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2012年3月18日 (日)

現代版「運命の人」

Dsc_0210アマチュアの有力選手を獲得するために、自分たちで定めた標準最高額を超えて選手に支払って選手を獲得していたことを示す内部文書が流出した。球団は自分たちが、決められた標準を超えた契約金などを払っていた事実からファンやメディアの目を逸らすよう、文書を持ち出したのは誰か?警察に捜査協力も求める強硬姿勢だ。流出の経緯が判明したら、スクープした朝日新聞の記者は、沖縄返還を巡る日本政府とアメリカ政府の密約を暴いた新聞記者と同じ運命を辿るのか?

 

真木よう子は存在するのか?

 

朝日新聞がジャイアンツの不正<!?>を暴いた。15日の朝刊で、「巨人、6選手に契約金36億円」と1面でぶちあげ、1997年から2004年の間にドラフトの逆指名、自由獲得枠で入団した高橋由伸、上原浩治、二岡智宏、阿部慎之助、内海哲也、野間口貴彦に新人契約金の最高標準額をはるかに超える金額でジャイアンツが契約を結んでいたとスクープした。

朝日新聞社は複数の関係者証言と入手した内部資料を元に掲載に踏み切った。ジャイアンツの桃井恒和球団社長はその資料の存在を認め、その資料にアクセス出来るのは経理部長の他には球団社長と球団代表のみに限られていることから流出の経緯に関して警察にも相談していると述べた。冒頭の「運命の人」(山崎豊子作、文藝春秋刊)のテレビ版、TBS系列の日曜劇場「運命の人」で真木よう子が扮する外務省の事務官の様な存在が明らかになるのか?そしてスクープの主は本木雅弘の様に家賃を払わない借り主を訴えるのか、いや裁判にかけられるのか?そしてドラマでは大森南朋が演じる若き日の渡邉恒雄記者の様なライバル紙からの盟友は出現するのか?4月からの日曜日午後9時、TBS系日曜劇場は現代版「運命の人」がスタート。

のっけから横道に大きく逸れた。

今回の朝日新聞のスクープはコアな野球ファンにとっては寝耳に水の話ではなく、以前から噂としては根強く囁かれていたことが内部資料という客観的な証拠とともに突きつけられただけという印象だろう。

Dsc_0197高橋由伸などは週刊現代(講談社)などで告発された内容から比べれば今回はたいしたことはない。

朝日新聞はスクープした15日付1面で、この件に関するジャイアンツへの取材に対する回答、「標準額は07年までは上限ではなく、超えても構わないというのがプロ野球全体の理解のはず。ルール違反ではない」を併記している。記事自体も翌16日掲載も含め、ジャイアンツの行為をルール違反とは言い切っていない。


実は契約金の上限を決めてしまうと、独占禁止法に抵触するという見方があるそうで、逆指名や自由獲得枠、希望枠と言った入札や抽選を経ずに選手と入団交渉をする制度下では契約金の上限を決めないと過当競争になるばかりか一部球団に有力選手が集中するのが明白だと思われるが、あくまで標準を決めるしか出来ないのだそうだ。だからそれを超えるのはルール違反ではないのである。

 

ただしベイスターズが那須野巧に5億3000万円もの契約金を払っていたことや、ライオンズが東京ガスの木村雄太に裏金を払っていたことなどが発覚した際に十二球団の申し合わせとして、標準額を破った場合に制裁を課すことが合意されたのだ。朝日新聞の紙面は告発しながらも、その点には慎重な言い回しになっている。


おそらくはこうした経緯を踏まえ、ジャイアンツは朝日新聞社に対し、「各選手のプライバシーと名誉、当球団の名誉と営業上の秘密に関して深刻な影響を及ぼす」だの「最高標準額が計1億
5000万円となることだけを強調し、上限ではないことを無視するような報道は極めて不公平」と告訴も辞さずの姿勢を打ち出しつつも、そのような重要書類が流出したことを刑事事件に発展させようともしているのである。

個人的には「ついに証拠が出たのか?」という印象だ。特に選手への裏金のみならず、二岡智宏に至っては所属していた近畿大学の野球部監督に対しても将来金銭を支払う約束をしていたことまで発覚したのには驚いた。前出のライオンズの「栄養費」騒動の際、「過去はほじくり返さない」という決着がついてしまった。ついてしまった以上、栄養費だろうと、最高標準額超過だろうと、今さらジャイアンツや当該選手にペナルティを科すことは出来ないだろう。良いか悪いかはともかく、ルールとはそういうものだ。

ライオンズの騒動では長年にわたる、スカウト活動での多額の「栄養費」の実態が明らかになったが、過去に関してはお咎めなしとされた。一節によると、過去の不正の実態を深追いしていくと、野球殿堂入りしている球界の大功労者、常勝西武ライオンズ形成の最大の功労者の一人に行き着くから寸止めにしたとのことである。近年の様にコンプライアンスなどという観点がなかった数十年前、野球界だけでなく世の中がそういったことに寛容だった時代に起きたことを今の基準で取り締まるのは如何なものかという観点にも確かに一理あると思う。個人的にも過去を掘り返すなら2007年以後の不正を暴き出すことに力をシフトすべきだと思う。

 

今回の件でアンチ讀賣派の中には「讀賣の首取ったり!」と歓喜したい向きもあろうが、残念ながら高橋由や阿部らにペナルティが科されることはないだろう。

ただ、ルールに基づくペナルティの可能性と、ファンがジャイアンツや野球界にあいそを尽かすかは別の次元。こちらには時効はない。

 

ただ、野間口貴彦はどうなのだろうか?

