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2012年7月21日 (土)

選手会が来春の第3回WBCへの不参加を表明

Cdsc_0027てっきり水面下で上手く丸め込まれて20日の選手会臨時総会を経てプロ野球選手会は第3回WBCへの参加表明をするのだと思っていたが、一年前に表明した、スポンサー権料の配分などをWBCの運営団体(WBCI)が見直さない限り参加できないという姿勢を貫いた形になった。

ただ、その後の報道によると、これで不参加が正式決定したのではなく、NPB側は8月1日に選手会と接触を持って再度説得するという。まだまだ一波乱、二波乱ある?

選手会の主張は日本プロ野球選手会の公式HPを参照されたい。当エントリーでは一応選手会が主張しているような配分のアンバランスさが事実だという前提で話を進める(対するWBCI側は特に否定はしていないが、様々なリスクを負っている等の理由で正当と主張している模様)。

2006年に第1回大会が開催されたWBCだが、当初から今回取り沙汰されている様な運営上の問題は指摘されていた。ただ第1回大会で日本代表の監督を務めた王貞治監督が「いろいろと問題点はあるかもしれないが、とにかく第一回をスタートしないと先に進まない」と言っていたが、善し悪しはともかく見切り発車的にスタートした。周知の通り日本代表は2006年の第1回大会、2009年の第2回大会に連覇を果たし、そのたびにファンは拍手喝采したが、運営上の問題に関してはNPB側から見ての改善は見られなかった。第2回大会に改善が見られないまま参加したが、第3回大会に向けて、同じく改善されないままでの参加は承服できないと言うことだろう。

選手会側は一年前にスポンサー権料等の配分の見直しをWBCIに投げかけたのに、何の回答も帰ってこないので最終決断をしたとのことだが、スポーツ報知によると、WBCI側はこれをNPBと選手会での内輪の問題と認識し、静観しているようだ。それはそうだろう。主催者側としては各参加国の窓口はその国の代表的な野球に関する機構組織であって、そこに所属する選手の集まりではない。一年前に選手会が立場を主張した後に、NPBがWBCIと交渉を持ち、WBCIはそこで回答しており、NPBが参加表明しているのだから、WBCIとしては選手会の不参加宣言を内輪もめと受け取るのも理解出来る。

敗戦処理。もこの点が一番引っかかっている。選手会が条件付き参加の立場を明確にしているにもかかわらず、NPBが参加を前提にさっさと妥協してしまったことである。NPBとしては選手会が決意を翻すのを待っていては手遅れになりかねないから、取りあえず参加する立場を明確にし、WBCIと交渉すると並行して選手会の譲歩を引き出そうとしているのだろうが、少なくとも表面に浮上してくる限りにおいて、NPBWBCIを動かすほどの交渉をしていたとは思えない。

そうこうしているうちに、今週になって第3回大会におけるグループ分けが明らかになり、同時に日本代表は予選ラウンド以降も日本国内を戦いの場とできることが判明した。
Adsc_1487これが過去二連覇を果たしているディフェンディング・チャンピオンに対するアドバンテージ供与を意味しているのか、日本で興行をすることによって見込める収入を
WBCIが集中的に占有するための方策とも取れる。あるいはこの決定も選手会の態度を硬化させる一因となったかもしれない。

率直に言って、敗戦処理。もMLBMLB選手会に偏った配分がされる、アメリカの、アメリカによる、アメリカのための大会 という性質が改善されず、それが不満なのであれば、何が何でも開幕前の調整の大事な時期に出なくてもよいのではないかと思う。その点では選手会の主張を支持することは出来るが、その主張は本来選手会ではなく、NPBがもっと強硬に主張すべきだったのではないか。プレイヤーの集まりである選手会が事と次第によっては参加しないとまでの主張をしているのだから、NPBWBCIに対して不退転の決意で交渉すべきではないのか。そしてその先頭に立つべきはNPBのトップであるコミッショナー、加藤良三その人であることは間違いあるまい。

加藤コミッショナーが機能しないのは拙blog712日付エントリー 職務を全うしないコミッショナー…加藤良三コミッショナーが三選で原辰徳は逃げ切れるか !? で指摘した怠慢ぶりから考えれば期待するだけ野暮なのかもしれない。ただ傀儡ぶりはともかく、長きにわたり駐米大使を務めたこの人の本職での手腕がここでも活かされないのは残念でならない。


オリンピックで野球が種目から除外され、唯一と言っても過言でない各国のプロが参加する国際大会といえるWBCへの不参加のデメリットは大きい。ファンの選択として、国際大会が数あるサッカーと、WBCすら参加しない野球とでどちらを選ぶかと考えたら、サッカーの方が魅力的に映るかもしれない。ファンとしての見方だけでなく、選手になりたいという子供たちを引きつけるのはどちらの種目かと考えたら、それはサッカーだろう。新井貴浩選手会会長は「5年後、10年後の世代のことも考えなければならなかった」と話していたが、5年後、10年後の子ども達が野球でなくサッカーを選択するというリスクもあるだろう。敗戦処理。はサッカーに関しては疎いが、少なくとも五輪やワールドカップのような世界大会において、日本で野球とサッカーでどちらが世界一に近いかと言えば、それは野球だろう。だから諸問題を抱えてはいても、とにかく出場することが優先で、それでサッカーファンには味わえないような結果を残してアピールすることから生じる無形のプラス材料を考えれば、日本のプロ野球はWBCに参加すべきなのかなとも思う。しかし三回目だ。今回ここで何らかの抵抗をしておかないと、この大会は永遠にアメリカの、アメリカによる、アメリカのための大会になってしまうとも思える。だから不参加を表明した選手会を敗戦処理。は支持するのだ。ただ、不参加というのが最善の措置なのかと問われると、敗戦処理。もそうだとは断言できない。


WBCI
は日本が不参加の場合には予備予選に参加する国、地域を日本が入る予定だったグループに組入れ、台湾での代替開催を考えている。WBCIは日本が集めるスポンサー収入を当てにしている訳ではないという立場で、かつ今回の選手会声明を内輪もめと見なしている。それがハッタリでなければWBCIが譲歩するとは考えにくい。そうなると侍ジャパンの不参加で一番困るのはNPBである。

NPBは財源確保の切り札として侍ジャパン、野球日本代表を常設化して国際大会以外でも国際試合を行うことで財源を確保したいと考えている。新井会長は既に予定されている11月のキューバ代表との試合には協力すると言っているが、WBCの前哨戦としての対キューバ代表戦になるか、単なる練習試合になるかでファンの関心の度合いは雲泥の差があるだろう。そう考えていけば、財源を確保するために必要なものが、一流スター選手を集めた日本代表チームの存在(だけ)ではなく、その日本代表チームが活躍できる“場”であることに気付くはずだ。でありながらその“場”を整える成果を出せなかったNPBが見込んでいた収入を逃すのは自業自得と言える。8月1日に行われると言われる選手会との話し合いで、WBCIからの譲歩以外の条件でNPBが選手会を動かせるのか注目したい。


WBCに参加して好結果を残せば、不公平な配分ではありながらもNPBに賞金が入ってくる。それは不参加を決めた彼ら達の現役引退後の年金にも影響してくるのだ。そこまで考えた上での決断であれば、敗戦処理。は選手会の決断を支持したい。

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