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2011年12月 4日 (日)

男村田はベイスターズに残ってこそ男村田ではないのか?

Cdsc_0066 FA権を行使したベイスターズの主砲・村田修一が早速3日、ジャイアンツと入団交渉を行った。前日の2日はその前日に実行委員会とオーナー会議で承認された横浜DeNAベイスターズの春田真オーナー、池田純球団社長から慰留を受けたが、「3年でCS進出、5年以内に優勝を」と語る新オーナーに対し、村田は来年すぐに優勝争いを狙える球団への移籍を目指している模様。

村田にとってジャイアンツからのオファーは渡りに舟。今月中旬にもジャイアンツの村田が誕生しそうだが、ジャイアンツファンである敗戦処理。も素直には喜べない…。

(写真:FAでのジャイアンツ移籍が確実視されるベイスターズの村田修一。今季最終戦でジャイアンツの澤村拓一から二打席連続本塁打を放ち、直後の守備でファンの声援に応える。201110月撮影)

村田修一は優勝争いを出来る環境でプレイしたく、現状のベイスターズでは困難と考えてFAでの移籍を果たしたいという事の様だ。特に今季、目の前でドラゴンズのセ・リーグ優勝を決められたのが強いインパクトになっているという。村田は昨年もFA権を行使できる環境にあったが、権利を行使せず球団に残った。同じく権利を有していたチームメートの内川聖一が移籍を選び、自らも打ちまくりホークスのリーグ優勝、日本シリーズ制覇に大きく貢献し、パ・リーグの最優秀選手にまで選ばれたのも刺激になった様だ。

フリーエージェントの権利は選手のプレイの積み重ねによって得られる権利だから、それを行使するもしないも本人の自由だが、昨年来はっきりしなかった球団の身売り騒動にようやく決着が見られ、DeNAの元、再スタートを切ろうとしている時に主砲である村田がチームを出ようとしているのが個人的には残念なのだ。

FA制が導入されて以来、資金力の弱い球団から資金力の豊富な球団へ、弱い球団から強い球団への選手の移籍志向ははっきりと図式化し、村田だけを非難するのは筋違いだという批判が来そうだが、それを承知で今回は書いていきたい。男村田は男村田である以上、ベイスターズに残って欲しいのだ。

昨オフにFA権を行使してホークスに移籍した内川は、ホークスの環境がよほど水が合ったのか、好成績を残すだけでなく、ホークスとベイスターズの違いにまで言及してしまった。そりゃ、三年連続90敗以上という記録を残す球団にはそれ相応の病巣があるだろう。しかし自らもその一員だったわけで、FA権を取得するくらい長期間にわたってベイスターズに在籍していたわけだから、その原因の一端は内川にもあったはずである。

内川が言及した古巣批判は主に劣勢の試合に漂う諦めムード、ベンチが一丸になっていない雰囲気といった当たりの様だが、球団の中にいては気付かないものなのか、ホークスという球団に来て初めて異常であることに気付いたのだろうか?実際昨オフの契約更改では生え抜きでない移籍組の選手の何人かから、ベイスターズ球団の特異性が指摘されたそうだ。村田(や昨年までの内川)ら生え抜き選手はいわば井の中の蛙で、気がつかないとでもいうのだろうか。本質的には内川にしろ村田にしろ、連続最下位に沈む球団の病巣を除去すべく努力する立場であるという自覚に乏しい様な気がする。

既に移籍してしまった内川には告発、暴露以外に出来ることはないが、村田はただ打ったり走ったりする以外にこの球団のために出来ることはないのか…。

村田に関しては全力疾走を怠るというイメージが敗戦処理。にはあった。相手投手の投球をミスショットしたという自覚がある時なのだろうか、フェアゾーンにフライを打ち上げても第一歩が遅いというシーンを何度も目にしている。特に強く印象に残っているのは2008年に東京ドームで生観戦した試合。試合中盤のチャンスでライトフライに倒れた村田だったが、打ち損なって「しまった!」とでも思ったのか、なかなか一塁に走り出さなかったのだ。ライトを守っている高橋由伸が捕球体制に入って、ようやくトボトボと一塁方向に走り出した。この試合を生観戦するとともにテレビ中継を録画していた敗戦処理。は中継を確認したが、村田が打った直後にカメラワークはライトの高橋由に切り替わっていたので村田のチンタラプレイはお茶の間のファンには知れ渡らなかった様だ。それ以来ベイスターズの試合を観戦する時には村田の走塁をも注目していたが、特に改善は見られなかった。

