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2013年2月17日 (日)

元大鵬さんに国民栄誉賞

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日の日刊スポーツによると、政府は15日、119日に急逝した元横綱大鵬の納谷幸喜さんに国民栄誉賞を贈ることを決定した。

大鵬さんは大相撲の第48代横綱として史上最多の幕内優勝32回を誇るなど圧倒的な強さと存在感を示して大相撲の発展に大きく貢献した。その全盛期には強くて人気があるという点で、当時プロ野球界で連覇を続けていたジャイアンツと並び称され、子供たちの大好きなものとして「巨人、大鵬、卵焼き」と言われた。角界からの国民栄誉賞受賞は現九重親方の千代の富士貢以来二人目。

知らせを受けた第65代横綱元貴乃花の貴乃花光司親方「後輩からすれば、できれば生前にいただけたらお喜びになられたのではないでしょうか」とコメントした。

国民栄誉賞自体、プロ野球の王貞治がアメリカ大リーグのハンク・アーロン選手の持つ通算本塁打記録を抜いたときに、その栄誉を讃えるために発足した趣がある。大鵬さんの活躍時期は発足前。タイミングを逸した感は否めないが貴乃花親方のコメントに同調する向きは多いだろう。


死去後に国民栄誉賞を受賞したのは全受賞者21()中で大鵬さんが12人目だが、スポーツ界からの受賞者では初めてのケースだ。

故人に国民栄誉賞が授与される際によく出るこの感想。大鵬さんのケースを最後に、授与するなら元気なうちにという風潮になって欲しいものだが…。


国民栄誉賞表彰規程(昭和52年8月30日 内閣総理大臣決定)


1 目的
この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。

2 表彰者
内閣総理大臣

3 表彰の対象
内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるものに対して行う。
(以下略)

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(王貞治ベースボールミュージアムにて 2012年6月撮影)
冒頭でも触れたように、国民栄誉賞そのものが昭和
52(1977)にプロ野球界でジャイアンツの王貞治が通算本塁打数でアメリカ大リーグのハンク・アーロンの記録を塗り替えて“世界記録”となったことを讃えて発足した賞という色合いが濃い。当時他にスポーツ選手を対象に含めた政府による表彰制度が存在しなかったこともあるが、時の政府が授与を決定するので、時に政権の人気取りに利用されるのではないかと懸念されている。が、それはともかく受賞した人物(団体)はいずれ劣らぬ、“国民に敬愛され、社会に明るい希望を与え”た人物(団体)だ。

今回の元大鵬こと納谷幸喜さんで国民栄誉賞は21()目だが、上述のように死去後の受賞者が過半数の12人。スポーツ界から死去後の受賞者が出たのは初めてだが、過去11人の顔ぶれを見ると、作曲家4人、歌手1人、冒険家1人、俳優3人、漫画家1人、映画監督1人。彼らに共通することは亡くなられるまで現役であったり、あるいはまた表彰の節目に相当するタイミングが難しかったのだろう。
その点スポーツ選手は初代受賞者の王の本塁打記録のように節目の記録を達成するとか、昨年のレスリングの吉田沙保里などのように五輪という大舞台での金字塔が受賞のタイミングになりやすい。


大鵬さんの場合は横綱として活躍したのが昭和36(1961)から昭和46(1971)で、王が受賞する6年前に現役を引退している。国民栄誉賞そのものが存在しない。近いものでは昭和41年に当時の佐藤栄作首相が内閣総理大臣顕彰を制定したが対象が「学術および文化の振興に貢献…」というものでスポーツ選手は含まれていないものとされていた。

角界では国民栄誉賞制定後に千代の富士貢が受賞しているので、大鵬さんの時代に然るべき賞があれば受賞していたのは当然と思われる。敗戦処理。は大鵬さんの現役時代をリアルタイムで見ていないが、横綱大鵬を知る世代の人に話を聞くと、受賞のタイミングの遅さをとやかく言う人はいても、受賞そのものに異議を唱える人は見当たらない。

もう、ここまで書けば敗戦処理。が何を言いたいかはわかるだろう。亡くなったら国民栄誉賞を授与するのではなく、健在な間に国民栄誉賞を授賞せよと言うことだ。

まさに大鵬さんが「巨人、大鵬、卵焼き」と賞賛されていた時期に日本のプロ野球を盛り上げ、高度成長期の日本の国民に夢や感動を与えた、初代受賞者の王と並ぶ日本プロ野球界の超スーパースターがまだ国民栄誉賞を受賞していないのだ。
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(北京五輪直前の野球日本代表チームの全体練習を視察する元アテネ五輪野球日本代表の長嶋茂雄氏<写真右> 2008年8月撮影)
長嶋茂雄も大鵬さん同様、選手としての全盛期は国民栄誉賞の制定前。王が受賞したときにはジャイアンツの監督を務めていた。


野球日本代表を監督として率いた2004年のアテネ五輪で優勝して金メダルを獲得すれば、一昨年の女子サッカー日本代表チーム“なでしこジャパン”のように団体で受賞していたかもしれないが、大会前に大病を患って離脱した。最近でも古巣ジャイアンツの宮崎キャンプを視察する姿をニュースで見たが、もう長嶋終身名誉監督が表舞台で先頭に立つことは無いだろう。

大鵬さんの国民栄誉賞授与式は25日に行われ、大鵬さんの奥さんと三人の娘さんと、格闘家に転身するお孫さんが出席するという。奥さんが大鵬さんの遺影を持って行くそうだが、本人は天国から見守ることになる。

ミスターは一例だが、
今後は芸能関係者も含め、出来るだけ健在な間に受賞出来るようにしてもらいたいものだ。

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