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2012年7月24日 (火)

“田原一京介”<笑>は成立するか!?

Dsc_008323日付け日刊スポーツによると、セ・リーグで首位を走るジャイアンツはこれまで投手陣を支えてきたスコット・マシソン、山口鉄也、西村健太朗のいわゆる勝利の方程式三投手の負担を減らずべく、リードの大きい試合ではこの三人を休ませて高木京介、一岡竜司、田原誠次のルーキーズをつぎ込む構想があるという。川口和久投手総合コーチの発想らしい。

実際に前半戦の最後にはマシソンが前身の張りを訴えて投球不能になったし、山口の登板過多は論を待つまい。彼ら“スコット鉄太朗”が潰れる前に手を打つのは当然だ。

だが、


(写真:“田原一京介”の一角を担う<!?>一岡竜司の投球練習を見守る川口和久投手総合コーチ 2012年5月撮影)


笑ってはいけない
<>。“スコット鉄太朗“の時点で如何なものかと思ったが、はっきりダメ出しをしなかったのがうかつだったか、今度は“田原一京介”だそうだ。“JFK”とか“SBM48”とか“BMW”とか“NHK”といった語呂合わせが出来ない(一応“SKY”というのもあるようだが何故か浸透せず…)と見ると、日本語読みで名前を並べた。せめて“オグシオ”とか“アライバ”のように語呂が良ければよいのだが…。


ジャイアンツの浮上は交流戦に入ってから顕著になったが、試合日程が最長でも四連戦だった交流戦ではリリーフ陣に多少無理が出来ても、六連戦主体のリーグ戦に戻ったらそうはいかないと思っていたが、その後もジャイアンツは先発投手が6イニング前後投げて、勝機と見るや西村健太朗、山口鉄也、スコット・マシソンをつぎ込んで逃げ切るという形を崩さない。

ジャイアンツは7月に入っても好調をキープ。オールスター前までに18日間で15試合を消化し、10勝3敗2分けというハイペースで突っ走っている。

ただこの間、先発投手には中五日以上の登板間隔を保っているものの前述の西村、山口、マシソンの三人の投入はとにかく勝てそうな試合は確実に取るという姿勢をうかがわせる。

71日以降のジャイアンツの投手の登板状況を見てみよう。左から日付、対戦相手、先発投手からの継投と、登板イニングの順である。(※ ○=勝利投手、●=敗戦投手、S=セーブ、H=ホールド、△=引き分け試合の交代完了投手)


1日D田原2、○福田3、H西村2、高木康1/3、H山口2/3、Sマシソン
2日
3日B雨天中止(予告先発=ゴンザレス)
4日B●内海4・0/3、福田2、高木康1/3、田原2/3、高木京1
5日B○ゴンザレス5、H福田1、H山口1、H西村1、Sマシソン1
6日T○澤村6・2/3、H山口1/3、西村1、マシソン1
7日T杉内4、○高木京1、H福田1、H山口1・1/3、H西村2/3、Sマシソン
8日T○ホールトン7、H山口1、Sマシソン1
9日
10日C内海4・2/3、○福田1・1/3、H西村2、Sマシソン
11日C●ゴンザレス5・1/3、高木京1・2/3、田原1、高木康1
12日C○澤村6、H山口1・0/3、H西村1、マシソン1
13日D杉内7・2/3、H山口1/3、マシソン1、△西村1
14日D○ホールトン8、S山口
15日D●宮國5、田原2、福田1
16日T○内海7・2/3、H山口1/3、Sマシソン
17日Tゴンザレス4・2/3、H高木康2/3、H田原2/3、H山口1○西村2
18日T澤村6、H福田1、H西村1、△山口

7月に入ってから15試合中、山口が11試合、マシソンが9試合、西村が8試合といずれも過半数を超えている。今月の10勝のうち山口が投げなかった試合は1試合しかない。先発投手に勝利が付いたのが6試合あるが、この間に先発投手に完投が無いどころか、九回のマウンドに上がった先発投手はいない。先発投手の最長イニングは杉内俊哉内海哲也72/3が各1度あるだけだ。要は三人とも欠くことの出来ない存在であるが、特に山口は使わないと勝てないという領域に近い。

しかしこんな好調がいつまでも続くとは限らない。一番いいのは先発投手が完投してくれることだが、なかなかそうもいかないようだ。


ジャイアンツはオールスターゲームまでに82試合を消化しているが、山口の登板数は45試合。年間144試合に換算して79試合になる。この登板数は2010年に久保裕也が記録した球団最多登板記録に並ぶものだ。
Dsc_0247
当然
2008年から続いている年間60試合以上登板はよほどのことがない限り更新されそうだ。さすがに5年連続60試合以上登板となると、NPBでは過去に例がないらしい。余談だが4年連続60試合以上登板の時点で稲尾和久、秋山登、藤川球児、加藤大輔と並ぶ最長タイ記録なのだが、昨年の最終戦、澤村拓一に新人投手としては50年ぶりの200イニング投げて防御率1点台キープと、内海の最多勝利がかかった試合に二番手で登板して四年連続60試合登板を達成した。

しかし、そんな大記録の前に山口が調子を崩すか、故障をしてしまわないという保証はない。


昨年、セットアッパーからシーズン途中にクローザーに転向し、67試合に登板、4220S、防御率1.17と活躍、特に8月には11Sを挙げて月間MVPを獲得、昨年の時点では球団記録だった20登板連続無失点をマークした久保は、オフシーズンに右股関節の手術を行ったために、無理矢理間に合わせた感じで開幕一軍入りを果たしたが結果が伴わず、結局右肘の再建手術をすることになり、少なくとも今季中の復帰、登板は無いという状況だ。
Dsc_0242久保は前年の
2010年にも79試合に登板しており、二年連続での登板過多が相次ぐ故障と関連性がないとは思えない。また、厚生労働省が特定疾患に指定する難病に悩まされている越智大祐も素人考えながら“風神・雷神”と呼ばれた頃の登板過多との相関関係があるのではないか…。

Adsc_0302もちろん、山口ほど突出していないが、西村の38試合登板、マシソンの37試合登板も危険水域ではないのか?