ただ今季、ファイターズでFA宣言をした森本稀哲がベイスターズに移籍してきた。

Dsc_0114 村田と同学年のお祭り男は「村田に全力疾走をさせる」と息巻いていたが、確かに今季の村田は開幕当初は全力疾走を心がけている様に思えた。ベイスターズがシーズン途中に中村紀洋を獲得した時には「全力疾走が出来る様にしてから来て欲しい」と言ってのけ、ちょっとやり始めた分際で何を偉そうにと失笑したが、喉元を過ぎれば…ではないが、シーズンが深まるとともに、例年通りの村田に戻った様な印象を受けた。村田を啓蒙した森本が故障で戦列を離れたのも響いたか…。それでも村田は「スピードアップ賞」を受賞したから、敗戦処理。が目撃したチンタラプレイの再開はたまたまだったのであろう<苦笑>

たぶん、全力疾走云々は病巣の氷山の一角で、一朝一夕にこのチームの体質が変わるとは思えない。だから新オーナーも「5年以内に優勝…」と長期戦を覚悟したのだろう。これに対して村田は「僕は三年、五年たったらベテラン。主力から外れて優勝争いするのを目標にしていない。現役でやってるかもしれませんけど、来年、再来年、早いチャンスの段階で優勝争いをしたい」と言っていたが、五年後には36歳のシーズン。今年の日本シリーズ、そしてクライマックスシリーズに出場した球団のクリーンアップ級の選手には30歳代後半のアラフォーのベテランが多数いる。日本一のホークスでは小久保裕紀、アレックス・カブレラ、松中信彦。ホークスに敗れたドラゴンズでは和田一浩、谷繁元信。ライオンズにはホセ・フェルナンデス。スワローズには宮本慎也。ファイターズには稲葉篤紀。ジャイアンツには小笠原道大、アレックス・ラミレス。強いチームには年齢的には下降期にさしかかってもたくましいベテラン選手が必要なのだ。もちろん五年後にいきなり強くなるのでもあるまい。一つ一つ階段を上っていく中で主砲である村田の存在意義は充分にあるはずだ。

村田は自由獲得枠でベイスターズに入団した選手だ。この球団に育てられ、この球団のファンとともに戦ってきた男だ。自ら選んだ球団が最大の分岐点を迎えている時に、「優勝争いできる球団で…」というと聞こえがいいかもしれないが「寄らば大樹の陰」とも思える移籍をするのが男村田として、最適な選択なのか、もう一度よく考えてみた方が良いと思う。

村田が移籍を決意した背景には横浜スタジアムでドラゴンズのリーグ優勝、落合博満監督(当時)の胴上げを見せつけられたからというのがある様だが、冒頭の写真は今季のベイスターズの最終戦の一コマだ。村田は通算250号本塁打を含む2打席連続本塁打を放ったが、1点リードで迎えた九回裏に登板した守護神の山口俊がワンアウトも奪えずに長野久義に代打満塁逆転サヨナラ本塁打を打たれて悪夢のサヨナラ負けを喫した試合だ。まさに村田ひとりの力ではこのチームを勝たせられない典型的な試合となってしまったが、親会社が変わり、球団の正式名称も「横浜DeNAベイスターズ」と改称されるのだから「横浜ベイスターズ」として、そして慣れ親しんだユニフォームでの最後の試合となった。最後を締めくくるには救いようのない負け方だったと思うが、これが最後の試合ということで、村田はいいのか?

ここまで書くと、じゃあジャイアンツは村田を獲得しなくてもいいのか?という声が出てきそうだが、それは近々、別エントリーで。

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