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2012年12月 9日 (日)

ゴールデンイーグルスに超大物外国人選手がやってくる!?

Cdsc_20988日の日刊スポーツの1面を見て驚いた。ゴールデンイーグルスに大リーグで通算434本塁打を放ったアンドリュー・ジョーンズ外野手が入団するという。これまで、日本のプロ野球に所属した外国人選手の大リーグでの本塁打数で最も多かったのは1974年に太平洋クラブライオンズに所属して1打席だけ立ったフランク・ハワード382本塁打。ジョーンズはそれより50本も多い大物だ。

大リーグの年俸の相場が日本球界とかけ離れていく一方で昨今は大物外国人選手の獲得が難しくなっている中、ゴールデンイーグルスがやってくれた。


(写真:ゴールデンイーグルスのアンドリュー・ジョーンズ獲得を報じる8日付け日刊スポーツ)

よほど嬉しかったのだろう。星野仙一監督は翌9日の日刊スポーツによると、

「来年は背水の陣で戦います。約束します。必ずCSに出ます。出なかったら、腹を切ります。皮だけかもしれませんが(笑い)。冗談はさておき、そのくらいの覚悟です」

と、青森市内のホテルで自らの後援会「楽仙会」の後援者39人を前に決意表明した。後半の“冗談はさておき”が“腹を切ります”を指すのか“皮だけかもしれません”を指すのか不明だが、この発言は良く覚えておこう<>。いずれにせよ三木谷浩史オーナーが「中途半端な補強はよそう」と言っていた言葉に嘘はなかった様だ。

アンドリュー・ジョーンズ434本塁打という打撃力だけでなく、1998年から2007年まで外野手として十年連続でゴールデングラブを獲得しているそうだ。だがここ二年間は出場機会そのものが減少していることもあるがDHでの出場が多いという。現在35歳という年齢を考えると、守備の方はあまり高評価し過ぎない方がいいかもしれない。

ゴールデンイーグルスは今季チーム本塁打数が十二球団最少の52本で、個人最多は松井稼頭央牧田明久9本塁打と、二桁の本塁打を放った選手がいなかった程の貧打で得点力アップが重要な課題であることは明らかだった。ジョーンズは今季はヤンキースで94試合に出場して打率は.197だったが本塁打は14本と、全盛期を過ぎていても長打力は健在と見て獲得に向かったのだろう。ちなみに1年契約だそうだ。

個人的には大リーガーらしい大リーガーを日本のプロ野球で見られるのは自分の贔屓球団でなくても大歓迎だ。

BS放送を観れば大リーグ同士の試合を見ることが出来るとはいえ、日本選手の中に本物の大リーガーが混ざるのを観るのは格別だ。ただもちろん不安はある。冒頭で例に出した、これまでに日本でプレーした外国人選手の大リーグでの最多本塁打だったフランク・ハワードが太平洋クラブライオンズでは1打席に立っただけで故障して退団に至ったのは極端な例にしても、ハワードを含む過去の外国人選手の大リーグ時代の本塁打数上位10人の日本での初年度の成績を観ると、一人当たり平均で19.8本塁打。この数字は多いとは言えないだろう。ちなみに最多は、第3位に当たる大リーグで256本塁打を放って1989年にスワローズに入団したラリー・パリッシュが来日一年目に放った42本塁打。パリッシュはこの年セ・リーグの本塁打王に輝いた。

ジョーンズにはファイターズのライバルに当たるゴールデンイーグルスの選手だからあまり活躍しすぎても困るという訳ではないが、グラウンドでは大リーガーらしい立ち振る舞いというか、一挙手一投足を見せて欲しい。

過去の来日外国人選手でハワードの次に多い本塁打を放っていたのは1983年と1984年にジャイアンツでプレーしたレジー・スミスで通算314本塁打だ。スミスの場合は読売ジャイアンツとサンフランシスコ・ジャイアンツによる争奪戦の末、読売ジャイアンツが獲得した。この当時は日本球界で随一の収益を誇るジャイアンツであれば大リーグ球団に引けを取らない条件提示を出来たのだろう。当時のジャイアンツであれば、1980年代にスミスに前後してロイ・ホワイトウオーレン・クロマティといった現役大リーガーの獲得に成功していたし、西武ライオンズもスティーブ・オンティベロス、テリー・ホイットフィールドらバリバリの現役大リーガーを続々と獲得していた。

スミスは大リーグ時代に右肩を痛めたことが選手としての商品価値を下げていた様で、他にも故障がちで試合を休むことが多かったが、コンディションの整った時期に見せる打球の飛距離、スピードは日本人選手では真似出来ないさすが大リーガーといえるものであった。当時のジャイアンツはそれほどの大リーガーを四番を打たせるのでなく、敢えて五番を打たせた。契約時にその理由も説明していたという。原辰徳を四番打者として一本立ちさせたかったからでその直後に最強打者を置くという発想だ。

スミスは態度も大きかった。そこがまた大リーガーらしくて良かった。当時のジャイアンツの末次利光打撃コーチのことを高く評価していたが、その理由が「スエツグはオレに何も言わなかった」からだった。スミスの打撃理論に対等に議論出来るのは大リーグ時代の恩師と当時の王貞治助監督だけだったらしい。本人が日本を辞めてから言っていた。日本の野球に溶け込むなどと考えていないのではないかと思えた<>。でもそんなたたずまいが好きだった。

1988年には大リーグで四度の首位打者を獲得したビル・マドロックがロッテオリオンズに入団した。マドロックは衰えが顕著で期待を裏切り一年で解雇されたが、当時は日本人選手ではほとんど実行していなかった、打席でタイムを取る時に後ろ側の手をバットから離して球審相手にタイムを求めるポーズをしたのも衝撃だった。

無死一、二塁という状況で二塁走者だったマドロックが、送りバントが小飛球になって前進した三塁手に地上スレスレでダイレクト捕球され、併殺を狙って一塁に送球される間にタッチアップして三塁に進んだのには驚いた。決して俊足というタイプではなかったが、自慢の打撃で苦しんでいてもやることはやるという大リーガーに感銘を受けた。ちなみにあの「
1019」で本塁打を放っているのでNumberビデオ「最終戦」を持っている人は確認されたい。解雇確実な選手があの一戦で一発を放っていたのだ。

※ 
余談だがハワードは「侍ジャイアンツ」番場蛮の魔球ハラキリ・シュートと対戦しているので興味を持った方はそちらで探して欲しい<>

他にも一般的にはトラブル・メーカーとしか記憶されていないが前述のランキングでは第10位に当たる大リーグ時代に220発を放ったケビン・ミッチェルも印象的だった。開幕戦で初打席満塁本塁打を放った打球はゴルフのドライバーの様に軽々とレフトスタンドに突き刺さった。ジャイアンツの監督時代に前述のスミスやクロマティを使いこなした王監督を信じて就任一年目に大物外国人を引っ張ってきたがトラブル続きでオールスター前には帰国してしまった。ただこの年の阪神大震災復興支援の日本人選手対外国人選手のオールスターゲームにはぎりぎりまで参加する予定だったと言うから憎めない奴だ。


要するに成績ももちろんだが、大リーガーらしい立ち振る舞い、一挙手一投足を観たいのだ。BS放送で大リーガーを気軽に観られるようになるのと反比例するかの様に日本のスタジアムで大リーガーの立ち振る舞いを観ることが少なくなったのが残念だ。そんななか、ゴールデンイーグルスの英断には感謝したい。ホークスに入団するブライアン・ラヘアともども観るのが楽しみな選手だ。

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