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2011年11月18日 (金)

岡崎郁よりも江川卓よりもジャイアンツのヘッドコーチにふさわしい人物だったかもしれないのに…

Cdsc_0304 11日の清武英利球団代表兼ゼネラルマネージャーの記者会見に端を発したジャイアンツのお家騒動は、今日(18日)、桃井恒和オーナー兼球団社長が清武代表兼GMを解任するという事態に発展。NPB最大のイベントである日本シリーズの最中に何をバタバタやっているのか!というのが多くの野球ファンの気持ちであろう。

その発端となった清武声明に対する渡邉恒雄球団会長の反撃内容が日本シリーズ第1戦の結果などを差しおいて1面を飾った13日付け日刊スポーツの、日本シリーズ第1戦の詳細な結果が大半を占める2面の片隅に、既にジャイアンツの退団を表明していた森脇浩司前二軍内野守備走塁コーチのバファローズ、野手チーフ兼内野守備走塁コーチ就任が発表されたとの記事があった。

前所属のホークスでは王貞治監督が病気療養のため休養した時に監督代行まで務めた森脇コーチだけにその手腕の発揮が期待されたが、ポストは二軍コーチで、ジャイアンツのユニフォームを一年で自ら脱ぐことになったのは何とも残念。個人的にはヘッドコーチくらいの要職を担わせても問題ない様な気がする。

 

 

森脇コーチは、現役で最初に入団した旧バファローズが合併したバファローズのユニフォームを着ることになるが、前述の様にそのポストを見ればそれ相応の人物だとも思えるが…。

(写真:ジャイアンツ球場で脇谷亮太に手取り足取りで守備の指導をする森脇浩司前ジャイアンツ二軍内野守備走塁コーチ。 2011年9月撮影)

一連の騒動でジャイアンツの来年度のコーチ契約は、清武声明で取り沙汰された人以外も含め、なかなか契約が進んでいないようだが、森脇コーチはあっさりと退団した。12日付けサンケイスポーツのジャイアンツ担当の阿見俊輔記者によると森脇コーチは「家族のことを考えて退団を申し入れました。思っていたほど、家族との時間が取れなかったから…」との事だから、V逸で解任された香田勲男一軍投手コーチや吉村禎章打撃コーチとは事情が異なるようだ。

 

 

Dsc_0160 森脇コーチは1979年に旧バファローズに入団。その後カープ、ホークスで選手としてプレイ。引退後はホークス一筋で1997年からコーチに就任。2009年限りでコーチを解任された。そして2010年もフロントに属していた。ホークスには南海ホークスだった1987年に選手として移籍してから福岡ダイエー、福岡ソフトバンクとチームが変わってもホークスに所属してきた。家族を福岡に残していたのなら、ジャイアンツであろうとバファローズであろうとユニフォームを着た以上は家族サービスはほとんど出来ないだろう。あるいは一緒に上京してきたとしても、バファローズのユニフォームを着てまた一緒に転勤しても同じ事になるだろう。邪推だが、他の理由で森脇コーチは退団したのだろう。

森脇のホークスでのコーチ生活の集大成は2006年に病気療養に専念することになった王貞治監督の監督代行を務めたことだろう。それほどの実績の持ち主なのにジャイアンツでのポストは二軍内野守備走塁コーチ。よく言えば本当に二軍の若い選手の鍛錬に本腰を入れて指導経験豊富な人を引っ張ってきた。悪く言えばどんなに実績のある人でも初めてジャイアンツのユニフォームに袖を通すのなら過去の実績関係なし。

渦中の清武英利球団代表による告発も発端はコーチ人事。

個人的には85歳のワンマンに対して誰かが行動を起こさなければ何も変わらない-という観点で清武代表の告発を評価したが、実際のコーチ人事には疑問点は少なくない。

Cdsc_0023 木村拓也コーチが昨年の開幕早々に病死されてから、シーズンが終わるまで後任を置かなかったのも謎と言えば謎だし、今シーズンその後任に就いたのは二軍からの昇格の勝呂壽統コーチ。さかのぼれば木村拓コーチの就任前年は一軍に内野守備コーチがいないという異例のコーチ構成でもあった。緒方耕一に代わる外野守備走塁コーチに同じく二軍から大西崇之が昇格したが、ともに二軍での育成、指導の成果が評価されての抜擢ならいいのだが、大田泰示円谷英俊中井大介の守備力に向上が見られず、個人的には何とも評価しがたい。

常勝という制約から、誰かが責任を取らなければならないというのが先にあり、それで首にしてそこに無難な人物を当てはめているだけにも思える。一部のファンから叩かれた投手部門も、昨年の終了後には誰も責任を取らず、尾花高夫コーチが抜けて不在だった投手総合コーチに川口和久を採用した。

Dsc_0159 だが川口は初めてコーチをやる人物。ジャイアンツ的序列から考えれば、斎藤雅樹、香田勲男は複雑な心境だったろう。

そして今季…森脇コーチと小谷正勝二軍投手コーチは本人の申し出による退任とされているが、誰かが責任を取らなければならない理論では香田、吉村禎章が解任。これまでのパターンだと批判の矛先が向きがちなヘッドコーチ職にある岡崎郁が解任されなかったことから、一部のファンには「清武代表の子飼い説は本当だったのか…」と勘ぐられ、渡邉会長による介入人事で「やっぱりな…」と。

