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2012年10月 7日 (日)

ジャイアンツが二年連続で最終戦をサヨナラ本塁打締め…しかも相手も同じ

Dsc_0238ジャイアンツは今日(7日)東京ドームで行われた今季最終戦に当たるベイスターズに2対1でサヨナラ勝ち。延長十回裏に代打の矢野謙次がサヨナラ本塁打して決めた。思えばジャイアンツは昨年も公式戦の最終戦に1対2のビハインドから長野久義が代打満塁逆転サヨナラ本塁打を放って劇的な白星を挙げていて、二年連続で公式戦最終戦をサヨナラ本塁打で締めくくった事になる。ちなみに昨年も相手はベイスターズで、今日代打でサヨナラ本塁打を放った矢野は、昨年長野が代打満塁逆転サヨナラ本塁打を放った際、代打を送られた選手だった。

ベイスターズは今季の東京ドーム初勝利を賭けて戦い、ジャイアンツは長野と坂本勇人によるセ・リーグ最多安打のタイトル争いを始め、様々な思惑が絡んだ最終戦だった。


(写真:劇的なシーズン最終戦サヨナラ本塁打を放った矢野謙次。昨年は同じ劇的弾の時に代打を出された張本人…)

 
敗戦処理。はジャイアンツの本拠地最終戦を可能な限り生観戦するようにしている。近年、開幕戦が3月末(月末、期末、年度末)の金曜日に設定されて観戦困難なため、せめて最終戦くらいと考えている。平日に組まれたときには仕事を終えてからでも駆けつけるようにしている。クライマックスシリーズが導入されてからは“消化試合”にもならず、適度な緊張感が保たれるのも魅力だ。

既にセ・リーグ優勝を決めているジャイアンツはクライマックスシリーズのファイナルステージまでの最後の公式戦。本来はファームの選手の鍛錬の場であるフェニックスリーグに一軍選手を送り込む考えもあるようだが、今日までの対ベイスターズ最終戦は大事な実戦とも言える。

ただ、個人タイトル争いも微妙に絡んでいる。


6日の同じベイスターズ戦で2安打を放ち、既に公式戦全日程を終えたドラゴンズの大島洋平を抜き返して173安打となった長野久義に対し、チームメートの坂本勇人170安打。坂本が3安打して長野が無安打なら二人で最多安打のタイトルを分け合うことになる。

また、クローザーの西村健太朗32セーブで、ドラゴンズの岩瀬仁紀とスワローズのトニー・バーネット33セーブにあと1つに迫っている。バーネットのスワローズはジャイアンツと同様に今日が最終戦。

打率と打点のタイトルをほぼ確実にしている阿部慎之助は本塁打が27本で、セ・リーグでトップのウラディミール・バレンティン31本に4本差なので日本タイ記録の1試合4本塁打を記録すれば打撃三部門でトップに立ち、三冠王の可能性がある。

と、ここまでは頭に入っていたが実はもう一つ重要な記録がかかっていたようだ。

阿部は今季、467打数159安打で打率が.3405。これは捕手としては1991年にスワローズの古田敦也が記録した412打数140安打の.3398
を上回る最高打率で、あと1打数凡退すると.3397になってしまうので古田を上回る事が出来ない。

結果、ジャイアンツは1番に坂本、長野は3番で阿部はスタメンを外れた。
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先発はデニス・ホールトン。個人的には今季既にオープン戦の段階で内海哲也、澤村拓一、杉内俊哉を生で観たにもかかわらずホールトンとは無縁であった。宮國椋丞、小山雄輝も生で観る事が出来た。杉内はオープン戦を含めると五試合見ている。

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ホールトンは当然、クライマックスシリーズで先発ローテーションに入ってもらわなければならない投手。杉内が不調と疲労の蓄積で昨6日の先発を回避し、当初、中継ぎで起用すると観られていた澤村が代役の先発を務めた事で杉内の状態がかなり悪いのではないかと危惧する向きもある中、ホールトンはすいすいと好投。

打線は坂本ひとりが快音を連発して最初の三打席で2安打を放ち、遠慮しているのか安打の出ない長野に1本差と迫った。
Cdsc_0130坂本が先頭で二塁打を放って無死二塁となった五回裏、藤村大介が送って一死三塁で迎えた第三打席、犠牲フライで先制なら最も丸く収まるところだったが一塁ゴロで坂本動けず。
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この後、村田修一の打席で加賀美希昇が暴投して一瞬の隙を突いた坂本が生還。ジャイアンツが1点を先制した。

