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2013年4月27日 (土)

ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…が、

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イースタン・リーグが開幕して既に一ヶ月が経過しているが、恥ずかしながら今日
(27)ようやく今季のイースタン・リーグ公式戦を生観戦してきた。これまで春季教育リーグやウエスタン・リーグ公式戦、ファイターズのファームのイースタン・リーグチャレンジマッチ(対フューチャーズ戦)、独立リーグのチームとの交流試合(ファイターズ対群馬ダイヤモンドペガサス)を観てきたが、実はイースタン・リーグ公式戦を生観戦するのは今日が初めて。

ファイターズのイースタン・リーグでは48年ぶりに並んだタイ記録という14連敗が話題になっているが、そのファイターズの次に順位が低いジャイアンツの試合を見てきた。

ファイターズに次ぐ6位といっても26日現在で1112敗と借金1とさほど悲観する状況ではないのだが、今日は首位のマリーンズに対して先発の二年目、今村信貴が初回に7失点。その後今村は立ち直って好投するが初回の失点があまりにも重く2対11で敗れた。

一方のファイターズは今日、ベイスターズを5対3で下し、連敗を14で止めた。今月に入って初めての白星でもあった。イースタン・リーグの連敗記録を辛くもタイ記録で止めた。

“ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…”という人がいる。それはわかるのだが…


(写真:ジャイアンツの先発、今村信貴の初回7失点を示すスコアボード。味方失策はなく、被安打7の7失点。)



今日のジャイアンツの先発、今村信貴
2011年のドラフトで2位指名を受けて太成学院大高校から入団した二年目の投手。
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昨年はイースタン・リーグでファイターズを相手にノーヒット・ノーランを達成している。今年はイースタンで先発ローテーションに入っている。だが、初回に先頭の加藤翔平にセンター前に運ばれると、二番の翔太には右中間の二塁打。ライトの隠善智也がダイビングキャッチを試みたが捕りきれなかった。無死二、三塁から荻野貴司がライト前に運んでまず1点。
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さらに大松尚逸、青野毅にも連続タイムリーを打たれ5連打で3点。二死までこぎつけるが、満塁から角晃多にレフトオーバーのタイムリー二塁打。
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打者一巡して加藤にこの回二本目の安打を打たれ、計7点となった(冒頭の写真)。


角のレフト後方への打球を追ったレフトの中井大介は本職は内野手。チーム事情に合わせ、内野四ポジションを守れるようになった選手だ。しかも現在一軍に登録されている。一軍が神宮球場でのナイトゲームなのでかけもち出場となった(一軍では代打で登場)が、外野の守備に付いたのは今季初めて、というか2008年以来五年ぶり!わざわざ一軍の試合に出る前にファームの試合に出るのには理由があるのだろう。より出場機会を増やすために外野守備に挑戦なのか?左打者が逆方向に打ち、正面真後ろに飛ぶという難易度の高い打球を見事に頭を越された。中井はこの後、二回にも青野の本塁打せいの大飛球を捕球できず二塁打にした。慣れたレフトなら二本とも捕球できたかもという打球だった。

一回表に7失点。これでマウンドから降ろすのは簡単だが、ジャイアンツベンチは続投を命じた。後に投げる投手の事情なのか、立ち直らせたかったのか、今村を二回以降も投げさせた。イースタン・リーグはセ・リーグに所属する球団のホームでもDH制が採用されている。打順で代打ということがないから投げさせようと思えば投げさせられる。今村を育てるために、この状態からどこまで立ち直れるかを試したのだろう。“ファームは必ずしも勝敗がすべてではない…”と言われる典型的なケースなのだろう。試合としては7点を追う展開はあまりにも苦しいが、幸いにもジャイアンツファンは徐々に立ち直っていく今村を見ることが出来た。

ジャイアンツ打線も一回裏には安打の隠善と藤村大介を塁において亀井善行の二遊間を破るタイムリーで1点を返した。
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そして続く二回裏には開幕当初の四番から八番に下がっている丸毛謙一のレフトオーバーのソロ本塁打で2対7とした。
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じわじわ追い上げるのかと思ったが、この後は今村とマリーンズ先発の阿部和成が好投し、2対7のまま試合は進んでいく。


