースとの勝負を徹底して避けた結果、バースは王にあと1本及ばぬ54本塁打でシーズンを終えることとなった。


今よりもジャイアンツ中心に日本のプロ野球が動いていたと言える時代。チームの責任者たる王への批判も高まったが、王は具体的に自分の記録を守るため作為的な指示をした訳ではなく、空気を読んだ投手コーチの堀内恒夫が指示を出したと専ら言われていた(もちろんそれでも責任者たる王も批判された。)なお、バースへの四球が増えた結果、ジャイアンツの吉村禎章がリーグ表彰タイトルの一つである最多出塁を僅差で逃すこととなったが、当時はあまりその事に言及するメディアは少なかったと記憶している。またそんな風潮の中でも江川はバースと勝負。四球になった打席もあったが、ストライクゾーンに投げて安打も打たれていた。



余談だが王と江川には確執の噂が絶えなかった。
Cdsc_0201
翌年、バースが王の持つ
7試合連続本塁打にあと1本と迫った試合で、江川は同点の八回表にバースにソロ本塁打を打たれ、王の記録に並ばれた。敗戦処理。はこのシーンをテレビで見ていたが、バースの打球が後楽園球場のライト場外に消えると、淡々と頷いた王の姿をテレビが映していた。

同点の八回、二死走者無しで打席にバース。次が四番打者とはいえ、記録がかかっていなくても一発を警戒するケースだ。そういう状況で場外本塁打を打たれる江川という選手はいろんな意味で凄い。バッテリーを組んだ相手がいつもの山倉和博でなくあまり相性が良くないと言われていた有田修三だったことを差し引いても…。

さらに余談を続ければ、この翌日、敗戦処理。はあるセミナーに参加してイラストレイターでタイガースファンの山藤章二氏の講演を聴いたが、山藤氏も打ったバース以上に打たれた江川を絶賛していた。



次に王に迫ったのが
2001年の大阪近鉄バファローズのタフィ・ローズ
Adsc_
バースの時と同様、チームの優勝をバットで牽引し、王の記録、
55本に並んだが当時王が監督をしていたホークス戦で四球攻めにあい、タイ記録止まりであった。バースの時の堀内コーチに相当したのが若菜嘉晴バッテリーコーチで、「監督の偉大な本塁打記録を外国人選手に破られる訳にはいかない」と発言し、物議を醸した。若菜コーチはこのシーズン限りで退団。以後、十二球団どこのユニフォームも着ていない。城島健司を一本立ちさせたバッテリーコーチとしての名声が高いだけに、当該発言の影響かと思われていた。


Cdsc_01
2002年のライオンズのアレックス・カブレラもタイ記録まではいったが、やはり直接対決で勝負を避けられまくった。

敗戦処理。が生観戦した、カブレラが55号を打った後のライオンズ対ホークス戦では前年のことがあったからか、露骨な敬遠策こそなかったものの、その気になれば多少のボール球でも本塁打を狙いに行くカブレラ対策として、走者がいなかった第一打席の初球は捕手が取れないほどのクソボールを投げたりとか、カブレラが打席に入る時に捕手がなかなかしゃがまずに敬遠なのか勝負なのかはっきりさせずにカブレラを攪乱させようとしていた。そして第三打席だったか、カブレラの背中を直撃するストレートを投じて本塁打を防ぐ投球まで出た<!?>。塁に出たカブレラは報復だろうか三塁走者となって内野ゴロでホームに走る際に、完全なアウトのタイミングで捕手に体当たりをしていた<苦笑>


Cdsc_0204
ところで
、バレンティンは27日の試合前に、記者から過去に年間55本塁打した選手を問われ、カブレラ、ローズ、王と正確に答えたそうだ。実はこの三選手が年間55本塁打を達成した時はいずれもチームの試合数が140試合だったのだが、54本塁打に終わったバースはチーム試合数が130試合の時に54本塁打を記録している。実質的に年間最多本塁打はバースであるという見方も成り立つのではないか。


バレンティンはカブレラ以来の王の年間記録への挑戦ということになる。スワローズは現在最下位にいながら、CS出場権を得る3位の可能性がない訳でなく、かつジャイアンツの優勝争いよりセ・リーグの3位争いが過熱しそうな展開で今後スワローズと対戦するCS目当てのチームがバレンティンとの勝負を避けたがる傾向に拍車がかかる危険性があるにはある。だが既に記録保持者の王がユニフォームを脱いでおり、バース、ローズ、カブレラのような目には遭わないと思われる。王の古巣であるジャイアンツが924日から神宮球場でスワローズと三連戦で相まみえるが、まさか…。もっとも故障や露骨な四球攻めさえなければその前に記録更新が可能だが…。


イチローの日本での記録を含めての累計4000本目の安打達成に現地のファンがあれほどの喝采をしてくれる時代に、日本のプロ野球の象徴的存在である王貞治が長く持っている記録であるとはいえ外国人選手に破られるのは云々…という時代ではないのは明らかだろう(もちろん、2001年当時にもあってはならなかったと思う)。


ジャイアンツファンである敗戦処理。が見ても不可解で恥ずかしく思えた過去の因習がバレンティンの圧倒的なハイペースでの記録更新により、過去の過ちとして葬られることを希望する。


P.S.
王貞治と江川卓の写真は引退後のOB戦でのものです。

« 追悼 土橋正幸さん | トップページ | あの“オガラミ”が敵味方に別れて二軍戦で共にDHで出場して対戦…。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/602714/63107558

この記事へのトラックバック一覧です: No more ローズ! No more カブレラ!ついに王貞治の記録が破られるか!?バレンティン51号。新記録まで残り32試合であと5本!:

« 追悼 土橋正幸さん | トップページ | あの“オガラミ”が敵味方に別れて二軍戦で共にDHで出場して対戦…。 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック