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2012年7月16日 (月)

「今の球界で三冠王に一番近いのは…○○」落合博満講演会で挙がった意外な選手の名は?-落合博満講演会に行ってきた。

Adsc_1478三連休の最終日、今日(16)は神奈川県横浜市の神奈川県立県民ホールで行われた「落合博満講演会」に行ってきた。約2400人が入る大ホールはほぼ満員。客席にはドラゴンズ監督時代のレプリカユニフォーム姿の客もチラホラ。連休を利用して愛知から来た人もいたようだ。



落合博満
前監督(以下落合)は冒頭いきなり、一部で報じられたジャイアンツの渡邊恒雄会長との会食の事実を否定して笑いを取っていた。最近は企業相手の講演が多いらしく、そういう限られた人を相手に話したことでもすぐに漏れるので今日の様な一般のファンの前でどこまで話して良いのかいろいろ考えた、と問題発言<!?>を期待するファンやマスコミ関係者を牽制してから話に入った。

人を教える、人を育てるにはまず自分がいるうちはその相手に結果が出ると期待したらダメだ。教える、育てる相手に「この程度のこともわからないかな…」と思う前に、自分の過去を振り返り、自分が逆の立場だった頃にそれが自分に理解出来たかをまず考えるべきと。落合自身、オリオンズ入団当時の山内一弘監督の指導を全く理解出来なかったという自分の体験も話に挿入。「山内さんは“かっぱえびせん”と呼ばれてね、まあ今の若い人に“かっぱえびせん”と言ってもわからないだろうけど…」と“かっぱえびせん”とは何かというところから説明し始めた。そして何年か経ち、プロとして結果を残すようになって初めて山内前監督の教えの意味を理解出来たと言っていた。

また、“野球教室”の類の仕事を一切受けない方針についても語り、「ちょっと行って1時間か1時間半教えて、相手のプラスになる訳がない。もしやるのならとことんやる。それに指導者が普段どんなことを指導しているかわからないと教えられない。元プロ野球選手が直接教えてくれたことと、普段の指導者が教えていることがもし違ったら、たぶん子供たちは指導者を信用しなくなる…」から無責任なことは出来ないとはっきり言っていた。

では“野球教室”の類の仕事をせず、テレビ局との契約も無し。唯一契約を交わしているのは日刊スポーツだけという落合は何をしているのかという疑問が出てくる。また何故日刊スポーツだけと契約したのかとの疑問があろう。日刊スポーツに関しては、ドラゴンズの監督に就任する前まで契約しており、ドラゴンズの監督就任に際し、当時の西川順之助球団社長が日刊スポーツの社長に頭を下げて借り受けた経緯があったという。その時に退団した際の復帰も事実上約束されていたそうだ。今回落合の解任に際し、ドラゴンズ球団も日刊スポーツも社長は交代済み。落合は当時の日刊スポーツ社長に、気を遣わないで下さいと断ったそうだが、どうしても戻ってきて欲しいといわれて日刊スポーツとの契約を決めたという。落合は既に各地で何本も講演をしており、ファンも追っかけのようにどの講演にも付いていく人がいるそうだが、この日刊スポーツとの話は今日が初めての披露だという。球団社長がそこまでやるのは異例中の異例らしい。特に日刊スポーツは中日グループとしてはライバルに当たるのだから…。そしてそうこうしていたら、講演の仕事が一番多くなり、あとは日刊スポーツに二週間に一度書く、野球をあまり観ていなくても書けるコラムと、月一本のNHKテレビ「サンデースポーツ」への出演。などだそうである。

ちなみに講演を中心に来年の1月まで予定が詰まっている。解説の仕事などいつ来るかわからないから、どんどん講演の仕事を入れているという。そして自ら「来年の1月まで仕事を入れているということは、週刊誌に書いてあるような、来年の監督就任はないということ。そもそも今年で契約が切れる監督はほとんどいない。」と断言していた。まぁ、契約は来年(2013年)まででも今年の成績とは無関係に首がすげ変わりそうな球団もなくはないが…ん?WBCなら可能かなと思ったのは敗戦処理。だけではあるまい…。

