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2011年12月 5日 (月)

ジャイアンツは本当に村田修一を獲得するべきか?

Dsc_0040blogの前エントリー、4日付 男村田はベイスターズに残ってこそ男村田ではないのか? で敗戦処理。の意見として村田に横浜DeNAベイスターズに残って欲しいと主張したが、じゃあジャイアンツはどうなのか?という事になろう。

村田が守る三塁手のポジションはレギュラーが固定されておらず、今季までの四番打者、同じ右の大砲、アレックス・ラミレスが退団した。村田は補強ポイントに合致した選手と言えよう。だが、前エントリーで書いてきた様に(といっても敗戦処理。の妄想だが)このタイミングでベイスターズ球団を出ようとする選手が本当にジャイアンツで役に立つかどうか、個人的にはどうも疑わしいのである…。

(写真:今季最終戦で通算250号をジャイアンツの澤村拓一から放ち、馬場敏史三塁ベースコーチに祝福される横浜・村田修一。来季はジャイアンツの味方としてプレイするのか… 201110月撮影)

以前に原辰徳監督が「いい選手はいらない。強い選手が欲しい」と言ったのを思い出した。選手の故障渦に泣かされたため、簡単に故障をせず、かつ簡単な故障なら屈せずに戦う、技術だけでなく心技体が備わった強い選手が欲しいというニュアンスでの発言と記憶しているが、村田はまさに「いい選手であっても、強い選手ではない」選手に思えるからだ。

こういうと「内川が新天地で活躍できたのだから、村田も移籍したら活躍できるだろう」という意見が聞こえてきそうだ。ただホークスはどうだかわからないが、ジャイアンツはこれまで多くのFA選手を獲得している割に、今一つその選手の本来の姿が発揮されないケースが多い。FAで、「いい選手で強い選手」だったのは長嶋茂雄監督時代から遡っても、工藤公康、小笠原道大、にせいぜい落合博満くらいであろう。早くも村田を「清原の二の舞い」呼ばわりするアンチのファンもいる。チームにメンタル的な面も含め、好影響を及ぼした選手は獲得する選手の多さの割には少ないと思える。

村田にジャイアンツが何を求めているかはっきりしないので、とにかく足し算の発想で、現在空席の四番打者と三塁手というポジションにマッチしているから獲れというのでは、横浜DeNAベイスターズが優勝を目指す五年後、逆にジャイアンツはBクラスに低迷しているかもしれない。

ジャイアンツのこのオフの戦力補強は、解任された清武英利前球団代表兼GMの後任に当たる原沢敦球団代表・GM兼編成本部長が当たっている。新任者の腕が早速試される局面だ。村田の今季までの打棒ぶりはこんな仰々しい肩書きの人でなくても、要は敗戦処理。程度の野球ファンであれば誰でも知っている。その村田が来季からのジャイアンツに本当に必要な選手かどうか、それを判断するのがプロの編成担当者の仕事であろう。ましてやGM職ならなおさらだ。

原沢代表の肩書きにGMとあるが、現在ジャイアンツ以外の十一球団でGM制を採用しているのは高田繁を招聘して採用するベイスターズと、山田正雄GMが奮闘しているファイターズだけだ。どの球団にもGM的なチーム編成の責任者は(監督、コーチ以外に)存在するが実際にGMという名称で担当を置いているのは今挙げた球団だけである。では他の球団にGMがいないのは何故か?アメリカ大リーグほどのGM専門職でないことと、主に選手OBでない人が当たっているからだろう。

今、映画「マネーボール」が公開中だ。敗戦処理。も先日鑑賞した。というか、既に本で読んだ。オークランド・アスレチックスというあまり予算のない大リーグの球団で、独自の指標を用いて選手獲得の判断を下し、アスレチックスをプレーオフに導いたビリー・ビーンGMの実話に基づいた映画である。

これはあくまで、各球団がGMを擁している大リーグの中でも異色のGMだから書籍になり映画化されたのであって、大リーグのGMとはこういうものですよと紹介する為の作品ではない。GMは球団の編成面に関してはかなりの権限を握っているが基本的にビーンの様に試合での選手起用や采配にまで口を出すものでは無い。それらはGMに対してフィールドマネージャーと称される監督の領域であるからだ。監督とGMはお互いの領域を決して侵さないのが当然のルールとなっている。そしてビーンの判断基準とした指標が、例えば出塁率と長打率を合計したOPSなどのセイバーメトリックスと呼ばれる指標なのであり、それが注目されているのである。

ビーンは特殊な事例の範疇だと思うが、いずれにせよ球団編成の専門職であり、これまで日本の各球団は安易にGMという肩書きを付与してこなかったのだろうと敗戦処理。は推測する。だがジャイアンツは新任の原沢代表にいきなりGMという名称を付与した。

 

 

内紛騒ぎで解雇した清武前球団代表兼GMへの腹いせと、脱清武体制でも旧体制に負けず劣らずチームの編成面を強化しなければならない対抗上の感覚でいきなり新任者にGMという名称を付与したのかもしれない。原沢代表と言えば、敗戦処理。には長嶋終身名誉監督が病に倒れた時にその病状を発表していた人物という程度の印象しかない…。「清武憎し」なら、裁判で決着をつければ良いだけのことで、適材適所を誤ると清武体制以下になってしまう。あるいは、かつて藤田元司監督が「長嶋の遺産で…」と揶揄された様に「清武さんがやったことでしょ…」とみなされるだけだ。

