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2012年7月12日 (木)

職務を全うしないコミッショナー…加藤良三コミッショナーが三選で原辰徳は逃げ切れるか!?

Dsc_0029ジャイアンツの原辰徳監督が過去の不倫をネタに揺すられて1億円を払った件をスクープした週刊文春が今週発売の7月19日号では新たな展開を見せず、告発も一段落か。球団は原監督の「反社会的勢力とは思わなかった」という言葉を信じて不問に付し、加藤良三コミッショナーも「野球に集中して頑張ってください」とまるで疑惑の究明に動き出す気配無し。暴力団の排除を国を挙げて徹底的にやろうという風潮の中、疑わしき行為が発覚したにもかかわらずろくに調査もせず、当事者側の言い分だけで問題なしと判断してしまうというのは何をか況んや…

そして、この事なかれ主義ぶりが評価されたか、今日(12)行われたプロ野球オーナー会議で加藤良三コミッショナーの三選が決定した。


(写真:中畑清ベイスターズ監督<写真奥>の仲介で男と会い、証拠の日記を見せられる原辰徳ジャイアンツ監督<写真手前、後ろ姿>…ジョークですょ)


まずはあらためて、この件に関する基本的な敗戦処理。のスタンスを示しておきたい。恐縮だが拙blog621日付エントリー“1億円”払う原辰徳監督の感覚と巨人軍の体質 をご覧いただきたい。

ただし断っておくが、敗戦処理。は原監督を辞めさせようとしているのではない。白なのか、それとも黒なのか、きちんと調べろと言っているのだ。そのうえで、原辰徳監督が1億円を払った相手が反社会的勢力とは無関係の人物であるのなら、それでも誉められたことではないから何らかの処分は科される可能性はあるが、引き続きジャイアンツの監督としてチームを牽引し、ジャイアンツファンが期待する結果にチームを導いてくれればそれで良し。ただ、原監督の言い分が単なる詭弁であり、仮に自覚が足りなかったにせよ反社会的勢力に金銭を渡してしまったのであれば、これは野球協約第180条に定める“賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止”に対する違反であるから、永久追放を含む思い処罰が下されても文句を言えまい。
Cdsc_19921426
(写真:1992年度の野球協約。ただし以下の引用は2011年度版の野球協約より引用)


野球協約第180条 (賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止)
 
選手、監督、コーチ、又は球団、この組織の役職員その他この組織に属する個人が、次の行為をした場合、コミッショナーは、該当する者を1年間の失格処分、又は無期の失格処分とする。
<<中略
>>
(3)暴力団、あるいは暴力団と関係が認められる団体の構成員又は関係者、その他の反社会的勢力(以下「暴力団員等」という。)と交際し、又は行動を共にし、これらの者との間で、金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受又は供与し、要求又は申込み、約束すること。



そして野球協約にはこんな文言もある。



野球協約第8条 (職権及び職務)
<<中略
>>
 
コミッショナーは、①球団、②社団法人日本野球機構と契約関係にある個人、及び③この組織に属する団体と契約関係にある個人(以下、「関係団体等」と総称する。)に、この協約又はこの協約に基づく規程に反する事実があるか又はそのおそれがあるとの心証を抱くときは、調査委員会に事実を示してその調査を委嘱し、その結果についての処分意見を得て、自らの名において関係者に制裁を科する。
 コミッショナーが下す指令、裁定、裁決及び制裁は、最終決定であって、この組織に属するすべての団体及び関係する個人は、これに従う。



コミッショナー自ら職務を放棄しているとも解釈できる。
Dsc_0005
(写真:加藤良三コミッショナー 昨年10月のファーム日本選手権の植樹セレモニーにて撮影。隣はドラゴンズの山内壮馬)敗戦処理。流に解釈すれば、週刊誌などの報道を一方的に信用するのは早計だとしても、女性との関係、1億円を支払った事実においては週刊文春の一方的な報道ではなく、原辰徳監督も認めているのだから、“協約又はこの協約に基づく規程に反する事実があるか又はそのおそれがあるとの心証”を抱かない方が不自然である。

加藤コミッショナーが任期を迎え、再任されるかどうか、実行委員会では反対意見がパ・リーグの球団から出たという。敗戦処理。はこの問題に対して動かないコミッショナーへの不満を持つ球団が存在するのかと期待したが、そうではなかったようだ。最終的には“満場一致”の形を取ったが、二球団がコミッショナーの役割と選任方法を明確化することを条件とした上での賛成だったようだ。コミッショナーの役割は野球協約に抵触するおそれがあり、かつ社会通念に反する疑義があるような問題が起きても穏便に済ませることであり、選任方法はその任務を何の疑問も抱かずに忠実に実行できる人物だと言うことがあらためて確認された。

冒頭に週刊文春は今週発売号で新たな展開を見せなかったと書いたが、三号にわたるこの記事はもう充分に疑惑を問題提起している。

1弾の6月28日号ではまず事実関係を詳細に告発し、第2弾の7月5日号では仲介役として中畑清ベイスターズ監督の存在を指摘、第3弾の7月12日号では原監督を脅かした男の素性について暴いた。この問題を告発するに当たり、これだけの材料が揃えば充分である。そして、新たな展開を見せなかった最新号、7月19日号がいつもより一日早い水曜日発売となった昨11日、毎日新聞が朝刊の社説で野球協約は死んだのか” と題して、動かないコミッショナーを痛烈に批判した。

ジャイアンツ側としては、こういう問題は時間が経って、告発する側のタマが切れるのを待ち、あとは風化するのを待つのが一番だ。週刊文春は問題提起としては充分に材料を提供したとは思うが、次なる手が出なかった週に、その発売日にジャイアンツの親会社の同業他社ではあるが毎日新聞が社説に取り上げたことは意義があると思う。また、この問題とは直接関係がないが、ジャイアンツの一部主力選手の契約金超過問題を報じた朝日新聞の記事に対し、ジャイアンツから訂正記事の掲載などを求められていた朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」が今日申し立てを認めない見解を発表した。 それぞれ新聞社としてのスタンスを提示したとも言えるが、親会社の競合関係にある両社の主張は印象としては代理戦争の域を出ない感じで今一つ。これ以外のメディアでは週刊ベースボールが先週発売の7月16日号において連載の豊田泰光「オレが許さん!」坂井保之の特別寄稿でこの問題を取り上げてはいるものの、同誌として、あるいはベースボール・マガジン社としてのはっきりした見解は示していないのが残念。自浄作用がない世界は遅かれ早かれファンに見放されていくだろう。


ジャイアンツは十二球団で最もアンチ派が多い球団と言われている。V9時代には強すぎるがための反発等から来るアンチ派が多かった様だが、それ以後の時代にはダーティーな面が多く、それがゆえのアンチ派、否定派が多いと言われている。その分岐点は「江川問題」と言われている。江川卓獲得を目論んだいわゆる「空白の一日」の主張に始まる我田引水の論理の連発であれを境に「巨人を応援できなくなった」ファンは少なくない。その後は「江川問題」のような強引な強行突破をしないかわりに、ルールそのものを都合良く誘導し、FA補強、ドラフト会議の逆指名制度、自由獲得枠等の導入にその政治力を利用したと思われ、ダーティーなイメージを色濃くさせた。

そうした中において原監督はかつての松井秀喜とともに数少ない、ジャイアンツファンが何の後ろめたさも持たずに感情移入出来るスーパースターだ。現役時代はかつてのONと比較されるというハンディを負いながらも、ジャイアンツの中心打者として一時代を築き、監督になってからも三連覇を果たすなど爽やかなイメージを保ちつつ結果も残す、ファンにとっては誇りを持てるスーパースターなのだ。ジャイアンツファンがこの問題で原監督を庇う姿を見るにつけ、原監督本人の脇の甘さが痛恨の極みだが、どうして週刊誌の告発記事という形でばれるという最悪の事態を防げなかったのか、残念でたまらない。その点では発覚した時点で隠蔽という以外の方策を講じられなかった当時の球団幹部の罪も大きい。そしてそれが公になっても、何ら動きを見せぬコミッショナーには呆れるばかり。旧態依然という点では右に出る者がいないと思われた日本相撲協会が重い腰を上げたのは文部科学省が動いたからという面があるが、野球界も強力な外圧がない限り、変わらないのだろうか?



外圧たるものは二つ考えられる。日本相撲協会を動かしたような“お上”と、もう一つはファンだと思うが…。

 

 

 

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