NHKではおそらく次の週(22)に「サンデースポーツ」に出演し、今後のペナントレースの展望について語ることになっているという。パ・リーグは1位から6位まで最後にどこがどうなるかわからないだんご状態だが、セ・リーグでは横浜だけはもう優勝の可能性はない、とはっきり話すという。「ルイーズ(ランディ・ルイーズ)なんて獲る必要ない。ダメ元で筒香(筒香嘉智)使おうよ。そもそも広島に1勝しか出来ないんじゃしょうがない。でも自分も去年は神宮で勝てる気がしなかった」と言って笑いを取っていた。また監督時代のテレビ映りについて「『負けてても涼しい顔してすわっていられますね?』とよく言われたけど、あれでも実は頭に血が上っていて腸が煮えくりかえっていた」とのこと。ベンチでの話ついでに、主砲の和田一浩が不本意な見逃しストライクを取られて三振になった時のぼやきっ放しを注意していたエピソードも披露していた。審判がストライクと言ったらストライクなのに、審判に不満を言うだけでなく、ベンチに戻ってきて周りの者に誰彼構わず愚痴を言う…「あれは低いよ、絶対低いよ」。チームメートだけでなくスコアラーにまで。落合は他の選手に悪い影響を及ぼすからとたしなめたが、「わかりました」とは言うものの数日経つとまた繰り返し。井端弘和は内角高めのストライクを取られるとベンチの自分に助けを求めながら審判に抗議するくせがあり、それもやめろと何度も注意したが治らなかったらしい。

投手では
山本昌は、マウンドの周りをうろうろし出したら、それは代えて欲しいと言うシグナル。監督やコーチがマウンドに行って「後、どうする?」と聞くと「お願いします」と。でもそれで勝利投手になると、新聞記者には「もう少し投げたかった…」。川上憲伸は負けている時には自分から降板の意思を絶対に示さなかったらしい。降板したら最後、敗戦投手になるか勝敗無しだから。逆に勝っていて終盤まで行くと「後は岩瀬さんでお願いします」…。もちろん落合は岩瀬についても触れ、例の2007年の日本シリーズ第五戦についても言及。まあこれは著書などで既に語られている通り。一番困ったのはまさか山井大介があんな素晴らしい投球をし、しかも投げ続けるとは思っていなかった点…。山井はちょっとでも不具合があると「今日はダメです」というタイプなのに、この試合に限ってはもう中盤からマメがつぶれており、ユニフォームに血がついている状態なのに投げ続けていた。落合は「山井は気から」と言っていた。

また今の選手は全般的に練習量が少ないと言い、自分が評論家として各球団のキャンプ地を訪れた時に「ここは練習やってるな」と思ったのは王貞治監督率いるホークスくらい。それは王監督自体が現役時代にパンツ一丁で日本刀持って畳がすり切れるくらいまで振り抜いたほどの練習の虫だったからだろうと。そしてその王監督が評論家時代に、当時現役だった落合の元を訪ねて、「頼むから練習嫌いだとか言わないでくれ。野球やっている子供たちや高校生が練習しなくても上手くなれると思う様になったらまずいだろう」と諭したという。落合自身は自分は練習をしているけど練習を好きだと思っているわけではないから練習嫌いを広言していたけど、さすがにそれ以降は(広言するのを)減らしたと。そしてドラゴンズの監督になってから、選手には「お前らヘタだからもっと練習しろ」と言い続けた。「『オレは練習嫌いでしなかったよ。でも嫌いで練習しなかったヤツが二十年間現役やれるか、45歳まで現役やれるか』と言うと大概の選手は練習する。」

後半にはDeNAという会社を球界参入まで知らなかったといい、DNAだと思っていたらしく、血液鑑定の話に飛んで二時間ドラマへの豊富な知識を披露した。でもがんばれよ、キヨシ。今の戦力じゃ勝てないのだからこれから先につなげる野球をやれよと、例えば昨日(15)先発した国吉佑樹は、どうせオールスター休みに入るのだから7回、123球で降板するのなら完投させろ、この機会にしか出来ないだろうと。

