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2011年11月11日 (金)

読売グループの人事異動!?-大山鳴動して老人…

Cdsc_0050 ジャイアンツの清武英利球団代表兼ゼネラルマネージャーが本日(11日)午後2時から「巨人軍のコンプライアンス上の重大な件で、プロ野球界のルールにかかわる」記者会見を行うというので、原辰徳監督が甥である東海大学の菅野智之に「日ハムには行くな」と言ったのがばれたとか、統一球対策で東京ドームの空調を調整して本塁打が出易くなるようにしていたのがばれたかとか、何事かと思ったが、あの件でもこの件でもなく、渡邉恒雄会長によるコーチ人事などの現場への介入を批判したのだった。

まさに大山鳴動して…だが、読売新聞社会部出身の清武代表がコンプライアンスという言葉の意味を取り違えるとは思いにくい…。

(写真:衝撃の記者会見後、宮崎に飛んでキャンプ中の選手達にヘッドコーチの交代について説明するジャイアンツの清武英利前球団代表…嘘です。昨年12月の育成選手の練習時に訓示する清武英利球団代表)

野球ファンの中にはジャイアンツの渡邉恒雄会長が夜の料亭での会合の後に新聞記者らにつかまって吐くコメントにジャイアンツ球団や日本のプロ野球界が振り回されている(かのように思える)事に辟易している方も少なくなかろう。自らが会長を務めているジャイアンツに関してならまだしも、最近で言えば横浜ベイスターズの身売り問題に関しても、あたかも渡邉会長が首を縦に振らないと前に進まないかの印象を与える。一体何様なんだ?と。

Dsc_0065 今日の清武代表の会見は、既に渡邉会長にも筋を通した上で進めていたはずの来季のコーチ人事に横槍を入れようとし、それを拒否すると自分を降格させようとしてきたので、会見という手段で暴露したものである。取締役ではあっても代表権のない渡邉会長によるコーチ人事のゴリ押しや、自らに及ぼうとしている降格人事の独断専行をコンプライアンス違反(法令遵守に対する違反)として訴えたのであろう。

まあ冒頭にはジョークっぽく書いたが、コンプライアンス云々というのであれば、法令に対する問題である。法令とは国の法律や地方自治体の条例などを指すものであり、野球協約や野球規則に関する違反などを指すものではない。それだけに最近話題の暴力団排除条例に抵触したのかとか、ひょっとして誰かがセクシャル・ハラスメント行為に及んだのかといろいろ勘ぐった。ましてや会見場が文部科学省と聞いて…。が、ふたを開けてみれば内輪もめ<苦笑>

正直、敗戦処理。は商法の知識が疎いので、渡邉恒雄なる人物にジャイアンツの内部で、取締役会長という立場にどれだけの権限があるのか、株式会社読売巨人軍の親会社に相当する読売新聞グループ本社の会長としての子会社に対する権限がどこまであるのかわかっていないので、清武代表が言っていることが越権行為に当たるのか、法令に反しているのかはわからない。敢えて言うとするならば、内部統制-組織の業務の適正を確保するための体制を構築していくシステム-の観点から問われる問題であろう。運用上、コンプライアンスと内部統制は(誤解に基づく場合も含め)不可分の課題と捉えられることも多い。内部告発としての効果を増大させるために清武代表は「巨人軍のコンプライアンス上の重大な件で、プロ野球界のルールにかかわること」と大風呂敷を広げて会見に踏み切ったのだろう。ただし内部統制という面では後から会見した桃井恒和オーナー兼球団社長が言うように、代表取締役である自分のあずかり知らぬところで専務取締役である清武代表が記者会見を行うのは内部統制上は不適切であろう。

だとすると、結局清武代表の今日の行動は一言で言えばクーデターなのである。

渡邉会長は球団の実質的トップであり、親会社のトップ。それに対して反旗を翻すと言うことは清武代表も相当の覚悟を持っての会見であろう。ただ、であるにもかかわらず、清武代表は自らの意思で球団を去るつもりは無いと表明している。これは、イタチの最後っ屁ではない。言いたいことを言うだけ言って自分は「はい、サヨウナラ」ではないということだ。清武代表はジャイアンツを、渡邉会長の一存で動かされるようなチームから脱却させるという決意表明と言って差し支えないだろう。ただ、その割には声明を見る限り、清武代表は渡邉会長を排除しようとはしていない。そのあたりは会見に同席していた弁護士との協議の上の権謀術数なのかもしれない。

渡邉会長は1997年から2004年のシーズンの途中までジャイアンツのオーナーを務めていた。他球団のオーナーの中には文字通りオーナー=球団の親会社の代表者としてだけのオーナーも散見され、実務的な面は球団代表以下に任せっきりというのが実状の例もある中、新聞社の主筆、グループの会長という要職にありながら球団のトップとしての機能も充分過ぎるほど果たしていた。「野球協約を読破したオーナーは俺くらいだろう」といいきり、オーナー会議には毎回参加。野球界の、というより経済界の超大物であった当時のライオンズの堤義明オーナーなど大物オーナー達とも渡り歩いた。その意味では十二人いる日本のプロ野球チームのオーナーの一人という存在ではなく、残りの十一人より上に位置する存在であったことは否めない。だが、どんな組織でも特定の権力者が長すぎる期間、権力を独占するとろくなことはない。清武代表は生命で大王製紙やオリンパスの名を挙げていたようだが、誰かが歯止めをかけなければならないことを相当の覚悟を持って断行したのだろう。

同日、桃井オーナー兼球団社長は清武声明を否定するような会見を開いた。渡邉会長もこのまま手をこまねいているとは思えない。正力家が築いた読売新聞グループを正力家、務台光雄体制から完全に掌握したあのナベツネが黙ってはいまい。

育成選手制度の樹立推進と、導入後の活用など、清武代表の球団代表としての手腕が高く評価されていることは間違いあるまい。このクーデターが単なる読売グループの人事異動に関連する内輪もめとして片付けられてオシマイではジャイアンツにとっても、日本プロ野球界にとってもマイナスだ。

渡邉会長がオーナーから退いた2004年、オリックスブルーウェーブが大阪近鉄バファローズと合併すると発表したことから始まった球界再編騒動で、さらなる合併で縮小均衡を図るなど渡辺オーナーの舵取りがあったと見られる不穏な動きには当時のタイガースの野崎勝義球団社長がライバル球団を取り込んで巨人包囲網で対抗した。今回も清武代表が孤立するようでは早晩失脚してオシマイという結果になりかねない。既に桃井オーナーは清武声明を否定する行動を示した。組織の力に屈するか、それともジャイアンツだけでなく球界再編、構造改革の第一歩にまでつながるのか…。

コンプライアンスとか内部統制という言い回しには自らを正当化させようという魂胆が見え隠れするが、そうであってもクーデターとしての清武代表の今日の行動がはじめの一歩となる様、敗戦処理。も祈っている。

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