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2013年6月12日 (水)

加藤良三コミッショナー、本当に万事休す!

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日に行われた日本野球機構(NPB)と労組日本プロ野球選手会の事務折衝で、2011年から導入している低反発の統一球の反発を今季から変えていたことが判明した。昨年の抜き打ち検査で反発係数の基準の下限を下回る反発係数のボールがあったことから、製造元であるミズノ社に微調整を求め、今季から新しいボールを使用していたという。また、NPBの事務局は製造元のミズノ社に対し、問い合わせを受けても「全く変わっていない」と答えるよう、口止めしていたという。

NPBの加藤良三コミッショナーは12日、記者会見を開き謝罪をしたものの、自らも前日まで報告を受けておらず、知らなかったと言い放った。


(写真:敗戦処理。が所有する、加藤良三コミッショナーの署名入り統一球。)



blog8日付加藤良三コミッショナー、万事休す!?では、加藤良三コミッショナーが肝いりで進めようとしているものの頓挫しそうな来季のNPB開幕戦のアメリカでの開催が、同コミッショナーの就任当初からの念願であったことを明かし、それが非現実的な計画であるという点で“万事休す”という表現を用いたが、もっと根本的な責任問題が浮上した。


2011年から導入された、いわゆる“統一球”はそれまで各球団がメーカーと契約して主催試合にボールを投入していたため、反発係数の基準は満たされているにしても、その範囲の中で比較的飛ぶボールや飛ばないボールがあることによるばらつきが見られた。このばらつきを“統一”することと、国際大会で使用されるボールにより近いものにするという趣旨で十二球団統一の低反発球がスタートしたはずだ。

ところが、今春のWBCではNPBの“統一球”が大会球と異なって投手は特有の調整法を強いられるなどの問題点が具現化していた。そしてWBCが終了して迎えたレギュラーシーズンでは昨年、一昨年と比べて本塁打が量産され、開幕早々にしてファンや関係者から「今年のボールは昨年までのものと違うのではないか」との声が出始めた。敗戦処理。も開幕して二週目の東京ドームでのジャイアンツ戦の中継を見て「今年の東京ドームはボールがよく飛ぶな…」等のツイートをし、多くの反響があった。マスコミも特集したりしたが、NPBも製造元のミズノも変更の事実はないと否定していた。


ゴールデンイーグルスの嶋基宏をトップとする日本プロ野球選手会は当事者として異変を感じており、NPBに対し指摘していたが、この日の事務折衝でついに白状した。

既に多くの人が声を挙げているように、多くのファンが憤りを覚えるのは反発を内緒に微調整していたこともさることながら、メーカーを交えて口止めをして事実を隠蔽していた点だろう。今日(12)の加藤コミッショナーの会見によると、下田邦夫事務局長らごく一部の人間のみが知り得たということだが、その通りに受け止めるファンは少ないだろう(前日11日の下田事務局長の会見ではコミッショナーに報告した上での変更とのことだったが、この日は訂正<苦笑>)。


ここで見落とされがちだが見落としてはならないなのは、昨年の抜き打ち検査で反発係数の基準の下限を下回るボールが出たということ。つまり“飛ばないボール”どころか“飛ばなさすぎるボール”が使われていたことだ。

一般的には抜き打ち検査というものは、それで異常値が出たとしたら、検査の対象範囲を広め、異常値のものが含まれている割合を調べ、異常なものを正常なものに差し替えることを可能な限り行うはずだ。公式戦で使われるすべてのボールに対して調査をすることが困難だから抜き打ち検査なのだろうが、抜き打ち検査で異常が発見されながら、そのシーズンは異常かもしれないボールが含まれている可能性がありながらその事が明らかにされずにルール違反のボールが使われ続けたということが問題なのである。何のための抜き打ち検査なのかということだ。


本来一部のものをピックアップして検査をするのなら、その中から異常が見つかったら、どこで使っているボールに異常なものが含まれているか追跡調査できるようにしてあるべきで、そのためには画一的なコミッショナーのサインを印刷するのでなく、トレースアビリティーが利くような識別番号を入れるべきであろう。コストの面でそれが不可能ならば、せめてコミッショナーが責任を取る羽目になっても使用できるように<苦笑>、コミッショナーの個人名ではなく、組織の実印仕様を印刷するべきだ。

事務局の説明を型どおりに信じるとしたならば、2011年から今までよりは飛ばない反発係数に固定したボールを“統一球”としたが、二年目の昨年に抜き打ち検査をしたら基準範囲の下限を下回るものが出たので、新たに反発の度合いを高めたボールを作らせたということになる。そしてその新しいボールが浸透したため、今季は本塁打が量産されたり、昨年や一昨年に比べて打者有利な結果が出たということになる。

