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2013年4月 6日 (土)

内川聖一、もうすぐ通算打率の規定打数4000に到達-歴代打率5位にランクイン!?

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ホークスの内川聖一がもうすぐ通算打率の規定打数
4000に到達する。昨シーズンまでの12年間で3971打数1247安打、打率.314だった内川は6日現在で今季23打数7安打。4000打数まであと6打数に迫り、今日もしくは明日のファイターズ戦での到達が濃厚だ。

内川は仮に
6打数0安打でも4000打数1254安打で打率は.3135。「打撃の神様」川上哲治の.31347の上に位置する歴代5位に相当することに成り、到達翌日のスポーツ紙には「内川“神様”超え」などの見出しが躍りそうだ。


(写真:この週末の試合で通算打数4000に到達し、通算打率の上位にランクインしそうな内川聖一<右端>)



実際、小笠原道大
2006年に4000打数に到達したときにはその時点での通算打率が.31925で、通算打率歴代1位のレロン・リー(.320)に次ぎ、.31918若松勉を抜いて歴代2位であるかのような報道が成された。

それぞれの時代性の違いを無視して通算打率という数字だけで比較する事に無理があるのは承知だが、それでも一定の条件の下に比較する事には意義があると思う。通算打率の規定打数(打席数ではなく打数)4000であるが、これは長く年間の試合数が130試合だった時代があり、一年間の規定打席が403だったことから十年間レギュラーを務めていると到達する数字という意味合いがあるのだろう。4000打数以上の選手の通算打率上位者は日本野球機構が発行する毎年のオフィシャルベースボールガイドブックにも記載されている。

OFFICIAL BASEBALL GUIDE 2013(日本野球機構編)によると、昨年2012年までの通算打率トップ10は以下の通り。

1位 .320 レロン・リー 4934打数1579安打
2位 .31918 若松勉 6808打数2173安打
3位 .31915 張本勲 9666打数3085安打
4位 .317 ブーマー・ウエルズ 4451打数1413安打
5位 .313 川上哲治 7500打数2351安打
6位 .31107 与那嶺要 4298打数1337安打
7位 .31105 小笠原道大 6658打数2071安打
8位 .3108 落合博満 7627打数2371安打
9位 .308 レオン・リー 4667打数1436安打
10位 .3067 和田一浩 5751打数1764安打

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おそらく内川聖一ブーマー・ウエルズ川上哲治の間に割って入ってくると思われ、その快挙をスポーツ紙が讃えると思われる。小笠原の後に
4000打数に到達した和田一浩の時も同様に報じられた。また既にネットでは“内川が今年で通算打率1位になる可能性が” 等と話題にしている人もいる。

だが、上述の小笠原が2006年時点の2位から2012年時点で7位にランクダウンしている例もあるように、通算打率を引退したOBと、現役選手で比較する事はあまり意味が無いような気がする。余談だが小笠原は最近二年間の絶不調で通算打率を下げたのではない。ジャイアンツに移籍してから四年連続して打率三割を記録したが、それでも年々通算打率を下げていたのだ。

引退したOB達は、デビューからの駆け出しの時期に始まり、レギュラーとしての全盛期、そして成績が下降して引退を余儀なくされる晩年の成績がすべて含まれたものである。まだまだピークである現役選手が通算4000打数に到達したからといって、OB達と同じ土俵に上げて比較するのはちょっと待ってよという感じである。ただそれなら出来上がった選手として即戦力で来日する外国人選手との比較はどうなのかという異論も出てくるかもしれないが、日本人選手と異なり不成績だとシーズンの途中でも解雇されるなど、契約条件が不安定な中、4000打数に達するほど日本で長くプレーする事に敬意を表すべきだと敗戦処理。は考える。ただ上記「OFFICIAL BASEBALL GUIDE 2013」には4000打数以上の他に5000打数以上のランキングも併記されているが、5000打数以上が併記されるようになったのは外国人選手であるレロン・リーが4000打数以上で通算打率1位になってからだといわれている<苦笑>

んな訳で、敗戦処理。は通算4000打数に到達した年度時点での通算打率比較というのを行っている。昨年までのトップ10を列記しよう。

1位 .3264 落合博満 4234打数1382安打
2位 .3257 若松勉 4257打数1387安打
3位 .3236 レロン・リー 4072打数1316安打
4位 .3226 長嶋茂雄 4290打数1384安打
5位 .3198 小笠原道大 4175打数1335安打
6位 .3175 ブーマー・ウエルズ 4451打数1413安打
7位 .3143 加藤英司 4416打数1318安打
8位 .3142 川上哲治 4220打数1326安打
9位 .3132 和田一浩 4294打数1345安打
10位 .3122 張本勲 4049打数1264安打

4月6日現在で3994打数1254安打、打率.3140の内川はこのランキングには今季終了時点での通算打率で載ることになるが、仮に昨年と同じ523打数157安打(.300)を昨年までの通算成績に加算すると4494打数1404安打で.3124となってしまい、10位でのランクインとなる。もちろんそれでも凄い快挙であることに変わりはない。

ところでここまでお付き合い下さった方の中にはこの通算打率ランキングと、4000打数到達年度時点通算打率ランキングにあのヒットメーカーの名前が入っていない事に気付いている方もいるだろう。

イチローである。

1994年に日本プロ野球界初の年間200本安打を達成してから7年連続首位打者を獲得し、ポスティングシステムを利用して大リーグのシアトル・マリナーズに移籍したイチローの2000年までのオリックス・ブルーウェーブでの通算成績は3619打数1278安打で通算打率は.353!だが通算打率の規定打数4000に達していない。382打数不足しているから、あと1シーズン日本でプレーしていたら仲間入りしていただろう。ましてや4000打数到達年度時点通算打率ランキングではダントツの1位に入っていただろう。

年間の打率争いでは年間の規定打席数に達しなかった選手でも、その不足分を打数に加算して打率を再計算してそれでも1位になる場合には首位打者と認められる。その論理で、イチローに不足の382打数を足して4000打数1278安打として計算すると打率は.3195となる。これは4000打数到達時点通算打率ランキングでは小笠原とブーマーの間に入る。

同様なのがベイスターズで活躍したロバート・ローズで、イチローより少ない71打数不足で4000打数に達していないが、日本での通算成績は3929打数1275安打で.325。これまた71打数を加算して打率を計算するとイチローに遜色ない.3188となる。また2011年までスワローズでプレーしていた青木宣親3900打数1284安打、打率.329で海を渡った。今後、4000打数ギリギリ到達で高打率のまま大リーグに移籍する選手が続出したら4000打数以上の通算打率の比較にも今以上に問題提議が成されるであろう。

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内川は江藤慎一以来、張本勲落合博満でも出来そうで出来なかった両リーグでの首位打者に輝いたばかりか、両リーグで年間最多安打を記録した希有な選手。その選手が通算打率の規定打数
4000に到達するタイミングでネガティブなことを書くのはいささか気が引けるが、敗戦処理。が否定しているのは内川の成績ではなく、記録の表面的な数字だけを見て騒ぐ(であろう)一部のマスコミであるのでご理解いただきたい。

【参考資料】
OFFICIAL BASEBALL GUIDE 2013(日本野球機構編)
【参考エントリー】
blog2006年7月30日付意味のない比較?-小笠原歴代通算打率2位に!

blog2009624日付和田一浩が通算4000打数到達で通算打率ランクイン。

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