清武前球団代表兼GMにしても、いきなりGM職を務めたのではない。

明治大学在学中のドラフトの有力候補選手、一場靖弘への裏金供与で当時の渡邉恒雄オーナー以下の球団トップが退陣した後に球団代表に就任し、補強一辺倒のチーム方針に限界を感じ、選手育成の重要度に気付いて、育成選手制度の採用に尽力したのだ。そして球団強化には育成と補強のバランスが大切と考えて補強にも力を入れていく中で、渡邉会長のお墨付きを得てGMという地位を得たのだ。突然の内紛で降って沸いた感じで球団代表に就任した人物に本来の意味でのGMが務まるとは考えにくい。

「村田を獲らないなら、他に誰か来季の四番を任せられそうな奴はいるのか」という声が聞こえてこよう。ラミレスの代役と言うだけでなく、小笠原も年齢的にそう長くは期待出来ない。高橋由伸も同様。問題視された清武補強の要因である外国人助っ人獲得のパイプが改善されたとは思えない現状では、やはり村田に手を伸ばすしかないのかもしれない。

 

日本一に輝いたホークスがメジャーで84本塁打を記録したウイリーモー・ペーニャ獲得を既に表明しているが、この選手が評判通りならジャイアンツの外国人スカウト網には引っかからなかったのか?という疑問が出てくる。外野手で右打ちの長距離砲だとしたら、まさにラミレスの後釜にぴったりではないか…。

脱清武の象徴として、日本野球に合う、ジャイアンツファンに愛される様な外国人のパワーヒッターを探して来るくらいの意気込みを見せて欲しいところだが、当blog1010日付エントリー さよなライアル…今年もジャイアンツが自前で獲得した外国人は駄目だった。で言及したとおりジャイアンツが自前で探してきた外国人選手(日本の他球団でのプレイ経験がない外国人選手)で最後に規定投球回数ないし規定打席に達したのはバルビーノ・ガルベスシェーン・マックであり、ともに1990年代の出来事だから、清武前代表兼GMの着任以前から外国人選手獲得ルートが機能していないのであり、いきなりラミレスの穴を埋められるレベルの選手を探してくるとは思えない。

ところで外国人選手獲得と言えば、今季適任者を欠き、二転三転したあげく久保裕也で落ち着いたクローザー役にスコット・マシーソンを獲得した。マシーソンをクローザーに固定できれば、その前のイニングを八回は山口鉄也、七回は久保に任せたいという青写真がある様だ。このマシーソンが抑えとして機能するかどうかが原沢新体制の試金石といえるだろう。

Dsc_0055 昨オフ、ブライアン・バニスター、ジョナサン・アルバラデホ、カルロス・トーレスという三人の新外国人投手を獲得していながら、シーズンを通して不成績だったセス・グライシンガーディッキー・ゴンザレスを解雇せずに残留させて保険をかけるという金満球団ならではの球団編成をしたが、今オフもゴンザレスは残留させる様だ(保留選手名簿に載ったらしい)。グライシンガー、アルバラデホ、トーレスが自由契約選手となり、レビ・ロメロは残留した。その一方でホークスとの契約でこじれて自由契約選手扱いになった今季のパ・リーグ最多勝利投手、デニス・ホールトンにも食指を動かす様だが、FAでの村田獲得を見込んで、外野手の外国人選手獲得も狙っているだろう。ホークスの選手ではFA権を行使した杉内俊哉の獲得も狙っている様だ。先発ローテーション投手が揃っているわけでもない。特に左投手は内海哲也のみ。杉内獲得に躊躇することはあるまい。

話を戻そう。原監督は今季終盤に四番を務めた阿部慎之助にも期待しているようだが、捕手業への負荷を考えると、故障が無くても定期的に休ませた方が無難と思われるポジションの選手に「巨人の四番」を託すことが正解なのかという気がする。個人的には長野久義の四番抜擢も考えた方が良いと思っているが、そもそもこの球団には四番打者を育てるという発想が乏しい。確実に四番を任せられそうな選手に四番を託すというのがジャイアンツのスタイルだ。これが清武前代表兼GMならば、既成概念にとらわれず、敢えて補強一辺倒から脱却して四番打者を内部育成する選択肢も考えるかもしれない。今季、いかにも付け焼き刃な印象を植え付けたシーズン中の高橋信二、大村三郎獲得があったがこの両選手は旧所属チームで「つなぎの四番」として成果を挙げてきた選手だ。何らかの意図があったに違いない。残念ながらシーズン途中の補強は起爆剤とはならず、ともに出場機会の増加を求め、高橋信は自由契約を求め、大村はFA権を行使した。

敗戦処理。なら長野を四番打者に育てるか、新外国人選手と天秤にかけながら四番打者を決めていきたいところだ。日本で実績のある外国人選手で自由契約になっている中ではホセ・フェルナンデス、ターメル・スレッジ、ホセ・オーティズがいるが、脱清武を機会に安直な外国人選手獲得も見直してもらいたいところだ。だが現実にはそれは理想論の域を出ない。結局、来年は「四番、サード村田、背番号25ということになりそうだが、ジャイアンツには誰か、村田の首に鈴をつける存在はいるのか?それがいなければそれこそ「清原の二の舞い」、プチ清原和博になりかねないと思う。

そして原沢球団代表がチーム作りを任せられる様なGMを早く見つけてくることを切望する次第である。来季は我慢の年になることを覚悟しなければならないかもしれない。

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