今回のスクープを受け、ジャイアンツは、野間口に対して入団前に小遣いを渡していたことを機構に報告した。野間口がドラフト候補だった2004年のシーズンにはジャイアンツは同じくドラフトの目玉候補、一場靖弘に栄養費を払っていたことが発覚し、当時の渡邉恒雄オーナーを始め、球団代表、球団社長が退任した。大学生だった一場はプロ野球球団から金銭をもらっていて学生憲章に抵触したが、当時の野間口は社会人のシダックスに所属していたから渡した方も受け取った方もルール違反にはならない。何故ならそんなルールが存在しないからだ。だが、同じことをしたライオンズ球団は当時の根来泰周コミッショナーから厳重注意処分を受けている。一場問題、那須野問題、ライオンズの裏金連鎖…この3つの問題をそれぞれ別の件と考えれば野間口に関しても“過去”のことだが、球界に長らく連なる負の系譜の流れとして考えれば、少なくともライオンズの件が発覚した時点でジャイアンツが申告しない限りアウトとすべき、極めて黒に近いグレイと言えないだろうか。

 

ジャイアンツは野間口までも白で押切たいだろうが、もーえーというのがファンの気持ち?

それにしても、確かに2004年のドラフトでは野間口は目玉だったが、7億円を払ってでも獲得する投手だったのか?最高標準額超過云々とは別の次元で、ジャイアンツファンの一人としてスカウトの眼力を疑わざるを得ない<苦笑>

拙blog3月2日付 8年前にも社会人選抜と大学選抜の対戦があった。-豪華ドラフト候補がジャイアンツ球場に集結!!【回想】敗戦処理。生観戦録-特別編 2004(平成16) で書いた様に、シダックスの野間口と明治大学の一場、さらに日大の那須野と松下電器の久保康友が大学生と社会人の即戦力投手と言われ、各球団は自由獲得枠での獲得を競っていたのだ。その過程で一場にはジャイアンツだけでなく、タイガースとベイスターズも栄養費を払っていた。那須野には法外な契約金が支払われた。


言うまでもなく、2004年はオリックス・バファローズと大阪近鉄バファローズの合併騒動に端を発した球界再編騒動の真っ最中である。一方で毎年毎年巨額の赤字を出してきた球団が同業者に合併を持ちかける一方で、過当競争を防ぐための申し合わせを無視して札ビラでドラフト候補の指名を得ようとする球団の存在。

あの時は合併と再編を強引に推し進めようとする勢力に対し、選手会が立ち上がり、ファンがそれを支持することにより、ストライキという禁断の一手を用いてまで最悪の事態を防いだ。だが今回、一方の当事者であるジャイアンツの選手達に関して、日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は「FAを短くし、プロで仕事をしてから希望をなえられるような形が望ましい」との持論を話すとともに「なぜ今になって古い話が…。何人かの選手には連絡し『君たちは悪くない』と伝えた」と語っている。この「君たちは悪くない」は意味深だ。過去のことだから今となっては「君たちは悪くない」と言いたいのか、「悪いのは球団の方だ」と言いたいのか。もしも後者であれば論外だ。贈賄も収賄も犯罪である様に、払う側に問題があるとするならば、受け取る選手の側にも問題はある。その意味では同罪だ。

組織としての選手会が身内かわいさで当該選手を庇うようなスタンスを示していると、2004年の時の様にファンが全面的に味方になることはもう無いだろうし、選手会の組織としての体質までが疑われるだろう。

最後に、ジャイアンツの内部資料を流出させた真木よう子は誰なのか?

朝日新聞が1面でスクープした当日の15日、スポーツ紙各紙は前日の夜に五輪出場を決めたサッカーU-23日本代表を1面に持ってきていたが、偶然にもそれが示唆的になった。日本のロンドン五輪進出を決めたのは“代表”の“清武”だ。

Dsc_0853確かに、解任されるまでは重要書類にアクセス出来る立場にいた。あの昨年の日本シリーズ初戦前日の暴露記者会見の後も、解任されるまでの数日間は出勤していた。そして1997年から2004年というのは自らは球団には在籍せず、渡邊球団会長がオーナーとして君臨していた期間と見事に合致する。

いや、ああいうことがあった以上アクセスは直ちに出来なくなる?記者会見での告発を前に寝返ったと言われている人物は実は寝返ってはおらず、告発者解任という事態を考えて寝返ったふりをして内部にとどまって過去を洗ったのか…彼ならアクセス出来よう…

信じるか信じないかはあなた次第です。

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