ホールトンはおそらくこの回で最後であろうと思われた七回表に井手正太郎にソロ本塁打を浴び、1対1の同点にされてしまう。西村のセーブに暗雲が…。


その裏、一死から坂本がライトの前に運んで173安打目。長野に並び、この時点でセ・リーグの最多安打に二人が並んだ。
Cdsc_0156藤村が再び送り、二死二塁で長野を迎えると、原辰徳監督が出てきて長野と話し合う。
Cdsc_0162結果、長野に代打、石井義人。
6日に大島を抜いて単独トップに立った時点で「勇人(坂本)とは一緒に獲れたらいいね、と話してきた」と語った長野だが本心はいかに…。

代打石井がレフトフライに倒れて勝ち越しを逃す。ジャイアンツは西村にセーブを付けさせるためには八回までに勝ち越さないとならない(九回以降は勝つとすればサヨナラ勝ちしかあり得ないのでセーブが付かない)が、八回裏の無死一、二塁、勝ち越しの走者となる四番の村田に代走鈴木尚広を起用して勝負を賭けたが大田泰示が二軍時代に真面目にバントの練習をしていなかったのか、ベイスターズのバント対策に抜かりがなかったのか、ファウル、空振り…。
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Cdsc_0196「だめだこりゃ…」あげく強攻策に切り替えて併殺打となったのが響き、無得点に終わった。


ホールトンの後、スコット・マシソンを投入していたジャイアンツは九回表に西村を投入。セーブで岩瀬とバーネットに並ぶ事は出来なかったが1イニングを無失点に抑えた。

坂本が長野の173安打に並んだ時点で長野に代打を送った原監督は九回裏二死走者無しの場面で回ってきた坂本の第五打席に代打、寺内崇幸を起用。この時点で長野と坂本がセ・リーグの最多安打を獲得する事がほぼ確実になった。

十回表、ジャイアンツは山口鉄也かと思ったが福田聡志だった。リーグ優勝決定後はベンチから外れる事もあった山口。5日のこのカードが最終登板だった。

十回裏、「阿部を出せ!」というヤジも聞かれる中、福田の代打で出た先頭の矢野謙次が初球を振り抜くとレフトスタンドへ一直線(冒頭の写真)。


因縁を感じる。同じベイスターズが相手だった昨年のジャイアンツの最終戦マット・マートンとの首位打者争いの兼ね合いでスタメンを外れていた長野を外野フライでも犠飛になれば打率が下がらないで済む九回裏の無死満塁、1点ビハインドの場面で代打起用。長野は期待に応えて山口俊からライトオーバーの代打満塁逆転サヨナラ本塁打。首位打者を確かなものにした。

吉見一起と最多勝を争う内海は先発せず、勝利投手の権利を得やすい場面での登板に備えて待機。ルーキーの澤村は既に新人王は当確といった感じだったが、権藤博以来50年ぶりとなる、新人で200イニング以上投げて防御率1点台という記録を達成するために31/3を投げ、かつ自責点1以内におさめることが求められていた。また、山口は四年連続60試合以上登板にあと1と迫っていた。

澤村は先発し、二回に村田修一にソロ本塁打を浴びて1失点したもののその後を抑え、四回表も先頭の筒香嘉智をセンターフライに打ち取ってワンアウト。31/3を投げた時点で自責点1だったのでここでそのまま降板かと思ったら何故か続投。第一打席でも本塁打を打たれていた村田に二打席連続本塁打を浴びて防御率が2点台になってしまった。ここでジャイアンツは澤村から山口にスイッチして山口の四年連続60試合以上登板が確定。今季の日本プロ野球界初の五年連続60試合以上登板につながる。内海は2点ビハインドの状態で続く五回表からロングリリーフ。ビハインドのままなので打席が回っても代打を送られず、九回まで投げて先述の長野の一打で勝利投手となって18勝となり吉見と共にセ・リーグの最多勝利に輝いた。

原監督はおそらく昨年の最終戦で、澤村の交代期を誤って50年ぶりの快挙をフイにしてしまった事を後悔しており、今回長野と坂本のW最多安打の可能性を模索し、それが現実となった時点で当事者である長野、坂本に共に代打を起用したのだろう。もっとも坂本に対しては打席で代打を出すのではなく、長野に代打を出した七回裏の攻撃を終えた時点でベンチに下げても良かったと思うが…。

