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2012年3月10日 (土)

東日本大震災復興支援ベースボールマッチ

Dsc_0319 先週の土曜日に続き、またダブルヘッダー観戦をしてしまった。東日本大震災から明日でちょうど丸一年。中華職業棒球大連盟からの、復興に向けて何かお手伝い出来ることはないか、という申し出から始まったという東日本大震災復興支援ベースボールマッチ。敗戦処理。は正午試合開始の社会人選抜対大学選抜と、ナイトゲームの侍ジャパン対プロ野球台湾代表の対戦をともに東京ドームで生観戦した。

(写真:試合終了後の一連のセレモニー終了後、マウンドを囲む様に集まってスタンドのファンに挨拶したプロ野球台湾代表の選手達。頭を下げなければならないのは我々日本人の方なのに…)

 

 

 

今日3月10日はファイターズスタジアムでは教育リーグとともに鎌ヶ谷ファイターズファンフェスタが開かれるから、観戦がてら鎌ヶ谷に出向き、そこから東京ドームにとも考えたが、昼にも社会人と大学生の試合があると知り、昼夜東京ドームでの観戦に切り替えた。

 

正直、個人的にも震災直後と比べるとだいぶ復興支援という感覚がやや薄れているのも事実。今日はチケット収益の一部も復興支援に向けられるそうなので、社会人選抜対大学選抜の試合と、侍ジャパン対プロ野球台湾代表の試合双方のチケットを購入し、観戦することとした。大学野球も社会人野球もほとんど選手を知らない。さらに言えば台湾の野球も。それでもチケットを購入し、グッズを買ったりすればそれが微力ながら復興支援に繋がるのだと思えば、鎌ヶ谷断念もやむを得まい。

 

 

そして先に行われた社会人選抜対大学選抜では数少ない敗戦処理。が知っている大学生、東浜巨(亜細亜大)が先発した。

Dsc_0042 昨年右肘を痛めた影響でまだ本調子ではないと言われているが、案の定初回に先頭の田畑秀也(JX-ENEOS)に内野安打を打たれると、一死から落合成紀(JFE東日本)に左中間を深々と破られて1点を献上。結局2イニングを投げて1失点。奪三振は1つだけ。良かったのか悪かったのかわからないうちにマウンドを降りた。

 

東浜が所属する亜細亜大は明日は沖縄で復興支援試合を行う。地元出身の島袋洋奨を擁する中央大との対戦。島袋と並ぶ二大目玉となる東浜は明日に備えたか…。

 

東浜と対照的に、社会人選抜の先発、畠山太(富士重工業)が緩急自在の投球で大学選抜打線を翻弄した。

Dsc_0033 ストレートとスローカーブの配合が絶妙で、三番から六番までの四連続奪三振を含め、三回二死までパーフェクト。あと一人抑えてお役ご免かと思ったら九番打者を迎えたところで降板した。

 

 

 

ほとんどの選手の名前を知らない中、試合前の選手紹介でスタンドをどよめかせた選手が東浜と、東海大の伏見寅威捕手以外にもいた。

 

社会人選抜の「七番・DH」でスタメン出場した ながしまかずしげ だ。HONDAに所属する内野手だ。長島一成と書くが、場内アナウンスでは「ながしまかずしげ」だからスタンドがどよめいた。

 

この選手、名前がすごいだけではない。四回裏の第二打席、中條健佑(東日本国際大学)から狙い澄ましたように振り抜いた打球は見事にライトスタンドに一直線。

Dsc_0120 これがスリーランホームランとなって4対0と突き放した。遠くに飛ばすセンスは長嶋一茂に負けず劣らずかもしれない。

 

ちなみに「長島一成」というとこの選手よりも有名なのが、かつての共同石油の社長で、後に日本鉱業と合併して日鉱共石、ジャパンエナジーの社長をも務めた実業家の方。この人も「ながしまかずしげ」と読む。スワローズ、ジャイアンツ時代の長嶋一茂と同様に、油を売るのがうまかったに違いない…。

