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2012年6月21日 (木)

“1億円”払う原辰徳監督の感覚と巨人軍の体質

Aadsc_0033昨日(20)から既に内容の一部が明らかになっているが、今日(21)発売の週刊文春6月28日号(文藝春秋刊)の「巨人原監督が元暴力団員に一億円払っていた!」が波紋を呼んでいる。

原辰徳監督が結婚後に交際していた女性の日記の存在を示唆された相手に1億円を払っていたという。原監督はその問題を解決してくれると言った相手なので暴力団という認識はなく払ったと言い、球団にも報告しなかったが、その一年後に別の男がその日記の件で巨人軍を脅かしたため、球団はその時点で事態を把握。警察に届け出、球団を揺すった男は逮捕されたが、球団は原監督の行為を注意はしたものの一連の経緯を公表しなかった。

当の原監督は、1億円の支払いの事実を認めた上で、ファンにお詫びの声明をするとともに、リーク元を清武英利前球団代表兼GMと決めつけ、「清武さんへ」なる声明を20日のうちに表明した。清武前代表兼GMは週刊文春の報道との関わりを否定した。

正直、原監督と巨人軍の対応に幻滅…。


(写真:過去の女性問題で揺すられて1億円を払っていたことが判明したジャイアンツの原辰徳監督。2012年3月撮影)



Blogにお付き合い下さる方には説明不要だろうが、ことの顛末の概要を振り返る。

1986年に結婚した原辰徳が、1988年に別の女性と関係を持った。それから18年後の2006年、その女性と原の関係を綴った日記の存在を示唆し、問題を解決するから1億円出せと原に迫った二人の男が現れた。監督に復帰した年であり、日記に原だけでなく岡崎郁緒方耕一の名前が出てくることから問題が大きくなっては困ると、原は球団に報告せず自分で借金して1億円を集め、個人事務所の人間に支払いをさせた。支払いの場で男は日記を破棄したという。そしてその三年後の2009年、別の男が巨人軍の球団事務所にその日記の件で脅迫。この時点で球団は原監督から報告を受け、事の重大性に気付き、警察に届けた。男は後日逮捕された。

週刊誌のスクープ記事は玉石混淆。一方の報道だけで信じるのは早計だが、記事を20日に把握した巨人軍は原監督が1億円の支払いの事実を認めた上でファンに謝罪の声明をし、合わせてリーク元を清武英利前球団代表兼GMと決めつけ「清武さんへ」 なる声明を発表した。

原監督も認める以上、1億円を払ったというのは事実のようだ。ただ週刊文春が、原監督を脅かした男を元暴力団員としているのに対し、原監督は、男の一人が現役プロ野球選手の父と名乗ったことからトラブルを解決してくれる存在と考えたという。もちろん暴力団との交際も否定した。巨人軍によると、警視庁に問い合わせたところ二人とも暴力団員ではなく、そのうちの一人は2009年の時点で事故死していたため、被害届を出すのを見送ったという。この点がスクープした週刊文春と大きく食い違う。

また、今日の各スポーツ紙が週刊文春の記事と、前日の原監督と球団の対応を拠り所に紙面を構成しているのに対し、朝日新聞が朝刊で、原監督を脅かした男への取材記事を載せているのが目を引く。朝日新聞の記事によると、男は1998年頃まで暴力団員で、東京に拠点がある暴力団に所属していた事を認めたという。

巨人軍は、朝日新聞が報じた一部主力選手への契約金標準額超過の件で、内部資料を流出させたのは清武前代表だと見ている。今回も週刊文春のスクープであるにもかかわらず、発売当日の朝刊で、キーマンと思える男への取材が出来ているということは朝日新聞が週刊文春並みにこの件を把握していたと思える。確かにこの件に絞って考えれば、同一人物によるリークという推測はしやすい。だがもちろん、誰がリークしたかと言う犯人捜しに比重を置く問題ではない。


その日記とやらに書かれていたことがいかにヤバイことであったにせよ、また相手を暴力団関係の揺すりではなく、それを解決してくれる人物だと信じたとしても、借金をしないと集められない額を払うということは、やはり尋常でない出来事だと言わざるを得ない。自分だけでなく、当時のチームメートでありコーチに就任している岡崎郁緒方耕一の名前まで出ていたので、ばれたら首になるかもしれないと考えて球団に報告しなかったというが、暴力団に目を付けられたら、個人レベルで対抗できるものではない事くらいわかるだろう。本気でその二人の男を解決してくれる正義の味方だと思ったなら脳天気にも程があるし、首が怖くて球団に報告できないとしたら、小心者としか言い様がない。別掲の清武前代表向けの声明を発表する感覚と合わせ、事の重大性を全く認識していないとしか思えない“感覚”には幻滅する。

また、2009年に事態を発覚した巨人軍としても、警察に届けたまでは良かったものの、被害届を出さず、公表を控えたのも愚の骨頂。2009年と言えば、ジャイアンツなどの一場靖弘への栄養費事件だけでなく、ライオンズ球団の長きにわたる栄養費問題発覚後で、球界にコンプライアンス意識が高まっていた時期だ。ましてや原監督自身が暴力団追放の三ない運動というキャンペーンのポスターに出演していたと言うから笑止千万だ。原監督はオファーを受けて快諾したらしい。そりゃそうだ。さわやかなイメージで監督になっても若大将の言葉が合う巨人軍の顔がオファーを断ったらかえって勘ぐられる<苦笑>

やはり原監督は1億円を払った時点で対応を誤ったと思うし、被害届も出さず、好評もしなかった点で巨人軍も対応を誤ったと思う。敗戦処理。は約四十年間ジャイアンツを応援し、愛し続けているが、これは好きか嫌いかと言う軸で考える問題ではない。良いか悪いかだ。

発覚後、あらためて原監督の進退問題を追及する報道もあったようだが、桃井恒和球団社長ら球団幹部は全く問題にしていないようだ。もっとも、今から原監督を処分しようとすれば、自分たちも無傷でいられない。


NPBは以前から暴力団排除を強く掲げている。2006年、2009年当時のことと言い、対応に問題があったと思わざるを得ない。

日本のプロ野球界と暴力団の問題というと、いわゆる黒い霧事件を連想する。この件と黒い霧事件をオーバーラップさせることはいささか飛躍が過ぎることを承知で言えば、永久追放処分になった池永正明元投手は刑事事件としては不起訴処分に終わった。だが機構への報告事項を怠った件などが問題視され、永久追放処分となった。“暴力団員とは思わなかった”は杓子定規に言えばセーフだとしても、コンプライアンスや内部統制が重視される時代になじまないのではないか。


巨人軍は結論を急がず、過去のしがらみにとらわれず、今本当に取るべき対応をもう一度考えてみてはどうか?

まだ間に合います。

 

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