阿部に対しても然り。この試合のような展開でなければ、最終回に守備だけついてファンに姿を見せるというパターンも可能だったろうがそれもままならなかった。ちなみに阿部が辛うじて抜いた古田の1991年の打率は古田と、当時ドラゴンズの落合博満の壮絶な首位打者争いの結果のたまもの。シーズン最終盤に落合がダブルヘッダーで6打数5安打の猛威を振るって古田の打率を逆転すると、抜かれた古田は自軍の最終戦の第1打席に安打を放って再逆転したものだ。それを上回った阿部の今季の打率は一塁手としての出場も目立ったが、捕手としての最高打率として記録に残るにふさわしいものだろう。

阿部は本塁打数でバレンティンに及ばず野村克也以来となる捕手としての三冠王を逃したが、打率、打点以外に契約金、巨乳の四部門でトップの四冠王、もとい最高出塁率1位で三冠王が確実。また公式タイトルではないが出塁率の他に長打率もトップなのでいわゆるOPSもトップ。さらには得点圏打率「最高で~す」


パ・リーグの首位打者争い、さらにはCS圏内獲得を巡る試合でファンには割り切れない行為が平然と行われ、マスメディアも「毎度の事…」という感じでもはや怒らなくなって個人的には呆れているのだが、原監督及び当該選手達も複雑な心境だったろう。坂本と長野はあくまでいつも通りにスタメンで1番長野、3番坂本と並べてフル出場させるべきではないのか?という考えもあるかもしれない。ただ、タイトル争いの風潮からすれば今日の打順、長野への代打起用は想定できたことでもある。長野に代打が告げられたとき、東京ドームにどよめきが起きたが、それはおそらく二人の最多安打争いが今一つ周知されていなかったのだろう。

そもそも“最多安打”が本塁打王、首位打者、打点王などと等しく公式タイトルだという事に気付いていないファンも少なくないだろう。


ジャイアンツでは、2000年にベイスターズのロバート・ローズと最多安打を争った仁志敏久がリーグ優勝決定後も試合に出続けたがわずか1本及ばなかった。仁志は終盤に打撃の調子を狂わせ、優勝決定後の三試合で10打数1安打。初の打率三割を逃した。当時ネットの掲示板で「仁志は何故馬鹿正直に打席に立ち続けるんだ?初の打率三割がパーになるぞ!」等と騒がれたが、打率三割もさることながら最多安打のタイトルが欲しかったのだろうがファンには浸透しなかったようだ。

試合後、ジャイアンツナインが優勝ペナントを持って場内を一周。
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のペナントは試合開始前から七回までは22番ゲート内でトロフィーと共に展示されていた。あまりの長蛇の列で敗戦処理。は記念撮影を断念。試合後、トロフィーのみ撮影した。
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杉内の離脱、阿部の後ろの五番打者をどうするのか?フェニックスリーグのメンバーにも名前がなかった小笠原道大はどうなるのか?
レギュラーシーズンでは圧倒的な強さを見せたジャイアンツ。短期決戦も実力通りの結果で勝ち抜いて欲しいものだがどうだろうか…?

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そしてベイスターズ。昨年に続いてジャイアンツの最終戦の引き立て役になってしまった。

昨年のケースはベイスターズにとってもシーズン最終戦であり、“横浜ベイスターズ”としての最終戦になる可能性が濃い試合であった。1点リードで最終回を迎えたまでは良かったが、最終回に守護神山口俊が上がると、故障明けで久々に守備についたショートの石川雄洋が先頭の谷佳知のゴロをお手玉。続く代打の古城茂幸が安打の無死一、二塁から藤村のバントを山口が三塁に送球するが犠打野選で満塁に。そして代打の長野に満塁逆転サヨナラ本塁打!最悪の最終戦、最悪の最終回となった。

そして今季、新生ベイスターズはジャイアンツの強さに圧倒され、相手のホームグラウンドで1勝も出来ぬまま終わった。普通に考えて、矢野は一発を狙うと言うより塁に出ようと思うだろう。そこに初球…。中畑清監督はこの1球だけ投げて敗戦投手になった藤江均を責めたようだがそれなら捕手の高城俊人も同罪だろう…。高い授業料をベイスターズ球団は払ったがいつか倍以上にして返してくれるだろう…。

それにしても、最終戦はドラマがあるな~。来年もジャイアンツの本拠地最終戦は多少の犠牲を払ってでも観に行くぞ!


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