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2012年4月 8日 (日)

連敗の長いトンネルを抜けるのは宮國だった。-宮國椋丞と吉川光夫が投げ合った日

Dsc_00374月1日の対スワローズ戦で今季初勝利を挙げた後、再び連敗街道を走っていたジャイアンツを救ったのは沖縄の糸満高校から入団二年目の宮國椋丞だった。五連敗に加え、三試合連続完封負けという惨状の最中に、19歳の投手の初登板初先発をぶつけるのは勇気のいることだったろうが、宮國はよく応えた。

 

一方、QVCマリンフィールドの対マリーンズ戦に先発したファイターズの吉川光夫2008年に最後の勝利を挙げてから四年がかりで12連敗を記録していたが、5イニングを1失点に抑える投球で四年ぶりの勝利投手となった。

 

今季初めて敗戦処理。が応援する両チームが揃って勝ち星を挙げた。ともにデーゲームで一時間差の進行でBSのTwellVとテレビ朝日を交互に見ていた<苦笑>

 

(写真:本日の勝利投手、宮國椋丞と吉川光夫が投げ合った昨年9月24日のジャイアンツ球場のスコアボード)

 

冒頭の写真は昨年の9月24日、イースタン・リーグで熾烈な優勝争いを繰り広げていたファイターズとジャイアンツの直接対決。先発は宮國椋丞吉川光夫だった。

 

ファームの試合なのにジャイアンツのスタメンが豪華すぎるというのはさておき、昨年、既にイースタン・リーグでは別格的な力を見せ、9勝3敗、防御率1.64。勝利、勝率、防御率の三部門でトップに立った吉川に対し、高校卒ルーキーでまだ四試合目の登板に過ぎない宮國が投げ勝った試合だ。

 

絶対優位なはずの吉川が味方の拙守に足を引っ張られる一面があったにせよ2イニングで6失点で早々とマウンドを去ったのに対し、宮國は6イニングを無失点に抑える好投。10対0で勝利したジャイアンツはこの試合終了後、ファイターズを抜いて首位に立った。

 

宮國はこの試合を含め、イースタンの公式戦では四試合にしか登板しなかった。
Dsc_0031ただ合計
19イニングで自責点0。3勝0敗、防御率0.00というのが宮國の一年目の成績だった。

 

そんな実戦的な投球が評価されたのか、オープン戦から重用され、大リーグのオークランド・アスレチックス戦にも先発の機会を与えられた。

 

敗戦処理。はこれまで宮國の早期の一軍登用には慎重論者であった。オフに杉内俊哉、デニス・ホールトンを補強し、ディッキー・ゴンザレス東野峻の復調も期待出来ることから、潜在能力は高くてもイースタンの公式戦で四試合しか投げていない宮國には今季はイースタンで先発ローテーションに固定して、一定の間隔で一年間投げるという勉強をして欲しいと思ったのだ。


それが、守護神に期待した新外国人スコット・マシソンの目論見外れに加え、久保裕也もオフの股関節手術で開幕に間に合うかわからない状況で先発ローテーション候補の西村健太朗をクローザーに回さざるを得ず、東野も今一つ。宮國を使わざるを得ない状況になってしまった。

 

ただ、そうと覚悟を決めてからの原辰徳監督の決断は早かった。宮國を六人目の先発投手に決めた時点で、普通なら開幕から六試合目の先発に決めるだろう。ところがこの宮國の非凡さを評価した原監督は開幕から六試合目には開幕投手の内海哲也を中五日で先発させ、以後の投手も中五日で回し、今日(8)を谷間として宮國のデビュー日に決めた。ビジターのゲームではあるが、ジャイアンツの永遠のライバル、タイガース戦でのデビューというハイリスク・ハイリターンな舞台を敢えて設定したのだ。

 

高校卒二年目のフレッシュマンが開幕直後の甲子園の対タイガース戦でデビューするというと敗戦処理。世代のファンは槙原寛己を思い出す。槙原の時もジャイアンツ打線が前年まではカモにしていたタイガースの野村収に抑えられるという誤算もあって0対0のまま延長戦にもつれ込むという壮絶な試合だった。最後は雨で打球が見づらい中、掛布雅之が放ったセンター後方の打球を中井康之が背走して捕球した。今日も宮國と岩田稔による延々0行進の試合を覚悟したが、何故かジャイアンツ打線が効果的に得点をあげた。

 

この1勝で流れが変わるとはまだ言えないが、いずれにせよ連敗も無得点地獄も取りあえず抜けたのだ。連敗の長いトンネルを抜けるのは宮國だった。吉幾三も喜んでくれることだろう。←違う<笑>。

 

一方の吉川光夫。3月11日に吉川が先発したオープン戦を生観戦した敗戦処理。はその観戦記に 吉川光夫を鎌ヶ谷出入り禁止にして欲しい とタイトルを付けた。Dsc_0037_2本音である。前述した最多勝利、勝率一位、防御率一位という結果はどう考えてもファームの卒業証書をもらえる成績だ。その昨年も一軍の先発ローテーションの谷間には一軍に上がり、投げた翌日に登録を抹消されるというのが何度かあった。中には勝利投手にこそなれなかったものの目を見張る投球もあったが、大半は一軍の壁に跳ね返される登板だった。

 

今年は「大エース」ダルビッシュ有が抜けてローテーション固定のチャンスだ。宮國と同じ高校からの入団でもう六年目。ファームで実戦を積んでという段階の投手ではない。もう忘れている人が多いかもしれないが、2006年の高校生ドラフト1巡目で田中将大を指名しての外れ1位が吉川だったのだ。

 

今日はテレビ中継を観ながら、ファイターズの勝利でなく吉川の勝利を期待した。吉川降板後に勝利投手の権利が消滅してその後にファイターズが勝っても単純に喜ぶまいとすら思った。その意味では本人がヒーローインタビューで語っていたようにリリーフ投手に負担をかけすぎた。谷元圭介が2イニング投げたし、何よりも相手のルーキー藤岡貴裕よりも先にマウンドを降りた点に本人には物足りなさを感じて欲しいものだ。栗山英樹監督としては実績のあるリリーフ陣に託す方が吉川が勝利投手になる確率が高いと判断したのかもしれないが、斎藤佑樹にも完投を期待する栗山監督がこのような配慮をするのも今日限りかもしれない。吉川にはローテーション投手への道を歩んで欲しい。

 

宮國はまだ早い、吉川は逆に遅いくらいの今日の一勝だが、これからこの両投手がそれぞれの道をしっかり歩んで欲しいと切に願う次第である。

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