結局今村は七回まで投げた。一回に続き二回にも二本の安打を打たれ不安定に思えたが、三回以降の5イニングでは被安打1だった。高校卒入団二年目の投手としては次に期待を抱かせるリカバリー投球だったと思う。もちろん初回の大量失点は勝敗の興味を失わせかねない。今日の失敗の原因をよく分析して改善して欲しい。

一回表だけで25分を要した試合はその後の今村、阿部の好投で締まった試合になったが、最終回に登板したジャイアンツの三番手、田中太一が崩れた。
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二死までは簡単に取ったものの四球と安打で一、二塁。ここで代打の工藤隆人に死球。

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工藤は飛び上がって避けようとしたが当たった。これで二死満塁。


ここで高濱卓也の打球はふらふらと三塁後方に上がる。三塁手の坂口真規が背走して捕球を試みるもはじいてしまった。
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写真で見るようにファウルグラウンドで落球したかに思えたが(坂口の両足の間にわずかに見えるのが打球)審判三人制の悲しさか、山口義治球審にフェアと判定されて2点タイムリー二塁打となった。

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そしてとどめを刺すように青松敬鎔がレフト前にクリーンヒットしてさらに二者生還。2対
11となった。

 

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マリーンズの阿部は完投するのかと思ったが九回表二死の時点でベンチ前で投球練習をしなかった。最終回はカルロス・ロサが登板した。余談だが今日の試合では攻撃中に登板中の投手が投球練習をする際の相手を里崎智也が務めていた。
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カルロス・ロサは9点のリードを背負いながら、150km級のボール球連発で二者連続四球と荒れていたが、その後併殺に仕留めて無失点で終えた。

2対11。ジャイアンツとしては完敗。

なお「7番・DH」でスタメン出場した小笠原道大は2打席立って痛烈な三塁ゴロとミスショットという感じのレフトフライ。第三打席で横川史学を代打に送られた。
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打席では誰よりも大きな声援を受けていたが、小笠原のイースタン・リーグ公式戦の打撃成績はこれで26打数5安打となって打率が二割を切った。本塁打はまだ0で長打は二塁打が一本あるだけである…。
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27日・ジャイアンツ球場】
M 700 000 004 =11
G 110 000 000 =2
M)○阿部、カルロス・ロサ-田村
G)●今村、阿南、田中-河野
本塁打)丸毛3号ソロ(阿部・2回)


ジャイアンツとファイターズのファームの試合を見る敗戦処理。だが、相手がマリーンズとなると阿部が先発するケースが多い様な気がする。
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阿部はマリーンズの黄金世代といわれる平成元年度生まれ。同学年の投手に唐川侑己、藤岡貴裕、益田直也、中後悠平がいて、野手では今売り出し中の鈴木大地に高濱がいる。この学年より下の投手がいささか寂しいのだが、阿部も藤岡や益田に続けるかどうか…。

結局7イニング投げた今村だが、
DH制のパ・リーグでも序盤に大量失点した先発投手を引っ張るケースがある。ファンの間では賛否両論だが、週に六試合行うケースでは大量失点後も先発投手を続投させてイニングを稼ぐというのはありがちだ。だがさすがに今日の今村のように七回まで投げさせるのは育成重視のイースタン・リーグならではだろう。

中井のレフトの守備はまだ今日の日本の打球の追い方を見る限りでは試合で使うには時期尚早に思えたし、坂口のフライの追い方、二塁を守っていた大累進の足裁きなども試合に使いながら鍛えるという感じなのかなと思えた。ただ目の前の試合の白星を追うのなら他にメンバーの人選があるかもしれない。だがこの選手を今鍛えようと決めたら、その選手を一定の時期使い続けるというのが真の育成だろう。そのためには目の前の試合の勝利が犠牲になることもままあるだろう。それは仕方ないと思う。