また、一塁手が捕球が上手すぎると他の内野手が送球で楽をするので善し悪しだといい、じゃあ落合お前はショートバウンドを捕るのが人より上手かったのか、と言われるけどオレは上手かったんですよという自慢話も。それでもゴールデングラブ賞のパ・リーグ一塁手部門で、ライオンズが優勝したからか片平晋作さんが選ばれた時には本人におかしいと言ったと。一塁守備はオレか、柏原純一ですよ、と。敗戦処理。的にはすごく嬉しい名前を出してくれた。


そんなこんなで予定時間を30分以上もオーバーし、それに気付いた落合自身がまとめに入った。「監督を辞めさせられる時に、ファンサービスをしないと言われたが、高い金を払って球場に来ている人に満足して帰ってもらうことが最大のファンサービスだと思った。自分は中日の監督だったけど、巨人だったらオレンジのタオルを振り回しながら勝利の喜びを分かち合う。阪神ファンなら六甲おろしを歌いながら阪神電車で帰る。神宮だったら傘を上下に振りながら東京音頭を歌う。中日なら燃えろドラゴンズ、広島だって♪勝った勝った…てのがありますよね。ファンの人にあれをやってもらうのが最大のファンサービスなんですよ。あれ、横浜って何かありましたか?負けたらすぐにベンチの裏に引っ込んじゃうからわからないっていうのもあるんですが、ウチが勝てばそれを見ないですむというのもありますしね。まずそういうのが相手にまで浸透しないと!」


そして質疑応答は観客から2人に絞られた。最初の質問者が「野球の世界なら、どうしてもダメな選手は首にすればいいでしょうけど、それが出来ない公務員の世界はどうすればいいのですか?」ととんちんかんな質問をしていたが、もう一人は「今のプロ野球界で最も三冠王に近い選手は誰ですか?」と質問。落合は「いません!」と即答。ただしその後で、「面白いのはアイツ。日本ハムの、大阪桐蔭から入ったの…そう、中田」とファイターズの中田翔の名を挙げた。本塁打を打てないヤツはダメ。首位打者は極端にいえば誰にでも可能性はあるけど本塁打王を取れるのは限られている。「もちろんあのキカイダーみたいな打ち方のままじゃダメ…」との注文も忘れなかったが、名前をど忘れするくらいで、実は最新の中田をあまり見ていないそうだ。

この後、座席番号で抽選する抽選会。落合のサインした色紙が10枚、サインボールが10個、サイン入りバットが5本。司会を務めた文化放送の鈴木光裕アナウンサーの進行で落合が抽選し、当選者はステージ上で落合本人から贈呈された。最後のバットが敗戦処理。の隣の人に当たった。番号にして一番違い。惜しい、本当にこういうものには縁が無い。

最後に鈴木光裕アナウンサーから古巣ドラゴンズの事を聞かれると、「高木さんと権藤さんが喧嘩をしないか。二人とも素晴らしい野球人だけど、二人を一緒にやらせてはダメ。誰が組ませたの?」と言い、「高木さんの次が大変。山崎にやらせたいのと、立浪にやらせたいのとで真っ二つ。OBも真っ二つ。どっちがなってもしこりが残るかも…それを防ぐために昌もありかもね?」と意味深発言も…。

以上。

今日の結論、
・落合は来年、十二球団のどこかの監督をする意思は今のところない。
・でも予定が入っているのは来年の1月までということはWBCの監督はありかも。
・現役選手で三冠王に一番近いのは中田翔。


P.S.
この種の講演会はたいがい撮影、録画、録音禁止なのでメモを取りながら聞いていたから「」をつけた落合の発言も当然一字一句正確ではないことをご了承いただきたい。また、次回96()の渋谷公会堂での講演会では内容を変えるとのことなので、いわゆるネタバレにはならないと判断してblog
で掲載しました。


【関連エントリー】
拙blog2012年9月6日付エントリーWBCの監督は?-落合博満講演会にまた行ってきた。
こちらもお読みください。

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