そしてそこで田原誠次、一岡竜司、高木京介の新人投手トリオによる“ルーキーズ”なのだそうだ。

確かにこの三投手、一岡こそまだ2試合の登板にとどまっているが、このところ劣勢の展開では頻繁に起用されている。
Adsc_0175田原  8試合 勝敗、Sなし。防御率0.93
一岡  2試合 勝敗、Sなし。防御率
0.00
高木京 8試合 10敗0S。防御率2.70

(オールスター前まで)

特にサウスポーの高木京はルーキーでただ一人開幕一軍入りを果たすなど期待が大きいようだ。

Bdsc_0240リードが大きい試合の終盤にこの三投手を使うことで登板過多の西村、山口、マシソンの負担を軽くしようというのが川口和久投手総合コーチの構想だ。

ここでまたまた余談だが、この三投手はいずれもルーキー。田原は聖心ウルスラ学園から三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、一岡は藤蔭高から沖データコンピュータ教育学院を経て、高木京は星稜高から國學院大学を経ての入団だ。またもう一人、つくば秀英高から明治大学、東芝を経て入団したルーキーの江柄子裕樹も一軍登板を経験しており、今季のジャイアンツは四人のルーキーが一軍公式戦出場を既に経験している。
Dsc_0086昨秋のドラフト会議で
1位指名した東海大学の菅野智之を取り逃したジャイアンツは外れ1位の松本竜也以下、7人の選手を指名したが高校からストレートで入団した三選手を除き全員が一軍経験を果たしているのだ(育成ドラフトを除く)。これは評価すべきだろう。


だが、言うは易し行うは難しという感じもする。71日の対ドラゴンズ戦は七回を終えて7対2でジャイアンツがリードという展開。ここで高木康成をつぎ込んだところ、一死から安打、安打、味方失策でピンチを拡げると、結局山口に頼らざるを得なくなった。山口も適時打や押し出し死球などいつもの山口でなかったが、辛うじて7対5で八回のピンチを乗り切った。当然“田原一京介”を使ってもこういう展開は起き得るだろう。首脳陣が、いや、ファンも含めてどこまで辛抱できるかだろう。

また、17日のタイガース戦で、制球が不安定なディッキー・ゴンザレスを勝利投手の権利目前の五回二死で降板させた。厳しさを徹底する意味でありがちな懲罰的降板だが、リリーフ陣の負荷を考えるなら、こういうケースで先発投手に責任を負わせるのも必要かもしれない。チームの勝利最優先なのはわかるが、勝ってもリリーフ陣の摩耗が激しくなるような試合が続くようならば、仮に逆転されることがあっても先発投手に責任を取らせることも必要だと思う。そうしないと、五回のピンチを切り抜けられないままその投手はそこから先に進めない。“田原一京介”の抜擢で高い授業料を払うのと同様に、先発投手に責任を負わせる。ここまでがむしゃらに稼いできた貯金20で多少の冒険も出来るのではないか?この三人に福田聡志と高木康を上手く使えば、“スコット鉄太朗”の負荷はかなり軽減できるはずだ。

ただ、そう上手くいくかという問題がある。

723日現在のジャイアンツの出場選手登録27人を列記する。

【投手】 高木康成、澤村拓一、マシソン、内海哲也、西村健太朗、一岡竜司、山口鉄也、高木京介、福田聡志、田原誠次
【捕手】 阿部慎之助、實松一成、中谷仁
【内野手】 藤村大介、寺内崇幸、坂本勇人、村田修一、エドガー、古城茂幸【外野手】 長野久義、谷佳知、鈴木尚広、高橋由伸、松本哲也、ボウカー、矢野謙次、加治前竜一

内、デニス・ホールトン、ゴンザレスが登録を外れていての27人だ。この三人を登録する過程で二人抹消しなければならない。既に投手を10人登録しているから野手を抹消すると投手13人体制となる。オールスター前の9連戦の前からジャイアンツは13人体制で臨んでいたが、当然28人という上限の中で投手の数を増やすと野手の数が減る。通常、投手の登録人数は球団事情にもよるが11人か12人になるケースが多い。そして杉内、ホールトン、ゴンザレスを登録したとしても、先発要員は内海と澤村と合わせて5人。六連戦の六人目の先発投手、例えば宮國椋丞を入れるとなると、また一人外さなければならないのである。野手が少なくなることに目をつぶって投手を13人入れるとして、先発投手を6人、勝利の方程式“スコット鉄太朗”で3人となると、あと4人。“田原一京介”で3人入れると、高木康、福田聡志のどちらかを落とさなければならない。“ミスター緊急登板”福田の存在を捨てがたいが、ワンポイントから半ば敗戦処理的なイニング稼ぎも託せる高木康も捨てがたいが…。


いずれにせよ、ジャイアンツとして最も避けなければならないのは山口の故障。久保や越智の様になっては仮にジャイアンツが今季優勝したとしても“一将功成って万骨枯れる”だ。原辰徳監督が名将と讃えられるような結果の影で功労者たる投手の野球人生が…なんてことは避けなければなるまい。


かつての尾花高夫投手総合コーチや伊原春樹ヘッドコーチのように原監督に敢然とNo!といえるコーチがいないと、よく懸念されるがここは川口総合コーチに期待するしかあるまい。

 

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