 

閑話休題。この長島の一発をきっかけに試合は一方的になり、社会人選抜は五回裏にも佐々木大輔(東京ガス)の左中間タイムリー二塁打で2点を追加。6対0とした。

 

社会人と大学生の力の差といってしまえばそれまでだが、大学選抜は社会人選抜の小刻みな投手リレーの前にほとんど走者すら出せない。七回表に一死から多木裕史(法政大)が左中間に二塁打を放ち、続く四番の山川穂高(富士大)がライト線に安打を放つが、ホームを狙った多木をライトの野坂亮太(かずさマジック)がレーザービームでホームで刺し、得点ならず。続く八回表の二死一、二塁のチャンスも逃すと、結局7対0で社会人選抜の圧勝だった。

 

10日・東京ドーム】

大 000 000 000 =0

社 100 320 01× =7

大)東浜(亜細亜大)、萩野(東北福祉大)、中條(東日本国際大)、小室(立教大)、三嶋(法政大)、西宮(横浜商科大)-伏見(東海大)、吉田(立正大)

社)畠山(富士重工業)、鶴田(三菱重工横浜)、大山(セガサミー)、野田(東芝)、磯部(JX-ENEOS)、石田(住友金属鹿島)、末永(NTT東日本)-石川(JR東日本)、小澤(日本通運)

本塁打)長島(HONDA)3ラン(中條・4回)

 

東北福祉大とか、JR東日本東北とか、日本製紙石巻の所属選手に特に大きな拍手が贈られるかと思ったが特にそういう傾向はなかった。ただ、観客は夜の部とは較べものにならないほど少なかったがスタンドのあちこちから、大学野球ファンや社会人野球ファンからの選手評が聞こえてくるのはありがたかった。

 

試合の結果から導かれるのではなく、見た目で社会人の方が大学生より一回り上の動きをしている様に見えた。拙blog3月2日付 8年前にも社会人選抜と大学選抜の対戦があった。-豪華ドラフト候補がジャイアンツ球場に集結!!【回想】敗戦処理。生観戦録-特別編 2004(平成16) で触れた2004年の社会人選抜と大学選抜の試合からは多くのプロ入り選手が生まれた。今日の両選抜チームからも将来のプロ野球選手が多数出るのか、楽しみだ。

 

 

そして、侍ジャパン対プロ野球台湾代表の一戦。NPBを代表する強者達が、第二回WBC以来、侍ジャパンのユニフォームに身を包んだ。

 

敗戦処理。は台湾の野球にも疎い。今日のメンバーがどの程度のレベルなのか全くわからない。だから今日の結果が侍ジャパンの選手達にどの程度の手応えをもたらせるものかわからない。初めに書いた様に私が払った代金の一部が復興支援に充ててもらえればそれで充分なのだ。

 

国際試合らしく、国歌独唱から始まる。鈴木雅之が君が代を熱唱した。

Dsc_0038 個人的にはRATS&STARでの出演を願いたいところだが、それは叶わぬ夢…。だが重厚な感じの鈴木雅之の熱唱を聞くと、AKB48じゃなくて…以下自粛。

 

Dsc_0056 侍ジャパンの先発、田中将大は一回表に一死から藩武雄にレフトスタンドまで運ばれ先制点を与えるが、その後を無難に抑える。

 

侍ジャパン打線はその裏、プロ野球台湾代表の先発、元ゴールデンイーグルスの林英傑(インチェ)を攻めて本多雄一の安打、糸井嘉男の四球から作った一死一、三塁から四番中村剛也のレフト前タイムリーで同点。

Dsc_0082 二死から中島裕之がセンター前に渋く落とし、あっさりと2対1と逆転した。

Dsc_0089 侍ジャパンは三回裏に栗原健太の打った瞬間にそれとわかるツーランホームランで2点を加えて4対1とすると、その後も小刻みに追加点を重ね、プロ野球台湾代表を突き放す。四回裏あたりから野手も次々と交代。五回裏の攻撃では前の打席で本塁打を放った栗原に代えて中田翔がスタンバイ。この回の先頭、おかわり中村と夢のツーショット。