内田順三、伊勢孝夫といった他球団出身の腕利きコーチを迎え入れても、結局は出身球団に戻られてしまう。今回の森脇コーチもそう。フロント入りした伊原春樹前ヘッドコーチにも、噂レベルだが横浜DeNAベイスターズのゼネラルマネージャー候補に挙がっているとの報道もあったほどだ。正直、他球団でGMになるくらいなら、ジャイアンツでGMをやって欲しいくらいだ。もちろん高田繁にもそれは当てはまる。

ジャイアンツのコーチ編成はやはりどこか、ボタンの掛け違えというか、何かおかしいのだろう。それが清武代表のせいなのかどうかはわからないが。少なくとも外部から招いたコーチが腕を振るいやすい環境ではないようだ。

このオフ、球団史上初の戦略コーチとして、かつて野村克也監督の下でヘッドコーチを務めていた橋上秀樹を招聘した。同じく野村門下生つながりなのか、秦真司も招聘。秦は打撃コーチではなく、バッテリーコーチ。秦は古田敦也台頭に押されたような形で外野手に転向してから頭角を現した選手とも言えるが、打撃コーチではなくバッテリーコーチという事は野村ID仕込みの配球論をジャイアンツの捕手陣に叩き込むという狙いか。

二軍では現役を引退したばかりの前カープの豊田清、現役を引退して一年の大道典嘉を新任コーチとして迎える他、阿波野秀幸の復帰、現役引退後はスコアラーをしていた田畑一也を抜擢する。森脇コーチに逃げられた<>原因が球団の内部にあるとしたら、彼ら新任コーチが腕を発揮できるかは甚だ疑問だ。

冒頭の写真は、923日のジャイアンツ球場の試合後に撮影したものだ。右手小指付け根の骨折から復帰間近の脇谷亮太に対し、森脇コーチがマンツーマンで指導していた。この時期の脇谷はイースタン・リーグの試合にDHで出場していた。ジャイアンツはファイターズとの優勝争いの最終局面だったのでファームにいる一軍経験者を総動員という感じだったが、出場がDHということはまだ万全ではなかったのだろう。この練習でも脇谷はスローイングを控えめにしていた。森脇コーチの指導は捕球の際の腰の落とし方とか、構え方とか、スタンドから観る限りかなり初歩的なことに立ち返っての指導に思えた。脇谷はもう6年目の選手だ。今季は開幕から二塁手として出場していた、れっきとした一軍選手だ。故障でやむなくファームで調整しているとはいえ、コーチに初歩的なことを教わるレベルの選手ではないだろう。試合が終わり、女性ファン限定でのキャッチボール大会も終わってまばらになったスタンドで敗戦処理。と同じ感想を持ったファンがいたようで一様に首をかしげていた。邪推すれば、ジャイアンツで今まで五年間脇谷が指導を受けてきたことが覆されているのかもしれない。もしそうだとしたらジャイアンツのコーチングは何なのだろう…。

そういえば夏場にジャイアンツのイースタンの試合を観戦していたら、こんなヤジを耳にした。

「巨人の選手は皆もっと練習せなあかんで。森脇コーチが一番真っ黒やで!」

確かに森脇コーチは焼けていた。地黒なのかもしれないが…。

blogでは何度か触れているが、ジャイアンツのコーチに関する最大の問題は、V9以降のジャイアンツの出身者がほとんど他球団から監督、コーチに招かれないことの方であると思っている。ドラゴンズ監督の落合博満はV9以降のジャイアンツOBだが、最終所属はファイターズ。川相昌弘はドラゴンズで二軍監督などを歴任したが、ジャイアンツで引退せずドラゴンズでもプレイした。今年の例でいえば西本聖山倉和博くらいだろう。

Dsc_0150 プライドが高くジャイアンツ以外のオファーを受けないのか、オファーそのものがないのか…。後者だとしたら、他球団からジャイアンツの野球が必要とされていないことになり、その必要とされない野球を実践して、その野球しか経験していない人達がコーチングスタッフの大半を占めるジャイアンツのコーチ陣っていったい何なのだろうか?

ヘッドコーチは岡崎郁か江川卓かなどという問題より、森脇コーチが一年で辞めたことの方が根の深い問題かもしれない。森脇コーチこそ、原辰徳監督を助ける存在にうってつけだったのではないか?そもそもそのつもりで獲得したのではないのか?いざとなれば、監督代行も務められる<>

清武球団代表兼GMが解任された。清武サイドの反撃も当然あるだろうが、この課題だらけのチームの舵を今後誰がとるのだろうか。選手、コーチOBをフロントに入れるなり、相当な辣腕が必要だと思う。原監督、岡崎ヘッドコーチを中心とした現場組は来季に関してはあまりフロントのバックアップを得られないという前提で、選手の指導、育成に力を入れた方が良いだろう。

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