これまたおかしな話で、異常値が出たなら異常値以前の状態に戻さなければならないと考えるのが普通なわけで、“飛ばなさすぎるボール”が混在しているのならば“飛ばないボール”に戻す指導をすればよいわけで、“飛ぶボール”に変更するというのは詭弁である。どこが“微調整”なんだ!?ということだ…。


統一球を導入したは良いものの、本塁打が減産され、点の入らない試合が増えることにより、ファンを魅了する野球が出来にくくなったと感じる傾向があり、錦の御旗であった国際大会球に準ずるという点でもWBCで適応出来なかったことでNPB統一球の存在意義は極めて薄くなった。ならばせめて、導入以前並みのホームランや得点レベルに戻させてファンの目先の不満を緩和させようとしてメーカーに秘密裏に微調整を求めたが、そもそも選手や球団にすら秘密裏に行ったため、適した微調整が出来ず、多くのファンが疑問視するほどの違いが具現化してしまったのではないか?これはすべて邪推の域を出ていないが、「知らなかった」、「不祥事を起こしたとは思わない」という今日のコミッショナーの開き直ったかのような会見を見て、ひねくれ者の敗戦処理。は憶測を重ねざるを得ない。政治家の「秘書がやったこと」という詭弁と同じにうつるからだ。

また百歩譲って加藤コミッショナーが本当に知らなかった、タッチしていなかったとして、自分の署名を入れて「このボールは基準を満たしていますよ」と認めていることへの責任をどう取るのかということである。責任者が印鑑を押した書類の内容を「私は知らない」といって通用するはずがない。この署名が押されたボールはいかに大量生産されているとしても、加藤コミッショナーが責任を持つボールなのである。

もっと邪推を働かせれば、そもそもこのボールは統一球というほどには統一されていないのではないかということだ。統一球導入以前のNPB公認球の各メーカー間のシェアを理解していないが、これまで複数のメーカーで製造していた十二球団分のボールをミズノ社は一社で製造していることになる。だが、精度の高い反発係数の数値の範囲のボールの大量生産が利かないのではないかということ。“統一球”と謳う以上、一社で作られないと説得力が弱い。最大手のミズノ社に委託したものの、今まで以上の大量生産体制の中で、不良の発生がより多く散見されるようになり、是正するにしても“飛ばない”方向ではなく“飛ぶ”方向に修正せざるを得なかったのではないか。つまり、ミズノ社ではあるいは日本ではアメリカ大リーグやWBC並みのボール(ローリングス社製とのこと)を統一できないというのが実態、あるいは限界なのではないか…。

こんなことまで疑うのは、これまた既に一部から意見が出ているが、ミズノ社はスポーツメディアにとっては大きなスポンサーであり、メディアは選手のアンケートなどで「今年のボールは昨年までと違うのではないか?」といった声を拾い上げる程度はしても、実際に昨年のボールと今年のボールを検査機関に持ち込んで検証するといった踏み込んだ企画までは出来ないから特集を組んでも寸止めという形だったのではないかという推測が出ているからだ。言うまでもないが、マスメディアにとってスポンサー企業の疑惑に切り込むのは最もリスクの高い取り組みだ。


敗戦処理。ですらこの程度の疑念を持つのだから、純粋な野球ファンをだました罪は大きい。加藤コミッショナーの「知らなかった」、「選手が適応した」を素直に信じることは出来ないが、ならば誰が何の意図で“飛ぶボール”に仕様変更させ、それを隠蔽しようとしたのか、下田邦夫事務局長に責任を持たせることが単なるトカゲのしっぽ切りでは意味がない。それらの因果関係を全て明らかにした上で、では統一球の飛び方はどのくらいが適切なのかという話になって、いつからその最適球に変えるのかと言うことだ。そこまでやり遂げることが加藤コミッショナーの“責任”だと敗戦処理。は思う。

多くのファンがボールの異変を疑う中、「打者が三年目で適応出来るようになったのではないか」という意見の持ち主のファンも少なからずいた。そんな性善説というか、気候を信じたファンの信頼を裏切った罪は大きい。加藤コミッショナーは「不祥事ではない」と言い切ったから責任を取って辞任する気などさらさらないだろうが、責任を取ると言うことは問題を解決することであると敗戦処理。は思う。今後ファンやマスコミからの追求が激しくなり「公式戦の真っ最中に混乱を来したことの責任を取る」などと責任の所在をあやふやにして辞任する可能性はなくはないが、それは現実逃避に過ぎない。トップにはトップの責任の捕り方があるという論調でマスコミも責めてほしい。


まあ、これでジャイアンツとタイガースのアメリカでの開幕戦どころじゃないな…<苦笑>。

 

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