ファイターズにしても然り。1965年のサンケイアトムズ以来の14連敗を記録しても暖かく暖かく応援してくれるファンは少なくない。今日のジャイアンツ球場の入場者数は1,264人だったが、今日のファイターズスタジアムはその倍以上の2,897人だったそうだ。あるいは連敗中だからこそ、俺が行って声を張り上げて応援してやろうというファンもいただろう。ファームは普通に考えて一軍よりレベルは低い。それでもそのファームを、ファームの選手を応援しに入場料を払ってスタンドに座るのだ。しかし彼らはもちろんチームの勝利を願っているのだ。ファームの選手の成長は、それが即ち試合の勝利に結びつくはずだからだ。14連敗を喫した試合に西俊児監督が野村克也「負けに不思議の負けなし…」を引用していたが、負けるには負ける原因があるのだ。そしてそれをファームのファンはそれぞれに想像ついているのだろうが、それでも選手を熱心に暖かく応援する。

特にファイターズのファームは
1997年に鎌ヶ谷にファイターズタウンをオープンして以来、地元に密着し、地元ファンに愛されている。本当に熱心にファームや選手を愛しているファンが多い。そしてファン同士のつながりも濃い。

だが、選手やチームはそれに甘えてはならない。

48年ぶりの連敗記録ということは、その間、どんなに調子やコンディションの悪いチームであっても、14連敗まではしないで脱出していたということだ。14連敗は、勝敗がすべてではないにしても異常値だ。もちろん選手やコーチ、監督達は痛切に感じているだろうが…。

敗戦処理。はファームの意義、目的は一軍の目標達成に貢献出来る選手の育成だと思っている。一軍の目標は優勝であるから、勝利に貢献出来る選手が求められるはずだ。であれば、そんな選手を育成しなければならないファームもチームとして勝つことを明確に目標に定めなければならないはずだ。個々の選手が自分の技量を高めるのも結局はそれによってチームの勝利に貢献出来るからである。ファームも基本的には勝敗にこだわるべきなのである。ただ、そのための選手育成の過程において、今日のジャイアンツの今村のように7失点してもマウンドの上で自分で修正させようとしたり、ファイターズの内野陣のように試合でミスをしながら覚えさせているという形はあるのだろう。

敗戦処理。は冒頭にも書いたように今日が今季初のイースタン公式戦「生」観戦だが、常連達は土日の試合だけでなく、平日も都合を付けて観戦している。ファンは自分が楽しむために球場に足を運ぶのが普通だと思うが、中にはそれを超えてボランティアのようにファンと選手の架け橋のようになっている人までいる。常連さんほど、負けていても平静を装っているがきっと本心は腸が煮えくりかえっているのだろう。いくら勝敗がすべてではないにしても、一つ勝つのに一ヶ月を要する様ではチームとしてファンに合わせる顔がないと考えるのが普通だと思う。

ファイターズはこの14連敗から何かを学んだはずで、これからはそれをファンに還元するべきだ。それこそが負けても負けてもチームに付いてきてくれるファンへの恩返しだろう。

ジャイアンツのファームも同様。ここ数年打線の中軸を担っていた大田泰示や中井の一軍入りで線が細くなったのは否めないが、清武英利前代表がいなくなって“育成の巨人”の異名までなくなるのではもったいない。坂口は雰囲気があるし、個人的には辻東倫も早く実戦で見たい。一軍経験者の打席でばかり大歓声が起きるということはファームとしてまだファンに本当の意味で浸透していないという見方もあるが、鎌ヶ谷の半分とはいえ千人を超えるファンが集まるのである。もっともっとアピールする選手が出てきて欲しい。

P.S.
【今日のオマケ】

試合後のグラウンドで行われた大キャッチボール大会。
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当初は小学生の中から抽選でと言うことだったが、全員当選に。そして試合終盤の場内アナウンスでは中学生も希望者は全員と拡がっていった。ファンサービスが拡張されたといえば聞こえがいいが、目論んでいた入場者数に達しなかったということ!?

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