Cdsc_0153 敗戦処理。もううるうる…「俺の育てた中田」がよくぞここまで…

 

中田は二度目の打席となった六回裏、一死満塁から三塁線を破るとどめの2点タイムリー。

Dsc_0221 日本代表としての初仕事をきちんとこなした感じだ。

 

こういう試合だから、あまり贔屓チームの選手に偏った見方はしたくないものだが、そうは言ってもやはり贔屓チームの選手に。

Dsc_0200 六回表にマウンドに上がった斎藤佑樹へのスタンドからのフラッシュの嵐には驚いた。佑ちゃん人気はまだ健在の様だがスタンドからのフラッシュ撮影はプレーの妨げになることはあっても写真撮影の効果には繋がらないのでもし当エントリーを読んでいる方で野球場の観客席からフラッシュ撮影をされている方がいたら自重願いたい。

 

 

そして、斎藤佑樹と同等、あるいはそれ以上にフラッシュの嵐を浴びたのが最終回にマウンドに上がった浅尾拓也

Dsc_0272 昨年のセ・リーグMVP獲得で風格が増したか、貫禄の三者凡退で試合終了。侍ジャパンが9対2と圧勝した。

 

10日・東京ドーム】

台 100 000 100 =2

侍 202 113 00× =9

台)林英傑、王鏡銘、沈鈺傑、曽兆豪、林其緯、耿伯軒、許銘倢-高志綱、鄭達鴻

侍)田中将大、内海哲也、吉見一起、斎藤佑樹、澤村拓一、平野佳久、浅尾拓也-嶋基宏、細川亨、炭谷銀仁朗

本塁打)藩武雄ソロ(田中・1回)、栗原2ラン(王鏡銘・3回)、林泓育ソロ(澤村・7回)

 

侍ジャパンの秋山幸二監督に勝利監督インタビューが始まるかという時、耳を疑った。

Dsc_0299 ライトスタンドの応援団が勝ちどきを上げ、「ニッポン!ニッポン!」とコールを初め、やがてサッカー日本代表チームが国際試合で勝利した時にサポーター達が歌う日本代表ソングを歌い出した。

 

復興試合とは言え、試合に勝てば嬉しいから盛り上がるのは勝手だが、サッカーのワールドカップ予選の様に相手国を倒して先に進むという試合ではない。冒頭にも書いた様に台湾側が日本の復興のために一肌脱いでくれた試合だ。当然台湾の各チームも開幕を間近に控えた中で主力選手を選抜して日本に送り出しているのだろう。絶大な協力をしてくれて実現した復興支援試合の意義を残念ながらはき違えている者が若干ながらいたようだ。

 

彼らは秋山監督へのインタビュアーが台湾代表チームに言及してスタンド全体から大拍手が送られるまで台湾チームへの感謝の気持ちをパフォーマンスで示すことはなかった。

 

本塁打を放った栗原のヒーローインタビューが行われ、その後もパフォーマンスを繰り返すライトスタンド。

Dsc_0304 マウンド付近で両軍選手が一同で記念撮影するのを見てようやく自重した様だったが、最後に嫌な気分にさせられた。

 

しかし、その後に再び台湾代表ナインがグラウンドでスタンドのファンに挨拶。主に台湾代表を応援する集団がいた三塁側スタンドだけでなく、冒頭の写真の様にマウンドを360度囲んで全方位のファンに挨拶をした。

 

頭を下げなければならないのはどっちだ?

 

最後は水をさされかけたが、素晴らしい一日を堪能した。野球の底力はやはりあると思うし、まだまだ続く復興支援をこれからも続けるモチベーションを保てるようなパワーを得た一日になったと個人的にも思えた。

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